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熊本市議会議員 たなか あつお

熊本市議会議員 たなか あつお

2021年06月17日 教育市民委員会

令和3年第2回教育市民委員会

               教育市民委員会会議録

開催年月日   令和3年6月17日(木)
開催場所    教育市民委員会室
出席委員    8名
        田 中 敦 朗 委員長    日 隈   忍 副委員長
        西 岡 誠 也 委員     藤 永   弘 委員
        原     亨 委員     澤 田 昌 作 委員
        田 中 誠 一 委員     上 野 美恵子 委員

議題・協議事項
  (1)送付された陳情(3件)
     陳情第9号「現場の声を大切にした学校改革を求める陳情書」
     陳情第10号「熊本市立必由館高等学校の中高一貫化に対する慎重審議を求める陳情」
     陳情第12号「生理用品の無償配布を求める陳情書」
  (2)所管事務調査

                            午前11時38分 開会
田中敦朗 委員長  ただいまから教育市民委員会を開会いたします。
 今回、当委員会への付託議案はございませんので、これより所管事務調査を行います。
 なお、陳情3件が議長より参考送付されておりますので、その写しをお手元に配付しておきました。
 それでは、調査の方法及び日程についてお諮りいたします。
 今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、調査の日程を局ごとに設定し、調査を行うこととしております。
 よって、当委員会の調査の日程については、本日これより、文化市民局・区役所について、休憩を挟んで教育委員会についての調査を行い、調査の方法としては、執行部より申出のあっております報告11件について説明を聴取し、陳情及び所管事務について質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 委員長  御異議なしと認め、そのように執り行います。
 これより文化市民局・区役所の所管事務調査を行います。
 まず、説明の前に、先ほど分科会において説明のありました指定管理者の給与の件について報告したい旨があっておりますので発言を許します。


◎横田健一 文化市民局長  先ほど分科会におきまして、指定管理者給与の、私どもの文化政策課長、それから男女共同参画課長の発言につきまして補足がございますので、それぞれ担当課長から補足させますので、よろしくお願いいたします。

◎田島千花子 首席審議員兼文化政策課長  先ほど、上野委員からの御質問の健軍文化ホール指定管理の人件費の私の発言につきまして、修正・補足させていただきます。
 モニタリングでは、仕様書に基づきまして提案されたその計画書で示された業務の内容や事業が適正に行われているかどうかを確認させていただきます。その際、人件費につきましても、源泉徴収等、提出物をいただいたものから金額を確認させていただいております。
 その際、法令に触れるような、例えば最低賃金を下回るなど、そういった状況が見られる場合には、私どもから是正指導させていただくという形でございます。失礼いたしました。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  男女共同参画課のはあもにいに関しても同じような運用しております。
 よろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  執行部より申出のあっております報告7件について順次説明を聴取いたします。

◎石坂強 市民生活部長  私からは、教育市民委員会説明資料の共通1、令和3年度における事務事業の見直しについて説明いたします。
 令和2年度に、新型コロナウイルス感染症対策に財源と人的資源を集中させるための事業見直しを実施いたしましたが、令和3年度につきましても、全庁的に事務事業の見直しに取り組むこととなりましたので、その方針について御説明いたします。
 まず、見直しの目的でございます。
 本市では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と地域経済への影響を最小限に食い止めることを最優先に取り組んでまいりました。そのような中、第4波の感染急拡大やワクチン接種の本格化に伴い、感染症対策に係る人員体制の強化を図ってきたところでありますが、今後も市民へのワクチン接種を円滑に進めながら感染の再拡大や地域経済の回復等に迅速に対応することを想定すれば、さらなる財源と人的資源の確保が必要となっております。引き続き、感染症対策に最優先で取り組むために全ての事務事業について見直しを行い、財源と人的資源の確保を図りたいと考えております。
 次に、見直しの考え方でございます。
 財源確保の観点から行う見直しについては、予算計上事業が対象となりますが、年度間の調整が可能な事業は先送りすること、コロナ禍において事業の効果が見込めるのかといった視点で事業を厳選すること、イベント等については規模や実施時期を精査し、見直しを行うという方針で事業の見直しに取り組むこととしております。
 また、人的資源確保の観点から行う見直しにつきましては、財源確保の観点から行う見直しの考え方に加え、感染症対策へのさらなる人員シフトを見据えつつ、予算を伴わない事務事業についても見直すこととしたほか、業務時間の短縮や業務の効率化にも取り組むことといたしております。
 以上の方針で全庁的に事務事業の見直しに取り組みまして、予算を伴う事務事業の見直しにつきましては、令和2年度と同様に第3回の定例会で補正予算案として提案したいと考えております。
 説明は以上でございます。

◎西川昭浩 オンブズマン事務局長  私からは、資料市-1の令和2年度(2020年度)熊本市オンブズマン運営状況について御報告いたします。
 まず、1ページを御覧ください。
 昨年度の受付件数は54件で、申立て方法はインターネット利用が最も多くなっております。
 下のグラフは、受付件数の推移でございます。例年約60件前後で推移しております。
 2ページ目をお願いします。
 申立て54件を行政組織別に表したものです。都市建設局、健康福祉局、区役所が多くなっております。また、道路や福祉に関連するものが多くなっております。
 3ページをお願いいたします。
 令和元年度からの継続調査9件を含めた処理状況でございます。まず、申立人に調査結果を通知したものが29件でした。
 内訳としましては、苦情申立ての趣旨に沿ったものが2件、一部沿ったものが4件、市の業務に不備がなかったものが23件となっております。また、調査対象とならなかったものが9件でした。内訳としましては、管轄外が4件、申立人の利害がないものなどが5件となっております。さらに、調査開始後に申立人から取下げがあり、調査を中止したものが2件、調査開始前に取り下げたものが17件となっております。なお、今年度への継続調査が6件となります。
 下のグラフは、一部趣旨沿いを含む趣旨沿いの件数と不備なしの件数の4年間の数値をグラフ化したものです。いずれの年も不備なしが多い状況となっております。
 4ページをお願いいたします。
 オンブズマンの調査日数です。オンブズマンが市の担当部署を調査することで調査結果を通知するまでの期間は、おおむね3か月程度となっております。
 3の発意調査は、オンブズマン自らの発意に基づくもので、市長への手紙及び町内自治会内部の問題に対する市の関わりの2件を実施しております。
 最後に、4の勧告又は意見表明は、必要と認めるときに行うものですが、該当事例はございませんでした。
 説明は以上です。

◎梶原勢矢 地域政策課長  続きまして、資料市-2の熊本市マイナンバーカード東区サテライトの設置についてをお願いいたします。
 3月にオープンいたしました中央区のサクラマチクマモトに続きまして、このたび、東区にもマイナンバーカードサテライトを開設することについて御報告いたします。
 中央区のサテライトは、バスや市電といった公共交通の利便性とか、買物のついでに手続ができるといった効率性、または、手続に訪れる方以外の方にもマイナンバーカードをアピールできるといった集客性などといった観点から、バスターミナルであると同時に大型商業施設でもあるサクラマチクマモトに設置したところでございます。
 一方で、東区におけるサテライトにつきましては、交通手段としては自家用車を主たるものとして捉え、場所の分かりやすさや駐車場の大きさをはじめ、効率性や集客性などといった観点から絞り込み、最終的にゆめタウンサンピアン開設することといたしました。なお、ここは龍田や弓削などといった北区にも近く、自家用車の便が発揮できる好立地でもあると考えております。具体的な場所は3階で、同じフロアにはお年寄りから子供さんまで様々な世代の方が利用されるテナントが入居しており、人目につきやすく、かつ動線に優れた場所と考えております。
 交付数は1日70枚程度、申請数は1日50人程度を想定しており、これらによりマイナンバーカードのさらなる普及に努めてまいります。
 マイナンバーカード東区サテライトについては以上でございます。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  私からは、生理用品の無償配布についての御報告いたします。
 資料市-3、生理用品の無償配布についてをお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染拡大による望まない孤独・孤立で不安を抱える女性や、解雇等に直面する女性をはじめ、様々な困難・課題を抱える女性への支援として、生理用品の無償配布を実施していますことを御報告いたします。
 災害備蓄品や男女共同参画センターはあもにいの熊本地震の際の支援物資を有効活用し、6月11日から生理用品約1,400パックの配布を実施しています。コロナ禍での新たな活動を展開するツールとして活用するため、男女共同参画センターはあもにい等において関係団体へ情報提供し、各団体が実施する事業を通して必要な方へ配布を行っています。
 また、行政や相談窓口の垣根を低くして相談のきっかけづくりになるように、各区福祉課や民間DVシェルターにおいて相談者へ配布を行っております。6月16日現在の配布数は600パックです。
 生理用品の無償配布についての御報告は以上でございます。

◎田島千花子 首席審議員兼文化政策課長  令和3年6月1日付にて、熊本現代美術館の新館長に日比野克彦氏が就任されましたので御報告いたします。資料は市-4でございます。
 桜井前館長が令和元年6月にお亡くなりになった後、選定委員会を複数回開催いたしまして、本年5月14日に行われました熊本市美術文化振興財団の理事会におきまして日比野氏の館長就任が決定されました。
 日比野館長につきましては、地域性を生かしたアート活動を展開されておりまして、国内外で数多くの受賞歴がございますほか、東京芸術大学美術学部長、東京芸術文化評議会評議員、岐阜県の美術館館長などを務めておいでです。
 本市とはこれまで、平成19年に行われました現代美術館開館5周年・熊本城築城400年記念展示、熊本地震の後の避難所でのワークショップや展覧会など、主催イベントの企画・運営等に深く関与いただいたほか、美術公募展の審査員を務めていただいております。世界的にも知名度が高い日比野新館長の就任によりまして、先を見据えた取組を進めていただくことで、現代美術館の魅力がさらに一層高まるものと期待しております。
 以上でございます。

◎岩山誠二 熊本城総合事務所副所長  熊本城特別公開及び復旧状況について御報告いたします。資料市-5をお願いいたします。
 特別公開第1弾の実施状況ですが、大天守外観復旧に伴い、令和元年10月5日から公開を行いました。
 熊本地震以降、約3年半ぶりの公開となり、日曜・祝日のみの公開限定ではありましたが、18万6,000人以上の入園者数となりました。
 次に、特別公開第2弾は、新たに城内に設置した特別見学通路の完成に伴い、昨年の6月1日から公開を開始しました。コロナ禍の影響により、臨時閉園時期もありましたが、本年4月25日までの入園者数は33万2,000人以上となっております。
 次に、特別公開第3弾ですが、天守閣の復旧完了に合わせて4月26日からの公開を予定していたのですが、コロナ禍の影響により延期している状況でございます。再開につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、専門家の意見や関係団体との協議を行い、人数制限などの感染防止対策を徹底した上で開催するものと想定しております。
 続きまして、熊本城の復旧状況について説明いたします。
 次ページの熊本城復旧状況位置図も併せて御覧ください。
 全ての復旧工事が予定通り進んでいる状況でございまして、今年度の主な取組としましては、飯田丸五階櫓下の石垣の修理や戌亥櫓などの解体保存、重要文化財である監物櫓の復旧や平櫓、東十八間櫓下の石垣の復旧を進めてまいります。
 また、行幸坂の安全対策工事や復旧が完了した天守閣と長塀の照明改修も行ってまいります。最後に、熊本城復旧への寄附金状況を下段に記載いたしております。
 説明は以上です。

◎中川和徳 北区区民部長  熊本労働基準監督署からの是正勧告及び再発防止について御報告いたします。
 資料は区-1をお願いいたします。
 令和2年7月9日に発生しました労働災害に関しまして、本年5月17日に熊本労働基準監督署から是正勧告を受けましたので御報告いたします。
 事故の状況としましては、昨年7月6日から引き続いた強い降雨により、高平台小学校南側ののり面が一部崩壊しました。被害拡大防止のために、当土木センター職員がブルーシートの張りつけ作業の準備・確認中に足元を滑らせ負傷したものであります。その際に、安全帯の使用などがなされていない状況でありました。
 是正勧告の内容は、労働者に高さ2メートル以上の高所で作業させるに当たり、囲いや手すり等を設けることが著しく困難な場合において、労働者に安全帯を使用させるなどの墜落防止措置を講じていなかったことであります。
 労働災害の原因としましては、当該事故は作業開始前の現場確認中に起きており、安全帯は携行しておりましたものの、安易に考え油断していたこと、周りにいた職員も注意を怠ったこと、安全対策について注意喚起が不足していたことにより発生したものと考えております。
 再発防止策としましては、事故発生を受け、作業時はもとより、高低差のある現場調査時においても、ヘルメットや安全帯の着用など安全対策を確実に実施するとともに、毎月開催しております安全衛生委員会においても、繰り返し労働災害事例を周知し、安全対策について理解を深めるなど、再発防止に努めております。
 今回の是正勧告を真摯に受け止め、今後、このような事故を起こさないよう、安全教育等の研修をさらに充実してまいります。
 以上でございます。

