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熊本市議会議員 たなか あつお

熊本市議会議員 たなか あつお

2022年02月17日 教育市民分科会

令和4年第1回教育市民分科会

              教育市民分科会会議録

開催年月日   令和4年2月17日(木)
開催場所    教育市民委員会室
出席委員    8名
        田 中 敦 朗 分科会長   日 隈   忍 副分科会長
        西 岡 誠 也 委員     藤 永   弘 委員
        原     亨 委員     澤 田 昌 作 委員
        田 中 誠 一 委員     上 野 美恵子 委員

議題・協議事項
  (1)議案の審査(3件)
     議第 20号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
     議第 28号「令和3年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算」
     議第 88号「和解の成立について」

                            午前10時00分 開会
田中敦朗 分科会長  ただいまから予算決算委員会教育市民分科会を開会いたします。
 この際、申し上げます。
 各分科会における審査の分担等については、タブレットに掲載しておりますので、御承知おき願います。
 本日の議事に入ります前に、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。

◎横田健一 文化市民局長  おはようございます。
 本日説明員の欠席につきまして御報告を申し上げます。
 林文化創造部長におきましては、忌引きのため、本日欠席をさせていただいております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。

田中敦朗 分科会長  発言は終わりました。
 これより本日の議事に入ります。
 今回、当分科会において先議案件とし審査を分担します議案は、補正予算2件、その他1件の計3件であります。
 それでは、審査の方法及び日程についてお諮りいたします。
 今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、審査の日程を局ごとに設定し、審査を行うこととしております。
 よって、当分科会の審査の日程については、本日これより、文化市民局・区役所について、休憩を挟んで教育委員会についての審査を行い、審査の方法としては、議案について説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)

田中敦朗 分科会長  御異議なしと認め、そのように執り行います。
 これより、文化市民局・区役所に関する議案の審査を行います。
 議第20号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。

◎梶原勢矢 地域政策課長  議第20号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」のうち、文化市民局・各区役所分について御説明いたします。
 資料、市-1の90ページをお願いします。
 文化市民局・令和3年度補正予算総括表でございます。
 補正額は、総務費、教育費、災害復旧費を含めて3億1,850万円余の減額補正でございます。新型コロナウイルス感染拡大に伴う所管施設の指定管理料の増額等も計上しているところでございますが、減額の大きな要因として、マイナンバーカードの申請数が想定していた見込みを下回ったことに伴う交付に係る経費の減額や、埋蔵文化財発掘調査の受託減に伴う事業費の減額、及び新型コロナウイルス感染症の影響により各種工事に係る入札等が実施できなかったことなどから、総額としては減となったものでございます。
 続きまして、91ページの繰越明許費の補正について御説明いたします。
 まず、住民記録システム改修事業1,170万円余でございます。これは、法改正に伴う新制度導入のためのシステム改修経費で、マイナンバーカード所有者の転入、転出手続のワンストップ化を行うために、住民記録システムの改修を行うものでございます。国からは本年2月にシステムの仕様が示されましたが、システムベンダーによる年度内の改修完了が困難であることから、次年度へ繰り越すものでございます。
 次に、男女共同参画センター感染防止対策事業でございます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、男女共同参画センターはあもにい、来場者用検温モニター購入費として、新規で50万円余を計上しておりますが、年度内の納入が見込めないことから、次年度へ繰り越すものでございます。
 続きまして、文化財等保存活用事業9,210万円余でございます。国指定史跡熊本藩主細川家墓所妙解寺跡にある土塀の保存修理に係る経費でございますが、修理工事を開始したところ、シロアリによる被害が想定よりひどく、その対策に時間を費やしたため、当初見込んでいたよりも年度内の工事出来高が上がらないため、次年度へ繰り越すものなどでございます。
 続きまして、教育施設災害復旧事業1億9,130万円余でございます。主な内訳といたしましては、熊本城長塀屋外照明設備改修工事分の9,310万円余、熊本城特別見学通路周辺屋外照明設備改修工事分の7,000万円など、熊本城復旧事業関連でございまして、新型コロナウイルス感染症の影響による半導体不足の影響により、照明設備機器の納期延期が発生したため年度内の工事完了が見込めないことから、工事請負費を次年度へ繰り越すものでございます。
 続きまして、94ページをお願いします。
 今回の補正予算の内訳でございますが、主なものについて説明させていただきます。
 まず、戸籍住民基本台帳費でございます。地域政策課3のパスポート事務経費でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航自粛や外国における渡航制限に伴い、パスポートの申請件数が見込みより下回ったことにより、熊本県収入証紙購入費用3,280万円余の減額補正を計上しております。
 続きまして、社会生活総務費でございます。95ページをお願いします。
 男女共同参画課2の男女共同参画センター施設整備経費につきましては、ワイヤレス送受信機改修経費として、備品購入費で計上しておりました770万円余を委託費へ組替え後入札を行ったところ、調達予定の製品の新型が販売されたことで、値が下がることによって安価で調達できたことから、410万円余の減額補正を計上しております。
 続きまして、青少年育成費でございます。生涯学習課の成人式経費につきましては、新型コロナウイルス感染症防止対策経費として、抗原検査の実施のため需要費等100万円余の増額補正を計上しております。
 続きまして、自治振興費ございます。96ページを御覧ください。地域活動推進課4の地域コミュニティセンター運営経費(政策)4,400万円の減額補正を計上しておりますが、これは主に植木地区コミュニティセンター3施設の耐震改修工事分となります。予算要求時に計画していた補強内容について、詳細設計の際に補強箇所数の削減等が可能となったことから、当初予算額と比較して安価となり、入札執行残と合わせて減額補正となったものです。
 下段部分、区政推進費でございます。地域政策課1のマイナンバー制度推進事業でございますが、マイナンバーカードの申請数が想定した見込みを下回ったことに伴う交付に係る経費の減額等により、1億2,940万円余の減額補正を計上しております。
 各区役所所管の予算につきましては、この後中央区から御説明いたします。

