2022年06月21日 教育市民分科会
令和4年第2回教育市民分科会
教育市民分科会会議録
開催年月日 令和4年6月21日(火)
開催場所 教育市民委員会室
出席委員 8名
田 中 敦 朗 分科会長 日 隈 忍 副分科会長
原 亨 委員 西 岡 誠 也 委員
藤 永 弘 委員 澤 田 昌 作 委員
田 中 誠 一 委員 上 野 美恵子 委員
議題・協議事項
(1)議案の審査(4件)
議第 102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
議第 108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」
議第 144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
請願第1号「熊本市中心部における分煙環境整備に関する請願」中、教育市民分科会関係分
午前 9時58分 開会
○田中敦朗 分科会長 ただいまから予算決算委員会教育市民分科会を開会いたします。
この際、申し上げます。
予算決算委員会に付託されました補正予算案の概況説明に関する資料及び各分科会における審査の分担等については、タブレットに掲載しておりますので、御承知おき願います。
本日の議事に入ります前に、執行部において人事異動があっておりますが、執行部の紹介については、お手元に配付の資料に代えさせていただきます。
次に、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。
◎遠藤洋路 教育長 1点、御報告とおわび申し上げます。
去る3月22日に、土木センターにおいて洗濯機の排水が水路に流れていたことを受け、全市有施設の下水道接続状況を調査しましたところ、教育委員会所管の施設である小学校7校、中学校6校、特別支援学校1校、計14校について不適切な排水を行っていたことが判明いたしました。
これらの学校につきましては、洗濯機の使用を中止するなど、全校で改善措置を取ったところでございます。設置の経緯等につきましては引き続き調査を進めてまいります。
今後このようなことがないよう、施設の点検と各施設管理者への周知を徹底し、再発防止に努めてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
なお、接続調査の結果及び施設の対応状況については、本日の委員会説明資料に参考として添付しております。このたびは申し訳ありません。再度、周知を徹底しまして、再発防止に努めてまいります。よろしくお願いします。
○田中敦朗 分科会長 発言は終わりました。
これより、本日の議事に入ります。
今回、当分科会において審査を分担します議案は補正予算2件、条例1件、請願1件の計4件であります。
それでは、審査の方法及び日程についてお諮りいたします。
今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、審査の日程を局ごとに設定し、審査を行うこととしております。
よって、当分科会の審査の日程については、本日これより、教育委員会について、休憩を挟んで文化市民局・区役所についての審査を行い、審査の方法としては、議案について説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 分科会長 御異議なしと認め、そのように執り行います。
これより、教育委員会に関する議案の審査を行います。
議第102号、議第144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分について、以上2件について一括して説明を求めます。
◎中川浩二 教育政策課長 資料は教-1をお願いいたします。
議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」について、御説明申し上げます。資料の26ページ、教育委員会事務局・令和4年度補正予算総括表をお願いいたします。
教育委員会事務局が所管します款、教育費の補正額といたしまして、歳出の表の最下段、所管予算額の合計として765万6,000円の増額補正でございます。
次に、債務負担行為でございますが、下段の表を御覧ください。
城南図書館指定管理料として、期間を令和4年度~令和9年度、限度額を3億1,620万円として計上しております。
次に、就学事務システムに関する事項としまして、2件の債務負担行為を計上しております。期間を令和7年度まで、限度額は2件合わせまして計5,740万円としております。これは、国の標準仕様に準拠した就学事務システムへ移行するまでの間に要するシステム構築に関連する経費でございます。
次に、補正予算の事業内容について御説明いたします。資料は28ページをお願いいたします。
項、教育総務費、目、教育総務費でございます。学校改革推進課の1、幼稚園改革関連経費としまして200万円を計上しております。これは、熊本市立幼稚園まなび創造プログラムに基づく通級指導教室の設置に係る経費でございます。
次に、指導課の1、次世代を育てるeスポーツ支援事業としまして500万円を計上しております。これは、千原台高校のeスポーツ部における機器の整備をはじめ、eスポーツのトレーナーの招聘等に係る経費でございます。なお、本事業の実施には一般財源を用いておりますが、企業版ふるさと納税による寄附を活用して実施するものでございます。
同じく、指導課の2、就学事務システム経費として65万6,000円を計上しております。これは、先ほどの債務負担行為で御説明いたしました就学事務システムに関しまして、令和4年度における機器等の管理に要する経費でございます。
引き続き、議第144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」について御説明いたします。
こちらにつきましては、17日に提案されました追加分の議案でございます。資料は教-2をお願いいたします。
14ページの教育委員会事務局・令和4年度補正予算総括表をお願いいたします。
教育委員会事務局が所管します款、教育費の補正額としまして、歳出の表の最下段、所管予算額の合計として2億1,370万円の増額補正であり、補正後の総額は641億9,477万4,000円でございます。
次に、補正予算の事業内容について御説明いたします。資料は16ページをお願いいたします。
これらの予算は全て新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用するものでございます。
まず1段目、項、教育総務費、目、教育総務費でございます。指導課の1、物価高騰対策教育費臨時特別給付金給付事業としまして5,400万円を計上しております。これは、就学援助認定世帯に対しまして小学校では1児童当たり5,500円を、中学校では1生徒当たり6,500円を、それぞれ臨時特別給付金として支給することで、家庭における教育費の経済的負担の軽減を図ることを目的とする経費でございます。
次に2段目、項、幼稚園費、目、幼稚園管理費、同じく4段目、項、保健体育費、目、保健体育総務費でございます。共に健康教育課の1、学校等給食食材高騰対策緊急支援事業といたしまして幼稚園分は20万円を、小中学校及び特別支援学校分は1億5,580万円をそれぞれ計上しております。これは、現在のコロナ禍における物価高騰下においても、保護者の負担を増やすことなく、これまでどおりの栄養バランスがとれた学校給食を子供たちに提供するため、給食食材費に及んでいる影響額相当分を支援する経費でございます。
最後に3段目、項、社会教育費、目、図書館費でございます。教育政策課の1、図書館感染防止対策経費として370万円を計上しております。これは、図書館における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、貯蔵している書籍用の除菌機などを整備するための経費でございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
分担議案について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆上野美恵子 委員 補正予算のまず幼稚園改革関連経費、通級指導教室の委託料についてお尋ねしたいと思います。
これは、ことばの教室、あゆみの教室について拡充を進めていこうというものかなというふうに思っておりますけれども、ちょうど今回の議会に別冊資料で市立幼稚園まなび創造プログラムが出ていましたので、それに関わる通級の部分を拝見いたしました。
ことばの教室については、碩台、一新、向山、川尻、楠の5か園が、既にあるところまで含めて2023年度までの開設になっております。隈庄についての開設の見通しはどうなっていますでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 委員お尋ねの件についてお答えさせていただきます。
通級指導教室の各市立幼稚園の拡充につきましては、基本的には各幼稚園の空き教室を利用した拡充を検討しております。一方、隈庄幼稚園におきましては、空き教室がございませんことから、現在の計画では隈庄幼稚園内に通級指導教室を設けることは検討しておりませんが、ただし一方で、地域的なバランスとして、例えば城南地区、富合地区にも通級指導教室の拡充が必要だというようなニーズが認められた場合には、近隣の小学校の空き教室を利用するなどして拡充を図りたいと考えております。
以上です。
◆上野美恵子 委員 空き教室対応になっているので、今検討されていないということでしたけれども、ニーズ自体はあると思うんです。今すごく特別支援教育に対するニーズというのは高まっておりますので、ですから、後段で今答弁された中にありました近隣の学校等の空き教室も含めて、先ではなくて、今の時点からの検討を進めていったほうが、よりニーズに応えるということになるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 本年度につきましては、まず、予算も計上させていただいておりますけれども、市立幼稚園各園の拡充を最優先で検討したいと思っております。ただ、同時に検討すればというような御意見はその通りかという部分ございます。今後、実際に通級指導教室の利用を御希望される保護者にニーズ調査を行ってまいりますが、その際に今御指摘のような御意見等も出てくると思っております。また、各市立幼稚園に拡充をしていくような方向性をお示しすることで、これまで通いづらいというか、通級指導教室が遠くて通えなかったというような潜在的なニーズも掘り起こされるのかなと考えております。そういったニーズを丁寧に酌み取りまして、しっかり計画的に通級指導教室の拡充について取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◆上野美恵子 委員 併せてあゆみの教室について、このプログラムの中に該当するページがありまして、まだ開設済みの川尻幼稚園のほかについては、検討していくという形での御提示になっているかと思いますけれども、これについての設置見通しというのはどうなっていくんでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 委員御指摘のとおり、現時点におきましては、あゆみの教室は川尻幼稚園のみの設置としております。これをまず令和5年度におきましては、一新幼稚園にも拡充したいと考えております。
通級指導教室のニーズといたしましては、ことばの教室ほどでは現状ございませんけれども、あゆみの教室についても非常に多くニーズが出ている、御希望の方の件数も増えているというような状況ございますので、そういった形で潜在的なニーズも、ことばの教室と同様に見据えながら、今後拡充を図ってまいりたいと考えております。
◆上野美恵子 委員 どちらも、どっちがニーズがあって、どっちがニーズがないということは多分ないと思いまして、今からニーズの把握とかもやっていかれるということではありますけれども、本当なら、もう既にニーズ調査とかをやって、こんな実態ですよということを、ここで御報告いただくのが一番よかったのかなというふうに思っています。
そういう意味では、幼児期の支援教育というのは、やはり早くやっていくということが非常に重要かなと思うんです。早くいろいろな形で支援をやっていくことが、子供たちの健やかな成長につながっていくということがあるので、子供の成長待ったなしということでは、どちらについてもスピーディーにやっていくということも重要かなというふうに思っています。
今は、市立の幼稚園について、まだ検討段階もありますけれども、順次拡充していくという方向をお持ちのようですけれども、例えば、市立幼稚園がないような地域というのが、例えば区ごとに見たときなんかにもあります。同じプログラムの中で今の市立幼稚園をめぐる現状ということの中に、地域ごとにそういうニーズ、今の通ってらっしゃる現状がどうなっているかというところがあったので見ましたら、設置されている教室の近隣の子供さんがたくさん行かれているということで、やはり距離感があるとなかなか利用しにくいというのが数字からも見てとれるんです。
それで、市内一円、全ての地域にいる子供たちに対して、こういう支援教育をもっと充実した形で提供していくためには、市立幼稚園がない地域についても、こういう支援教育をもっと広げていくことが必要かなと思うんですけれども、そのことについての今考えてらっしゃることとか、今後の見通しとかがありますか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 プログラムの策定後、直ちに市立幼稚園各園の拡充というのは取り組んでまいりたいというように考えておりますが、それと併せまして、市立幼稚園のない区が西区、東区ございます。そういった区についても、ニーズは現状ございますし、委員御指摘のとおり、今、あゆみの教室もことばの教室も設置のある区周辺の方の御利用が非常に多いということを考えますと、それぞれの区に設けることで潜在的なニーズが出てくると考えております。
そういったところをしっかり見据えて、基本的には今回、5か年計画で立ててまいりますけれども、その中で、今幼稚園のない区の設置も検討してまいりたいと考えております。
その際には、各区におきます小学校の空き教室の利用を、先ほどの申し上げました隈庄幼稚園の近隣と同様に検討してまいりたいと考えております。