田中敦朗 委員長  以上で説明は終わりました。
 これより質疑を行います。陳情及び所管事務について、質疑及び意見をお願いいたします。


◆上野美恵子 委員  3つと、さっきの指定管理者とあります。
 1つは、報告がありました市-3の生理用品の無償配布についてお尋ねしたいと思います。
 この内容については質問もいたしましたので承知しておりますけれども、要するに、今回は災害備蓄品等々の活用ということになっておりまして、さっき陳情の趣旨の説明の方もおっしゃっておられましたように、やはり予算をきちんと取ってやるべきお仕事ではないかというお話があっておりましたけれども、私もそう思っております。
 例えば、公共施設に行った場合、トイレに行くとトイレットペーパーが置いてあるのって当たり前ですよね。なかったらみんな文句言いますよね、「ありません」とか言って。この生理用品というのはなくてもいいものですか。必要なものですか。お尋ねいたします。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  委員お尋ねの、予算を取ってという……。

◆上野美恵子 委員  いや、必要なものか必要ではないかってこと。

◎山田紀枝 男女共同参画課長  トイレットペーパーのように生理用品もトイレに置いてあることは望ましいことだと思いますが、スウェーデンとかでは、そういう国もあると伺っております。今後、公共施設の生理用品の設置については、市のそれぞれの施設管理者等々、また他の自治体とかとの連絡を取りながら今後検討していきたいと思っております。

◆上野美恵子 委員  その置く、置かないの前段として、その位置づけを伺ったんですよ。要するに、トイレットペーパーはトイレにあって当たり前の物、では、こういう生理用品はなくていいものか、なくてはいけないものか、そこのところがやはり今までそうではなかったものだから、今、世界的にそれが、いや、違う違う、これは必要なものだというふうになってきたときに、日本はやはり遅れていると思うんですよね。
 今、きちんと予算確保してトイレに常備する自治体が出てきています。もう、ネットとか見ていても、要するにトイレに行けばトイレットペーパーと一緒にして置いてあって、どうぞ使ってくださいっていうふうにやっている自治体が増えてきているんですよね。
 だから、今までは今課長がおっしゃったような、「あれば望ましい」という、でも、「望ましい」だったら、ない人は困るわけですよ。でも、これは貧困対策とかではなくて、本来はやはり当然必要なものとして位置づけるべきであったものの、位置づけがこれまで極めて弱かったという弱点があった。それは今出てきているところだと思うんです。
 だから、今検討されるって言われましたけれども、やはり備蓄品を活用して、今回で言うならば1,400パックを配りますということではなくて、きちんと誰でもが使えるように置いていくということをしていかないと変わっていかないと思います。その点についてはどうお考えになりますか。

田中敦朗 委員長  検討しますというか、検討するしかないでしょう。

◆上野美恵子 委員  考え方を聞いています。

田中敦朗 委員長  考え方、熊本市としての考え方を聞きたいということですか。

◆上野美恵子 委員  はい。

◎横田健一 文化市民局長  ただいま上野委員もおっしゃいましたように、人としての生理的なものの1つだろうという意味では、トイレットペーパーと同等に扱うといいますか、同じようにするべきだという御意見も承ったところでありますが、確かに、そういう面もあるかと思います。現状、そうなっておられない状況の中で、私どもとしましては、男女共同参画という考え方、それからそういう中で、人としてのそういう生理的な用品の扱いについて、できるところから取り組んでいくということですし、私どもが直接所管していない施設等につきましても、方向性としてはそういう考え方を進めていく必要があるという形で、周知してまいりたいというふうに思っております。

◆上野美恵子 委員  今までは、なかなかこういう議論をする場もなかったし、市としてもお考えもなかったんだろうと思うんですけれども、今、やはり世の中の流れは、それではいけなかったんだというふうにみんなが気づいて、変えていこうというふうになって、もう世界ではなくて日本でもいろいろなところで動き始めているので、今、局長からは、市民局だけではなくてほかにも関わるというふうにおっしゃいましたけれども、ぜひ、ほかの局に関わるところも含めて、またがる部分は一緒に協議しながら、トイレットペーパーと同じように扱う、これ、ないと困るんですよね。トイレットペーパーはないと困るかもしれない、でも、これもないと困るものなので、やはりそういう位置づけそのものをやはりきちんと変えていただくということを強くお願いしておきます。
 では、2つ目は、さっき報告がありました市-2、マイナンバーサテライトの設置について詳しくお話しいただきまして添付資料もありますのでよく分かりましたが、2つお尋ねいたします。
 1つは、運営規模のところで、1日当たりの交付が70枚と申請を50件程度想定しているというふうに御説明がありました。この想定件数の積算根拠を教えてください。
 2点目は、委託業者さんが、キャリアリンク株式会社さんなんですよ。これ、サクラマチのサテライトと同じところの企業になっているんですけれども、同じ行政なので、何かこうやって事業をやるたびに同じところが受けていくということについて、どうなんだろうかというふうに思っておりますけれども、その辺についてのちょっとお考えをお聞かせください。

◎梶原勢矢 地域政策課長  件数につきましては、今回、東区では交付が70件ということで想定しております。これが窓口数としては2つ窓口を想定しておりまして、1つの窓口で1日8時間で35件程度、つまり、1件当たり15分程度で1時間で4件、それ掛ける8の32ということで、これをもうちょっと増やした感じで、効率よく努めるということでそういった計算しているところでございます。
 また、申請につきましてもそのような形で、申請につきましては3窓口を想定しておりますものですから、そこも1日8時間の設定の中で算定してこれぐらいだろうということで考えているところでございます。
 あと、2つ目の委託業者の件でございますが、委託業者につきましては、前回のサクラマチのときも公募手続を踏みまして、4者の中から非常に優れた提案があったものということでキャリアリンクさんと契約をさせていただきました。今回の東区のサテライトにおきましても、前回と同様に公募型プロポーザル方式にて選定しておりまして、その選定の経緯につきましては、公平・公正に厳正なる審査を行ったところでございます。結果としてキャリアリンクということになったところでございます。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  桜町のときが4者、それから東区は2者が手を挙げられたという御報告でした。
 優れていたから取られたんでしょうが、でもやはり何か独占的に同じところがこうやって受けていくということについては、もう少しいろいろなところが手を挙げて参加していくというふうな、そういうやはり契約の在り方ができたらいいのかなというふうに思います。何かもう同じところがやっていくというのを少し考えていった方がいいかなと思うので、今後の課題、今後これ以上ないとは思うけれども、今後いろいろな契約をするときには、そういう視点を大事にしてほしいなと思っております。
 3点目は、初日に議案と一緒に配られました監査からの定期監査報告書の中身についてお尋ねしたいと思います。
 実は、全庁にわたって行われた定期監査の中で、指摘事項が共通事項と個別事項とありました。この文化市民局に関わる部分につきましては共通事項のみに関わって、予定価格が10万円以下の契約について、ちょっとまずいんではないかという指摘がありまして、1点目は、熊本城総合事務所の安全靴の購入が何回かに分けて10万円以下に区切って随意契約になっていたんですよ。それから2点目は、河内まちづくりセンターの設備電気改修工事が、これも何かぱらぱらと分けて、全てが10万円以下ということに区切って契約がしてあって、これは分ける合理性がないということで監査から厳しい指摘があっておりました。なぜこういう、私もこういう初歩的な指摘事項を受けないといけなかったかということについて、なぜこういうことになってしまったのかなというふうにちょっと疑問なんですけれども、なぜこういうことになったのか教えてください。

◎岩山誠二 熊本城総合事務所副所長  まず、熊本城の方の安全靴の購入に関して御説明をさせていただきます。
 購入当時、熊本城総合事務所には技術職及び現場の職員が約65名在駐しておりまして、安全靴の購入に関しましては約2年をめどに買換え等を行ってまいりました。しかしながら、安全靴代として予算を確保しているわけではございませんで、予算の執行状況を見ながら購入していた状況でございます。
 以上のことから、購入時期も年度末付近ということになりまして、政策企画課への物品購入依頼の締切りにちょっと間に合わなかったものですから、職員の要望があった数量をそのままその都度購入した結果、10万円以下のばらばらの購入の時期になったという経緯でございます。
 説明は以上でございます。

◎東野正明 西区総務企画課長  西区役所でございます。
 ただいまございました河内の切り分け等の件でございますが、内容といたしましては、2月~3月にかけまして、河内まちづくりセンターの設備及び電気関係の修繕におきまして、同一業者への発注になってしまいました。内容といたしましては、設備関係におきまして換気絡みの補修が2月と3月にそれぞれ1件ずつ2件でございます。あと、電気関係が3件ございまして、またこれも2月~3月にかけまして3件あったわけでございます。
 今回の案件につきましては、計画性のなさに加えまして、複数の修繕を同一業者に安易に発注したことによりまして公平性を大いに損ねてしまったものでありまして、組織としてのチェック機能が働いておらず、このような事態となってしまいました。組織として契約事務に対する認識が甘かったということが原因と考えておりまして、大いに反省しているところでございます。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。
 2か所から今答弁していただきましたけれども、熊本城はやむを得なかったという説明でした。西区は、チェック機能が働いていないという総括をされましたけれども、やはり西区役所の方から答弁がありましたように、年度末にばたばたとこういう契約してしまったということで、やはりチェックが働かなかったというのは今後の課題かなというふうに思うんですよ。
 だから、やはり、ばたばたしちゃって、ばらばらとやったというのは分かりますけれども、でも、そういうやり方というのはまずいよねということをどこかでやはりチェックして、これはこんなふうにやった方が合理性があるよねというふうにちゃんと仕向けていくような、そういう力が働いていかないといけないなというふうに思うんですけれども、それについて熊本城とかは、何かさっきあまりチェックのことを言われなかったけれども、どうでしょうか。今後、どんなふうな形でそれをチェックしてこういう指摘がなされないように改善されていかれるのか教えてください。

◎岩山誠二 熊本城総合事務所副所長  今回のは短期間での発注が散見されまして、契約政策課への手続回避、切り分けでの執行、疑われても致し方なく、競争性が阻害され、契約額の適正化が担保されていない状況ということで、今回の定期監査の結果を真摯に受け止めてはおる状況でございます。
 今後、新年度ということもあったものですから、担当替えもあっておりますので、契約事務のマニュアルなどを再確認しながら、安全靴に限らず、消耗品の購入などに関しましても購入計画を立てるなど、分割発注が疑われないような、不適切な事務の執行を慎み、価格の有効性や透明性を確保し、適正な事務の執行となる指導を行っていきたいと考えております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  特に今回の事案のように、10万円以下というふうになったときは、相見積りも基本しないんですよね。だから、1つ見積りがあれば発注できるというふうな決まりになっているので、やはり本当に今おっしゃったようなきちんとやっていかないと。せめて相見積りとかして、随契ではあったけれども相見積りはしましたというふうなことであればまた別でしょうけれども、わざわざこういう指摘があっているというのは、金額が少ないがためにそういう側面があったから、あえてこんなふうに監査もおっしゃっているんだと思うので、これはもちろん今回指摘を受けた2か所だけではなくて、もうやはりどこの局でも、どこの課でも起こり得る事案なので、やはり今回の指摘を受けて、ここの局としてもいろいろな契約についてはやはりきちんと適切な契約がなされていくように、改めてちょっと引き締めてやっていこうというふうにお考えいただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  要望でいいですか。

◆上野美恵子 委員  はい。
 さっきの指定管理のことで訂正がありましたので確認ですけれども、要するに、そこまで細かくきちんと積算どおりにやっているというのはチェックできていないわけでしょう。

◎田島千花子 首席審議員兼文化政策課長  積算どおりというところが、私が先ほど修正させていただいたところでございまして、実際に提出いただいております、例えば源泉徴収などで最低金額を下回っていないか、そういったような確認はさせていただいております。