◎江藤徳幸 中央区首席審議員兼総務企画課長  説明資料97ページから98ページをお願いいたします。
 私からは、各区役所の補正予算計上分を一括して説明させていただきます。
 今回の補正では、各項目の合計で中央区が636万4,000円、東区が4,210万2,000円、西区が587万8,000円、南区が9,328万2,000円、北区が1,297万2,000円の、5区いずれも減額補正を計上いたしております。これらの補正の大部分が、施設整備費や業務委託料、補助金などの執行残による決算見込みを踏まえたものでございます。
 主なものとしましては、まず97ページ中段1の東区施設整備経費4,186万2,000円の減額補正ですが、これは主に託麻まちづくりセンターの工事分となりますが、令和2年度に実施予定であった耐震改修工事と令和3年度に実施予定であった外壁改修工事等を令和3年度にまとめて実施し、工期の短縮と共通経費の削減を図ったことにより、減額となったものでございます。
 次に、98ページ上段3の南区施設整備経費8,635万8,000円の減額補正ですが、これは主に火の君文化センター屋根外壁等改修工事及びアスパル富合ホール特定天井改修工事分となります。いずれも詳細設計の際に安価な工法や工事内容の見直しを図ったことにより減額となったものでございます。
 説明は以上でございます。

◎梶原勢矢 地域政策課長  続きまして、文化振興費についてご説明させていただきます。
 99ページをお願いします。文化政策課8のエンターテインメント支援基金経費でございますが、令和3年分の寄附金をエンターテインメント支援基金へ積み立てるものとして370万円余の増額補正を計上しております。
 100ページをお願いします。下段部分、文化財費でございます。文化財課2の埋蔵文化財調査経費でございますが、想定していた受託事業の発掘調査が減少したことにより、作業員の報酬、委託料等1億6,030万円余の減額補正を計上しております。
 101ページをお願いします。下段部分、施設管理費でございます。2の熊本城施設管理経費(政策)でございますが、熊本城特別公開に伴うわくわく座との共通入園券及びキャッシュレス決済手数料の市負担執行残等により、負担金6,790万円余の減額補正を計上しております。
 102ページをお願いいたします。
 整備振興費でございます。熊本城総合事務所3の「復興城主」関連経費でございますが、昨年中に頂いた熊本城への寄附金や県からの熊本地震被災文化財等復旧復興事業補助金、熊本城分を熊本城復元整備基金へ積み立てるため、4億5,130万円余の増額補正を計上しております。
 続きまして、総務費災害復旧費でございます。熊本地震関連分として、地域活動推進課1の地域コミュニティ施設等再建支援経費でございますが、神社やお堂など、地域コミュニティの拠点施設等の復旧工事に対する補助金の執行残により2,500万円の減額補正を計上しております。
 下段部分、教育費災害復旧費でございます。文化財課1の文化財等災害復旧経費でございますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、入札等できなかった明治天皇小島行在所災害復旧に係る工事請負費等及び記念館災害復旧工事の執行残等により6,760万円余の減額補正を計上しております。
 2月補正の説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  以上で議案の説明は終わりました。
 これより質疑を行います。
 分担議案について質疑及び意見をお願いいたします。


◆上野美恵子 委員  おはようございます。よろしくお願いいたします。
 何点かお尋ねいたします。
 一つは、今説明いただきました資料の95ページに男女共同参画課のところの1番、配偶者暴力相談支援センター経費が50万円減額の補正になっております。減額の理由につきまして、御説明お願いいたします。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  委員お尋ねの50万円の減額補正について御説明いたします。
 配偶者暴力被害者団体への先進的な取組といたしまして、DVシェルターに対して行っている補助金の793万円のうち、人件費に当たる部分が11月末までで夜間等の対応が少なかったため、50万円の減額補正をお願いしております。
 以上になります。

◆上野美恵子 委員  今、残業代があまりなかったので減額になりましたということだったんですけれども、このDVシェルターの人員の配置というのは、24時間体制とかになっているんでしょうか。夜間対応とかはきちんとできるようになっているのか、ちょっと教えてください。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  委員お尋ねの件ですけれども、先進的な取組といたしまして、シェルターに何日間か置いた後に県外に逃がすという被害者をフォローする取組までしておりますので、そういう事案が発生した場合には、夜中になったりすることがございます。それを見込んで最初に積算しておりましたので、その件数が11月末現在では思ったよりも少なかったことから、50万円の減額をお願いしているところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 このシェルターの職員というのは正規職員が配置されているんでしょうか、それとも非正規職員で対応されているのか分かりますでしょうか。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  現在、先進的な取組といたしまして、2名の社会福祉士と1名の臨床心理士がおります。そのうち1名の社会福祉士は常勤職員でございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  では、3名のうちお2人が非正規雇用ということですか。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  3名のうち1名が常勤職員で2名が非正規職員という形になります。
 以上です。お願いします。

◆上野美恵子 委員  この事業自体はとても大事な事業で、そして、何度もおっしゃいますように先進的な取組としてなさっているものなので、大事にしてほしいし、残業代がなかったのはそういう対応事案が発生しなかったということで、よかった面もあるのかなというふうには思いますけれども、今御説明がありました職員の配置について、やはり正規職員1名に対して非正規職員が2名という、これについてはやはり、プライバシーを大事にしなきゃいけないこととか、複雑な社会背景をよく理解をして、適切な対応が迫られるとか、かなりいろいろな意味で高度な専門性が必要かなというふうに思いますので、やはり、正規職員がきちんと配置をされて先進的なパイロット事業としてなされるべきではないかなと思うんですけれども、その点についての今後の見通しについて、何かありましたらお願いいたします。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  今、御意見いただきましたことは、NPO法人とも相談しながら検討していきたいと思います。
 以上になります。