◆上野美恵子 委員 やはりニーズは必ずあると思うんです。ただ調査がまだ、聞くに多分できていないのか、ちょっとまとまっていないのかということだろうと思いますので、もちろんこの計画そのものは5か年計画ということですけれども、必要性というのはもう言わなくても分かっていることだから、そういう認識を持って5か年だから5年で準備してやっていくということではなくて、今からすぐ検討して、できるならば、もうすぐにでも利用したいという方の子供さんたちの要望に応えていくというような、そういう市の教育委員会の姿勢というのが必要かなと思いますけれども、もう少しスピーディーに、今のニーズに応えるという点でのお考えをお聞かせください。
◎松永直樹 学校改革推進課長 このプログラムの策定後、様々な形で広報もしてまいります。そういった意味では今年度、かなりニーズを把握する機会が出てくるかと思いますので、今御指摘のとおり、できることについて、できるだけ前倒しで取り組んでまいりたいと考えております。
今回のプログラムを策定するに当たりましても、策定に先んじてできる取組はどんどん前倒しでやろうという姿勢で取り組んでおりますので、そういった姿勢で通級指導教室の拡充についても取り組んでまいります。
以上です。
◆上野美恵子 委員 私は、このプログラムを見ながら、よそもそうかもしれないけれども、すごく熊本市の公立の幼稚園がそういう支援教育とか、特別な支援を必要とする子供たちに対して手厚い教育を実施されている、目指していかれるということが、私はすごくすばらしいなと思ったし、本当にこういうことは今子供たちに必要だと思ったんです。だから、それを前向きにやっていかれるということに対して、読んだときに大変うれしかったし、そういう意味では今の急いでやるということで、支援教育に早く取りかかって、急いで進めていくということについて、今の答弁を聞いてとてもうれしく思いました。
教育長は、この点の支援教育を市立の幼稚園で進めていくということについてのお考えをよければお聞かせください。
◎遠藤洋路 教育長 今おっしゃったとおり、市立幼稚園の役割として、特別な支援が必要なお子さんに対しての支援を行うということは、私立ではなかなか行き届かないところを公立で行うという趣旨からしても、必要なことだというふうに思っています。
ことばの教室、それから、あゆみの教室、どちらもプログラムで通級による指導の対象者で、希望する全ての幼児を受け入れることができるようにということで態勢を整備しますと書かせていただいておりますので、これを目標にしております。ぜひ、議会の皆様の応援もいただいて、早期に実現していきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆上野美恵子 委員 ありがとうございました。ぜひ、積極的にやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
◆西岡誠也 委員 債務負担行為の関係で、城南図書館指定管理料3億1,620万円、これ6年間だと思いますけれども、計算しますと1年間に5,000万円というぐらいになるんですが、スタッフがどれぐらいでこういう計算になったのか、これについての積み上げをちょっと分かればお願いします。
◎大谷修一郎 図書館長 指定管理料の積算でございますけれども、一応、開館時間でございますとか開館日数等を踏まえまして、職員の最低必要な人数というのを定めております。その中で人件費につきましては、資産マネジメント課等で示されてございますランク別の人件単価表を用いまして、人件費とその他物件費、物件費につきましては年度光熱費でございますとか修繕経費、そういったものを踏まえて、あとは人件費に関する一般管理経費を算出させていただきまして、合計で3億1,620万円の予算を今回要求させていただいている状況でございます。
◆西岡誠也 委員 ちょっと今ので分からなかったのは、大体何人ぐらいで運営するということで考えられているのか、そこをお尋ねしたかったんです。
◎大谷修一郎 図書館長 大変失礼いたしました。
今のところ、館長含めまして職員が5名、嘱託員7名の12名ということで、今回人員の要求させていただいております。
◆西岡誠也 委員 どうしてもほかのところと比較をするんですけれども、東部まちづくりセンターの図書室、ここは会計年度任用職員4名で運営されておりまして、利用者は東部の方が多かったです。だから、そこは結局、会計年度任用職員4名でやって計算すれば1,000万円くらいで済むのかなという、そういうことになるもんだから、学校見たときにこれだけ必要なのかと。
確かに図書館だけではなくていろいろな施設がありますから、その辺の運営はあるとしても、ちょっと差がありすぎるなということを感じたもんですから、これは指定管理よりも直営の方が安く上がっているのかなと、そういう気がしたもんですから、その辺については、比較といいますか、その辺はどのようにされているのかお尋ねいたします。
◎大谷修一郎 図書館長 一応、図書館の指定管理につきましては、1日に必要なニーズ、業務関係等踏まえまして、嘱託員、職員という形での人員の要求をさせていただいているところでございます。確かに委員おっしゃるとおり、特に東部公民館の図書室の利用の実態も確かに多いかと思っておりますけれども、そちらの運営の部分については、こちらで予算を執行していないんで詳しく状況分かりませんけれども、少人数の中で一生懸命図書館の職員の方は業務いただいていることかと思いますので、その辺については本館としても会計年度任用職員さんの御相談事がいろいろございましたら、真摯にこちらで丁寧に対応させていただく形で対応していきたいと思っております。
◆西岡誠也 委員 午後、文化市民局でいろいろやりとりはさせていただくんですが、本当にちょっと見た限り、かなり差があるなという気がいたしましたからお尋ねいたしました。
ただ、今言ったように、本当にこれだけの金額が必要なのかということは、今でも疑問に残っております。2つを並べたら全然、利用者は東部が多いという状況がありますから、それについては今後検討する必要があるんではないかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
◆上野美恵子 委員 就学援助と学校給食の食材の物価の高騰に対する支援ということで提案されております。これについては、全額国からのお金が来ているので、市としてもやりやすかったのかなというふうに思いました。でも、緊急補正ということで、早急に対応されたことについては、大変よかったなと思っています。
と言いますのも、保護者から、やはり不安の声が届いていたんです。こんなに食材とかが上がっていけば、そのうち給食費が上がるんではないんでしょうかねという声がちょうど聞こえてきていたときだったので、もちろん陳情も出ておりましたけれども、すごくよかったなと思って、補正予算案が出ましたよと言ったら、ああもうよかったと、大変喜ばれました。
そういう喜びの声をひとつお伝えしておきたいなと思ったことと、今回、国の補正を活用しての補正で、給食費に跳ね上がらないように対応ができているのでよかったと思うのですけれども、今後、いろいろな事由から、この今の物価高騰がいつまで続くか分からないし、また、いろいろな理由によって、食材その他にいろいろ生活に関わる部分で上がったりしていく場合に、国が支援していかなくても、熊本市としてそれぞれの家庭にあまり過大な負担を掛けないというふうなお考えをお持ちなのか、その点についての市の考えをお尋ねしたいと思います。
◎上村清敬 健康教育課長 おっしゃるとおり、今年度は地方創生臨時交付金を活用しまして、値上げすることなく、これまでどおりの給食を提供することができることになりました。引き続き、来年度ももし同じような物価高騰に苦しむような状況になれば、継続的な支援を国に対して求めてまいりたいと思います。それではなく、市独自でこの給食費に対して何らか財源を投じるかというところまでは現在は考えておりません。
◆上野美恵子 委員 教育長にお尋ねしますけれども、今回、すごく一生懸命頑張ってくださったこの補正予算に対して、今の財源を投入するかどうかは考えていないという答弁だったんですけれども、子供たちの負担をこういう諸般の事情で社会的な情勢の中で負担が増えるかもしれないとなったときに、子供たちに過大な負担はあまり与えたくないというところでのお考えはどうでしょうか。
◎遠藤洋路 教育長 今、課長からも答弁しましたが、これは熊本市のみならず全国的な課題ですので、基本的には国に対策を求めていくというのが基本的なスタンスかと思っております。市が独自で行うということに関して、考えていないというのは、やらないというよりは、まずは基本的には国に求めていくというのが大前提であって、それがもしできなかった場合のことは、まだ今後の検討であるというふうに考えております。
○田中敦朗 分科会長 遠藤教育長、今、上野委員がした質問と答弁がかみ合っていないです。
◎遠藤洋路 教育長 すみません。御質問の趣旨がよく分かっていませんでした。
○田中敦朗 分科会長 子供がもう困窮した場合に支援したいという気持ちはあるかという。
◎遠藤洋路 教育長 それは当然あります。
◆上野美恵子 委員 まずはその気持ちが大事かなと思っていますし、それがあったから今回の緊急の補正予算だったというふうに解釈をしておりますので、今後、なかなか今不測の事態というのがたびたび、地震もあったしコロナもあったしということで、いろいろな面で子供たちを取り巻く状況というのが大変厳しいかと思うんです。特にコロナなんかも、本当に格差と貧困というか、子供たちの貧困というのが浮き彫りになっているかと思いますので、ぜひ、委員会でいろいろ議論なさるときは、子供たちにとってどんな負担が、どうしたら安心した状態で子供たちが教育を受けられるかという視点で、いろいろな施策を検討していただくようにお願いしておきます。
所管の方は所管で聞きます。広がりますので、すみません。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○田中敦朗 分科会長 ほかになければ、以上で教育委員会に関する議案の審査を終了いたします。
この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
午前10時27分 休憩
───────────
午後 1時29分 再開
○田中敦朗 分科会長 休憩前に引き続き、教育市民分科会を再開いたします。
この際、執行部の人事異動について、新任の区長の紹介をお願いいたします。
◎横田健一 文化市民局長 4月1日の人事異動に伴いまして、中央区、東区、西区の区長がそれぞれ交代しております。それぞれ自己紹介をいただきますので、よろしくお願いいたします。
〔執行部自己紹介〕
○田中敦朗 分科会長 以上で新任区長の紹介は終わりました。
次に、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。
◎江幸博 南区長 私からは2点謝罪しなければならないことがございます。
まず、1点目は私自身のことです。
このたびは、区長という重責にありながら、区役所職員に対して不快な思いをさせてしまったことは弁解の余地もありません。区役所職員はもとより、市民の皆様、議員各位に対しまして、深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
続きまして、去る6月5日に南区保護課職員が逮捕された事件です。生活保護を受けている被保護者の扶養義務者から、市への返還金約35万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で南区の保護課職員が逮捕されました。
本事件を受けまして、当職としましては、直ちに区役所の管理職に対して事件の概要周知と、職員の服務規律の徹底を図ったところでございます。また、各課における現金の取扱いにつきましても再確認するよう指示いたしました。このような事態が発生しましたことに対しまして、議員各位をはじめ、市民の皆様方に深くおわび申し上げます。
◎横田健一 文化市民局長 私からはもう1点、御報告とおわびを申し上げます。
去る3月22日に、中央区・西区の両土木センターにおいて、洗濯機の排水が水道に流れていたという事案を受けまして、全市有施設の下水道接続状況を調査いたしましたところ、文化市民局・東区・北区所管の施設であります健軍文化ホール及び地域コミュニティセンター5施設におきまして、不適切な排水を行っていたことが判明いたしました。
問題のあった施設につきましては、洗濯機の使用を中止するなど、全施設で改善措置を行ったところでございます。施設の設置の経緯等につきましては、引き続き調査を進めてまいる所存でございます。
今後は、このことがないよう施設の点検と、各施設管理者への周知を徹底し、再発防止に努めてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
なお、調査の結果及び施設の対応状況については、委員会説明資料に参考として添付いたしておりますので、御覧いただきたいと思います。
以上でございます。ありがとうございました。
○田中敦朗 分科会長 発言は終わりました。
これより、文化市民局・区役所に関する議案の審査を行います。
まず、議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。
◎岡本智美 地域政策課長 予算決算委員会教育市民分科会説明資料をお願いいたします。
議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」のうち、文化市民局・各区役所分について御説明いたします。
資料市-1、22ページ、文化市民局・令和4年度補正予算総括表を御覧ください。
今回、通常補正を1件並びに債務負担行為補正について、施設管理等に係る指定管理料3件及び個別事業関連の追加分1件、計5件を計上しております。
まず、通常補正について御説明いたします。24ページを御覧ください。
生活安全課の新規事業、中心市街地分煙施設設置費助成事業に要する経費4,000万円を計上しております。詳細につきましては、後ほど生活安全課長から補足資料により別途御説明いたします。
続きまして、債務負担行為補正について御説明いたします。恐れ入りますが、再度22ページを御覧ください。
地域コミュニティセンター指定管理料について、今年度をもって協定期間満了となる地域コミュニティセンター75施設及び令和5年4月開設予定1施設の指定管理料として令和4年度~令和7年度までの限度額6億3,270万円を計上しております。
次に、川尻公会堂指定管理料について、令和4年度~令和7年度までの限度額870万円を計上しております。
次に、市民会館指定管理料といたしまして、令和4年度~令和9年度までの限度額6億8,500万円を計上しております。