◆上野美恵子 委員  多分、山田さんも同じだと思うので、答弁は大丈夫ですけれども、要するに最低賃金を下回らないというのは当然なんですよね。もうこれは大原則ですから、下回ったら大問題です。
 だけれども、やはりこの指定管理者制度の問題点というのは、民間に委ねたことによって、せっかく払った委託料が、市としてはこれだけのお仕事をしていただくのに、やはりその働く方たちのレベルを維持するためにもこれだけのお給料を払った方が、それが優れた業務につながっていくという積算しているのにもかかわらず、実際上払っているお給料がそのとおりにはなかなかなり得ていないというのが問題だと思うんですよね。それに対して、なかなか民間さんということもあって行政としてのチェックが入らないので、違法でなければいいんではないかという水準でモニタリングでは適切ですというふうになっているんですけれども、でも、これはやはり行政がいろいろな業務を民間に委託するときにワーキングプアを生んでいくようなそういう土壌になっているから、私はこれは言い続けます。このチェックをきちんとやっていかなくては、熊本市が積算単価を指定管理のマニュアルに載せている意味がないですよ。市はこう払ってくださいって言っているのに、予算もつけてやっているのに、結局そこで払われているか分からないって、だったら意味がないですもん、全然。
 だからそのことをやはり、なかなか民間さんなどでできにくいところなのかもしれないけれども、もうこれは指定管理者制度始まって以来ずっと課題です。もうこれしないと、要するにいい仕事に、スキルアップにつながらない、やはりモチベーションにもつながらない、全然プラスにならないんですよ。
 だから、そのことをやはり、だって、いい仕事をしてもらわないと施設自体がいい運営にならないでしょう。だからそれだけの根拠である数字を出しているんだから、これについては今後課題であろうかと思いますけれども、モニタリングもさっき私、資料をいつも見るんですけれども、やはりちょっと表面的なものが多いです。本当にいい指定管理になるためには、この程度のチェックでは変わらないと思います。ただ書いて出せばオーケーという、その程度ですもん、内容を見れば。もうちょっと、どこに問題点があるのかを明らかにして、それが改善されるようなモニタリング評価というのをしていかないと、漫然と毎年毎年この調査結果をやってネットに載せていても、私は改善に至らないと思います。だからもう質問はしませんけれども、これはやはり考えてほしいと思います。これを出せば済んだというふうに思うというのをやめて、もう少し真剣にいい公共施設にするためにどう知恵を絞っていくかということを考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  ほかにありませんか。

◆藤永弘 委員  熊本城の復旧がずっと行われますけれども、私、一般質問で宮大工とは言わないで何とかという、そういう工事の人がいるということで、そういうものを目指している中学生がいたものだから、そのとき小学6年生だったかな。地震の後、自分は宮大工になりたいと、宮大工という表現にしますけれども、専門用語では違う用語だったですけれども、何とか土木技工、その人がぜひ熊本城の修理をするときに、どういう修理の仕方をしているか見学したいということだったけれども、質問させてもらって、するという答えはいただいておったんですけれども、いつ頃になっただろうかなと。中学生、高校生も含め、一般の人もそういう専門的な技術を学びたい、見たいという人に、見学会は大体いつ頃ですか、よろしくお願いします。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  以前、委員からお尋ねがございました。
 今、熊本城の天守閣の方がやっと終わったところでございまして、今後、重要文化財建造物等の復旧工事が始まっていくという段階でございます。宇土櫓とか、それから一番早いのは監物櫓とか、そういったところの復旧が早うございますので、その復旧を進めながら、工事エリアになりますので、見学のやり方とか安全に見ていただけるようなやりようをちょっと考えつつ、できるだけ早い段階で学生の皆様も含めた公開のやり方というのを考えていきたいと考えております。すみません、具体的な時期というのがまだ申し上げられませんが、申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

◆藤永弘 委員  なるべく分かったら、そう聞いたときが小学校5、6年だったか。もう地震があって5年くらい経つから、もう高校生ぐらい入っているかなと。そうしたら今度はよそに就職していくかな、何かいつ頃と言われないまま、聞いてもらえたかなというと、やはり純粋に聞かれたことに私も答えは出したいので、なるべく早く計画が分かったらいつ頃になると言ってもらったら、そうしてどういう工法になるか、その仕事をしたいという志がある人とか関係者とか、そういうことでなるべく早く計画をお願いしておきます。これは要望でお願いしておきます。
 以上で私は終わります。

田中敦朗 委員長  ほかにありませんか。
        (「なし」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 委員長  ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する所管事務調査を終了いたします。
 この際、議事の都合により休憩いたします。
 午後1時20分に再開いたします。

                            午後 0時21分 休憩
                            ───────────
                            午後 1時20分 再開

田中敦朗 委員長  休憩前に引き続き委員会を再開いたします。
 これより、教育委員会に関する所管事務調査を行います。
 執行部より申出のあっております報告4件について、順次説明を聴取いたします。


◎中村順浩 教育総務部長  資料は共通1でございます。教育委員会分になります。
 令和3年度における事務事業の見直しについてでございます。
 これは、令和3年度におきましても新型コロナウイルス感染症対策に財源と人的資源を集中させるために、全庁的に事務事業の見直しについて取り組むものでございます。先に開催されました当委員会の文化市民局分におきまして、見直しの目的・考え方などにつきましては説明済みでございますので、説明は割愛させていただきます。
 教育委員会におきましても、方針に基づいて見直しに取り組み、予算を伴うものにつきましては第3回定例会で補正予算案として提案したいと考えております。
 説明は以上でございます。

◎田口清行 青少年教育課長  金峰山少年自然の家整備基本計画素案につきまして、教-1の資料で報告をさせていただきます。
 初めに、現在、金峰山少年自然の家は施設の不具合によって受入れを中止しており、今後の施設再建に向けて基本計画策定を進めているところでございます。
 基本理念といたしまして、「心豊かでたくましい青少年の教育を支援するとともに誰もが豊かな自然に親しみながら、学び、遊び、考える自然体験の拠点施設」としております。
 基本方針のまず方針1のところで示しておりますが、「豊かな自然を活かした自然体験活動の拠点施設として、学校教育活動を支援するとともに、市民や観光客等が気軽に利用できる施設」ということで考えております。そのほか3つの方針を設定しているところでございます。
 次ページをお願いいたします。
 配置計画のイメージ図と導入機能を掲載しております。
 配置計画では、現地建て替えで宿泊定員等はこれまでと同規模程度の施設整備を計画しております。
 導入機能といたしましては、宿泊機能、学習機能、野外活動機能など、これまで同様に小学校5年生の集団宿泊教室の受入れ機能と併せて、今後広く青少年団体等に御利用いただけるような新たな機能設備も検討しているところでございます。
 次のページをお願いいたします。
 施設整備方針、その他の計画を掲載しております。
 管理棟のほか、各施設の整備方針の基本的な考え方や設備計画等の各計画を踏まえた整備を行ってまいりたいと考えております。
 次ページをお願いいたします。
 事業手法の検討につきましては、従来の事業手法とともに民間活力を取り入れた事業手法について検討を行いました。
 前提条件といたしましては、表の下に示しておりますが、解体費を含めた建設費が16億円、維持管理費を年間1億40万円、期間を15年で試算し比較したものでございます。
 従来の事業手法に比べてDBO方式、PFI方式では総事業費をどれだけ削減できるかという割合を示すVFMを試算した結果、記載のとおり一定の効果が得られることとなりました。今後、本市の財政状況も勘案しつつ、精査を重ね事業手法を選定することとしております。
 最後に、整備スケジュールについてでございますが、整備完了まで従来方式ですとおよそ3年3か月、PFI方式等では約3年9か月程度の整備工程が必要と考えております。今後とも引き続き早期の自然の家再建に向けて取り組んでまいります。
 なお、本計画素案につきましては、現在パブリックコメントを実施しているところでございます。広く市民の皆様、また青少年団体等の御意見を踏まえて基本計画を策定予定でございます。
 説明は以上でございます。

◎松永直樹 学校改革推進課長  資料は教-2を御覧ください。
 市立高等学校・専門学校改革基本計画について御報告いたします。
 まず、これまでの検討状況でございますが、本年第1回定例会教育市民委員会にて素案の御報告を行い、その後、3月25日から約1か月間パブリックコメントによります意見募集を実施いたしました。結果は2の(2)に記載しておりますが、14人の方から合計31件の御意見をいただきました。
 意見等に対する対応の内訳につきましては(3)に記載しておりますが、御意見を踏まえまして素案を補足修正または追加記載したものが4件、既に御意見の趣旨、考え方を盛り込んでいるものが1件、市としての考え方を説明し御理解いただくものが17件、素案には盛り込めないが、事業実施段階で考慮すべきこととして今後の参考とするものが9件でございます。
 今後の予定につきましては、7月16日までの約1か月間パブリックコメントの結果を公表し、6月24日開催予定の定例教育委員会会議において、必由館高校に関する部分を除いた計画の議決をいただくことを考えております。
 高校・専門学校改革につきましては、令和5年度開校を目標に取り組んでまいりますが、必由館高校におきましては、生徒会長より高校再編の延期・再検討を求める要望書が市長宛てに提出され、また、同校同窓会からは今定例会において中高一貫化に対する慎重審議を求める陳情書が出されているところでございます。
 このような状況から、必由館高校に係る改革につきましては、教職員、生徒、同窓会へ改めて改革の意義、方向性等について御説明した上で御意見、御要望を伺いながら計画策定に向けた協議を引き続き行っていくこととし、その協議結果等の状況につきましては、本年第3回定例会等におきまして御報告をさせていただきたいというふうに考えております。また、必由館高校改革に係る広報につきましては、協議の状況等を踏まえ適宜対応いたします。
 一方、千原台高校及びビジネス専門学校におきましては、令和5年度開校に向けて計画を策定し、取組をさらに進めてまいりますが、両校におきましても改革をよりよいものとするため、教職員、生徒、同窓会との意見交換等を継続的に行ってまいります。取組の進捗状況等につきましては、必由館高校の協議の状況に併せまして今後御報告させていただきます。
 パブリックコメントでの主な意見につきましては、素案を修正した部分4点を中心に御説明いたします。
 まず、資料の6ページ、項目で申し上げますと、第3章第2段落、外部人材の登用でございます。
 こちらにつきましては、本改革を進めるに当たり活用させていただいたところでございますが、今後についても引き続き積極的に活用していくこととしていますことから、アドバイザーとしての活用について記載を追加しております。
 次に、その下の3段落、必由館高校におきます募集定員の減についてです。
 少人数学級編制や附属中学校の設置に伴いまして、高校における定員が減少すること等について御意見をいただいております。
 これは、将来的な少子化を見据え、市立高校2校の募集定員を減じるとともに、少人数クラス編制によるきめ細かな指導を実現することで少子化時代の新たな学校のモデルケースとすること等を目指していることから、今申し上げました内容につきまして記載を追加しております。
 3点目は、必由館高校グローバル探究科についてでございます。
 学科名は仮称でございますが、新しい教育課程については生徒が自分自身の興味関心や課題意識に応じて、より主体的に学ぶことができるカリキュラムの編成を目指しているところです。
 当初の案では、一部、人文・国際、特に英語活用のみに偏っている印象にもなっておりましたことから、重視しております今申し上げた内容につきまして表示順を入れ替える等、意図が伝わりやすくなるような修正を行いました。
 最後に4点目の、次のページ2段落目、多様な生徒の受入れについてでございますが、多様な価値観の尊重は非常に重要な点であることから、多様な個性や才能を持ち、市立高校及び専門学校で学びたいという意欲のある生徒を受け入れること等について加筆修正を行いました。また、市独自の選抜方法への変更や支援体制の強化にも取り組んでまいりますが、既存の普通科以上に生徒自身がその興味関心に応じた選択ができる改革を進めていく旨併せて追加しております。
 その他、計画案の修正につきましては、受験者数等の時点修正、脱字の修正等も併せて行っております。
 なお、別冊2として、基本計画案の概要、本編を添付しておりますほか、当資料の最後のページに改革検討会議及び作業部会について概要を添付しております。
 これは、関係部署が改革に関する具体的な施策を総合的に協議すること等を目的として4月に設置した準備組織ですが、全体の統括に校長が参画しているほか、教育課程や選抜等に係る専門部会に教頭や教職員が参加し、鋭意検討を進めているものです。
 以上、よろしくお願いいたします。
 引き続き、教-3、天明校区における魅力ある学校づくりに関する要望書について御説明いたします。
 資料の1ページをお願いいたします。
 現在、天明校区の小学校においては児童数が減少し、学年単学級または複式学級となっております。中学校を含めました児童生徒数はここ20年間で半数近く減少、合計で500名ほどとなっており、今後も減少が続くことが見込まれております。
 天明校区の小学校では、小規模のよさを活かした学習支援が行われておりますが、その反面、小規模であるがゆえに、クラス替えができず人間関係が固定化し、授業で多様な考えを引き出しにくい等の学校運営上の課題が発生しております。
 これらのことを踏まえまして、小中一貫教育の導入等について説明や意見交換を行い、令和3年5月21日に天明校区地域懇談会から施設一体型義務教育学校の設置について要望を受けました。地域からの要望内容につきましては後ほど御説明いたします。
 地域等の協議の状況については、項目2に記載しておりますとおり、これまで小中学校PTAや自治協議会役員、保育園代表者、保育園、小学校、中学校保護者等へ説明を行ってまいりました。
 小中一貫教育のメリットとして、「中1ギャップの解消」、「学力向上」、「小規模校の弊害の解消」、「教職員の意識改革や指導方法の改善」の4点を挙げ、メリットを活かした3つの案を提示しました。
 アンケートの結果や意見交換時の御意見では、次の2ページに記載のとおり、案3の施設一体型義務教育学校を支持する意見が多かったところです。
 このような議論を踏まえまして、天明校区の自治協議会会長、PTA会長で構成される地域懇談会にて地域の意見をお取りまとめになられ、5月21日に教育長に対しまして要望書を御提出いただきました。
 3ページを御覧ください。
 内容につきましては、地域の子供たちにとって望ましい教育環境を整備することを目的として、大きく分けて5点の御要望がございました。
 まず1点目の、小中一貫教育に適した教育環境の整備についてですが、これは、これまで同様に安全にのびのびと活動できる規模と機能を有した校舎、グラウンド等を整備していただきたいとの要望内容でございます。
 次に、特色あるカリキュラム、教育課程の編成についてですが、これは先進的で特色あるカリキュラムの編成と新教科の設定を希望するもので、具体的には中学校から小学校への乗り入れ授業の実施や小学校1年生からの英語の授業の実施等について御意見をいただいております。
 次に、避難所機能を有した施設整備についてですが、天明校区は高潮や津波の被害が想定されること等を踏まえ、児童・生徒の安心、安全を確保することはもちろんのこと、地域住民が緊急時に避難できる3階建て以上の施設整備を行うこと等について御要望があったもので、地域の皆様の御関心も非常に高い内容でございます。
 次に、通学支援についてですが、これは通学距離が遠くなる児童について、スクールバスでの通学支援を行うことを求めるものです。
 最後に、地域住民の意見を取り入れた閉校後の校舎の利活用とまちづくりについてですが、地域住民と行政が密に連携し、地域の活性化につながるよう、閉校後の校舎の利活用について検討し、まちづくりを行うことへの御要望でございます。
 なお、今後のスケジュールでございますが、2ページにお戻りいただきまして、項目4に記載しておりますが、令和3年8月をめどに自治協議会、PTAの方々等にも御参加いただきまして新校準備会を立ち上げ、そこで出された意見等を踏まえまして、今後策定予定の天明校区施設一体型義務教育学校基本計画に反映させてまいりたいというふうに考えております。
 以上、よろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  以上で説明が終わりました。
 これより質疑を行います。
 陳情及び所管事務について、質疑及び意見をお願いいたします。