◆上野美恵子 委員  市が支援をしながらやっている事業ですので、なさっているのはNPO法人さんかもしれませんけれども、やはり市がいい仕事ができるだけの支援というのをしっかり行わないと、民間任せではなかなか難しい面もあろうかと思いますので、市の積極的な支援をやった上でのNPOさんとの協議ということで、よろしくお願いしておきます。
 それから次は、続けていいですか、分科会長。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  次の96ページの地域活動推進課経費の中の5番の火の国未来づくりネットワーク支援経費というのが19万3,000円減額なわけなんですけれども、これが補正前が19万3,000円ということになっておりますので、要するに補正によってゼロになってしまったということなんですよね、金額こそ少ないんですけれども、これについて、その理由を御説明お願いしたいと思います。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  火の国未来づくりネットワーク支援経費の件なんですけれども、火の国未来づくりネットワーク負担金というのが県や市町村からの負担金を原資として活動を行われているということでございます。
 まず、民間地域づくり団体の相互交流及び地域づくり団体と自治体との連携促進を目的に熊本県内において、火の国未来づくりネットワークが組織結成されております。以前、県の地域振興課のほうでネットワークの事務局をしておりましたが、平成30年6月より、上天草市のNPO法人KAプロジェクトという民間団体が事務局になっております。しかしながら、民間へ移行後、当該事務局職員によってネットワーク口座資金の私的流用が発覚しました。これが令和3年8月に発覚しております。これを県は重く受け止めまして、今回、令和3年度の負担金については全市町村からは取らないということになって、減額補正するものでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  今御説明があったように、かなり長年にわたってなさってこられた事業だし、過去は県がなさっていたということもありますけれども、今回はゼロにする補正だったんですけれども、これからはどうなっていくんでしょうか。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  県のお話によりますと、令和3年度、令和4年度は負担金を受け取らないというところで今話がされております。今、何でこういう問題が起きたのかということを検証されているということでございます。その検証次第によっては、令和5年度以降も取らないということになるのかもしれませんけれども、今のところ、令和4年度までは取らないという話になっております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  ずっと負担金で運営されてきたものが、負担金を2年も3年も取らずにやっていけるものなんですか。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  令和3年度につきましては、まだ予算的なものも少しあるというところで、活動を自粛しながらやっていくというところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  いや、だからその令和5年度以降、要するにここ一、二年ぐらいは何とか頑張っても、いつまでもゼロで踏ん張っていくのは難しいと思うので、先々、何かもうこんなことがあったからこれは難しいですよねというふうになってしまっていいのかなと思ったので、その先なんかはどうなっていくのか思ったんです。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  県の考える中では令和5年度以降、令和4年度までは負担金はもらわないという考えでおりますけれども、令和5年度からは再開できればという考えではおられます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。
 長くされていて大事だから負担金をそれぞれ出し合ってやってこられたと思うんですけれども、やはりその民間に移行したことで不祥事があって、こういう形で全額、一旦はお金を返すという形になったことはとても残念なことだと思うし、今、民間に委ねていくということがすごく多いんですけれども、やはり民間に委ねた場合には、公でやっているとき以上にこういういろいろな間違いが起こっていく、何かリスクも高いんではないかなというふうに思うわけです。公務員がいろいろな形で公の業務をやっていくということで迫られる、公務員としての業務に関わる姿勢というのが、民間には同じようには求められていないので、やはり、私はこれは県がNPOさんに委託、民間に委ねたというところにも一つは問題があったんではないかなと。もう少し頑張ってネットワークについては公のほうでなさるような手だてというのをもう少し検討されなかったのかなと思って、今後令和5年度以降はできるならば続けられるような話ではありますけれども、そのときはやはりこういうことを繰り返さないためにも、本当に民間がやっていいものなのか、やはり公のほうで責任を持ってつくっていく事業なのかということについて、立ち止まって考えていかれるように熊本市としても何か意見を述べていただければいいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  答弁は要りませんか。

◆上野美恵子 委員  はい。

田中敦朗 分科会長  では、よろしくお願いします。
 引き続きどうぞ。


◆上野美恵子 委員  同じく96ページのすぐ下の6番、市民公益活動推進経費でボランティア活動保険料が181万5,000円増額になっているんですけれども、私はこういうボランティア活動保険なんていうものは、もともと予算上あるべきものだから、補正の中で追加で出すようなものではないなと思ったんです。なぜその増額補正をしなければならなかったのか、教えてください。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  財政課との話の中で、保険料というのが前年度の執行というか、その保険料を支払った金額等によって金額が翌年度変わってくるというものですので、金額はなかなか確定しづらいというところで当初予算で550万円をつけているというところでございます。入札前の見積りを取りまして金額は今回731万4,000円ということでしたので、その分の増額補正をしたというところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  そうしたらいつも予算が550万円つけてあったということは、毎年実績としては550万円ぐらいだったわけですか。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  令和2年度の契約額なんですけれども、これは527万円でございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  そうしたら、今年度もこんなに要らないんではないですか。増額する必要はないんではないでしょうか。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  一応、これ入札する必要がございますので、見積りを取った金額が731万4,000円ということで、設計額がその金額になってきますので、予算確保が必要ということで増額補正をしております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  そうしたら、これに限らず、ほかのいろいろな事業を熊本市がやる場合には、一旦予算を組んでいて、入札をやったら金額下がって入札残が出るということは多々あるわけですよね。でも、この事業というのは低く予算を組んでいて、入札するときはある一定の金額がないと困るから増額補正をして、でも入札をすればどうせ減るんだから、また、その予定をしていた当初予算額の550万円程度になってしまうということだったら、多分、これこういう形でずっと繰り返されてきていると思うんです。何か面倒なやり方をされているんではないかなと思うんです。だから、ほかの通常事業と同じように組んだ予算を入札して、残った分は入札残にしていくみたいな、増やしたり減らしたり、増やしたり減らしたりという手間の要ることはせずに、もうちょっと当初予算額上げていても実績としては下がるわけですから、この補正をするという事務、これが私としてはちょっと一つ無駄ではないかなと思いますけれども、それはなぜ一見無駄のように見えるやり方をずっとされるのかが、よく理解ができないんですけれども。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  今委員がおっしゃったとおりのところはございます。ただ、財政課との協議の中で、この保険料というのが割と流動的というところで、毎年動く可能性があるということで、なかなか金額の確定というのがしづらいものだというところで、当初550万円を取って、足りないところは補正で行うという流れでやってきているというところでございます。
 以上です。

田中敦朗 分科会長  財政課とのやり取りでそうなってしまっているということですね。

◎岩本清昭 地域活動推進課長  今現在はそうです。

◆上野美恵子 委員  分かるんですけれども、結局のところは余っちゃうわけでしょう。これでまた入札したら元の550万円になっちゃうわけだから、何かすごく……。

田中敦朗 分科会長  それは分からないです。

◆上野美恵子 委員  だけどずっと……。

田中敦朗 分科会長  なる可能性は高いです。

◆上野美恵子 委員  ずっとそうだもん。聞いたらずっとこうだったというふうに言われたから、今回だけということなら、何も思わないけれども、何かずっとこの調子だったというふうに聞いたので、それはちょっと違和感のある気がしたんです。財政課とよく話して、こういうやり方というのはちょっと動きとして無駄に見えますよということをおっしゃっていただけたらいいなと思います。

田中敦朗 分科会長  いいですか、答弁は。引き続きどうぞ。

◆上野美恵子 委員  いや、もうないです。

田中敦朗 分科会長  もうないですか。

◆上野美恵子 委員  はい。

田中敦朗 分科会長  皆さん、よろしいですか。
        (「はい」と呼ぶ者あり)

田中敦朗 分科会長  それでは、ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する議案の審査を終了いたします。
 この際、議事の都合により休憩いたします。
 すみません、ちょっと45分ぐらい空きますけれども、午前11時15分に再開いたします。

                            午前10時30分 休憩
                            ───────────
                            午前11時14分 再開