続きまして、個別事業関連といたしまして、熊本城本丸御殿周辺石垣復旧設計業務委託でございます。当初、当該業務は、令和3年度~令和4年度までの2か年契約で実施予定としていたところ、受託者の業務続行不能により契約解除を行ったことから、未履行部分について令和4年度~令和5年度の2か年で新たに契約を締結することとし、令和5年度までの限度額4,100万円を計上しております。
説明は以上でございます。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 引き続き、24ページの次の資料、補足①をお願いいたします。
それでは、中心市街地分煙施設設置費助成事業(案)につきまして、御説明いたします。
1、予算要求額(案)は4,000万円でございます。
(1)のこれまでの経緯についてでございますが、先の委員会でも御説明しましたとおり、議員提案により、平成19年に熊本市路上喫煙及びポイ捨ての禁止等に関する条例を施行し、アーケード内の路上喫煙を禁止したことから、区域内に入る7か所に灰皿を設置いたしました。灰皿に関しましては、市民の皆様からの苦情も多く、順次撤去してきたところでございますが、令和2年に改正健康増進法が施行され、本年3月にJTとの覚書に基づく供用期間が満了することに伴い、残りの4基を撤去したところでございます。
灰皿撤去に関しましては、代替案が必要ではなかったかとの御意見も多かったことから、灰皿4基の代替案として、本事業案を提案するものでございます。
(2)補助制度の概要の①助成内容につきましては、中心市街地の本市が定める区域内に、民間で分煙施設を設置する際の経費助成でございます。
②の対象区域につきましては、右図のとおりでございまして、裏面に拡大図も添付してございます。
③の対象経費につきましては、工事費、設計費等の設置に関する全ての経費でございます。
④の助成率は、10分の10とし、設置に係る経費全額を助成するものでございます。
⑤の助成限度額につきましては、屋内及び屋外コンテナ型分煙施設が上限1,000万円、屋外パーテーション型分煙施設が上限600万円とし、いずれのタイプも運営期間を5年以上を条件としたいと考えております。
(3)の他都市の助成制度(事例)でございますが、東京23区に事例があるほか、政令市では名古屋市のみが助成制度を設けておりました。
(4)市HPでの周知でございますが、助成制度を活用した分煙施設をHP上のマップで案内すると共に、受動喫煙防止を講じた民間喫煙所を分煙施設として掲載できるように、協力依頼をすることとしており、現在、アーケード内にあるパチンコ店4店舗が協力に応じていただいているところでございます。
最後の(5)のアーケード内の看板を活用した案内でございますが、アーケード内に路上喫煙禁止等の看板を6基設置しておりますので、看板にHPのQRコードを貼り付けて案内を行いたいと考えております。
引き続き、公設灰皿撤去後の印象についてのアンケート結果につきまして、御説明いたします。ページをおめくりいただいてよろしいでしょうか。
アンケートにつきましては、補正予算案を今定例会に上程するに当たり、灰皿撤去後の状況につきまして市民の方々へ御意見をお伺いしたものでございます。
それでは、アンケート結果概要につきまして御説明いたします。
調査期間は令和4年5月26日~6月2日までの8日間、受付件数は1,061件でございました。
Q1、年代、Q2、喫煙するかにつきましては、記載のとおりでございます。
Q3、灰皿撤去後の印象につきましては、「環境が改善した」が39.3%、「環境が悪くなった」が26.7%、「特に変化は感じない」が16.1%と、全体としては環境の向上が図られたのではないかと認識しているところでございます。
詳細になりますが、Q4、改善したと答えた方で、具体的にどのように変わったかにつきましては、「受動喫煙を受けにくくなった」、「道端でタバコを吸う人が減った」と答えた方が大半を占めてございます。
一方で、Q6、悪くなったと答えた方で、具体的にどのように変わったかにつきましては、「道端でタバコを吸う人が増えた」、「吸い殻のポイ捨てなどごみが増えた」と答えた方が大半を占めてございます。
裏面にそのほか具体的な御意見を記載しておりますので、御一読いただければと思います。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 次に、議第108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」の説明を求めます。
◎甲斐智子 地域活動推進課長 恐れ入りますが、資料の市-2をお願いいたします。
議第108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」御説明いたします。こちらは、令和5年4月1日供用開始を予定しております、大江地域コミュニティセンターの新設をするため、条例を一部改正するものでございます。
改正内容といたしましては、別表第1に表記のとおり、名称及び所在地を記載するものでございます。補足資料②に新旧対照表を掲載しております。補足資料③に大江地域コミュニティセンターの概要を掲載しております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
分担議案について一括して質疑及び意見をお願いいたします。
◆上野美恵子 委員 補正予算の分煙施設の設置の4,000万円についてお尋ねいたします。
説明ありましたように、中心市街地に4か所の分煙施設を設置するというふうな予算になっておりますけれども、その4か所は、例えば店舗に何か所とか、屋外に何か所とか、およそ設置は想定しての予算が出されているのでしょうか。
御説明ください。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 先ほど御説明しましたとおり、右図に黄色の範囲内のところに関しまして、この枠内で設置していただく民間施設を対象としておりまして、代替案ですので、4基、上限1,000万円掛けるの4基で4,000万円計上させていただいているところでございます。
以上でございます。
◆上野美恵子 委員 すみません、質問の趣旨がちょっと違っていたんですけれども、要するに、助成限度額のところに屋内及び屋外コンテナ型だと1,000万円が上限、屋外パーテーション型だと600万円ということになっておりまして、予算そのものは4,000万円だから、1,000万円の4か所という計算になっているのかなと思ったんですけれども、4か所とも屋内を予定しているのか、それとも屋外のものを予定しているのかを分かっている範囲でお願いします。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 どちらでも構わないというふうに考えております。屋外でも屋内でも受動喫煙防止を講じた分煙施設であれば、対象としたいというふうに考えております。
◆上野美恵子 委員 ちょっと趣旨というのが、この説明書の右側の(4)番の現在設置しているところは、アーケード内のパチンコ店4店舗が協力に応じているとなって、実績がこれですので、今回設置する分は屋内なのか、屋外を想定しているのか、屋外にできるんですか。皆屋内ですか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内でも屋外でも、屋内及び……
◆上野美恵子 委員 どっちでもいいというのはよく分かっているんです。ですけれども、予算を提案するに当たって、おおよその想定として、今回は屋内に設置しようと思っているのか、それとも、屋外のものを設置していこうと考えているのか、今後の設置の、どっちもいいというのは分かっているんで、この予算は、どう使うつもりで出しているのか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内及び屋外コンテナ型が上限1,000万円でございますので、あくまでも上限でございますので、1,000万円掛ける4基分の4,000万円と考えております。
◆上野美恵子 委員 そうしたら先ほどの説明で、他都市の助成制度についての事例が報告がありまして、政令市の中では名古屋市さんだけが助成をなさっているということで、20市の中で今のところ1か所ですよね。それで、今度熊本市が助成すれば2か所目ということになり、でも今やっているのかな、熊本市と2か所ですよね。
ですけれども、名古屋の場合は屋外の分煙施設だけを対象にしているんです。熊本市の場合は、屋内と屋外の分煙施設の両方なんですけれども、私がなぜその屋内か屋外かを聞いたかというと、屋内に設置した場合は、そこの例えば店舗とか、そういうところに対して、そこのお客様というか、要するにパチンコ屋さんだったら、パチンコを利用したお客さんはそこを使うかもしれないけれども、一般の喫煙者の方が、開いたパチンコ屋に入っていって、そこに行ってわざわざ喫煙するかどうかははっきり分からないですよね。する人もいるかもしれないけれども。
だから、そういうところについては、悪いけれども事業者さんの責任でしてもいいのかな、何か公がわざわざ税金で、1,000万円も補助する、一般の市民から見ればパチンコ屋さんに1,000万円補助するのというふうな感じになってしまうので、例えば、名古屋市のように、屋外の分煙施設だけを対象にして設置を進めるというふうに基準をもし設ければ、ここの左下の写真にコンテナ型とパーテーション型という例示がありますけれども、これだと通りすがりのどこを歩いている人も、どこに来た人も、何をしている人も気軽に入って、活用して、路上を通っている人に迷惑を掛けない施設としての活用がしやすいというか、私は名古屋市がやっている屋外分煙施設には補助をするけれども、屋内まで含めて補助の対象にしてしまうと、何というのかな、受動喫煙防止といった場合に、どちらかというと屋外に設けて、不特定多数の方が周りに受動喫煙を広げないような形で利活用していただけるんではないかと思ったんです。
そしてまた、現在パチンコ店4店がやっているという実績を見ますと、そういう遊興施設というかギャンブル施設に、税金を使うということに対しての市民の皆さんの市民感情というのが、私はどうしてもあると思うので、私は今回の提案、受動喫煙を減らしていきたいと、周りに迷惑を掛けないように喫煙していただきたいという意図は分かるんですけれども、そこのところの効果というか、どんなふうにこの施設を活用していくかと考えたときに、屋内でも屋外でもいいよと言うふうにしてしまうのは、市民の理解ということからしたときにどうかなと思ったんです。
私の感覚だとやはり、パチンコ店さんなんかは御自分の企業責任として、そこの利用者の方に対しては、当然、パチンコ店利用者の分煙を徹底するという意味での施設営業をなさるべきであろうと思うし、少なくとも補助をするのであれば、市が写真を載せている外で設置する分、コンテナとかパーテーション型、こういう一般の方がちょっと入って活用できるものではないと、何か特に、何というのか男女間の別とか言ったらいけないけれども、誰でもがパチンコ店に入ってというのは、私なんかもパチンコ店にあまり行ったことないので、行きにくいというか、きっと行かない、たばこも吸いませんけれども、全然縁がないんですけれども、何かちょっと違和感を感じる。
事業者責任というのもあると思うんです。自転車なんかだってそうですよね、大きな施設になれば附置義務というのがあって、駐輪場を設置するとか、駐車場なんかとかいろいろありますので、そういうのからしても、やはり屋内施設まで対象にしなくてもいいのかなと私思ったんです。いかがでしょうか。
○田中敦朗 分科会長 千原課長、パチンコ店の件はちゃんと説明してください。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 すみません、私の説明不足で申し訳ございません。
このパチンコ店につきましては、パチンコ店がもう既に設置されている、パチンコ店で設置されている喫煙所を広く誰でも活用できるように協力していただけるように依頼して、それにお応えしていただいたものでございます。なので、既存のもう既に受動喫煙対策を講じているような分煙施設をお持ちのところについては、助成対象外にしております。受動喫煙対策を講じた全面リニューアルに関しては助成対象としているところでございまして、今、協力していただいているパチンコ店につきましては、助成制度を活用されるというわけではございません。
以上でございます。
○田中敦朗 分科会長 屋外の方がいいんではないのという質問に関して。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内についても、広くパブリックスペースみたいなところをお持ちの事業者さんもいらっしゃいますので、屋内で完全に受動喫煙を防止するような施設であれば可能とさせていただきたいと思っております。
以上でございます。
◆上野美恵子 委員 パブリックスペースのあるパチンコ屋さんとあるので。
○田中敦朗 分科会長 パチンコ屋ではない、パチンコ屋ではない。パチンコ屋にはお金は出さない。
◆上野美恵子 委員 どういうところが、屋内だったら想定されるんですか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 例えば、商業施設だったりとか、あるいは、今も、他都市の事例を見ますと、たばこ屋さんとかも対象にされていらっしゃいますので、そういったところだったりとか、あるいは、先ほども繰り返しになりますが、商業施設の中の一角とか、デッドスペースがあればそこに設置をしていただくとか、そういうことを想定しているところでございます。
◆上野美恵子 委員 例えば、熊本市役所も以前は喫煙スペースがパーテーションを造って敷地内にあったんですけれども、健康増進法というのもあって、今は撤去されて、敷地内禁煙というふうになっています。
だから、今おっしゃったファミリーが集まるような店舗とか、そういうのはスペースがあるかもしれないけれども、そこは、できれば敷地内禁煙ということの対応を、私、子供を育てる親側から言えばしてほしいので、そこにわざわざ公が補助金を出して、パーテーションと言えば、見ていれば全く密閉されるわけではないから、やはりその周辺に煙が漏れたりすることもあるので、本当に子供も含めて誰でも集まれる屋内の場所というのには、軽々に喫煙所を造らないほうが、私は健康上はいいんではないかなと思います。
だから、今、建物内はもちろんだけれども、敷地内についても健康増進上は禁煙にしていきましょうよという動きがすごく広がって、熊本市役所もそういう対応になっている中で、簡単に屋内に喫煙所を設けていく、しかも、密閉しちゃったら息が詰まっちゃいそうだから、必ずパーテーション形式で隙間があると思うんです。