◆上野美恵子 委員  午前中、予算の関連でいろいろお尋ねしましたので、そうではないところを先に聞いてというふうに思います。
 1つは、陳情が出ておりました生理用品の学校施設への無償配布についてお尋ねしたいと思います。
 市民局にも関わるものではありましたけれども、要するに、それぞれのトイレに個別に設置してほしいという要望だったし、予算をきちんと確保してほしいという趣旨で述べられたかと思いました。
 学校のトイレにはトイレットペーパーが当たり前のように置いてありますけれども、生理用品についても、それと同じように当然必要なものだというふうに私は思っているんですけれども、その位置づけについてはどのようにお考えでしょうか。

◎上村清敬 健康教育課長  本会議でも御答弁させていただきましたように、他都市における配布状況を踏まえて本市にもトイレに設置できるのかどうか検討してまいりたいというところでございますけれども、その他都市につきましては、内閣府が5月に調査した時点で全国で13の自治体が、女子トイレの個室とは限りませんけれども、トイレに生理用品を設置するということでしたので、そちらにおける配布状況を逐次確認していきたいと今考えております。

◆上野美恵子 委員  ちょっと答弁が違うんですけれども、私は位置づけを聞いたんですよね。トイレにトイレットペーパーは必需品だけれども、生理用品も必需品ではないでしょうかという、そこの位置づけを伺いました。
 お願いします。

◎上村清敬 健康教育課長  現状におきましては、保健室で申出のあった生徒にお配りしているという位置づけでありまして、トイレのトイレットペーパーと同様とまで位置づけているところではありませんので、先ほど申し上げましたように、先行市の状況を踏まえてトイレットペーパーと同様とまで扱うべきかどうか今後検討してまいりたいと思っております。

◆上野美恵子 委員  なぜ位置づけを聞いたかというと、トイレットペーパーがないと困りますよね、なかったらみんな文句言いますよね。生理用品がなかったら困ると思いませんか。なかったらどうなりますか。分からないでしょうか。ないとどうなりますか。なくて過ごしていけますか。

◎上村清敬 健康教育課長  当然、その年代になった女性にとっては必需品であろうと考えております。

◆上野美恵子 委員  そうなんですよね。必需品なんですよね。必需品なんだけれども、これまではそこにスポットも当たらないし、こういうコロナの中で貧困も広がって、ジェンダー平等のこともあって世界的にもすごく注目度が上がってきたことで、今全国の自治体、そしてまた国も注目してこういう課題を、やはり各国もそうだし自治体も取り組んでいこうというふうに変わってきたんですよね。
 だから、課長は置くとか置かないとか、いや、何とかとか、今こんなふうに考えているとか、いまの現状ばかりを言うけれども、要するに、すごくこの問題では時代が大きく変わって、これからは、これはこんなふうに取り組んでいく課題なんだというふうに今状況は変わってきているということを踏まえることなしには、置くとか置かないとかいう問題ではないと思うんですよ。
 要するに、必需品でありながら必需品の位置づけになっていなかったということがこの問題をずっと長年にわたってできないままに引きずってきたことがある。だけれども、この間急速に広がってきているのは、今、ネットなんかを見ていれば、小中学校の女子トイレに個室にトイレットペーパーと並べて置いてありますという画像がたくさん出ているんですよ。そんなふうに変わってきたのは、やはり社会のこの問題に対する認識が大きく進んできたからそう変わってきたのであって、何か市の都合を先に考えて、その位置づけをどけて、置くとか置かないとかというふうに考えるのではなくて、やはりそれは最初今おっしゃったように必需品だという発想に立たないと絶対に進まないと思いますよ。それはそれで位置づけした上で、あとは予算をどうするのかという問題だと思うんですよ。
 だから、やはり時代の流れというか、ものすごくこの問題はデリケートで自分からは言えないからということもあったし、これに積極的に取り組む市民グループがあったりとかいろいろなものが全国的で動かれて、これを日が当たるようにしてきたからこうなってきたわけで、そういうところをやはりちゃんと踏まえてやっていってほしいなというふうに思います。
 だから、位置づけが一番大事です。だから、最後におっしゃったその答弁が大事なんですよね。だから、そういう立場で今後検討していかないと、備蓄品活用というのは一つ前進かもしれないけれども、もともとの、やはりどうあるべきかというところの先には向かっていけないと思うので、ぜひ、教育長も本会議で検討してまいるというふうにおっしゃったので、もちろん検討していただくと思うんですけれども、今言った位置づけをきちんと踏まえた上での検討していただくようにお願いしておきます。
 よろしいでしょうか。教育長にお尋ねします。

◎遠藤洋路 教育長  必需品というのはおっしゃるとおりだと思いますので、女性の意見もよく聞きながら検討してきたいと思います。

◆上野美恵子 委員  どうぞよろしくお願いいたします。
 それから、もう一つは細かいことなんですけれども、新型コロナの奨学金の返還猶予というのが市で広報されていて、私も免除になればいいな、でも猶予でもできればいいなというふうに思って拝見したんですけれども、奨学生本人が1年を超える滞納がない方についてはいいけれどというふうなことが書いてあるわけですよね。この点が、要するに、滞納があるということは元から払えないわけですよね。だから、払えなくて苦労している人を猶予から外してしまったら、ますます払えなくなってしまうというふうに思うんですよ。
 だから、このコロナという、これまでなかったすごい困難な中で、なかなか今までは返してもらうのが優先だから滞納したら駄目よということが基本だったかもしれないけれども、特にこのコロナに関わっては、少しはやはりこういう要件というのは緩和して、困っている側の人の立場に立って制度を運用していくというふうに考えるべきではないかなというふうに思うんですけれども、1年を超える滞納があったときに対象にしないということはできないんでしょうか。

◎上村奈津子 指導課副課長  奨学金に関する猶予についてお尋ねいただきました。
 元から生活に困窮していらっしゃる方がお支払いができないので、その方を猶予の対象から外すべきではないというような御指摘だったかと思います。
 返還にお困りの方に対しては、この奨学金の制度が、先に借りられた方の返還金を原資としまして後輩たちに奨学金としてリレーしていくという制度でございますので、基本的には確実に返還していただくということが必要かと思っております。
 ただ、返還にお困りの方につきましては、例えば、分割による返還の御提案を行いまして、無理なく返還ができるよう可能な限り御本人の御意向に沿った対応をしていっております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  確かに、返していただくというのはもともと基本は基本ですよ。だけれども、こういう格差が広がったり貧困家庭が増えたり教育費の捻出に困っていらっしゃる世帯が増えたり家計が急変しているような世帯も増えているときに、せっかくコロナだから返還を猶予しましょうというふうなことをお決めになるときに、返還していただくことがまずですというふうに言われても、でも、これをネットに書いてしまったら、もうはなから、その人たちは対象外になっちゃうでしょ。そうしたら相談もしにくくなってしまうわけですよ。
 だから、要するに今、分納とかも相談しますとかいうふうにおっしゃったけれども、もうこれを見たら、声出すのをやめますもん。私駄目だというふうにまず思ってしまう。だから、それは返済困難な方の計画的な納付相談を片方で進めていくことも含めて、本当によりよい奨学金制度の運用をしていきたいというふうにお考えなのであれば、こういうことをネットに最初に書くのではなくて、返還猶予をまずしますと。そして、困っている方はまず相談してくださいと。その中で、いや、私は滞納があるんですけれどもというふうに言われたときに、その方の状況をきちんと詳しく聞いていくとか、この人は分納ができるのか、これでは分納も無理だなというふうに委員会として判断をするのか、事情を聞いた上で分納が無理と判断したら、それはもうまずは猶予ですよ。そして、それが少しよくなって、ちょっとは返せるかなとなった時点で、では、少し分納の相談もできていくといいですねというふうにするとか、この入り口がまず過ぎると私は思いました。
 要するに、これを出してしまったらもう声が上げられなくなりますもん。そこのところが何かやはり答弁でおっしゃった、まずはお返しいただくことという、それが先に来ているんですよ。
 でも、奨学金の趣旨というのは、やはり教育費が捻出できない方が、これがあれば安心して学べるための資金を提供することが目標なんだから、まずはその困っている方に有効に活用してもらって、返せないときはどんな事情ですかということをちゃんと聞いて、適切にそれぞれの方に対応するというのが大事だと思うんですよ。だから、こういうふうな書き方をするような運用というのはちょっと改めて、もう少し困っている方が委員会に対して困っているんですというふうに言ってこられるような状況をつくるような運用に改善するべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。

◎上村奈津子 指導課副課長  ただいま御指摘いただきました市の奨学金のウェブサイトに関するお尋ねですけれども、確かにウェブサイト上はコロナによる猶予の条件として12か月以上の滞納がないことというふうに示しております。
 ただ、まずは返還に関する御相談を気軽にしていただけるよう、ウェブサイトの表記については今後検討していきたいと思います。そして、経済的な困窮により返還がお困りの方については、まずは相談していただきまして御本人の家庭環境、生活状況または就労状況などの把握をして、実情に応じた返還について御相談に乗るような、そういった体制を検討していきたいというふうに考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  教育長にお尋ねしますけれども、この点については、やはり新型コロナという、こういう特別なみんなが大変なことになっている事情の中では、やはり今若干改善していただくとおっしゃいましたけれども、本当にまずは助けていくというか、それを基本にした対応を前面に出していただいて、そして改善していくというふうに、やはりそれこそまた基本の考え方というのについて少し修正していただきたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。特にコロナに限っては。

◎遠藤洋路 教育長  先ほど副課長からも答弁いたしましたけれども、原理原則を前面に押し出すというよりは相談に乗りますよという姿勢というのは、相談しやすい環境をつくっていくということはとても大事だと思っていますので、そのような対応をしたいと思っています。御指摘も踏まえてホームページも改善を図っていきたいと思っております。

◆上野美恵子 委員  そして、やはり本当に払えない方と、頑張ればという方と適切な対応になるようにお願いしておきます。だから、紋切り型でぱっと1年ということでばっさり切らない、そういう対応をお願いしておきたいと思います。
 それと、もともと熊本市の奨学金というのは連帯保証人がお二人ほど要るんですよね。学生支援機構の奨学金というのは、1人は連帯保証人で1人は保証人でいいんですよね。そこのところは同じような運用にはできないんでしょうか。