田中敦朗 分科会長  休憩前に引き続き、分科会を再開いたします。
 この際、執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。


◎遠藤洋路 教育長  今般、本市の小学校の教員が逮捕されるという事案が発生をいたしました。大変御迷惑、御心配をおかけいたして誠に申し訳ありません。
 今後、事実を調査の上、厳正に対処をしてまいります。また、警察の捜査には全面的に協力をしてまいります。
 また、今後進展がありましたら適宜御報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  発言は終わりました。
 これより、教育委員会に関する議案の審査を行います。
 まず、議第20号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分、議第28号「同奨学金貸付事業会計補正予算」、以上2件について、一括して説明を求めます。


◎中元正人 教育政策課長  議第20号「令和3年度熊本市一般会計補正予算」及び議第28号「令和3年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算」について御説明いたします。
 教-1、資料の104ページをお願いします。
 教育委員会事務局・令和3年度補正予算総括表の1、一般会計〔歳出〕をお願いします。教育委員会事務局が所管します、款、教育費としまして、表の1行目にありますとおり3,493万4,000円の増額補正となっており、補正後の額は609億4,258万3,000円となります。
 105ページをお願いします。
 款、災害復旧費としまして、表の下から4段目にございますとおり20万円の減額で、補正後の額はゼロ円となります。2月補正予算の合計としましては、表の最下段のとおり3,473万4,000円増額となり、補正後の額は609億4,258万3,000円となります。
 106ページをお願いします。
 繰越明許費につきましては、教育施設等感染防止対策事業など8件、19億9,129万5,000円を計上しております。これらは国の令和3年度補正予算の編成に伴い、主に新型コロナウイルス関連の事業などを2月補正予算に計上しているものでございます。
 次に、2、特別会計の奨学金貸付事業会計でございますが、下段の表をお願いします。補正額は747万3,000円の増額を計上しており、補正後の額は1億2,207万3,000円となっております。
 次に、補正予算の主な内容について御説明いたします。
 109ページをお願いします。
 項、教育総務費、目、教育総務費でございます。指導課6、学校教育活動継続経費として600万円を計上しております。これは文科省の補助事業として実施されるもので、特別支援学校における感染症対策等に係る経費でございます。なお、学校教育活動継続経費につきましては、小学校費、中学校費、高等学校費についても計上しておりますので、後ほど説明させていただきます。次に指導課7、修学旅行キャンセル料等対応経費として、200万円を計上しております。これは新型コロナウイルス感染症の影響により、修学旅行の中止や延期に伴い発生するキャンセル料に対する助成を行うための経費でございます。指導課8、学校預かり支援員配置経費として3,357万6,000円を計上しております。これは9月の分散登校実施期間中及び今年度中に分散登校等を実施した場合に必要となります学校預かり支援員の配置に要する経費でございます。
 111ページをお願いします。
 小学校費、目、学校管理費でございますが、指導課3、学校教育活動継続経費として1億4,195万円を計上しております。これは各学校における感染症対策等に係る経費でございます。
 健康教育課4、給食室施設整備(維持)経費として1億7,840万9,000円を計上しております。これは国の補正予算編成に伴う補助金を活用し、託麻東小学校給食室のドライ改修等工事を行うための経費でございます。
 112ページをお願いします。
 項、小学校費、目、学校建設費でございます。学校施設課1、義務教育施設整備事業として7,585万9,000円の減額を計上しております。これは富合小学校のプール築造工事に関する経費の増額のほか、教室のプレハブも来年度も継続して使用することから、年度当初に契約していた解体工事分の減額を行うものでございます。
 2、学校施設長寿命化関連経費として、7億1,601万円を計上しております。これは決算調整のほか、国の補正予算編成に伴う補助金を活用し、桜井小学校校舎長寿命化改良工事等を行うための経費でございます。
 次に、項、中学校費、目、学校管理費でございます。学校施設課1、施設整備経費として、6,193万8,000円の減額を計上しております。これは河内中学校の受水槽改修工事における入札不調によるものでございます。受水槽改修工事は断水を伴いますことから、夏休み期間にしか実施できない工事でありまして、未執行となったものでございます。
 113ページをお願いします。
 指導課5、学校教育活動継続経費として6,590万円を計上しております。これは中学校における感染症対策等に係る経費でございます。
 項、中学校費、目、学校建設費でございます。学校施設課1、義務教育施設整備事業として1億670万3,000円の減額を計上しております。これは小学校費と同様に、教室プレハブの解体経費の減額等の決算調整のほか、国の補正予算編成に伴います補助金を活用し、鹿南中学校大規模改造工事を行うための経費でございます。
 次の2、学校施設長寿命化関連経費につきましては5,887万円の減額を計上しております。これは城西中学校の体育館の改築に当たり、建築基準法上求められる既存校舎の改修について、建築指導課と協議の結果、当初の想定よりも小規模となったことから減額するなど決算調整行っております。
 114ページをお願いします。
 項、高等学校費、目、学校管理費でございます。
 学校施設課に施設整備経費として4,231万5,000円の減額を計上しております。これは必由館高校における故障した空調設備の改修に当たり、詳細な調査を行った結果、当初の想定よりも改修の範囲を縮小できたことから、減額となったものでございます。
 指導課5、学校教育活動継続経費として550万円を計上しております。これは高等学校における感染症対策等に係る経費でございます。
 115ページをお願いします。
 項、幼稚園費、目、幼稚園管理費でございます。指導課2、感染防止対策経費(幼児教育施設)としまして240万円を計上しております。これは市立幼稚園の消毒や清掃等に係る経費でございます。
 項、社会教育費、目、青少年教育費でございます。青少年教育課1、児童育成クラブ管理運営経費として、7,913万2,000円の減額を計上しております。これは児童育成クラブにおける燃料光熱水費の増額と、児童育成クラブ支援員の報酬等の減額の決算調整のほか、国の経済対策に伴う処遇改善としまして、児童育成クラブ支援員の2月及び3月分の報酬を3%程度上乗せする経費が含まれております。
 116ページをお願いします。
 項、社会教育費、目、図書館費でございます。教育政策課2、子どもの読書環境整備事業として2,027万1,000円の減額を計上しております。これは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、物語定期便の図書を更新する事業ですが、学校図書館司書業務補助員との選書の結果、想定よりも図書の単価が安かったこと、入札により金額が抑えられたこと、制度上、ほかの図書の購入に活用できなかったことから減額するものでございます。
 117ページをお願いします。
 項、保健体育費、目、保健体育総務費でございます。健康教育課3、学校事故和解関係経費として2,154万2,000円を計上しております。これは熊本市立学校で発生しました学校事故和解の議案を上程しておりますが、その案件に係る和解金及び弁護士報酬でございます。
 次に、令和3年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算について御説明します。
 120ページをお願いします。
 補正予算の計上額は歳入歳出とも747万3,000円を計上しております。これは、令和2年度決算に伴い繰越金が発生しましたことから、歳入に補正額を計上し一般会計への繰出金も増額しているものでございます。その他減額補正、金額に三角の黒印が記載されているものの事業につきましては、主に決算調整によるものでございます。
 以上が、令和3年度熊本市一般会計補正予算及び奨学金貸付事業会計補正予算の概要でございます。御審議よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  次に移ります前に、今現在、放送設備が不調しておりますので、復旧を試みますので、暫時、四、五分ぐらい、休憩しますので、少々お待ちください。
                            午前11時25分 休憩
                            ───────────
                            午前11時29分 再開