そういうのを造って、屋内はやはり事業者さんの責任というのがあるんではないかな。喫煙を容認されるのであれば、そこの責任でしていただいて、どうしてもそういう施設が必要なのというのであれば、せめて少し名古屋市的な形で、屋外で誰でもがスルーできる、そういうところについては、誰でも使える施設だからということでの、何かの基準を設けたほうが、市民の皆さんには理解していただきやすいんではないかなというふうに思ったんです。
だから、私がどういうところを想定していますかと聞いたのは、今、お金は補助金出していないらしいけれども、パチンコ店は協力していただいていると書いてあったから、ひょっとしてこういうところも対象にして、補助金を出したりするのかなとちょっと心配してしまったので、何かもう少し、誰が聞いてもああそうだなと思うようなふうに、私としてはいいなと思っています。
○田中敦朗 分科会長 関連でどうぞ。
◆原亨 委員 この制度そのものを否定するものではないんですけれども、例えば、パチンコの話が出ましたけれども、ホテルとかいろいろな部分というのは当然設置するんですよね。じゃ、新たに設置しますと、もしくは今設置しているのをそういう基準に合った形に変えます、じゃ、補助金出します、とかいう部分というのは、私はおかしいんではないかなと思います。
もともとこの制度が、家賃は払いません、管理は自分でしてくださいと言って、坪200万円のところ貸す人がいるんだろうかというのが、まず私、疑問に思います。そういう面では。
前回、本会議でも質問があって、答弁がかみ合っていないなというふうに思ったんです。多分、ここで話してもかみ合わないんだろうと思いますけれども、できればいいんです。でも、例えばホテルにしましたよということでしてますということではないと思うんです。もともとホテルだと、中で吸えないので、当然そういうのを造るんです、外側に。じゃ、その外側に造りますから、市民の税金を投入しますと。ホテルは造るわけですから。ということは、これは市がそこに補助金を出すとか出さないとかいう問題ではないと思うんです。
特定なところでそれをやるというのは、そういうことになってくるんだろうと。じゃ、一般のところということになりますけれども、この坪単価が高い部分と、それから、ビルとビルの間というのはもう隙間なんかないんです。ということになってきたときに、じゃ、空き店舗がありますから使ってくださいと。じゃ、家賃はもらえない、それで、掃除は自分のところでしてくださいということで、貸す人がいるんだろうかということがまず心配します。
ここに新宿とか出ていますけれども、新宿は公設でして、それにプラスしてこういう制度の中でされる人はいますかということで、今5、6店舗くらいですかね、たばこ屋さん含めてされているという現状なんです。
これに出ていませんけれども、例えば、千代田区なんていうのでいうと、やはり100くらいの方が申込みがあって、これはもう上げ膳据え膳コースですよね。ということなので、70%が設置済みというふうになっている。その辺のところがちょっと気がかりなんです。ですから、この4,000万円のお金を使うということの中で、本当に実があるところに使っていくのならばいいんですけれども、やはり、やりましたよという部分を作り上げるために、ホテルだとかそういうところにしました、補助金も出しましたというのはちょっと筋が違うんではないかなという気がしておりますので、その辺のところいかがでしょうか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 まず、維持管理費の補助についてなんですけれども、この制度を検討するに当たっては、他都市の事例を参考としましたんですけれども、民間の施設を促すために、設置費については全額を補助する都市がほとんどでございましたが、維持管理を助成している都市はあったものの、本市としましては、民間のみで施設設置されているところもございますし、民間事業者が事業運営を行う中で一定の費用負担をお願いしたいと考えたところです。
それから、検討している事業者がいるのかという点につきましては、これまで他都市の事例を参考に、いくつかの民間事業者に対しまして説明を行っておりまして、分煙施設の設置について前向きに検討していただいている事業者もございます。予算化された後は、設置者の掘り起こしを行うために、商店街など関係団体と連携して、積極的な周知及び働き掛けを行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◆原亨 委員 請願があがってきていますよね。この内容にも添付されているんですけれども、熊本市の全ての通りのいろいろな組合関係が全て署名されて、設置してくれと上がっているんです。それは、ポイ捨てがかなり増えているという現状の中だと思うんです。
それで、事業者というふうな位置づけになってきたときに、このいろいろな通りがありますけれども、そういうところにそういうスペースを有してというビルはないはずなんです。そうなってくると離れたところの、少し離れた大型のホテルであったり、大型の店舗であったりとかいう部分は、施設が造れる場所はあるんだろうと思うんです。
ただ、それにしても、そういうところというのは、自分のところで本来、先ほど上野委員もおっしゃいましたけれども、自分のところで造らなくちゃいけない部分だと思うんです。そういう面では。だから、そこに補助金を出していくということになってきたら、少しやはり筋が違うのかなという気はしております。この件はです。
ですから、今現状は、ここにアンケートとかいろいろなのが出ておりますけれども、現実、今いろいろな通りを行きますと、ポイ捨てがひどい。中には昼は飲食店が開いていませんから、1階、2階の踊り場あたりで吸って、そのたばこの吸い殻を傘立てに入れているなんていうことで苦情もきています。そうなってくると、こういう現状だから、仮に下通りにいて、例えば上通りのここのホテルに設置しましたとか言ったって行くわけないですよね。
そうなると、通りの大事なところにぽんぽんと置いていくという部分だと思うんです。そうなると、この制度の中では難しいんではないかなと私は考える、できればいいんですよ、これでそういう趣旨に合ったところで設置されれば、これはもう税金としても使ってもいい話であるし、立派なことと思うんですけれども、果たしてそうなるんだろうかなと思うところです。
やはり、吸う人がいるんだから、考えないといけないと思うんです、そういう面では。たばこが悪だとかそういう世界ではないわけです。現実売ってあるわけですし、吸う人がたくさんおいでになる。なってきたら、前向きにどうするかというのを考えなきゃいけない。
この4,000万円の部分は否定はしませんけれども、何か造りました、4か所造りましたということの中で、行政はちゃんとしていますということのために4,000万円を使うんだったら、それは断じてそういうことがあってはいかんと、私は思います。どなたか答弁を。
◎横田健一 文化市民局長 今回のこの助成制度につきましては、他都市の事例も参考にしながらということでございますが、そもそもは、ポイ捨てと路上喫煙の防止のために設置しました公設灰皿を全て撤去するということの代替施設として、このエリアの中でそういう喫煙所が必要ではないか、それは、アンケート調査の中でも改善はしているけれども、まだまだごみが増えた、もしくは、受動喫煙を受けるようになったという御意見もあるということの中でつくった制度でございます。
原委員がおっしゃいましたように、確かに自分のところに施設の利益になるようなというか、施設のためにということであれば、この補助制度は非常に問題があるかというふうに思いますので、あくまでもパブリックな喫煙所として扱っていただけるような仕組み、もしくはそれに適した場所、そういったところで喫煙所を設置していただけるように、こちらでも指導していきたいというふうに思っております。
以上でございます。
◆原亨 委員 局長御答弁いただきまして、そのとおりだと思うんです。そういう趣旨の中であれば、この4,000万円の使い道というのはすばらしいだろうと理解しております。
今も出ましたけれども、吸う人がいるのに撤去するんだったら、その時点でやった後に撤去しないといけない。というのは、ポイ捨て条例をつくったとき、3年、4年、5年と月日がかかる中で、段々灰皿が置いてあるところにということで、ポイ捨てもほとんどなくなったんです。そういう癖、歩行喫煙とか、どっかその辺の路地で吸うということはいかんよねという形の中で、そこに行かれていたわけです、皆さんが。だとしたら、せっかく積み上げてきた習慣といいますか、そういう部分が、撤去を先にしたことの中で、また無法地帯になっているんです。この責任というのは私大きいんではないかなというのは思っています。ですから、何かをするときには、何かが先という部分です。後付けではない、こんな結果になるので、これでいろいろなのができたとしても、また、そのポイ捨てされている人たちが習慣的にここで吸わなくちゃねというまで、また月日がかかるような気がするんです。
ですから、そういったものも踏まえながらの中で、今後の施策はやっていただきたいし、この4,000万円というお金の使い道というのは、今局長が答弁されたような状況であれば、私はすばらしい施策だというふうに思いますから、それに沿うように頑張っていただければと思います。
委員長、以上です。
○田中敦朗 分科会長 そのほかありませんか。
◆澤田昌作 委員 私は、請願の方でちょっとお尋ねします、請願書が出ていますので。
公設喫煙所を整備するということで書いてあります。聞くところによると、厚生委員会で担当が違うということでございましたが、今回いろいろな経緯もあって造られる中で、公設のこの喫煙所という議論は、庁内で検討されたのかというのをちょっとお尋ねしたいのですが。公設の喫煙所を造るか造らないかということは検討されているのか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 公設設置の考え方でございますが、本市の方針としまして、所管は違うんですけれども、喫煙による身体への影響も考慮し、健康増進を図る観点から、行政指導による公設喫煙所の整備は考えていないということでございます。
しかしながら、中心市街地には喫煙者が一定程度いらっしゃることや受動喫煙に関する苦情も多いことから、3月に撤去した公設灰皿の代替案として民間事業者に対し、今回の助成事業を促していくほか、先ほども御説明しましたけれども、市内中心部の協力していただける民間の分煙施設をホームページで紹介する取組も併せて進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆澤田昌作 委員 考えていないということでございますけれども、請願書によりますと、要望書では民間業者による喫煙場所の設置というのは、設置以外に維持管理などかかる費用、労力が必要で、経済的、身体的、精神的な負担を考えるとやはり民間だけでは無理だということをおっしゃっていますので、ぜひ今後、所管が違うのでここに言ってもしようがないんですけれども、健康づくり推進課あたりとしっかり議論しながら、検討していただいて、前向きに今後公設での、また、施設も4つくらいでは足らないと思いますので、検討していただきますように要望いたしておきます。
以上です。
○田中敦朗 分科会長 そのほかありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 分科会長 ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する議案の審査を終了いたします。
これをもちまして、教育市民分科会を閉会いたします。
午後 2時08分 閉会
出席説明員
〔文化市民局〕
局長 横 田 健 一 オンブズマン事務局長
内 田 律
市民生活部長 石 坂 強 地域政策課長 岡 本 智 美
地域活動推進課長 甲 斐 智 子 生涯学習課長 大 石 雄 一
首席審議員兼生活安全課長 生活安全課副課長兼消費者センター所長
千 原 直 樹 坂 本 正 恵
人権推進部長 宮 崎 由 之 首席審議員兼人権政策課長
津 留 一 郎
首席審議員兼男女共同参画課長 文化創造部長 田 島 千花子
山 田 紀 枝
文化政策課長 上 島 雄 二 文化財課長 北 野 伊 織
熊本城総合事務所長田 端 文 一 熊本城総合事務所副所長
吉 村 裕 仁
熊本城総合事務所副所長 熊本城総合事務所副所長
濱 田 清 美 岩 佐 康 弘
熊本城調査研究センター所長
網 田 龍 生
〔中央区役所〕
区長 岡 村 公 輝 区民部長 江 藤 徳 幸
総務企画課長 佐 藤 博 義
〔東区役所〕
区長 本 田 昌 浩 区民部長 今 村 利 清
総務企画課長 野 口 嘉 久
〔西区役所〕
区長 河 本 英 典 区民部長 福 島 慎 一
総務企画課長 東 野 正 明
〔南区役所〕
区長 江 幸 博 区民部長 東 野 公 明
総務企画課長 福 田 敏 則
〔北区役所〕
区長 小 崎 昭 也 区民部長 吉 村 芳 策
総務企画課長 有 田 美保子
〔教育委員会〕
教育長 遠 藤 洋 路 教育次長 松 島 孝 司
教育総務部長 中 村 順 浩 教育政策課長 中 川 浩 二
教育政策課審議員 倉 橋 徹 也 学校改革推進課長 松 永 直 樹
首席審議員兼学校施設課長 青少年教育課長 上 村 和 也
内 村 智
図書館長 大 谷 修一郎 熊本博物館長 竹 原 浩 朗
学校教育部長 田 口 清 行 指導課長 福 田 衣都子
指導課副課長 上 村 奈津子 教職員課長 濱 洲 義 昭
総合支援課長 須佐美 徹 教育審議員兼特別支援教育室長
野 田 建 男
健康教育課長 上 村 清 敬 人権教育指導室長 松 尾 幸 治
教育センター所長 小 田 浩 之 教育センター副所長澤 田 伸 一
必由館高等学校長 城 野 実 千原台高等学校長 南 弘 一
総合ビジネス専門学校長
古 家 幸 生
〔議案の審査結果〕
議第 102号 「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 108号 「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 144号 「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
請願第1号 「熊本市中心部における分煙環境整備に関する請願」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