◎上村奈津子 指導課副課長  連帯保証人に関するお尋ねにお答えいたします。
 連帯保証人、現在、御指摘のとおり熊本市では2名になっていただいております。連帯保証人、扶養者と扶養者以外の方の2名ということでなっていただいておりますが、現在、熊本市において重点的に取り組んでおります債権管理の面からも、数百万円にわたる返済を担保してこの奨学金制度を公平かつ適正に運用していく面からも、連帯保証人は2名必要というふうに考えております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  今おっしゃった数百万円を運用していくということで適正な債権管理というふうに言われましたけれども、それは支援機構さんも同じだと思うんですよ。同程度の奨学金、それ以上になる方もおられると思うし、幅広く運営されているものですから。これ、やはり多分取る方の側中心で考えた発想だと思うんですよ。連帯保証人だったら、保証を全額負っていくわけですよ。そして、保証人だったら半額ですよね。だから、成り手も厳しいでしょうし、連帯保証人2人となったら、それだけの保証能力がある方を2人お願いしなければいけないけれども、1人は連帯、1人は保証人ということになるならば、お願いする方としても少しは何かやりやすかったりとか、要するに、貸したら返していただく、だから、まずは確実に返すことを優先すれば当然連帯でしょうというふうな発想が大本にあるのかなというふうに思ったんですけれども、やはり学生支援機構がそういう対応しているのに、熊本市の奨学金を債権、債権と言って、何も必ず連帯保証人2名ということで運営しなくてはいけないような、することはできるかもしれないけれども、しなければならないというようなものではないのかなというふうに私は思ったんですよ。
 だから、やはりコロナもあっていることもあるし、昨今の貧困とか、そして高学費の負担の問題とか、本当に日本って負担が重いですよね。それはもう私たち以上に皆さんが現状というのをよくお分かりだと思うので、やはりこれは現状はそうかもしれないけれども、今後の課題として、やはりこれからは少し今までこうやってきたから当たり前ということではなくて、今後の改善点として検討していってもいいのではないかなというふうに私は感じているんですけれども、教育長はどうお考えになりますか。

◎遠藤洋路 教育長  いつも同じ答弁で申し訳ありませんが、今、奨学金については全体的な制度の見直しをしていますので、その中で検討したいと思います。

◆上野美恵子 委員  さっきから言っているような、やはり奨学金制度の本来果たすべき役割、それと今の子供たちの置かれた現状とかをよく考えて、大変困窮している実情というのを踏まえた対応というのを検討していただくようにお願いしておきます。
 続けていいですか。

田中敦朗 委員長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  市民局でも言ったんですけれども、この議会の初日に、監査事務局から定期監査報告書というのをいただいておりまして、拝見しました。そうしたら、全庁的に定期監査されていた分だったんですけれども、意外とこの市民局に若干共通事項、教育委員会は個別まで含めてかなり細々したものもありましたけれども、たくさん指摘があったんですよね。
 1つは、共通事項として予定価格10万円以下の契約ということで、健康教育課の調理場のエアコン設置についてがばらばら累計してあった問題、それから個別の事項としては、小学校の使用許可の問題と、それから仕様書が未提出だったものと、それと、これは中学校でのICカードの不適切な管理がありましたということで、細かい指摘のようではありますけれども、やはりあまりにも何か教育委員会に内容が集中していたので、ちょっとやはり委員会としてもこの契約の問題については改めてきちんと総括していただいて、今後こういう初歩的な指摘を受けないように改善していただきたいなというふうに思っているんですけれども、これら指摘の点についての認識と、それから今後の改善点についてお尋ねいたします。4点ありました。

◎上村清敬 健康教育課長  健康教育課で指摘を受けました、エアコンを10万円以内で切り分けというふうに指摘されまして、各調理場に大体同時期に設置しておったことにつきましては、当時の認識といたしまして、エアコンといいましても、室外機までの長さであったり、そのエアコンごとの出力であったり違いがありましたものですから、一括で発注できないと思って各個別に、結果的に切り分けに見えてしまうような発注をしておったということで、これにつきましては、契約部署と相談しましたところ、能力の違いがあっても複数のエアコンを同時に発注することも可能というふうにお答えいただきましたので、今後はそのようになるべく一括発注して切り分けとみなされないように心がけてまいりたいと思います。
 もう一つございまして、民間委託しておる給食調理業務の業者から学校給食の衛生管理基準では月2回検便を行うことになっていまして、その検便の結果を報告してもらうことになっておるんですけれども、これが未提出であったということで、安心・安全な給食を届ける側といたしましてけしからんという御指摘を受けたところで、これはもう返す言葉もないということで、今後業者に対しても適切な時期に提出していただくよう厳しく指導してまいります。
 以上です。

◎石加浩二 指導課長  先ほど御指摘いただきましたのは、ICカードの不適切な使用ということになります。
 職場体験学習で生徒が公共交通機関を使って行く場合に使うカードでございます。これを配布しているんですけれども、管理が不徹底だったために残金がなくなっていることに気づかなかったということで、担当の先生が自分のお金をそこにチャージしてしまってそれを使用させたということで、本来ならばICカードというのは現金と同じような扱いをしなければならないものにもかかわらず、そのような使い方をしてしまったということで、校長会、担当者会において指導しました。また、当該の学校には、指導主事が出向いて全てのカードの確認もさせていただいたところでございます。このようなことが二度とないようにということで管理の徹底してまいりたいと思っております。

◎中元正人 教育政策課長  教育政策課は、学校施設使用許可の事務手続の不備についてでございますけれども、これにつきましては、学校施設使用許可のマニュアルを整備しておりまして、これまでも同マニュアルに基づきます事務の徹底の周知や定期監査における指摘事項を示しまして、適正な事務手続を行うように各学校に指導してまいったところでございます。
 また、昨年の御指摘後は、昨年の12月から本年の2月にかけまして約3か月間、全小中学校の134校を2人1組の2班体制で訪問いたしまして、学校施設使用許可申請に係ります事務処理状況の確認・指導を行いました。また、校長、教頭、事務担当者に対しましては監査の指摘事項を説明するなど、事務手続全般の意見交換を行ったところでございます。
 今後も定期的な学校訪問、校長、教頭及び事務担当者に対しますヒアリングを行いながらチェック体制の強化に努め、また、マニュアルが分かりにくいという御指摘もいただいておりますので、実例を踏まえました分かりやすいQ&Aを示しながら、本業務が適切かつ円滑に処理されるようにやってまいりたいと思います。
 これに加えまして、学校施設使用に関する事務手続の簡素化など制度そのものの見直しができないか、また、現在スポーツ振興課で所管しております学校施設の夜間開放管理システムとの統合化などについても検討ができないか、そのあたりも併せて検討を進められればと考えております。
 以上でございます。

◎中村順浩 教育総務部長  私からは、教育委員会としての対応について御答弁させていただきたいと思います。
 今、各課長から説明ありましたとおり、契約事務に関する不備、随契、また委託規定にのっとっての事務がされていなかったりだとか、あと、ルールに基づいた施設使用料の徴収がされていなかった、またICカードのいわゆる公金の取扱いあたりについての指摘がされたところでございます。
 これについては、マニュアル等にのっとった取扱いについての徹底、またチェック体制だとかいろいろなところに不備がございます。そういったところについて担当者の認識というところも非常に重要なところでございますので、教育委員会としましては、こういった指摘を教育委員会の中で情報共有しまして、そして附則によるところあたりについては、特に研修などを通してそれぞれの担当者が認識しまして、適正な事務に努めるといったところでやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

◆上野美恵子 委員  丁寧に回答していただいてありがとうございます。
 いずれの案件も細かいことのようですけれども、やはり大事な問題があったのではないかなというふうに思っています。一番はそれぞれどれもなんですけれども、そういうことが発生したときにやはりチェックが働かなかったということが一番なので、今改善点をいろいろ述べられましたけれども、今後はやはりミスは起こるときも、あったらいけないけれども、やはりあるかもしれないので、やはりチェックはきちんとできるようなことを各課の中で日頃から取り組んでいただくことが大事かなと思っています。
 あとは、例えば健康教育課では、契約についてばらばらでなくてはできないと思っていたというふうな御説明がありましたが、教育政策課では、マニュアルは作って徹底していたつもりだったけれども、そうではなかったということで、いろいろありますけれども、日頃からのやはり研修とか徹底とかそういうのもしておかないと、分かっているようで分かっていないという点があるのではないかなというふうに思いましたので、個別の対応と併せて、日常の事務作業について、改めていろいろな不適切なことが起こらないような事務になっていくように日頃の研さんに努めていただくようにお願いしておきます。
 そうしたら、次は校則の問題でお尋ねします。
 今月6月8日に文科省が校則の見直しについての通知を出されました。校則見直しは、この間急速に全国的にも広がってきて積極的にされているんですよね。熊本市はそれに先駆けて校則の見直しについてはずっと取り組んでこられたので、私も他の自治体からもお問合せをいただいたりしたこともあったんですけれども、3点聞きます。
 1つは、3月に作られた校則・生徒指導のあり方の見直しについてのガイドラインの中で、3ページのところに4つの点が書いてあるんです。その4つの点の現状を教えてください。
 それから、4ページのところに校則について公表していくというのがありますけれども、改革はこれからでしょうけれども、現在の校則の公表状況というのがあれば教えてください。
 それから、3点目は6月8日に出された文科省の通知について、実際校則の見直し等々取り組んでいくのは学校現場になりますので、これを学校現場にどのように徹底していかれるのかについても教えてください。
 以上、3点をお願いします。

◎平生典子 人権教育指導室長  今、上野委員から御質問いただきました校則と制度上の在り方、見直しについてお答えしたいと思います。
 まず1点目ですが、ガイドラインについての4つの点についてということですね。

◆上野美恵子 委員  3ページの1番~4番までありますよね。規定が今どうなっているか。

◎平生典子 人権教育指導室長  すみません、校則の現状についてですが、1番目の「生まれ持った性質に対して許可が必要な規定」については、今ほとんどの学校で実施はされていないとは思うんですが、過去に地毛証明書といったような生まれつき持っている髪の毛をあえて証明しなければいけないようなものがあったというふうなことで、こういうものがないかもう一度見直すという点で挙げております。現在こちらが把握している状況では、中学校、高校において地毛証明書を取っているというところはございませんでした。
 次、2点目でございますが、「男女の区別により、性の多様性を尊重できていない規定」ということにつきましては、「男女」ということについての表記がなされているところも幾つか散見されているところです。これにつきましては、本年度見直しを必ずしていただくというふうにしておりますので、今後、ここについては改善されていくものと思います。
 次、3点目の「健康上の問題を生じさせる恐れのある規定」ということですが、これにつきましては、例えば、季節を何月からは夏服にとか、何月から冬服にするとかというような期限を切ったような制服の更衣期間というのを設けているところもあるんですけれども、実際、今季節の気温状況も変わっておりますし、子供たちが自分自身で着るものを選べないという状況が確かにあるのが現状かなというふうに思っております。そういうところにつきまして、子供たちが服装の選択について自分たち自身で考えて決められるように校則を見直すように学校にはお願いしております。ここについては見直していただくということでガイドラインを発出しております。
 次に、4点目の「合理的な理由を説明できない規定や、人によって恣意的に解釈されるようなあいまいな規定」ということですが、ここで1つ例を挙げるとするのであれば、合理的な理由を説明できないというものの1つとして、例えば、くるぶしから何センチのソックスというふうな規定は、特にこれという合理的な説明ができないというふうに思われます。こういうものであったり、例えば、「人によって恣意的に解釈されるようなあいまいな規定」ということにつきましては、中学生らしいというこの表現がどのように受け取られるかは人によって違うというふうなところで、この点につきましては、しっかり学校で子供たち、保護者、それから教職員交えて話合いをしていくというところでお願いしているところです。ここにつきましては、各学校、しっかり取り組んでいただくようにお願いしております。これが1点目です。
 2点目のホームページに公表しているところがあるかということにつきましてですが、幾つかあるとは聞いておりますけれども、すみません、確認まではできておりません。この後確認いたしたいと思います。
 それから文科省通知につきましてですが、6月8日に文科省より事務連絡で来ましてから、6月9日に各学校に事務連絡を通知文として出しております。
 実際、内容としましては、本市教育委員会から出しましたガイドラインの後づけをしてくれるような内容となっておりますので、ガイドラインを基に進めていただくように改めてお願いしたところです。以上です。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございました。
 この1年間はいろいろな具体的に見直しが進んでいく1年になるかと思いますので、その状況をまた踏まえた上で、また先々お尋ねをさせていただきます。
 ありがとうございました。