田中敦朗 分科会長  それでは、休憩を終了いたしまして次に移りたいと思います。
 次に、議第88号「和解の成立について」の説明を求めます。


◎上村清敬 健康教育課長  議第88号「和解の成立について」御説明いたします。
 和解の相手方は熊本市立中学校の生徒であった者及びその両親であります。
 事件の概要です。
 平成24年、2012年5月、当時熊本市立中学校に在籍していた当該生徒が体育大会に向け、組み体操の2人組での技を練習中に、土台となる生徒から落下して頭を打ち、急性の硬膜下血腫などの傷病を負った事案であります。平成28年、2016年6月、相手方は本市に対し教諭らの安全配慮義務違反を理由に国家賠償法に基づき、4,278万7,308円及び利息の損害賠償請求訴訟を熊本地裁に提起いたしました。
 本市は後遺障害の程度等について疑義がある等を主張してまいりましたが、令和3年、2021年9月、熊本地方裁判所から和解について提案があり、本年1月の第34回期日にて和解内容がまとまったところであります。和解内容は市が相手方に対し和解金として2,000万円を支払うというものです。市議会に御了承いただけるのであれば次回3月11日の期日をもって和解成立の運びとなります。
 御審議のほどよろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  以上で議案の説明は終わりました。
 これより質疑を行います。
 分担議案について、質疑及び意見をお願いいたします。


◆原亨 委員  ちょっとお尋ねしたいと思います。
 指導課分の、ここで出ておりました修学旅行キャンセル料等対応経費というのがありましたのでお尋ねしますけれども、先般、「新型コロナ感染拡大の影響による教育旅行キャンセル料についての陳情書」が上がっておりました。気になったのはその文面の中に、「キャンセル規定に従い契約責任者の学校側より徴収する事となり保護者負担となり」という中に、「心苦しいですが」というふうな文面があったので、お尋ねをするんですが、今現在、オミクロン株の急拡大に伴い、また、まん延防止重点措置が急な適用となって、現場が翻弄されているという現状ではないかなというふうに思っております。キャンセルというのはあまり発生しないんでしょうけれども、こういう現況化であればやはりキャンセルに伴いキャンセル料が発生する。それを保護者に負担させるというような捉え方をしたものですから質問するんですが、あくまでも主催者は学校であり教育委員会であるということですから、またこのオミクロン株の急拡大の中での措置となってくると、保護者負担を求めるというのは私はあってはならないと思うんです。
 熊本市としてはどういうふうな現状なっているかということをお尋ねしたいと思いますので、御答弁をお願いします。

◎石加浩二 指導課長  本年度の修学旅行につきまして、キャンセル料というのは12月までのは発生しておりません。しかし、先ほどありましたように、今から先、キャンセル料が発生する可能性はあります。この第6波の状況等を鑑みまして熊本市のほうで、キャンセル料を負担していくという方向で今各学校と協議をしているところでございます。
 以上です。

◆原亨 委員  ありがとうございます。
 子供たちにとってはやはり教育旅行というのは、そのときにおいては一生に一度の思い出づくりでもあります。こういうコロナ禍、難しい面、また御苦労されている現場というのはもう想像に難くないわけでありますけれども、そういう中でやはり現場、そして教育委員会のほうが協力をしながらよりよい方法を見いだしていただいて、子供たちの夢をぜひつないでいただきたいというふうに思います。
 分科会長、以上です。

◆上野美恵子 委員  今の修学旅行の件で、私もそう思います。保護者負担がないほうがいいなと思うので、ないように取り計らっていただきたいと思います。他の政令市もそんなふうな取扱いのところは多いんでしょうか。

◎石加浩二 指導課長  政令市では全額を負担しているところは半分程度というふうに確認をしております。あと公費負担を全くしていないところ、企画料のみの負担をしているところもありますので、一律に全部負担というわけではないというふうに確認しております。

◆上野美恵子 委員  では、熊本市はぜひ自己負担がないようによろしくお願いいたします。
 それでは続きまして、先ほど説明いただきました補正予算の説明資料の111ページに一番下の健康教育課の給食室施設整備(維持)経費のところで、国の補助内示があったということでドライ改修がなされるというふうな予算がついております。
 今回、1か所だろうと思うんですけれども、今の改修済みが何校で、改修率は何%になるのか、今回の託麻東まで入れた状態での数字をお願いいたします。

◎上村清敬 健康教育課長  共同調理場は13共同調理場全て改修済なんですけれども、単独調理場は83のうちの37が改修済みであります。今年度1校を行っておりますので、それで38、今度の託麻東の分で39施設目になります。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  改修率。

田中敦朗 分科会長  改修率はすぐに答えられますか。では、計算して後ほど答弁ください。

◆上野美恵子 委員  ちょっと数字はあれなんですけれども、84か所が全体数だと思うので、84ぐらいですか、たしか。

◎上村清敬 健康教育課長  単独調理場は83だったと記憶しております。

◆上野美恵子 委員  では母数は83でいいんですか。

◎上村清敬 健康教育課長  そうですね、小学校は母数が83で、先ほどの39を83で割れば改修率が出るんではないかと。

◆上野美恵子 委員  多分43%ぐらいが44%ぐらいに上がると思うんです、託麻東で。まだ50%いっていないんですけれども、これについて毎年何校程度をしていこうという、何か目標値みたいなのがあるのか、計画的にやっているのか、行き当たりばったりなのか、御回答お願いいたします。