教育市民分科会会議録
開催年月日 令和4年6月21日(火)
開催場所 教育市民委員会室
出席委員 8名
田 中 敦 朗 分科会長 日 隈 忍 副分科会長
原 亨 委員 西 岡 誠 也 委員
藤 永 弘 委員 澤 田 昌 作 委員
田 中 誠 一 委員 上 野 美恵子 委員
議題・協議事項
(1)議案の審査(4件)
議第 102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
議第 108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」
議第 144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
請願第1号「熊本市中心部における分煙環境整備に関する請願」中、教育市民分科会関係分
午前 9時58分 開会
○田中敦朗 分科会長 ただいまから予算決算委員会教育市民分科会を開会いたします。
この際、申し上げます。
予算決算委員会に付託されました補正予算案の概況説明に関する資料及び各分科会における審査の分担等については、タブレットに掲載しておりますので、御承知おき願います。
本日の議事に入ります前に、執行部において人事異動があっておりますが、執行部の紹介については、お手元に配付の資料に代えさせていただきます。
次に、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。
◎遠藤洋路 教育長 1点、御報告とおわび申し上げます。
去る3月22日に、土木センターにおいて洗濯機の排水が水路に流れていたことを受け、全市有施設の下水道接続状況を調査しましたところ、教育委員会所管の施設である小学校7校、中学校6校、特別支援学校1校、計14校について不適切な排水を行っていたことが判明いたしました。
これらの学校につきましては、洗濯機の使用を中止するなど、全校で改善措置を取ったところでございます。設置の経緯等につきましては引き続き調査を進めてまいります。
今後このようなことがないよう、施設の点検と各施設管理者への周知を徹底し、再発防止に努めてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
なお、接続調査の結果及び施設の対応状況については、本日の委員会説明資料に参考として添付しております。このたびは申し訳ありません。再度、周知を徹底しまして、再発防止に努めてまいります。よろしくお願いします。
○田中敦朗 分科会長 発言は終わりました。
これより、本日の議事に入ります。
今回、当分科会において審査を分担します議案は補正予算2件、条例1件、請願1件の計4件であります。
それでは、審査の方法及び日程についてお諮りいたします。
今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、審査の日程を局ごとに設定し、審査を行うこととしております。
よって、当分科会の審査の日程については、本日これより、教育委員会について、休憩を挟んで文化市民局・区役所についての審査を行い、審査の方法としては、議案について説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 分科会長 御異議なしと認め、そのように執り行います。
これより、教育委員会に関する議案の審査を行います。
議第102号、議第144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分について、以上2件について一括して説明を求めます。
◎中川浩二 教育政策課長 資料は教-1をお願いいたします。
議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」について、御説明申し上げます。資料の26ページ、教育委員会事務局・令和4年度補正予算総括表をお願いいたします。
教育委員会事務局が所管します款、教育費の補正額といたしまして、歳出の表の最下段、所管予算額の合計として765万6,000円の増額補正でございます。
次に、債務負担行為でございますが、下段の表を御覧ください。
城南図書館指定管理料として、期間を令和4年度~令和9年度、限度額を3億1,620万円として計上しております。
次に、就学事務システムに関する事項としまして、2件の債務負担行為を計上しております。期間を令和7年度まで、限度額は2件合わせまして計5,740万円としております。これは、国の標準仕様に準拠した就学事務システムへ移行するまでの間に要するシステム構築に関連する経費でございます。
次に、補正予算の事業内容について御説明いたします。資料は28ページをお願いいたします。
項、教育総務費、目、教育総務費でございます。学校改革推進課の1、幼稚園改革関連経費としまして200万円を計上しております。これは、熊本市立幼稚園まなび創造プログラムに基づく通級指導教室の設置に係る経費でございます。
次に、指導課の1、次世代を育てるeスポーツ支援事業としまして500万円を計上しております。これは、千原台高校のeスポーツ部における機器の整備をはじめ、eスポーツのトレーナーの招聘等に係る経費でございます。なお、本事業の実施には一般財源を用いておりますが、企業版ふるさと納税による寄附を活用して実施するものでございます。
同じく、指導課の2、就学事務システム経費として65万6,000円を計上しております。これは、先ほどの債務負担行為で御説明いたしました就学事務システムに関しまして、令和4年度における機器等の管理に要する経費でございます。
引き続き、議第144号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」について御説明いたします。
こちらにつきましては、17日に提案されました追加分の議案でございます。資料は教-2をお願いいたします。
14ページの教育委員会事務局・令和4年度補正予算総括表をお願いいたします。
教育委員会事務局が所管します款、教育費の補正額としまして、歳出の表の最下段、所管予算額の合計として2億1,370万円の増額補正であり、補正後の総額は641億9,477万4,000円でございます。
次に、補正予算の事業内容について御説明いたします。資料は16ページをお願いいたします。
これらの予算は全て新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用するものでございます。
まず1段目、項、教育総務費、目、教育総務費でございます。指導課の1、物価高騰対策教育費臨時特別給付金給付事業としまして5,400万円を計上しております。これは、就学援助認定世帯に対しまして小学校では1児童当たり5,500円を、中学校では1生徒当たり6,500円を、それぞれ臨時特別給付金として支給することで、家庭における教育費の経済的負担の軽減を図ることを目的とする経費でございます。
次に2段目、項、幼稚園費、目、幼稚園管理費、同じく4段目、項、保健体育費、目、保健体育総務費でございます。共に健康教育課の1、学校等給食食材高騰対策緊急支援事業といたしまして幼稚園分は20万円を、小中学校及び特別支援学校分は1億5,580万円をそれぞれ計上しております。これは、現在のコロナ禍における物価高騰下においても、保護者の負担を増やすことなく、これまでどおりの栄養バランスがとれた学校給食を子供たちに提供するため、給食食材費に及んでいる影響額相当分を支援する経費でございます。
最後に3段目、項、社会教育費、目、図書館費でございます。教育政策課の1、図書館感染防止対策経費として370万円を計上しております。これは、図書館における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため、貯蔵している書籍用の除菌機などを整備するための経費でございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
分担議案について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆上野美恵子 委員 補正予算のまず幼稚園改革関連経費、通級指導教室の委託料についてお尋ねしたいと思います。
これは、ことばの教室、あゆみの教室について拡充を進めていこうというものかなというふうに思っておりますけれども、ちょうど今回の議会に別冊資料で市立幼稚園まなび創造プログラムが出ていましたので、それに関わる通級の部分を拝見いたしました。
ことばの教室については、碩台、一新、向山、川尻、楠の5か園が、既にあるところまで含めて2023年度までの開設になっております。隈庄についての開設の見通しはどうなっていますでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 委員お尋ねの件についてお答えさせていただきます。
通級指導教室の各市立幼稚園の拡充につきましては、基本的には各幼稚園の空き教室を利用した拡充を検討しております。一方、隈庄幼稚園におきましては、空き教室がございませんことから、現在の計画では隈庄幼稚園内に通級指導教室を設けることは検討しておりませんが、ただし一方で、地域的なバランスとして、例えば城南地区、富合地区にも通級指導教室の拡充が必要だというようなニーズが認められた場合には、近隣の小学校の空き教室を利用するなどして拡充を図りたいと考えております。
以上です。
◆上野美恵子 委員 空き教室対応になっているので、今検討されていないということでしたけれども、ニーズ自体はあると思うんです。今すごく特別支援教育に対するニーズというのは高まっておりますので、ですから、後段で今答弁された中にありました近隣の学校等の空き教室も含めて、先ではなくて、今の時点からの検討を進めていったほうが、よりニーズに応えるということになるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 本年度につきましては、まず、予算も計上させていただいておりますけれども、市立幼稚園各園の拡充を最優先で検討したいと思っております。ただ、同時に検討すればというような御意見はその通りかという部分ございます。今後、実際に通級指導教室の利用を御希望される保護者にニーズ調査を行ってまいりますが、その際に今御指摘のような御意見等も出てくると思っております。また、各市立幼稚園に拡充をしていくような方向性をお示しすることで、これまで通いづらいというか、通級指導教室が遠くて通えなかったというような潜在的なニーズも掘り起こされるのかなと考えております。そういったニーズを丁寧に酌み取りまして、しっかり計画的に通級指導教室の拡充について取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
◆上野美恵子 委員 併せてあゆみの教室について、このプログラムの中に該当するページがありまして、まだ開設済みの川尻幼稚園のほかについては、検討していくという形での御提示になっているかと思いますけれども、これについての設置見通しというのはどうなっていくんでしょうか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 委員御指摘のとおり、現時点におきましては、あゆみの教室は川尻幼稚園のみの設置としております。これをまず令和5年度におきましては、一新幼稚園にも拡充したいと考えております。
通級指導教室のニーズといたしましては、ことばの教室ほどでは現状ございませんけれども、あゆみの教室についても非常に多くニーズが出ている、御希望の方の件数も増えているというような状況ございますので、そういった形で潜在的なニーズも、ことばの教室と同様に見据えながら、今後拡充を図ってまいりたいと考えております。
◆上野美恵子 委員 どちらも、どっちがニーズがあって、どっちがニーズがないということは多分ないと思いまして、今からニーズの把握とかもやっていかれるということではありますけれども、本当なら、もう既にニーズ調査とかをやって、こんな実態ですよということを、ここで御報告いただくのが一番よかったのかなというふうに思っています。
そういう意味では、幼児期の支援教育というのは、やはり早くやっていくということが非常に重要かなと思うんです。早くいろいろな形で支援をやっていくことが、子供たちの健やかな成長につながっていくということがあるので、子供の成長待ったなしということでは、どちらについてもスピーディーにやっていくということも重要かなというふうに思っています。
今は、市立の幼稚園について、まだ検討段階もありますけれども、順次拡充していくという方向をお持ちのようですけれども、例えば、市立幼稚園がないような地域というのが、例えば区ごとに見たときなんかにもあります。同じプログラムの中で今の市立幼稚園をめぐる現状ということの中に、地域ごとにそういうニーズ、今の通ってらっしゃる現状がどうなっているかというところがあったので見ましたら、設置されている教室の近隣の子供さんがたくさん行かれているということで、やはり距離感があるとなかなか利用しにくいというのが数字からも見てとれるんです。
それで、市内一円、全ての地域にいる子供たちに対して、こういう支援教育をもっと充実した形で提供していくためには、市立幼稚園がない地域についても、こういう支援教育をもっと広げていくことが必要かなと思うんですけれども、そのことについての今考えてらっしゃることとか、今後の見通しとかがありますか。
◎松永直樹 学校改革推進課長 プログラムの策定後、直ちに市立幼稚園各園の拡充というのは取り組んでまいりたいというように考えておりますが、それと併せまして、市立幼稚園のない区が西区、東区ございます。そういった区についても、ニーズは現状ございますし、委員御指摘のとおり、今、あゆみの教室もことばの教室も設置のある区周辺の方の御利用が非常に多いということを考えますと、それぞれの区に設けることで潜在的なニーズが出てくると考えております。
そういったところをしっかり見据えて、基本的には今回、5か年計画で立ててまいりますけれども、その中で、今幼稚園のない区の設置も検討してまいりたいと考えております。
その際には、各区におきます小学校の空き教室の利用を、先ほどの申し上げました隈庄幼稚園の近隣と同様に検討してまいりたいと考えております。