田中敦朗 委員長  他にありますか。

◆上野美恵子 委員  市立高校と専門学校の学校改革につきましては、午前中予算も出ていましたので、審議会とかその他予算関係はお尋ねいたしましたけれども、陳情とかも出ておりました。その中身も含めて所管に関わる部分についてお尋ねしたいと思います。
 1つは、同窓会からの御意見であったかと思いますけれども、やはり人数がすごく必由館で減ってしまうことということで、ざっと計算して4割ぐらい生徒さんが減るような中身になっております。これが、どんな影響があるのかを委員会として何か考えておられるのか、そのことによってどんなところにどういう影響があるというふうにお考えなのかお尋ねしたいのが1点。
 もう一つは、さっき中高一貫についてあまり賛成できないんですけれどもという御意見を述べられたんですけれども、この中高一貫教育についての効果ということについても今お考えの点をお願いしたいと思います。

◎松永直樹 学校改革推進課長  2点お尋ねにお答えさせていただきます。
 まず、少人数学級等に伴います生徒数の減少についてお答えさせていただきます。
 必由館を例に取りますと、現在9クラスございますが、1クラス当たり40名の定員を30名にしたいというふうに考えております。
 これは、少人数学級によりまして、より子供たちが自分自身の興味・関心に応じた学びをする、要はこれまでの言わば一斉講義型の授業から一人一人の探求型の授業に変える大転換というようなふうに私どもは考えております。
 そういったことについて取り組みます際には、やはり先生方の御負担が非常に大きいということがございますし、個別個別のフォローアップがもう死活的に重要だということがございますので、私たちとしてはそういった案を提案させていただきました。
 ただ一方で、同窓会、また先生方、生徒からその点について不安も聞かれているところです。意味合いとしましては、9クラス各10名ずつ減らすということで、少人数学級に伴いまして90名の減員になるということ。また、私たち、併せまして中高一貫教育というものも進めたいというふうに考えておりますことから、その部分についても60名減というような意味合い、合わせますと1学年当たり150名減というような形になってしまいます。
 こちらは、確かに数の面からしますと、御心配のとおり活力の低下等につながるのではないか、具体的に申し上げますと、一番御心配されていらっしゃるのが部活動に関します活力の低下、ここが強く御指摘されておられます。
 他にも、同窓会からいただいた、これで見ますと同窓会費が減るでございますとかPTA会費が減るとか、もしくは様々な取組について十分な活動資金が確保できないのではないかといった御指摘はいただいております。それに対します対応、我々もしっかり取り組んでいかないといけないというふうに思っております。
 ただ一方で、ちょっと私の話を申し上げて申し訳ございませんが、私は第2次ベビーブーマーなんですけれども、1学年当たり500名いる、3学年で考えますと1,500人いるような時代から考えますと、今、必由館高校でありますとか千原台高校におきましても十分に人数が少ない現状がございます。ただ一方では、必由館なり千原台の活力が我々の学生時代と比べて低いかというか、そういう状況にあるかというと、決してそういうことはないと思っております。それはこれまで少子化が進んでいく上で各学校の先生方が様々なお取組をされてこられた結果だというふうに思っております。
 また、生徒数が多ければ当然部活動においては補欠が非常に増えると。端的に言えば、ボール拾いで終わる、走って終わる、素振りで終わるというような形で、なかなか自分のやりたいことにすぐ取り組めないような状況で、多ければ活力があるのかといってもまたちょっと違う部分があるのかなと思っております。
 ただ、一方で団体競技におきましては特に人数が減りますことで弱くなってしまうとか、そういう心配が出てくるかと思います。その点につきましては、私たち様々な提案ができるのではないかというふうにも考えておりますし、例えば、部活動の運営に生徒が直接参画していくことで、これまで指導課の運営が主だった部分について生徒の意見を取り入れることで活力を生み出すとか、例えば、今部活動加入率が7割程度でございますが、そこを9割とかそういうふうにしていくことで、そこの生徒数が減ることについて対応していくこと。もしくは部活動の運営の中身で、今、例えばですけれども、様々なICT機器を使ったトレーニング方法等も開発されておりますし、それもどうしても費用はかかってくる部分もございますが、低減化も進んでいるようなところがあります。
 様々な活力を維持する方法はあろうかと思いますので、その点につきましては、学校、我々とで十分に今後協議していきながら、私たちとして何ができるかというのを詰めていきたいと思います。
 また、中高一貫教育の効果の部分でございますが、私たち、まず附属中を設ける意味合いといたしましては、やはり探求的な学びという、これまでの教育からの大きな改革を進めていくということ、一部については既に取組は進めておりますけれども、その点については、附属中学校で学んだ生徒が探求的な学びを進めていく上で、熊本市内の学生のリーダーになっていくのではないか、もしくはリーダーになっていただきたいというようなことで考えております。そういった生徒が高校に上がったときに、外部から来た高校生を含めた探求的な学びの中で、中核的な役割を担いながら学習を深めていくということを期待しております。
 また、附属中学校においては、やはり6年間を見据えた深い学びができるというようなこと等もございますし、またそこで得られた成果というのは、私ども小中学校たくさん当然持っておりますので、広くその成果を共有する上で、言わばモデル校のような取組が様々できるのではないかというふうに考えております。
 また6年間ということで考えますと、先ほど御説明させていただきました天明の小中一貫校も同様なんですけれども、やはり、将来、先々を見据えた様々な取組ができます。天明でありましたら1年生を中学3年生がいろいろ面倒を見ていく、そういった中で様々な生徒間での学びもあろうと思います。
 中学校においては、例えば、中学校1年生が高校3年生の芸術の部分に触れるというようなことで刺激を受ける、上級生の子供は低学年の子供たちに様々関わり合いを持つことで、そこでまた気づきを得る、さらには、言わば天明であれば小中、この附属中で言えば中高でございますが、その教員間の交流等も非常に重要な点ではないかなというふうに思っています。これまでなかった価値観に新たな価値観が加わることによって化学反応も生まれるのではないかというふうに思っております。
 現に今、私どもでは幼小連携でございますとか小中連携、これは一貫校というような形で進めておりますが、その中で様々新しい取組が進んでおります。学習面での成果も当然出ておりますけれども、例えば、休み方一つ取っても、これまで幼稚園でなかなか休めていないような状況があったところに小学校の先生が行かれることによって、いろいろ改善をされて休みを取りやすくなったとか、学習面のみならず運用面でも様々な効果が出ております。
 また、千原台高校においては、中学校の先生が現場に入っていらっしゃるということで、そこでも様々な成果が出ているというふうにお聞きしています。私どもとしては、そういったところに中高一貫校を設ける効果があるのではないかというように考えております。その点について、言わば十分に御理解いただけていない部分も当然あろうと思いますし、私たちが説明不足だった部分も多々あろうと思っておりますので、そこの点につきましては分科会でも申し上げましたとおり、様々な方法・手段を取ることによりまして訴えていきたいと思いますし、進めていく上におきましては現場の皆様、小学生、中学生、高校生、保護者の皆様の御意見もしっかり踏まえて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  たくさん答弁していただいて、生徒さんが減るということについてはメリット・デメリットについてはお述べになったかと思いました。中高一貫についてはメリットが多かったかなと思ったんですけれども、最後におっしゃったように、今お話しされたようなことをやはり関係者の方がまだまだ理解に至っていないというのが今の現状だなというふうに私は思いました。
 それと、メリット面が強調された中高一貫、これもやはりすごく不安があるんです。なぜかというと、例えば、県立なんかでも中高一貫をなさっているところが何か所かあったりするんですけれども、では、県下なんかであったり中高一貫が全部順風満帆で本当に成果が出せてうまくいっているかというと、それはそれでやはりいろいろな課題を抱えながらなさっていらっしゃるんですよ。だから、それに対しての御不安というのもやはり関係者の方はお持ちだと思いますし、だからそこのところのギャップというのはおっしゃったようにきちんと埋めていかないと、このまま突っ走っては駄目だなというふうには思いました。
 それで、大きくこの2つが何かどうしても内容的な面でもこれには理解しておかないと、ただ納得しましたというふうに簡単に言えない部分なのかなというふうに思いました。逆に、これに対して理解が得られれば、それはそれでいいのかなというふうに思ったんですけれども、おっしゃるように、ちょっとまだ熟度が足りていないなというふうには思っております。
 それともう一つは、その関係者の方と教育委員会の方とのギャップが埋まらないという点で言うなら、先ほど所管事項の説明のところで説明いただきましたパブリックコメントの対応というのを詳しく、かなり御意見たくさん、件数は31件ということで説明はありましたけれども、私も拝見させていただきました。
 パブコメは大抵のものがそうでありますけれども、31件のうち補足修正したものというのは4件しかなかったんですよ。この4件がどういうものだろうかと思って私は詳しく読んだんですよ。そうしたら、確かに変わってはいるんですよ。若干踏まえた内容にはなっているんだけれども、意見を述べた方の趣旨に沿った補足修正ではないものが多かったんです。こういう意見が出たんだけれども、修正はこういうふうにやったというふうに向いている方向がちょっと違う修正だったりして、必ずしも意見を全部踏まえて、そんなにおっしゃっているんだったらこう変えましょうというふうになっている修正ではなかったんですよ。それは読み返していただくとよく分かると思います。中には、何とかこれはそうかなというのが1つくらいはありましたけれども、ということは、この補足修正を4件しましたということについても、このパブコメについては隙間を埋めるような修正になってはいないというのが私はあると思います。
 あとは、17件が説明・理解でしょ。だから、たくさん意見を出しても、結局それについては市はこう考えていますからこれで御理解、納得をお願いしますというお返しの仕方はされているわけですよね。そうしたら、出した人は、あんなに言ったのに結局市はあまり聞いてくれなかったとかというふうになってしまいがちなので、それは私の心配なんですけれども、やはりそういう結局関係者の方と委員会さんのこのパブコメを通してのやり取り、これも何か出された方から見れば、出したけれどもあまり変わらなかったなというふうな印象をお持ちの方も多いのではないかなというふうに思ったんですよ。
 私が今言った点についてはどんなふうに思われますか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  今御指摘の点につきましては、改めまして私たちの中でも考えてまいりたいと思います。
 一方で大きく変えたところもございます。
 実はこれはちょっとお話しすることを御了承いただいておりますが、基本的にはパブリックコメントをどんな属性の方が書かれたかというのは御説明しませんけれども、こういった御意見をいただく中では、生徒会長からもパブリックコメントをいただいております。
 いただいた内容で、先ほど触れさせていただいた点でいきますと、我々が掲げている必由館高校の普通科改革が英語寄りになってはいないかということ。今ある国際コースの延長にあるのではないかというようなことで、普通科を残してほしいというような御要望があったところでございます。
 その点につきましては、確かに先ほど申し上げたとおり、英語教育をまず順番的に上に持ってきていたといいますか、順位的に上に持ってきていたような表記があったりですとか、私たちとしても表現の部分に工夫しなければいけないなというところで、必由館の該当のページについては大幅に修正しております。
 また、今後こういった御意見を公表するに当たりまして、御意見をいただいた際にはしっかり御説明していく中で、私たちの考えというのをお伝えしたいというふうに思いますし、今後パブリックコメントでいただいた御意見につきましては、これから計画案を実際に実行していく上で、必ずそこの意見というのを踏まえた取組を進めていくということ、これは学校現場を含めてではございますけれども、その点にも十分に留意して計画の推進を行っていきたいというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  でも、結局はなかなかはっきりと普通科を残すというふうな形にはならないわけで、だからやはりこのパブコメというのは市民の皆さんの住民の大事な意見表明の機会なんですよ。だけれども、その意見表明の大事な機会がなかなか、市が自分たちの考えをこうだこうだというふうに言う場になってしまっていて、本当の意味でその皆さんの意見を踏まえるという場になっていない面がどうしてもあるのではないかなというふうに、パブコメは結構そういうのが多いですけれども、今回もそういう面があるなというふうに思いました。
 だから、今課長の答弁では、これから実行していく中でいただいた意見については踏まえていくと言われましたけれども、やはりそれは具体的な形でやっていかないと、やはり今のこの関係者の方と委員会さんのお考えの隙間というのは埋まらないなというふうに思っています。
 それともう一つは、陳情の中に、幾つも陳情が来ていましたのでいろいろ見たんですけれども、全校生徒や卒業生へのアンケートもなく一生徒の意見だけという言葉があったんですよ。そういうちょっと現状としては分からないけれども、これだとやはり広く関係者の方の意見が委員会さんに反映されていない、届いていないというふうな御認識をお持ちなのかなというふうに思ったんですけれども、そこの事実関係はどうなんでしょうか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  委員御指摘のとおり、要望書の中身につきましては、一生徒の意見だけを聞いたような状況で、生徒や卒業生などにアンケートを取ることや意見を聞くことなどは全くなくというような記載がございました。
 これにつきましては、私どもとしましてこれまで令和元年度から具体的に取組を進めている内容を改めて御説明させていただいたところです。
 ちょっと分科会での重複部分もございますが、令和元年度に改革をスタートするに当たりまして、まず生徒、保護者、各企業にアンケートを実施しております。そういったアンケートの中で、様々学校についての問題点や、これから市立高校に期待をするようなことをお聞きしております。その中で、中高一貫教育や少人数学級等の言及があったところでございます。
 また、その後、実際に市の附属機関の改革検討委員会を立ち上げて検討を進めるに当たりましては、必由館高校の生徒、千原台高校の生徒等にもお入りをいただきまして御審議を重ねたところです。また、これも先ほど申し上げましたが、ワークショップについては各校10名御参加いただく、同窓会の方にも御参加いただくというようなことで御意見をいただき、繰り返しになりますが、中高一貫については同窓会、教員の方からも検討を求めるような御意見も出たところでございます。
 そういった、これまで御意見を得るために様々な取組を行っておりますし、私が課長として就任した後も学校を回らせていただいて、同窓会、生徒、先生方とはお話合いをさせていただいております。今後についても同様に、教育課程の具体的な検討を進めるに当たっては、御意見を伺いながら進めてまいりたいというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  さっきの分科会とも関わりますけれども、令和元年度のアンケートですよね。これの対象者というか、配った枚数と回収率、どのような方に何枚配って回収率がどれだけだったというのは分かりますか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  申し訳ありません。例えばということで、中高一貫に関した部分で申し上げますと、中学生の回答としては985件いただいておりまして、そのうち4%の方が中高一貫に関する、あったらいいなというようなことで御要望をいただいております。