◎上村清敬 健康教育課長  一応予算要求は年3校分要求しておるところなんですけれども、残念ながら1校ずつぐらいしかついていないような状況ではあります。

◆上野美恵子 委員  年3校要求して1校だと、残ったところやるのにまだ40年とかかかりますよね。そうするとまたそこら辺が古くなってきたりして、ドライではなくて全面的な、改修的なものが必要になってくるかと思うんですけれども、もちろんその要求はしているのは大事なことなのでいいことだと思いますけれども、何というか、もう少し計画的に先を見据えた改修というのをやっていかないと、予算がつかないから1校ぐらいしかできないよねということに終わってしまうと、今は何とかやっている感じだけれども、先々を考えれば施設がだんだん古くなっていくばかりで、ちょっとやはり学校給食衛生面、安全面とかいろいろ考えたときには、火を使うところでもあるし、そして食材を使うということでは衛生面とか、子供たちの安全というのを考えたときに、行き当たりばったりではちょっとどうかなというふうには思うんです。それについてやはりもう少し計画的にやっていこうとかいうお気持ちやら、思いとかはあられますか。

◎上村清敬 健康教育課長  3校ずつやりたいという気持ちはあるんですけれども、それが結果として実を結んでいないという以上は、おっしゃるようにこのままでは40年かかってしまうことになりますので、共同調理場も古くなってまいりましたので、その辺、もう共同調理場、単独調理場含めて今後給食の提供施設の在り方については、再編も含めて考えなければならないと、今検討しておる段階です。

◆上野美恵子 委員  お気持ちがあられるのはよく分かりした。ですけれども、気持ちだけでは現実問題としてよくならないんです。そこで、教育長はこのことについては今どんなふうにお考えですか。将来のことについてお尋ねいたします。

◎遠藤洋路 教育長  御指摘のとおりだと思いますし、今課長からも御説明しましたが、調理場の老朽化、それから業務職の職員がだんだん減っていくという問題もありますので、施設、それから職員両面から今後の方針を近々決めていかないといけないというふうに思っておりますので、今、教育委員会内で検討しているところです。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 ちょっとよく考えて積極的な方向で改善されていくようにお願いをしておきます。
 続けていいですか。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  では、次の112ページの学校施設課の予算で義務教育施設整備事業についてお尋ねいたします。
 今回は学校施設とそれから別枠で長寿命化というのがありまして、まず、その上の段のプールの改修工事は富合小学校をするということになっていますけれども、プールも体育館も非常に老朽化したものがたくさんありまして、この富合よりも古いところもあるし、富合と同程度のところもあるし、今回、富合1か所だけを改修するということについて、市内全体の老朽化したプールをどのようにしていこうとお考えなのか教えてください。

◎内村智 学校施設課長  今回の富合小学校のプールでございますけれども、こちらに関しましては、新市基本計画の中で位置づけられるもので、合併のときのお約束といいますか、そういう形で事業として進めさせていただいているものでございます。その他のプールに関しましては、ただいま指導課のほうでプールの今後の運用といいますか、再編計画あたりを来年度からモデル事業という形で検討されておりますので、その結果を受けまして今後建て替え、もしくはそういった民間利用というものも踏まえた上での整備計画を再度練り直していきたいというふうに思っているところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  分かりました。それでは当初予算のときにまた聞きますので、よろしくお願いいたします。
 そうしたら、その下の長寿命化のことでなんですけれども、桜井小学校外というふうになっていますけれども、今度の補正の中で新たにこの長寿命化についてなされる分についての学校を全て教えてください。

◎内村智 学校施設課長  長寿命化関係について申し上げます。
 体育館の長寿命化が西原小学校、田底小学校、校舎につきましては桜井小学校、あと、関連としまして校舎の予防改修という形で吉野小学校が長寿命化という形で行う予定にしております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  中学校はなかったんですか。

◎内村智 学校施設課長  中学校に関しましては、長寿命化についてはございません。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 この長寿命化に関わるいろいろな工事関係なんですけれども、今回は今御説明があった体育館で田底小と西原小、そして校舎関係で桜井小とか吉野小とかおっしゃいましたけれども、もともと教育施設の長寿命化計画というのをホームページに載せておられて公表しておられますけれども、これというのは具体的なことというのはそんなには書いていないわけですよね。大きな方針として長寿命化を進めていきますという中身になっているかと思うんですけれども、やはり学校というのは本当に老朽化すれば最近はないですけれども、前は壁が落ちたり、何だかんだですごく地震とは別個で老朽化によって子供たちが危険な状態になってしまうような事例もどうにかすると発生する危険性をはらんでいますので、安全な施設として利用していくためには、プールとか体育館は私たちよく建設年度とか、老朽化の対策の進め方はどうされていきますかということで、これまでも伺ってきたんですけれども、今体育館はこの中に入っていますけれども、もう少し、具体的な施設の現状について細かく記した具体策みたいなものはつくっておられるんでしょうか。

◎内村智 学校施設課長  御指摘いただきました、特に学校でよく危険とされているもの、外壁の落下等は以前よく他都市においても報告をされておりましたけれども、外壁関係につきましては、基本的にモルタル塗りの外壁につきましては10年に1回の法的な点検を義務づけられておりますので、それを今現在やっているところで、今年度で一応モルタル塗りの外壁については終了という形で、来年度からはそれ以外の建物についても外壁関係の点検を行うということで、今準備をしているところであります。
 この点検を受けまして、計画を今立てようとしているところでございます。

田中敦朗 分科会長  今の委員の質問はそういった状況が分かるような資料はあるのかというような質問でしょう。

◆上野美恵子 委員  今から言いますので。

田中敦朗 分科会長  だからその質問答えていないよという話をしようと思ったんですけれども。

◆上野美恵子 委員  今から言いますので。
 分かりました。現状としてはそうかなというふうに思うんですけれども、やはり要するに今できていないわけですよね。見える形には今なっていないでしょう。調査やって、これから計画つくると今言われましたよね、いかがでしょうか。

◎内村智 学校施設課長  基本的にあらかたの計画としては持っております。ただ、それに加えて、今回の外壁関係を加えたところで再度練り直そうと今しているところでございます。

◆上野美恵子 委員  そのあらかたの計画というのはどういう形で公表されているんですか。

◎内村智 学校施設課長  個別の学校名についてはまだ公表はいたしておりません。やはり市の財政の中期見通しと整合性を取った上で行っておりますので、そういった形で実際に行う前年あたりで公表させていただいているところでございます。