◆上野美恵子 委員 やはりニーズは必ずあると思うんです。ただ調査がまだ、聞くに多分できていないのか、ちょっとまとまっていないのかということだろうと思いますので、もちろんこの計画そのものは5か年計画ということですけれども、必要性というのはもう言わなくても分かっていることだから、そういう認識を持って5か年だから5年で準備してやっていくということではなくて、今からすぐ検討して、できるならば、もうすぐにでも利用したいという方の子供さんたちの要望に応えていくというような、そういう市の教育委員会の姿勢というのが必要かなと思いますけれども、もう少しスピーディーに、今のニーズに応えるという点でのお考えをお聞かせください。
◎松永直樹 学校改革推進課長 このプログラムの策定後、様々な形で広報もしてまいります。そういった意味では今年度、かなりニーズを把握する機会が出てくるかと思いますので、今御指摘のとおり、できることについて、できるだけ前倒しで取り組んでまいりたいと考えております。
今回のプログラムを策定するに当たりましても、策定に先んじてできる取組はどんどん前倒しでやろうという姿勢で取り組んでおりますので、そういった姿勢で通級指導教室の拡充についても取り組んでまいります。
以上です。
◆上野美恵子 委員 私は、このプログラムを見ながら、よそもそうかもしれないけれども、すごく熊本市の公立の幼稚園がそういう支援教育とか、特別な支援を必要とする子供たちに対して手厚い教育を実施されている、目指していかれるということが、私はすごくすばらしいなと思ったし、本当にこういうことは今子供たちに必要だと思ったんです。だから、それを前向きにやっていかれるということに対して、読んだときに大変うれしかったし、そういう意味では今の急いでやるということで、支援教育に早く取りかかって、急いで進めていくということについて、今の答弁を聞いてとてもうれしく思いました。
教育長は、この点の支援教育を市立の幼稚園で進めていくということについてのお考えをよければお聞かせください。
◎遠藤洋路 教育長 今おっしゃったとおり、市立幼稚園の役割として、特別な支援が必要なお子さんに対しての支援を行うということは、私立ではなかなか行き届かないところを公立で行うという趣旨からしても、必要なことだというふうに思っています。
ことばの教室、それから、あゆみの教室、どちらもプログラムで通級による指導の対象者で、希望する全ての幼児を受け入れることができるようにということで態勢を整備しますと書かせていただいておりますので、これを目標にしております。ぜひ、議会の皆様の応援もいただいて、早期に実現していきたいと思っております。よろしくお願いします。
◆上野美恵子 委員 ありがとうございました。ぜひ、積極的にやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
◆西岡誠也 委員 債務負担行為の関係で、城南図書館指定管理料3億1,620万円、これ6年間だと思いますけれども、計算しますと1年間に5,000万円というぐらいになるんですが、スタッフがどれぐらいでこういう計算になったのか、これについての積み上げをちょっと分かればお願いします。
◎大谷修一郎 図書館長 指定管理料の積算でございますけれども、一応、開館時間でございますとか開館日数等を踏まえまして、職員の最低必要な人数というのを定めております。その中で人件費につきましては、資産マネジメント課等で示されてございますランク別の人件単価表を用いまして、人件費とその他物件費、物件費につきましては年度光熱費でございますとか修繕経費、そういったものを踏まえて、あとは人件費に関する一般管理経費を算出させていただきまして、合計で3億1,620万円の予算を今回要求させていただいている状況でございます。
◆西岡誠也 委員 ちょっと今ので分からなかったのは、大体何人ぐらいで運営するということで考えられているのか、そこをお尋ねしたかったんです。
◎大谷修一郎 図書館長 大変失礼いたしました。
今のところ、館長含めまして職員が5名、嘱託員7名の12名ということで、今回人員の要求させていただいております。
◆西岡誠也 委員 どうしてもほかのところと比較をするんですけれども、東部まちづくりセンターの図書室、ここは会計年度任用職員4名で運営されておりまして、利用者は東部の方が多かったです。だから、そこは結局、会計年度任用職員4名でやって計算すれば1,000万円くらいで済むのかなという、そういうことになるもんだから、学校見たときにこれだけ必要なのかと。
確かに図書館だけではなくていろいろな施設がありますから、その辺の運営はあるとしても、ちょっと差がありすぎるなということを感じたもんですから、これは指定管理よりも直営の方が安く上がっているのかなと、そういう気がしたもんですから、その辺については、比較といいますか、その辺はどのようにされているのかお尋ねいたします。
◎大谷修一郎 図書館長 一応、図書館の指定管理につきましては、1日に必要なニーズ、業務関係等踏まえまして、嘱託員、職員という形での人員の要求をさせていただいているところでございます。確かに委員おっしゃるとおり、特に東部公民館の図書室の利用の実態も確かに多いかと思っておりますけれども、そちらの運営の部分については、こちらで予算を執行していないんで詳しく状況分かりませんけれども、少人数の中で一生懸命図書館の職員の方は業務いただいていることかと思いますので、その辺については本館としても会計年度任用職員さんの御相談事がいろいろございましたら、真摯にこちらで丁寧に対応させていただく形で対応していきたいと思っております。
◆西岡誠也 委員 午後、文化市民局でいろいろやりとりはさせていただくんですが、本当にちょっと見た限り、かなり差があるなという気がいたしましたからお尋ねいたしました。
ただ、今言ったように、本当にこれだけの金額が必要なのかということは、今でも疑問に残っております。2つを並べたら全然、利用者は東部が多いという状況がありますから、それについては今後検討する必要があるんではないかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
◆上野美恵子 委員 就学援助と学校給食の食材の物価の高騰に対する支援ということで提案されております。これについては、全額国からのお金が来ているので、市としてもやりやすかったのかなというふうに思いました。でも、緊急補正ということで、早急に対応されたことについては、大変よかったなと思っています。
と言いますのも、保護者から、やはり不安の声が届いていたんです。こんなに食材とかが上がっていけば、そのうち給食費が上がるんではないんでしょうかねという声がちょうど聞こえてきていたときだったので、もちろん陳情も出ておりましたけれども、すごくよかったなと思って、補正予算案が出ましたよと言ったら、ああもうよかったと、大変喜ばれました。
そういう喜びの声をひとつお伝えしておきたいなと思ったことと、今回、国の補正を活用しての補正で、給食費に跳ね上がらないように対応ができているのでよかったと思うのですけれども、今後、いろいろな事由から、この今の物価高騰がいつまで続くか分からないし、また、いろいろな理由によって、食材その他にいろいろ生活に関わる部分で上がったりしていく場合に、国が支援していかなくても、熊本市としてそれぞれの家庭にあまり過大な負担を掛けないというふうなお考えをお持ちなのか、その点についての市の考えをお尋ねしたいと思います。
◎上村清敬 健康教育課長 おっしゃるとおり、今年度は地方創生臨時交付金を活用しまして、値上げすることなく、これまでどおりの給食を提供することができることになりました。引き続き、来年度ももし同じような物価高騰に苦しむような状況になれば、継続的な支援を国に対して求めてまいりたいと思います。それではなく、市独自でこの給食費に対して何らか財源を投じるかというところまでは現在は考えておりません。
◆上野美恵子 委員 教育長にお尋ねしますけれども、今回、すごく一生懸命頑張ってくださったこの補正予算に対して、今の財源を投入するかどうかは考えていないという答弁だったんですけれども、子供たちの負担をこういう諸般の事情で社会的な情勢の中で負担が増えるかもしれないとなったときに、子供たちに過大な負担はあまり与えたくないというところでのお考えはどうでしょうか。
◎遠藤洋路 教育長 今、課長からも答弁しましたが、これは熊本市のみならず全国的な課題ですので、基本的には国に対策を求めていくというのが基本的なスタンスかと思っております。市が独自で行うということに関して、考えていないというのは、やらないというよりは、まずは基本的には国に求めていくというのが大前提であって、それがもしできなかった場合のことは、まだ今後の検討であるというふうに考えております。
○田中敦朗 分科会長 遠藤教育長、今、上野委員がした質問と答弁がかみ合っていないです。
◎遠藤洋路 教育長 すみません。御質問の趣旨がよく分かっていませんでした。
○田中敦朗 分科会長 子供がもう困窮した場合に支援したいという気持ちはあるかという。
◎遠藤洋路 教育長 それは当然あります。
◆上野美恵子 委員 まずはその気持ちが大事かなと思っていますし、それがあったから今回の緊急の補正予算だったというふうに解釈をしておりますので、今後、なかなか今不測の事態というのがたびたび、地震もあったしコロナもあったしということで、いろいろな面で子供たちを取り巻く状況というのが大変厳しいかと思うんです。特にコロナなんかも、本当に格差と貧困というか、子供たちの貧困というのが浮き彫りになっているかと思いますので、ぜひ、委員会でいろいろ議論なさるときは、子供たちにとってどんな負担が、どうしたら安心した状態で子供たちが教育を受けられるかという視点で、いろいろな施策を検討していただくようにお願いしておきます。
所管の方は所管で聞きます。広がりますので、すみません。
○田中敦朗 分科会長 ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○田中敦朗 分科会長 ほかになければ、以上で教育委員会に関する議案の審査を終了いたします。
この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
午前10時27分 休憩
───────────
午後 1時29分 再開
○田中敦朗 分科会長 休憩前に引き続き、教育市民分科会を再開いたします。
この際、執行部の人事異動について、新任の区長の紹介をお願いいたします。
◎横田健一 文化市民局長 4月1日の人事異動に伴いまして、中央区、東区、西区の区長がそれぞれ交代しております。それぞれ自己紹介をいただきますので、よろしくお願いいたします。
〔執行部自己紹介〕
○田中敦朗 分科会長 以上で新任区長の紹介は終わりました。
次に、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。
◎江幸博 南区長 私からは2点謝罪しなければならないことがございます。
まず、1点目は私自身のことです。
このたびは、区長という重責にありながら、区役所職員に対して不快な思いをさせてしまったことは弁解の余地もありません。区役所職員はもとより、市民の皆様、議員各位に対しまして、深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
続きまして、去る6月5日に南区保護課職員が逮捕された事件です。生活保護を受けている被保護者の扶養義務者から、市への返還金約35万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で南区の保護課職員が逮捕されました。
本事件を受けまして、当職としましては、直ちに区役所の管理職に対して事件の概要周知と、職員の服務規律の徹底を図ったところでございます。また、各課における現金の取扱いにつきましても再確認するよう指示いたしました。このような事態が発生しましたことに対しまして、議員各位をはじめ、市民の皆様方に深くおわび申し上げます。
◎横田健一 文化市民局長 私からはもう1点、御報告とおわびを申し上げます。
去る3月22日に、中央区・西区の両土木センターにおいて、洗濯機の排水が水道に流れていたという事案を受けまして、全市有施設の下水道接続状況を調査いたしましたところ、文化市民局・東区・北区所管の施設であります健軍文化ホール及び地域コミュニティセンター5施設におきまして、不適切な排水を行っていたことが判明いたしました。
問題のあった施設につきましては、洗濯機の使用を中止するなど、全施設で改善措置を行ったところでございます。施設の設置の経緯等につきましては、引き続き調査を進めてまいる所存でございます。
今後は、このことがないよう施設の点検と、各施設管理者への周知を徹底し、再発防止に努めてまいります。誠に申し訳ございませんでした。
なお、調査の結果及び施設の対応状況については、委員会説明資料に参考として添付いたしておりますので、御覧いただきたいと思います。
以上でございます。ありがとうございました。
○田中敦朗 分科会長 発言は終わりました。
これより、文化市民局・区役所に関する議案の審査を行います。
まず、議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。
◎岡本智美 地域政策課長 予算決算委員会教育市民分科会説明資料をお願いいたします。
議第102号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」のうち、文化市民局・各区役所分について御説明いたします。
資料市-1、22ページ、文化市民局・令和4年度補正予算総括表を御覧ください。
今回、通常補正を1件並びに債務負担行為補正について、施設管理等に係る指定管理料3件及び個別事業関連の追加分1件、計5件を計上しております。
まず、通常補正について御説明いたします。24ページを御覧ください。
生活安全課の新規事業、中心市街地分煙施設設置費助成事業に要する経費4,000万円を計上しております。詳細につきましては、後ほど生活安全課長から補足資料により別途御説明いたします。
続きまして、債務負担行為補正について御説明いたします。恐れ入りますが、再度22ページを御覧ください。
地域コミュニティセンター指定管理料について、今年度をもって協定期間満了となる地域コミュニティセンター75施設及び令和5年4月開設予定1施設の指定管理料として令和4年度~令和7年度までの限度額6億3,270万円を計上しております。
次に、川尻公会堂指定管理料について、令和4年度~令和7年度までの限度額870万円を計上しております。
次に、市民会館指定管理料といたしまして、令和4年度~令和9年度までの限度額6億8,500万円を計上しております。
続きまして、個別事業関連といたしまして、熊本城本丸御殿周辺石垣復旧設計業務委託でございます。当初、当該業務は、令和3年度~令和4年度までの2か年契約で実施予定としていたところ、受託者の業務続行不能により契約解除を行ったことから、未履行部分について令和4年度~令和5年度の2か年で新たに契約を締結することとし、令和5年度までの限度額4,100万円を計上しております。