◆上野美恵子 委員  いや、中身ではなくて、何人が意見を出したかと。

◎松永直樹 学校改革推進課長  中学生が985名、保護者が936名、企業が95件といったような状況でございます。

◆上野美恵子 委員  その中学生はどの範囲に配られたんですか。何年生とかいうことですか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  アンケートの結果につきましては、すみません、ちょっと資料をつけておりますが、結果といたしましては令和元年6月に熊本市の小学校の高学年の児童及び中学生とその保護者ということでアンケートを実施しております。

◆上野美恵子 委員  何名に配ったんですか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  一部にお声がけしております。一部の生徒で、結果上がったのが先ほど申し上げた回答率であったということです。お声がけ自体はその該当学年に一部行っております。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 要するに、やはり関係者の生徒さんとか卒業生とか、一番身近な対象者という方に対する意見を聞くのが足りていないのではないでしょうか。その点はいかがですか。
 アンケートはなさっているんですけれども、回答も多くはないと私は思ったんですけれども、例えば、さっき私が紹介した陳情書の文章で言うならば、例えば、現場の生徒さん、あるいはOBさん、卒業生とか、そこの保護者さんとかが、何ていうか一番必由館に対してたくさん意見が出ているわけだから、その必由館に関係なさる方々、必由館のことを熱心に考えている方たちに対して、どんなお考えですかというのを聞くのが足りていないのではないんでしょうかと思ったんですけれども。

◎松永直樹 学校改革推進課長  委員御指摘のとおり、千原台高校、必由館高校、ビジネス専門学校、それぞれ御関係の方にしっかり御理解いただく、御説明をするというのが非常に重要だと思います。我々、基本計画素案を昨年2月に策定してお示ししていく中で、各学校の同窓会含めて一度御説明させていただいております。その中で必由館高校の同窓会にもお会いさせていただいて、改革の趣旨について、方向性については御理解いただいたというふうに考えておったところです。
 一方、4月以降、改めてまた御検討なされる中で様々な御意見が出たというふうにお聞きしております。私が4月に着任いたしましてからも同窓会の方とは既に一度お会いさせていただいております。その中で、陳情書の中にもございましたとおり、中高一貫教育に反対をするような御意見もございました。そういった御意見につきましては、私たち真摯に受け止めないといけないというふうに考えております。そういった御意見の中で、十分に私たちの意見が聞いてもらえているのかというようなお声もありましたので、そこの点についてはしっかりこれからお話をさせていただきたいということでお答えしました。
 また、今週土曜日にもまたお会いする予定としております。その中で我々の思いというのも改めましてお伝えすると同時に、これから、今回私たちは必由館高校については一旦立ち止まって皆様の御意見をお伺いしながら進めたいというふうに考えておりますので、そういった方向性についても改めて御理解いただきたいなというふうに思います。
 また、一口に例えば同窓会がそもそも卒業生の組織にもつながってまいりますけれども、様々な思いもあるということもお聞きしております。やはり、端的に言えば、少人数学級に賛成の方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃる。改革全体に賛成の方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃるということも直接的に同窓会の方からもお伺いしたところです。
 そういった様々な立場から様々な御意見があるというのは私ども十分把握しておりますし、この改革の方向性で進めてほしいというお声も一方でいただいておりますので、私たちはそういったお声を尊重しながら進めてまいりたいというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  すみません、長くなって。
 やはり、さっき紹介した陳情の声を聞いてもらっていないというところの部分は一般的なものではなくて、やはり在校生、保護者さん、現場の職員さん、あるいは同窓会とか、関係しているその必由館なりの高校のことを一番身近で思いもあって大事に感じている方たちが、自分たちがやはり納得できていないし、何か十分話が伝わっていないし、意見も聞いてもらっていないという思いで多分陳情の中に書かれたのではないかというふうに思ったんですよね。
 だから、やはりさっきの中学生一般にばっと配って900人から回答がありましたというふうな、そんな一般論で意見を聞きましたというふうな、そういうくくりの仕方で進めていくようなやり方では今の穴は埋まらないというふうに思います。
 だから、改めて今回、この間教育長さんと市長には生徒会長さんが陳情に来られたように聞きましたし、今回も同窓会の方から陳情があったり、別の方からも陳情書が出ていますけれども、そういうやはり身近に関わって一番思い入れのある方、こんな方たちの熱心な意見こそきちんと耳を傾けて、それは個別ではなくて、その方を中心にやはり広くそういう方たちの意見を聞いて進めていくということなしには、やはりなかなか理解や納得は得られないかなというふうに思っています。
 だから、午前中の予算に関わって言いました、立ち上げられている審議会であるとか、あるいは予算がついている説明会とか、いろいろなものですね。さっきおっしゃったワークショップも10人でしょう。それまでの検討会に入っていた人もそれぞれ生徒さんが1人ずつですよね。だから一生徒の意見だけというふうに書かれても反論できないですもんね。1人しか入っていなかったり、一生徒ですもんね。
 だからやはり、そういうところを委員会としては一生懸命段取りを踏んでやってきたつもりかもしれないけれども、それはこっちとは全然やはりずれているということをしっかり認識しないといけないし、やはりちょっと今のまま進んだらまずいなと思うし……

田中敦朗 委員長  上野委員、何度も言っているように、今のまま進めないと言っているので、それはもう何度も言っていますから。

◆上野美恵子 委員  1つは、陳情の中にスケジュールを延ばしてほしいとかいう御意見があったんですが、スケジュールどおりに進まなかったらまずい点とか、こういう意見を踏まえて少しは譲歩しながらゆっくり進めていくとかいうお考えはあるんですか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  今、私どもが一旦立ち止まってということで考えておりますのは、内容もそうですけれども、スケジュールもそうですけれども、全てにおいて考えております。
 一方で、今令和5年4月を目標に取り組んでおりますが、それが例えば遅れることによってどのようなデメリットがあるかということかと思いますが、それにつきましては、例えば、私たちが今提供したいと思っています少人数学級がやはり令和5年に入学者に提供できないとか、そういったことはあろうかと思っております。ただ、丁寧な議論を進めていく上で期限を切ってどうこうという問題は少しまず置いておいて、まずどういった御意見があるのか、どういった対案があられるのかというのをしっかりお聞きして進めてまいりたいというふうに思っております。
 特に、生徒からの意見につきましては、私たち、新しい学校の理念の1つとして、生徒が学校づくりに参画する学校というものを掲げております。ある意味、こういった生徒会長の動きというのは、私たちが進めたい学校改革そのものの在り方でもございますので、私たちとしても非常にありがたいというようなこともお伝えしているところです。ですので、私たちとしてはしっかりと皆さん方とお話をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございました。
 では、期限は切らずに柔軟に考えていくということで解釈していいですね。

◎松永直樹 学校改革推進課長  期限ありきではございませんが、先ほど申し上げましたとおり、令和5年4月というのは一旦目標として考えておりますので、間に合うのであれば当然令和5年4月までに計画を改めて策定して進めたいというふうに思っておりますが、それありきではないということで御理解いただけたらというふうに思っております。

◆上野美恵子 委員  よろしくお願いいたします。

◆藤永弘 委員  関連で。非常に残念に私は思っているんですよ。
 3年前だったんですか、まだ検討委員会ができる前に私、一般質問で高校無償化になると、もう公立高校も経済的有利性がなくなるんですよと、だからどう考えるんだということを一般質問でさせてもらって、それから検討委員会を立ち上げますという答えをいただいて3年間検討していただいて、その中で学生もいるな、千原台OB会会長の悦様もいるなと思いながら、OBも入っていると、OBの場合はオブザーバーでどういうことが検討されるかと聞きながら進めているので、どっちかというと安心感のある感じで見ながらまた質問も次もさせてもらって、昨年はOB会会長の悦様から説明会をしてくれと言われたもので、千原台高校で、私は市立商業だったんですけれども、OBでもありますので、どうなっているんだということでずっと説明させていただいて、そういう中、3年間ずっとやってきて順調にいくようになって、どっちかというと私個人の意見としては、千原台高校はもうちょっと思い切ってやってもよかったぞと。ITだったら、もう何かとてつもない人間がぼんと来て、もっとすごいくらい改革しても。それに引き換え必由館はこれはすごくなっていると。これは意見を言わなければと。外国から来ている中で、日本の文化も分かってきた、そして国際人の人がいろいろ熊本の大学なんかも講師として勤めているわけですよね。だけれども、講師だから安定してないから、これは狙いどころだと。そういう中で日本が好きだからと外国から来ている講師なんかも、これはグローバル社会のため、英語力だけではなくて、そういう外国で育った人が日本に憧れて来て、そういう先生も選べとか言わなければと思って、どっちかというと私は必由館が羨ましい、とてもすごいことになるぞと思っていたんですけれども、私の考えと違っていろいろな意見もあるんだなということで、意見が出たことは一時的に部活動を心配される意見とか、やはり人数が少なくなるということに抵抗、聞いてみればそういう抵抗はあるんだろうなということ。
 だけれども残念なのは、やはり3年間かけて私たちの議員としての発信力も改めてないんだなと。質問を3回ぐらいしたと思うんです。この市立問題というと3回もしていたけれども、世の中には届いていないんだなという感じで知っていただけなかったということを私も残念に思うと。千原台は私の出身校だから、どうなっているのかと聞かれて説明はいろいろな人にさせていただいたけれども、本当にやはり発信力を身につけないと、一生懸命3年間やったことが何か批判の的になっているのも残念だなと。一生懸命よい市立を目指していろいろな専門家にも聞きながらやってきたことは、だけれども無駄にはならないから、今からフォローして市の考え方、そして尊重しなければいけない意見があったら尊重しながら、そしていいものにしていただきたいと、ぜひこれよろしくお願いしておきます。

◎松永直樹 学校改革推進課長  御意見ありがとうございます。
 委員御指摘のとおり、千原台高校の同窓会及びビジネス専門学校の同窓会におきましては我々の改革の理念に大変御賛同いただいておりまして、力強いお言葉もたくさん頂戴しております。その中で、改革の理念に沿った具体的な御提案までいただいているようなところです。私たちもそういったお声も心強く思っておりまして、ちょっと必由館と千原台、ビジネス専門学校、それぞれ状況異なりますが、特にそういった強く御賛同いただいております千原台高校、ビジネス専門学校におきましては、私たちとしてもしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。
 その中で、令和5年4月という目標はございますけれども、前倒しでできる改革についてはどんどん前倒しでやっていきたいというふうに思っております。特に探求的な学び等については、既に千原台高校、ビジネス専門学校で改革理念を先駆けて取り入れて事業実践をされていらっしゃいます。
 また、ビジネス専門学校に至りましては基本計画の素案が出る前に民間の答申が出た後から直ちに様々な改革にお取り組みになられまして、これまで中間分においては定員を満たしていなかったところ、今年度はもう既に定員を充足したような、そういった改革の実績もすでに出ているような状況がございます。
 また、各学校の先生から、大変厳しい御指摘もいただくんですけれども、一方でその厳しい御指摘と併せて改善案とか改革案も御提示いただいております。これは大変ありがたいなというふうに思っております。学校のお取組をお聞きしますと、先生と校長が一緒になって協議をされていらっしゃると。ビジネス専門学校については、そこに生徒もお入りになられて進めておられると。千原台高校においても今後そういったお取組をされるというふうにお聞きしておりますので、私たちとしましては、そういったお取組を支えに進めてまいりたいというふうに考えております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