◆上野美恵子 委員  施設課としては要するに財政的な裏づけがないと、今つくっている計画について着実に推進することはできないと。だからまだ見せてはいないけれども、ちょこちょこ小出しにしているんだということかなと、今理解したんですけれども、やはりさっき言ったように学校施設の安全性とかは教育委員会だけが、いや安全だから大丈夫だよというふうに思っている問題ではないと思うんです。災害のときには避難所になったりして、地域の財産でもあるわけだから、やはりそういうものが委員会の皆さんはもちろんですけれども、私たち議会もだし、市民の皆さんも今その自分たちの市内にある学校が今どんな現状にあって、それに対して長寿命化の中でどんなふうに改修を計画的にされていくのかということについての全体像が見えていないと、それは学校に対する信頼とか安心感とかにもつながっていかないから、財政はつけるべきものです。危険なのにお金がつかないから、いやまだ名前は言わないから予算の内示が出たときには言っちゃおうみたいな、それでは駄目なのであって、やはり改修は必要だ、長寿命化はこんなふうに進めていかないといけないというその方針はお金があろうがなかろうが、変わらないんです。お金は後からついてくるものです。だけれどもそれはちゃんと、できれば示して、誰から見てもこんなふうに教育委員会としては堅実に長寿命化を進めているということを明らかにして、そしてまたその財政的なものを確保していくというふうにしないと、例えば、古い学校が近隣にあるようなところの住民の方なんかは、この学校で避難していて大丈夫だろうかだろうかとか思ったりしているかもしれないし、そのときに計画上でいけば今はこうだから、次のときはこことかというふうに思っていれば、それまでちょっと何とかこうしておこうとかいうふうに、先が見えるわけであって、だからそれを私は行き当たりばったりではないでしょうかというふうに言っているわけです。
 やはり先が見えていない今の対応の仕方、だから、計画というのはきちんと公表して、そして誰の目に見ても納得のいく計画でなくてはならないし、信頼をそれによってまた得ていかなければいけないので、何かちょっとそれを随時検討して、状況が変わったときに手を入れて直していくということは、計画を若干変更しつつやっていくというのはあるかもしれないけれども、もう少し長寿命化計画ということの中身を分かるようにしていくということをやはりすべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。

◎内村智 学校施設課長  先ほど1年程度というのを完全に明らかにしていくというふうに申し上げましたけれども、現実に私どもの中では、今後5年後ぐらいまでの期間に対しては、具体的な学校名等を公表させていただきたいと思っております。
 それと、確かにかなり年数がたっているために不安と思われるかと思いますけれども、先ほども申し上げましたとおり随時点検関係を行っておりますので、そこら辺については安心していただいているものと思っておるところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  委員会としては安心していると思っているかもしれないけれども、市民の皆さんがどのように思われているかというのは分からないわけです。73万何千人が、約74万人の方たちが思い思いにそれぞれ感じられるわけですから、やはりこれがこうきちんと目に見える形にしていかないといけないと思うし、例えばそのプールにしても、体育館にしても、古いのにいつまでたっても改修されないような、さっき富合は合併の新市計画でやります。でも私が知っている限りでは同じぐらいの老朽化の度合いであって、コンクリートでまだ改修もされていないプールが市内に何か所もあります。そうしたら、もしこういうのをみんなが知れば、「ええと、うちはどうなっているの」と皆さん思われると思うんです。でもそこにやはり理由づけもして、ちゃんとこんなふうに計画的にやっていく見通しになっていますので、どうぞ御理解をくださいというふうに明らかにして御理解をしていただくというふうにするべきではないかなと私は思います。
 何か小出しにして、言わないでいて、何か分かってもらっているというふうな、あまりにもちょっと自分たちだけは分かっているかもしれないけれども、それではいけないかなと思うので、この点についてはやはりもう少しこの学校長寿命化計画そのものを市民の皆さんによく分かるような形で公表していく、具体策も示していくということを検討して、目に見える形にしていただきたいと思います。
 まだいいですか。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  そうしたら、説明資料の120ページのところで、いつもお願い、言っているんですけれども、奨学金関係の特別会計がありまして、今年度も貸付金の歳出のほうで、貸付金等が4,100万円余ほど減額になっております。具体的にこの中身について少し御説明をお願いいたします。

◎上村奈津子 指導課副課長  お尋ねのありました貸付金等4,131万2,000円の減額理由などについてなんですけれども、そもそも貸付け人数は規則で定めます定数と予算の範囲内で行っております。規則での定数は380人、当初予算は226人分で計上をしておりました。しかしながら、今年度実際の貸付け人数は135人でございました。計上した人数よりも91人少ない貸付け人数となりましたので、そのために減額補正をしているところでございます。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  何かいつも言うので、もうあれなんですけれども、せっかくつくった制度なので、ぜひ有効に活用していただきたいなというふうに思っているんです。今回、別途に当初のほうではプラス面のこともありますけれども、今までやってきた通常分の貸付金について、今予算を取った規則からするならもう3分の1ぐらいに減っています。予算上でも半分強ぐらいになるかと思いますけれども、これがやはりこの制度の有効的な運用について今後どのようにしていきたいかとか、毎回私言っているから、なかなかそうなっていないんだと思うんです。また減っている、また減っていると私いつも言うので、ということは、今までやってきた従前のことではなくて、もう少し何か深めて対応を考えていかないと、変わっていかないのかなと思うんですけれども、今までの検証のこととか、それを踏まえて今後どう対応していこうかというお考えがありましたら教えてください。

◎上村奈津子 指導課副課長  まず、貸付けを受ける意思がありながら、申請漏れですとか、あと、退学をせざるを得ないような状況にならないよう、まずはこの貸付け型の奨学金制度の周知に努めてまいりたいと考えております。また、奨学金の貸付けについて御相談がありましたら、丁寧に状況をお伺いいたしまして、貸付けの申請を受け付けられるように寄り添った対応をしっかりと取っていきたいというふうに考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。
 ただでもそれというのは、日頃とても努力をなさっていることかなと思います、既に。いつも熱心にされているので。だから、それはそれで今おっしゃった点も大事だと思いますので継続していただきますとともに、もうちょっと現状分析なんかもして、どうしたら活用されるかということをやはりもう少し立ち戻って御検討なさったほうがいいのかもしれないなと思います。
 やはりコロナになって、すごく困窮している方が増えていると言われながら、こういう制度が使われていないということは、知らないということはもちろん、何かやはりどこかに使いにくいとか、手が届いていないということがあるのかなと思いますので、今言った内容は常日頃頑張っていらっしゃることだと思うので、もうちょっと違った角度で分析してみるといいかと思います。
 ちょっと今回資料を頼んでいなかったので、詳細な内容をデータ頂いていませんけれども、多分そういうところをもう少し分析していくと新しいことは見えてくるかもしれないので、コロナの中では特に借りないほうがいいんです。返さなきゃいけないから。でも、それがないために本当にお金に苦労していらっしゃるという方がたくさんいらっしゃるのも現実なので、こういう制度をよりよく活用していただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  ほかにありせんか。