説明は以上でございます。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 引き続き、24ページの次の資料、補足①をお願いいたします。
それでは、中心市街地分煙施設設置費助成事業(案)につきまして、御説明いたします。
1、予算要求額(案)は4,000万円でございます。
(1)のこれまでの経緯についてでございますが、先の委員会でも御説明しましたとおり、議員提案により、平成19年に熊本市路上喫煙及びポイ捨ての禁止等に関する条例を施行し、アーケード内の路上喫煙を禁止したことから、区域内に入る7か所に灰皿を設置いたしました。灰皿に関しましては、市民の皆様からの苦情も多く、順次撤去してきたところでございますが、令和2年に改正健康増進法が施行され、本年3月にJTとの覚書に基づく供用期間が満了することに伴い、残りの4基を撤去したところでございます。
灰皿撤去に関しましては、代替案が必要ではなかったかとの御意見も多かったことから、灰皿4基の代替案として、本事業案を提案するものでございます。
(2)補助制度の概要の①助成内容につきましては、中心市街地の本市が定める区域内に、民間で分煙施設を設置する際の経費助成でございます。
②の対象区域につきましては、右図のとおりでございまして、裏面に拡大図も添付してございます。
③の対象経費につきましては、工事費、設計費等の設置に関する全ての経費でございます。
④の助成率は、10分の10とし、設置に係る経費全額を助成するものでございます。
⑤の助成限度額につきましては、屋内及び屋外コンテナ型分煙施設が上限1,000万円、屋外パーテーション型分煙施設が上限600万円とし、いずれのタイプも運営期間を5年以上を条件としたいと考えております。
(3)の他都市の助成制度(事例)でございますが、東京23区に事例があるほか、政令市では名古屋市のみが助成制度を設けておりました。
(4)市HPでの周知でございますが、助成制度を活用した分煙施設をHP上のマップで案内すると共に、受動喫煙防止を講じた民間喫煙所を分煙施設として掲載できるように、協力依頼をすることとしており、現在、アーケード内にあるパチンコ店4店舗が協力に応じていただいているところでございます。
最後の(5)のアーケード内の看板を活用した案内でございますが、アーケード内に路上喫煙禁止等の看板を6基設置しておりますので、看板にHPのQRコードを貼り付けて案内を行いたいと考えております。
引き続き、公設灰皿撤去後の印象についてのアンケート結果につきまして、御説明いたします。ページをおめくりいただいてよろしいでしょうか。
アンケートにつきましては、補正予算案を今定例会に上程するに当たり、灰皿撤去後の状況につきまして市民の方々へ御意見をお伺いしたものでございます。
それでは、アンケート結果概要につきまして御説明いたします。
調査期間は令和4年5月26日~6月2日までの8日間、受付件数は1,061件でございました。
Q1、年代、Q2、喫煙するかにつきましては、記載のとおりでございます。
Q3、灰皿撤去後の印象につきましては、「環境が改善した」が39.3%、「環境が悪くなった」が26.7%、「特に変化は感じない」が16.1%と、全体としては環境の向上が図られたのではないかと認識しているところでございます。
詳細になりますが、Q4、改善したと答えた方で、具体的にどのように変わったかにつきましては、「受動喫煙を受けにくくなった」、「道端でタバコを吸う人が減った」と答えた方が大半を占めてございます。
一方で、Q6、悪くなったと答えた方で、具体的にどのように変わったかにつきましては、「道端でタバコを吸う人が増えた」、「吸い殻のポイ捨てなどごみが増えた」と答えた方が大半を占めてございます。
裏面にそのほか具体的な御意見を記載しておりますので、御一読いただければと思います。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 次に、議第108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」の説明を求めます。
◎甲斐智子 地域活動推進課長 恐れ入りますが、資料の市-2をお願いいたします。
議第108号「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」御説明いたします。こちらは、令和5年4月1日供用開始を予定しております、大江地域コミュニティセンターの新設をするため、条例を一部改正するものでございます。
改正内容といたしましては、別表第1に表記のとおり、名称及び所在地を記載するものでございます。補足資料②に新旧対照表を掲載しております。補足資料③に大江地域コミュニティセンターの概要を掲載しております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○田中敦朗 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
分担議案について一括して質疑及び意見をお願いいたします。
◆上野美恵子 委員 補正予算の分煙施設の設置の4,000万円についてお尋ねいたします。
説明ありましたように、中心市街地に4か所の分煙施設を設置するというふうな予算になっておりますけれども、その4か所は、例えば店舗に何か所とか、屋外に何か所とか、およそ設置は想定しての予算が出されているのでしょうか。
御説明ください。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 先ほど御説明しましたとおり、右図に黄色の範囲内のところに関しまして、この枠内で設置していただく民間施設を対象としておりまして、代替案ですので、4基、上限1,000万円掛けるの4基で4,000万円計上させていただいているところでございます。
以上でございます。
◆上野美恵子 委員 すみません、質問の趣旨がちょっと違っていたんですけれども、要するに、助成限度額のところに屋内及び屋外コンテナ型だと1,000万円が上限、屋外パーテーション型だと600万円ということになっておりまして、予算そのものは4,000万円だから、1,000万円の4か所という計算になっているのかなと思ったんですけれども、4か所とも屋内を予定しているのか、それとも屋外のものを予定しているのかを分かっている範囲でお願いします。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 どちらでも構わないというふうに考えております。屋外でも屋内でも受動喫煙防止を講じた分煙施設であれば、対象としたいというふうに考えております。
◆上野美恵子 委員 ちょっと趣旨というのが、この説明書の右側の(4)番の現在設置しているところは、アーケード内のパチンコ店4店舗が協力に応じているとなって、実績がこれですので、今回設置する分は屋内なのか、屋外を想定しているのか、屋外にできるんですか。皆屋内ですか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内でも屋外でも、屋内及び……
◆上野美恵子 委員 どっちでもいいというのはよく分かっているんです。ですけれども、予算を提案するに当たって、おおよその想定として、今回は屋内に設置しようと思っているのか、それとも、屋外のものを設置していこうと考えているのか、今後の設置の、どっちもいいというのは分かっているんで、この予算は、どう使うつもりで出しているのか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内及び屋外コンテナ型が上限1,000万円でございますので、あくまでも上限でございますので、1,000万円掛ける4基分の4,000万円と考えております。
◆上野美恵子 委員 そうしたら先ほどの説明で、他都市の助成制度についての事例が報告がありまして、政令市の中では名古屋市さんだけが助成をなさっているということで、20市の中で今のところ1か所ですよね。それで、今度熊本市が助成すれば2か所目ということになり、でも今やっているのかな、熊本市と2か所ですよね。
ですけれども、名古屋の場合は屋外の分煙施設だけを対象にしているんです。熊本市の場合は、屋内と屋外の分煙施設の両方なんですけれども、私がなぜその屋内か屋外かを聞いたかというと、屋内に設置した場合は、そこの例えば店舗とか、そういうところに対して、そこのお客様というか、要するにパチンコ屋さんだったら、パチンコを利用したお客さんはそこを使うかもしれないけれども、一般の喫煙者の方が、開いたパチンコ屋に入っていって、そこに行ってわざわざ喫煙するかどうかははっきり分からないですよね。する人もいるかもしれないけれども。
だから、そういうところについては、悪いけれども事業者さんの責任でしてもいいのかな、何か公がわざわざ税金で、1,000万円も補助する、一般の市民から見ればパチンコ屋さんに1,000万円補助するのというふうな感じになってしまうので、例えば、名古屋市のように、屋外の分煙施設だけを対象にして設置を進めるというふうに基準をもし設ければ、ここの左下の写真にコンテナ型とパーテーション型という例示がありますけれども、これだと通りすがりのどこを歩いている人も、どこに来た人も、何をしている人も気軽に入って、活用して、路上を通っている人に迷惑を掛けない施設としての活用がしやすいというか、私は名古屋市がやっている屋外分煙施設には補助をするけれども、屋内まで含めて補助の対象にしてしまうと、何というのかな、受動喫煙防止といった場合に、どちらかというと屋外に設けて、不特定多数の方が周りに受動喫煙を広げないような形で利活用していただけるんではないかと思ったんです。
そしてまた、現在パチンコ店4店がやっているという実績を見ますと、そういう遊興施設というかギャンブル施設に、税金を使うということに対しての市民の皆さんの市民感情というのが、私はどうしてもあると思うので、私は今回の提案、受動喫煙を減らしていきたいと、周りに迷惑を掛けないように喫煙していただきたいという意図は分かるんですけれども、そこのところの効果というか、どんなふうにこの施設を活用していくかと考えたときに、屋内でも屋外でもいいよと言うふうにしてしまうのは、市民の理解ということからしたときにどうかなと思ったんです。
私の感覚だとやはり、パチンコ店さんなんかは御自分の企業責任として、そこの利用者の方に対しては、当然、パチンコ店利用者の分煙を徹底するという意味での施設営業をなさるべきであろうと思うし、少なくとも補助をするのであれば、市が写真を載せている外で設置する分、コンテナとかパーテーション型、こういう一般の方がちょっと入って活用できるものではないと、何か特に、何というのか男女間の別とか言ったらいけないけれども、誰でもがパチンコ店に入ってというのは、私なんかもパチンコ店にあまり行ったことないので、行きにくいというか、きっと行かない、たばこも吸いませんけれども、全然縁がないんですけれども、何かちょっと違和感を感じる。
事業者責任というのもあると思うんです。自転車なんかだってそうですよね、大きな施設になれば附置義務というのがあって、駐輪場を設置するとか、駐車場なんかとかいろいろありますので、そういうのからしても、やはり屋内施設まで対象にしなくてもいいのかなと私思ったんです。いかがでしょうか。
○田中敦朗 分科会長 千原課長、パチンコ店の件はちゃんと説明してください。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 すみません、私の説明不足で申し訳ございません。
このパチンコ店につきましては、パチンコ店がもう既に設置されている、パチンコ店で設置されている喫煙所を広く誰でも活用できるように協力していただけるように依頼して、それにお応えしていただいたものでございます。なので、既存のもう既に受動喫煙対策を講じているような分煙施設をお持ちのところについては、助成対象外にしております。受動喫煙対策を講じた全面リニューアルに関しては助成対象としているところでございまして、今、協力していただいているパチンコ店につきましては、助成制度を活用されるというわけではございません。
以上でございます。
○田中敦朗 分科会長 屋外の方がいいんではないのという質問に関して。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 屋内についても、広くパブリックスペースみたいなところをお持ちの事業者さんもいらっしゃいますので、屋内で完全に受動喫煙を防止するような施設であれば可能とさせていただきたいと思っております。
以上でございます。
◆上野美恵子 委員 パブリックスペースのあるパチンコ屋さんとあるので。
○田中敦朗 分科会長 パチンコ屋ではない、パチンコ屋ではない。パチンコ屋にはお金は出さない。
◆上野美恵子 委員 どういうところが、屋内だったら想定されるんですか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 例えば、商業施設だったりとか、あるいは、今も、他都市の事例を見ますと、たばこ屋さんとかも対象にされていらっしゃいますので、そういったところだったりとか、あるいは、先ほども繰り返しになりますが、商業施設の中の一角とか、デッドスペースがあればそこに設置をしていただくとか、そういうことを想定しているところでございます。
◆上野美恵子 委員 例えば、熊本市役所も以前は喫煙スペースがパーテーションを造って敷地内にあったんですけれども、健康増進法というのもあって、今は撤去されて、敷地内禁煙というふうになっています。
だから、今おっしゃったファミリーが集まるような店舗とか、そういうのはスペースがあるかもしれないけれども、そこは、できれば敷地内禁煙ということの対応を、私、子供を育てる親側から言えばしてほしいので、そこにわざわざ公が補助金を出して、パーテーションと言えば、見ていれば全く密閉されるわけではないから、やはりその周辺に煙が漏れたりすることもあるので、本当に子供も含めて誰でも集まれる屋内の場所というのには、軽々に喫煙所を造らないほうが、私は健康上はいいんではないかなと思います。
だから、今、建物内はもちろんだけれども、敷地内についても健康増進上は禁煙にしていきましょうよという動きがすごく広がって、熊本市役所もそういう対応になっている中で、簡単に屋内に喫煙所を設けていく、しかも、密閉しちゃったら息が詰まっちゃいそうだから、必ずパーテーション形式で隙間があると思うんです。