◆上野美恵子 委員  あります。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  さっき115ページの一番下の青少年教育課の児童育成クラブ管理運営経費のところで、報酬、要するに人件費です。これが減額補正になっていて、一定の処遇改善がされたから、本当であれば増えるべきところが減になっているということについて、その理由について教えてください。

◎田口清行 青少年教育課長  こちらの減額につきましては、育成クラブの支援員確保ということで、処遇改善等を行っているところではありますけれども、なかなか十分な確保が進んでいない面がございます。
 ただ、運営につきましては、十分その数等は足りておりますけれども、手厚い見守りですとか、支援が必要なお子様方への対応等で確保しなければいけない、また、支援員の方々の処遇改善もしっかり、今後も進めていかなければいけないというふうに思っているところでございます。昨年度、本年度、特に本年度もそうなんですけれども、コロナの状況もありまして、利用者の方の数も減ったというところも一つの要因になっているかというふうにも思っております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  そうしたら、定数に対しての不足というのはないわけですね。

◎田口清行 青少年教育課長  各クラブの運営につきましては、そちらの数のほうは満たしているところではあります。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 以前から、やはり人の確保について御苦労があって、いつもちょっと今日それこそ資料を頂いておりませんけれども、不足があったんです。では、それは今ないということですね。

◎田口清行 青少年教育課長  運営につきましては、先ほども言いましたように数のほうは満たして各クラブ運営をしておりますけれども、支援が必要なお子様方ですとか、手厚い見守りという部分での人数のところについて、少し足りない部分があるというのは実際のところでございます。

◆上野美恵子 委員  では、ぜひそういう丁寧な見守りができるように人員体制確保に努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 もう一つだけいいですか。

田中敦朗 分科会長  最後ですね。

◆上野美恵子 委員  116ページのさっき説明伺っていて、教育政策課の図書館の下のところの子どもの読書環境整備事業で、備品購入費外で2,000万円ほどの減額になっていますけれども、備品というのは何か節約をされたのか、何で使わなかったのか教えてください。

田中敦朗 分科会長  さっき説明しましたけれども。

◎大谷修一郎 図書館長  今回の備品の減額でございますけれども、各学校に120冊ほど配送関係で購入しております物語定期便の買換えに伴う経費でございまして、一応、平成22年に購入した分の古くなった本の更新ということで、その分の入札執行残という形で今回減額をお願いするものでございます。

◆上野美恵子 委員  では、執行残がかなりあったということですね。

田中敦朗 分科会長  上野委員、最初に説明をしたときに、取った予算と実際に買うところに差が出たという説明が。

◆上野美恵子 委員  知っていますよ。聞いています。

田中敦朗 分科会長  ああ、それは知っているわけですね。

◆上野美恵子 委員  はい、もちろんです。

田中敦朗 分科会長  ああ、それは知っているわけですね。

◆上野美恵子 委員  それぐらい分かりますよ。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。質問は。

◆上野美恵子 委員  執行残が多いということですよねという質問です。

◎大谷修一郎 図書館長  最終的に入札をした結果、金額が抑えられたことに伴って執行残という形での減額補正ということになります。

◆上野美恵子 委員  御努力の結果なのかと思いますので。いや、何かあまりその減額が大きいから、こんなふうに余るのかと思ったんです。まあいいです。よいことです。

田中敦朗 分科会長  よろしいですか。
 ほかにありませんか。

        (「なし」と呼ぶ者あり)

田中敦朗 分科会長  ほかになければ、以上で教育委員会に関する議案の審査を終了いたします。
 これをもちまして、教育市民分科会を閉会いたします。

                            午後 0時06分 閉会


出席説明員
 〔文化市民局〕
   局長       横 田 健 一    オンブズマン事務局長
                                西 川 昭 浩
   市民生活部長   石 坂   強    地域政策課長   梶 原 勢 矢
   地域活動推進課長 岩 本 清 昭    生涯学習課長   青 山 和 人
   生活安全課長   高 取 直 樹    人権推進部長   宮 崎 由 之
   人権政策課長   津 江 三喜雄    男女共同参画課長 山 田 紀 枝
   首席審議員兼文化政策課長        文化財課長    北 野 伊 織
            田 島 千花子
   熊本城総合事務所長網 田 龍 生    熊本城総合事務所副所長
                                岩 山 誠 二
   熊本城総合事務所副所長         熊本城調査研究センター副所長
            濱 田 清 美             小 関 秀 典
 〔中央区役所〕
   区長       星 子 和 徳    区民部長     酒 井 健 宏
   首席審議員兼総務企画課長
            江 藤 徳 幸
 〔東区役所〕
   区長       津 田 善 幸    区民部長     小 島 雅 博
   総務企画課長   野 口 嘉 久
 〔西区役所〕
   区長       甲 斐 嗣 敏    区民部長     福 島 慎 一
   総務企画課長   東 野 正 明
 〔南区役所〕
   区長       江   幸 博    区民部長     東 野 公 明
   総務企画課長   福 田 敏 則
 〔北区役所〕
   区長       小 崎 昭 也    区民部長     中 川 和 徳
   総務企画課長   有 田 美保子
 〔教育委員会〕
   教育長      遠 藤 洋 路    教育次長兼学校教育部長
                                森 江 一 史
   教育次長     松 島 孝 司    教育総務部長   中 村 順 浩
   教育政策課長   中 元 正 人    教育政策課審議員 岩 下 真 也
   学校改革推進課長 松 永 直 樹    学校施設課長   内 村   智
   青少年教育課長  田 口 清 行    図書館長     大 谷 修一郎
   熊本博物館長   田 端 文 一    指導課長     石 加 浩 二
   指導課副課長   上 村 奈津子    教職員課長    濱 洲 義 昭
   総合支援課長   川 上 敬 士    教育審議員兼特別支援教育室長
                                若 杉 敏 郎
   健康教育課長   上 村 清 敬    人権教育指導室長 平 生 典 子
   教育センター所長 廣 瀬 泰 幸    教育センター副所長小 田 浩 之
   教育センター副所長福 田 衣都子    必由館高等学校長 城 野   実
   千原台高等学校長 南   弘 一    総合ビジネス専門学校長
                                古 家 幸 生


〔議案の審査結果〕
  議第 20号 「令和3年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
          ……………………………………………………………(審 査 済)
  議第 28号 「令和3年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算」……(審 査 済)
  議第 88号 「和解の成立について」……………………………………(審 査 済)
 
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