そういうのを造って、屋内はやはり事業者さんの責任というのがあるんではないかな。喫煙を容認されるのであれば、そこの責任でしていただいて、どうしてもそういう施設が必要なのというのであれば、せめて少し名古屋市的な形で、屋外で誰でもがスルーできる、そういうところについては、誰でも使える施設だからということでの、何かの基準を設けたほうが、市民の皆さんには理解していただきやすいんではないかなというふうに思ったんです。
だから、私がどういうところを想定していますかと聞いたのは、今、お金は補助金出していないらしいけれども、パチンコ店は協力していただいていると書いてあったから、ひょっとしてこういうところも対象にして、補助金を出したりするのかなとちょっと心配してしまったので、何かもう少し、誰が聞いてもああそうだなと思うようなふうに、私としてはいいなと思っています。
○田中敦朗 分科会長 関連でどうぞ。
◆原亨 委員 この制度そのものを否定するものではないんですけれども、例えば、パチンコの話が出ましたけれども、ホテルとかいろいろな部分というのは当然設置するんですよね。じゃ、新たに設置しますと、もしくは今設置しているのをそういう基準に合った形に変えます、じゃ、補助金出します、とかいう部分というのは、私はおかしいんではないかなと思います。
もともとこの制度が、家賃は払いません、管理は自分でしてくださいと言って、坪200万円のところ貸す人がいるんだろうかというのが、まず私、疑問に思います。そういう面では。
前回、本会議でも質問があって、答弁がかみ合っていないなというふうに思ったんです。多分、ここで話してもかみ合わないんだろうと思いますけれども、できればいいんです。でも、例えばホテルにしましたよということでしてますということではないと思うんです。もともとホテルだと、中で吸えないので、当然そういうのを造るんです、外側に。じゃ、その外側に造りますから、市民の税金を投入しますと。ホテルは造るわけですから。ということは、これは市がそこに補助金を出すとか出さないとかいう問題ではないと思うんです。
特定なところでそれをやるというのは、そういうことになってくるんだろうと。じゃ、一般のところということになりますけれども、この坪単価が高い部分と、それから、ビルとビルの間というのはもう隙間なんかないんです。ということになってきたときに、じゃ、空き店舗がありますから使ってくださいと。じゃ、家賃はもらえない、それで、掃除は自分のところでしてくださいということで、貸す人がいるんだろうかということがまず心配します。
ここに新宿とか出ていますけれども、新宿は公設でして、それにプラスしてこういう制度の中でされる人はいますかということで、今5、6店舗くらいですかね、たばこ屋さん含めてされているという現状なんです。
これに出ていませんけれども、例えば、千代田区なんていうのでいうと、やはり100くらいの方が申込みがあって、これはもう上げ膳据え膳コースですよね。ということなので、70%が設置済みというふうになっている。その辺のところがちょっと気がかりなんです。ですから、この4,000万円のお金を使うということの中で、本当に実があるところに使っていくのならばいいんですけれども、やはり、やりましたよという部分を作り上げるために、ホテルだとかそういうところにしました、補助金も出しましたというのはちょっと筋が違うんではないかなという気がしておりますので、その辺のところいかがでしょうか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 まず、維持管理費の補助についてなんですけれども、この制度を検討するに当たっては、他都市の事例を参考としましたんですけれども、民間の施設を促すために、設置費については全額を補助する都市がほとんどでございましたが、維持管理を助成している都市はあったものの、本市としましては、民間のみで施設設置されているところもございますし、民間事業者が事業運営を行う中で一定の費用負担をお願いしたいと考えたところです。
それから、検討している事業者がいるのかという点につきましては、これまで他都市の事例を参考に、いくつかの民間事業者に対しまして説明を行っておりまして、分煙施設の設置について前向きに検討していただいている事業者もございます。予算化された後は、設置者の掘り起こしを行うために、商店街など関係団体と連携して、積極的な周知及び働き掛けを行っていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
◆原亨 委員 請願があがってきていますよね。この内容にも添付されているんですけれども、熊本市の全ての通りのいろいろな組合関係が全て署名されて、設置してくれと上がっているんです。それは、ポイ捨てがかなり増えているという現状の中だと思うんです。
それで、事業者というふうな位置づけになってきたときに、このいろいろな通りがありますけれども、そういうところにそういうスペースを有してというビルはないはずなんです。そうなってくると離れたところの、少し離れた大型のホテルであったり、大型の店舗であったりとかいう部分は、施設が造れる場所はあるんだろうと思うんです。
ただ、それにしても、そういうところというのは、自分のところで本来、先ほど上野委員もおっしゃいましたけれども、自分のところで造らなくちゃいけない部分だと思うんです。そういう面では。だから、そこに補助金を出していくということになってきたら、少しやはり筋が違うのかなという気はしております。この件はです。
ですから、今現状は、ここにアンケートとかいろいろなのが出ておりますけれども、現実、今いろいろな通りを行きますと、ポイ捨てがひどい。中には昼は飲食店が開いていませんから、1階、2階の踊り場あたりで吸って、そのたばこの吸い殻を傘立てに入れているなんていうことで苦情もきています。そうなってくると、こういう現状だから、仮に下通りにいて、例えば上通りのここのホテルに設置しましたとか言ったって行くわけないですよね。
そうなると、通りの大事なところにぽんぽんと置いていくという部分だと思うんです。そうなると、この制度の中では難しいんではないかなと私は考える、できればいいんですよ、これでそういう趣旨に合ったところで設置されれば、これはもう税金としても使ってもいい話であるし、立派なことと思うんですけれども、果たしてそうなるんだろうかなと思うところです。
やはり、吸う人がいるんだから、考えないといけないと思うんです、そういう面では。たばこが悪だとかそういう世界ではないわけです。現実売ってあるわけですし、吸う人がたくさんおいでになる。なってきたら、前向きにどうするかというのを考えなきゃいけない。
この4,000万円の部分は否定はしませんけれども、何か造りました、4か所造りましたということの中で、行政はちゃんとしていますということのために4,000万円を使うんだったら、それは断じてそういうことがあってはいかんと、私は思います。どなたか答弁を。
◎横田健一 文化市民局長 今回のこの助成制度につきましては、他都市の事例も参考にしながらということでございますが、そもそもは、ポイ捨てと路上喫煙の防止のために設置しました公設灰皿を全て撤去するということの代替施設として、このエリアの中でそういう喫煙所が必要ではないか、それは、アンケート調査の中でも改善はしているけれども、まだまだごみが増えた、もしくは、受動喫煙を受けるようになったという御意見もあるということの中でつくった制度でございます。
原委員がおっしゃいましたように、確かに自分のところに施設の利益になるようなというか、施設のためにということであれば、この補助制度は非常に問題があるかというふうに思いますので、あくまでもパブリックな喫煙所として扱っていただけるような仕組み、もしくはそれに適した場所、そういったところで喫煙所を設置していただけるように、こちらでも指導していきたいというふうに思っております。
以上でございます。
◆原亨 委員 局長御答弁いただきまして、そのとおりだと思うんです。そういう趣旨の中であれば、この4,000万円の使い道というのはすばらしいだろうと理解しております。
今も出ましたけれども、吸う人がいるのに撤去するんだったら、その時点でやった後に撤去しないといけない。というのは、ポイ捨て条例をつくったとき、3年、4年、5年と月日がかかる中で、段々灰皿が置いてあるところにということで、ポイ捨てもほとんどなくなったんです。そういう癖、歩行喫煙とか、どっかその辺の路地で吸うということはいかんよねという形の中で、そこに行かれていたわけです、皆さんが。だとしたら、せっかく積み上げてきた習慣といいますか、そういう部分が、撤去を先にしたことの中で、また無法地帯になっているんです。この責任というのは私大きいんではないかなというのは思っています。ですから、何かをするときには、何かが先という部分です。後付けではない、こんな結果になるので、これでいろいろなのができたとしても、また、そのポイ捨てされている人たちが習慣的にここで吸わなくちゃねというまで、また月日がかかるような気がするんです。
ですから、そういったものも踏まえながらの中で、今後の施策はやっていただきたいし、この4,000万円というお金の使い道というのは、今局長が答弁されたような状況であれば、私はすばらしい施策だというふうに思いますから、それに沿うように頑張っていただければと思います。
委員長、以上です。
○田中敦朗 分科会長 そのほかありませんか。
◆澤田昌作 委員 私は、請願の方でちょっとお尋ねします、請願書が出ていますので。
公設喫煙所を整備するということで書いてあります。聞くところによると、厚生委員会で担当が違うということでございましたが、今回いろいろな経緯もあって造られる中で、公設のこの喫煙所という議論は、庁内で検討されたのかというのをちょっとお尋ねしたいのですが。公設の喫煙所を造るか造らないかということは検討されているのか。
◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長 公設設置の考え方でございますが、本市の方針としまして、所管は違うんですけれども、喫煙による身体への影響も考慮し、健康増進を図る観点から、行政指導による公設喫煙所の整備は考えていないということでございます。
しかしながら、中心市街地には喫煙者が一定程度いらっしゃることや受動喫煙に関する苦情も多いことから、3月に撤去した公設灰皿の代替案として民間事業者に対し、今回の助成事業を促していくほか、先ほども御説明しましたけれども、市内中心部の協力していただける民間の分煙施設をホームページで紹介する取組も併せて進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆澤田昌作 委員 考えていないということでございますけれども、請願書によりますと、要望書では民間業者による喫煙場所の設置というのは、設置以外に維持管理などかかる費用、労力が必要で、経済的、身体的、精神的な負担を考えるとやはり民間だけでは無理だということをおっしゃっていますので、ぜひ今後、所管が違うのでここに言ってもしようがないんですけれども、健康づくり推進課あたりとしっかり議論しながら、検討していただいて、前向きに今後公設での、また、施設も4つくらいでは足らないと思いますので、検討していただきますように要望いたしておきます。
以上です。
○田中敦朗 分科会長 そのほかありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 分科会長 ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する議案の審査を終了いたします。
これをもちまして、教育市民分科会を閉会いたします。
午後 2時08分 閉会
出席説明員
〔文化市民局〕
局長 横 田 健 一 オンブズマン事務局長
内 田 律
市民生活部長 石 坂 強 地域政策課長 岡 本 智 美
地域活動推進課長 甲 斐 智 子 生涯学習課長 大 石 雄 一
首席審議員兼生活安全課長 生活安全課副課長兼消費者センター所長
千 原 直 樹 坂 本 正 恵
人権推進部長 宮 崎 由 之 首席審議員兼人権政策課長
津 留 一 郎
首席審議員兼男女共同参画課長 文化創造部長 田 島 千花子
山 田 紀 枝
文化政策課長 上 島 雄 二 文化財課長 北 野 伊 織
熊本城総合事務所長田 端 文 一 熊本城総合事務所副所長
吉 村 裕 仁
熊本城総合事務所副所長 熊本城総合事務所副所長
濱 田 清 美 岩 佐 康 弘
熊本城調査研究センター所長
網 田 龍 生
〔中央区役所〕
区長 岡 村 公 輝 区民部長 江 藤 徳 幸
総務企画課長 佐 藤 博 義
〔東区役所〕
区長 本 田 昌 浩 区民部長 今 村 利 清
総務企画課長 野 口 嘉 久
〔西区役所〕
区長 河 本 英 典 区民部長 福 島 慎 一
総務企画課長 東 野 正 明
〔南区役所〕
区長 江 幸 博 区民部長 東 野 公 明
総務企画課長 福 田 敏 則
〔北区役所〕
区長 小 崎 昭 也 区民部長 吉 村 芳 策
総務企画課長 有 田 美保子
〔教育委員会〕
教育長 遠 藤 洋 路 教育次長 松 島 孝 司
教育総務部長 中 村 順 浩 教育政策課長 中 川 浩 二
教育政策課審議員 倉 橋 徹 也 学校改革推進課長 松 永 直 樹
首席審議員兼学校施設課長 青少年教育課長 上 村 和 也
内 村 智
図書館長 大 谷 修一郎 熊本博物館長 竹 原 浩 朗
学校教育部長 田 口 清 行 指導課長 福 田 衣都子
指導課副課長 上 村 奈津子 教職員課長 濱 洲 義 昭
総合支援課長 須佐美 徹 教育審議員兼特別支援教育室長
野 田 建 男
健康教育課長 上 村 清 敬 人権教育指導室長 松 尾 幸 治
教育センター所長 小 田 浩 之 教育センター副所長澤 田 伸 一
必由館高等学校長 城 野 実 千原台高等学校長 南 弘 一
総合ビジネス専門学校長
古 家 幸 生
〔議案の審査結果〕
議第 102号 「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 108号 「熊本市地域コミュニティセンター条例の一部改正について」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 144号 「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
請願第1号 「熊本市中心部における分煙環境整備に関する請願」中、教育市民分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)