◆西岡誠也 委員  ようやく発言させていただきます。
 丁寧な答弁がありましたけれども、前期が私は総務委員会の方におりまして、教育市民委員会にいなかったために経過がよく分かっておりません。それで、今日の資料を拝見いたしまして、この改革の基本計画についての検討状況は2月からしかしておらんとかと受け止めました。3つしか書いていなかったね。3回でよくこうやってまとまったなというふうに今受け止めたんですけれども、藤永委員が3年前から検討していたという話がありまして、そんなことは書いてなかったです。そこのところはやはりきちんと書いてもらって、どういう検討をして、誰とどういうメンバーでアンケートを取ったらどういう会議でやったとか、その辺が書いていなかったものだから、私はこう見たら全然分からないです。たった2回しか検討していないのかと。それならば反対意見が出て当たり前だろうなというのが率直なところなんです。
 ですから、きちっとこれまで検討されてきて、どういう意見があってどういうメンバーでやったとか、その辺をやって一つ一つ詰めていかないと、これはなかなか穴は埋まらないと思いますよ。意見の違いが。やはりそういう経過が大切ですから、その辺はきちんとやってほしいなというふうに思っております。
 それで、あとはこのままいきますと千原台とビジネス専門学校、こっちは大体いいと。必由館がいろいろ意見が出ているということで、これは質問としては、3つ一緒にするのか、2つ先行させるのか、ちょっとその辺はどうなっているんですか。

◎松永直樹 学校改革推進課長  まずもってお答えをする前に、資料につきまして説明が不十分な点があったことにつきましてはおわび申し上げます。
 御指摘のとおり、今お配りしている資料だけではこれまでの取組状況が十分に伝わらないものになっていたかと思います。その点につきましては申し訳ございませんでした。
 一方、基本計画案には、これまでの取組を資料としてつけております。ただ、資料としてつけているということで非常に見づらいというようなこともございますので、これから関係の皆様に御説明していく上では、これまでの取組状況が分かりやすく伝わるような工夫してまいりたいというふうに考えております。
 取組については藤永委員御指摘のとおり、もう令和元年度から具体的な検討を進めまして3年目になります。予算要求でございますとか条例の改正を含めますと、もう既に取組としては4年目になるといった状況でございます。一方で、それが市民の皆様を含めて十分に伝わっていないというような現状もあろうかと思いますので、その点はしっかり取り組んでまいります。
 また、今後の進め方なんですけれども、今我々が考えておりますのは、千原台高校、ビジネス専門学校については、言わば先行して計画を進めていくということ。今月末の教育委員会会議で、その2校分につきましては計画を策定し、計画どおり令和5年4月を目標に進めるということ。一方で必由館高校については、改めて協議しながら進めるということで、2校と1校で分けて進めたいというふうに考えているところでございます。
 以上です。

◆西岡誠也 委員  ありがとうございました。
 やはり、今言いましたように、最初からの経緯をきちんとまとめて、そのいろいろな意見が出ていることに対して、こういう議論を途中経過としてやってきましたという説明しないと、もう対立関係になってはいけないから、そこはきちんと埋めていくような形でやっていく必要があるのではないかなというふうに思っております。
 実施時期については今説明がありましたから、そのように受け止めたいと思います。結構です。

◆田中誠一 委員  私は、ワクチン接種の件につきましてお尋ねしたいと思います。
 これまで順調にワクチン接種が進んでいるようでございますけれども、集団接種の中で小中学生もその対象に入っているようですので、私の要望といたしましては、まだ二十歳未満の方がコロナで死んだという実例はまだありません。小中学生はまだ治験も済んでいないのにという感じでございますので、実は集団ワクチンのときに教育委員会から要望があれば国でも支援しますというような、そういう状況の中にありますけれども、この熊本市の教育委員会としてはどういう形を取られますでしょうか。

◎上村清敬 健康教育課長  中高生の集団接種についてお答えさせていただきます。
 先般、12歳~15歳までのファイザー製のワクチンについて承認されたところを受けまして、先般の本会議で市長から中高生のワクチンの集団接種について検討すると答弁されたところです。この答弁をされる前には、健康福祉局から教育委員会に、そういう検討を行いたいが、いかがかということで打診を受けて、教育委員会としましても検討することについて同意したというところです。一緒になって検討させていただくということですので、今後、文科省でも集団接種についての専門家の意見も聴取するということをおっしゃっておりますので、そのようなことも踏まえて検討させていただきたいと思っておりますので、現状におきましてやるとかやらないとか、どっちに傾いているということではございません。
 以上です。

◆田中誠一 委員  あくまでも、同意があればということでございますので、親が同意すれば、やはりその限りにあらずと思いますけれども、率先して打たせないような状況づくりに努めていただきたいと思います。
 以上です。

田中敦朗 委員長  そのほかありますか。

◆藤永弘 委員  今度は金峰山少年自然の家の再建についてお伺いします。
 私は、委員会初めてなんですよ。それで、もう皆さん知っていらっしゃるか分からないけれども、基本的でそんなこと聞くかとなるかと思いますけれども、今までは学校教育活動の支援というのが基本にあったと思うんですけれども、その基本は今からも維持しながらも、市民や観光客等が気楽に利用できる施設を目指すということで、考え方としてはそれで間違いないでしょうか。

◎田口清行 青少年教育課長  今、委員のお話のとおりでございます。基本的には学校教育を支援するというのを第一に考えております。また、5年生の集団宿泊教室がこの停止前は多く利用いただいておりました。その中で、学校の稼業日、いわゆる授業日等が中心になりますので、夏休みですとか、また年度末、年度始めの時期が利用がないというふうなこともありますので、そのあたりの利用がない時期に利用いただくというふうなことで基本的には考えているところでございます。

◆藤永弘 委員  学生が使わないときを中心に一般の方に利用していただくということで、その場合、宿泊も可能なんですかね。

◎田口清行 青少年教育課長  一般の方々につきましても、今後また検討を進めていくところなんですけれども、宿泊施設を有しておりますので、宿泊も検討していきたいというふうに考えております。

◆藤永弘 委員  そう見た場合、宿泊定員が200名で2段ベッドでというふうな感じであったんですけれども、当然、2段ベッドではないことになるんですか、その場合。

◎田口清行 青少年教育課長  そこにつきましては、今後また検討していきたいというふうに思っておりますけれども、現地再建ということで限られたスペースということもございますので、その中身につきましてはまた今後しっかり検討していきたいというふうにも思いますし、そこを今の2段ベッドというのが基本にはなろうかと思いますが、部屋の中身等についてもしっかり検討していきたいというふうに思っております。

◆藤永弘 委員  2段ベッドでも体重の大きい人が乗っても壊れないようにお願いいたします。
 それから、食堂というのは何か見本があって、これを頂戴と言うと、普通の食堂のように食べられるのですか。

田中敦朗 委員長  藤永委員、まだ詳細に関しては計画中なので、今は明確に返答できませんので。

◆藤永弘 委員  一応注文しておけば、SDGsについてはちょこっと書いてあるだけなんです。ある意味では自然の真っただ中にあって、やはり今からの時代、SDGsの教育に資するような感じ、また一般の方にも自然を守っていきましょうと、この金峰山の葉っぱが土に混じって、そして雨と混じって、そして有明海が豊かな海になりますよとかあれば、違ったらすみません。そういう感じで、やはり何か自然にあるわけだから、SDGsの学習に生徒はもちろん一般の人も自然を大事にしなければいけないという、基本的の心が変わらなければ変わらないわけです。基本の心が変われば、海に買物の袋がぷかぷか浮かぶようなことがないような社会になると思いますので、よろしくお願いしておきます。これはお願いです。

田中敦朗 委員長  そのほかありませんか。

◆藤永弘 委員  最後に、給食室で今度スポットクーラーが入りましたけれども、スポットクーラーというのは非常にいいと思いまして、少しでも暑いところが涼しく。だけれども、スポットクーラーには欠点がありまして、1週間に一遍くらい、ドライになっている調理場はよっぽどいいんですけれども、水気が少ないから。ドライになっていない調理場では1週間に一遍は拭き上げないとカビが生えてきます。だけれども、1週間に一遍拭き上げるのを我慢したとしても、これをシーズンの使うときに1週間に一遍なら我慢できるんですよ。自分のためになるんだから。それがもう使わない季節、涼しい季節になってもカビは生えますということは、直す場所が、水が豊富な調理場ではいけないということで、学校と教育委員会と話して場所を、シーズンオフで使わない期間はどこかの場所に、清潔な場所になおされるように取組をお願いしますというのが1点と、それと、このスポットクーラーの前が、保冷材とかをチョッキに入れて、意外とあれは受けなかったと聞いております。だからまたスポットクーラーになったのかもしれません。それで、その保冷剤を凍らす意外と大きい冷凍庫があると。それが邪魔というところもありますので、調査して、もうそれは使わないということならば、もうそれでスポットクーラーも入ったんだから、もう要らんというところは、邪魔になっておるのだったら、どこかそれを本当に使うような場所を探して行政内で利活用してください。これはどうでしょうか。

◎上村清敬 健康教育課長  スポットクーラーにつきましては、やっと先般業者が決まりまして、今後、7月、8月中に要望のある調理場に配備しておく予定としておりますが、委員御案内のとおりカビの発生しやすいものとは聞いておりまして、特にダクト部分がカビが発生しやすいとも聞いております。これにつきましては、おっしゃるようにオフシーズンについては全く不要なものですので、ちょっと二、三聞いておる中では、共同調理場とかは十分に保管する部分があるように聞いております。ただ、単独調理場につきましては学校のスペースをお借りすることもあろうかと思いますので、個々にそれは保管場所を検討していただくようお願いしたいと思っております。
 もう一点、冷却ベストの件、ちょっと冷凍庫が邪魔になるというお話はちょっと私の耳にまでは届いておりませんでしたので、今後これは不要になることがあるのかどうかも含めまして個々にお話を聞いてまいりたいと思っております。
 以上です。

◆藤永弘 委員  調査して、そのとおりだったら何か無駄にならないような対処をお願いします。
 それと、なるべくスポットクーラーは早くつくように努力をお願いします。7、8月と言われましたけれども、日当たりのいい調理場は土日を使って先に入れるとか、そういう感じでなるべく早く入れるようによろしくお願いして私は終わります。

田中敦朗 委員長  そのほかはありませんね。
        (「はい」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 委員長  ほかになければ、以上で教育委員会に関する所管事務調査を終了いたします。
 これをもちまして、教育市民委員会を閉会いたします。

                            午後 3時05分 閉会



出席説明員
 〔文化市民局〕
   局長       横 田 健 一    オンブズマン事務局長
                                西 川 昭 浩
   市民生活部長   石 坂   強    地域政策課長   梶 原 勢 矢
   地域活動推進課長 岩 本 清 昭    生涯学習課長   青 山 和 人
   生活安全課長   高 取 直 樹    人権推進部長   宮 崎 由 之
   人権政策課長   津 江 三喜雄    男女共同参画課長 山 田 紀 枝
   文化創造部長   林   将 孝    首席審議員兼文化政策課長
                                田 島 千花子
   文化財課長    北 野 伊 織    熊本城総合事務所長網 田 龍 生
   熊本城総合事務所副所長         熊本城総合事務所副所長
            岩 山 誠 二             濱 田 清 美
   熊本城調査研究センター副所長
            小 関 秀 典
 〔中央区役所〕
   区長       星 子 和 徳    区民部長     酒 井 健 宏
   首席審議員兼総務企画課長
            江 藤 徳 幸
 〔東区役所〕
   区長       津 田 善 幸    区民部長     小 島 雅 博
   総務企画課長   野 口 嘉 久
 〔西区役所〕
   区長       甲 斐 嗣 敏    区民部長     福 島 慎 一
   総務企画課長   東 野 正 明
 〔南区役所〕
   区長       江   幸 博    区民部長     東 野 公 明
   総務企画課長   福 田 敏 則
 〔北区役所〕
   区長       小 崎 昭 也    区民部長     中 川 和 徳
   総務企画課長   有 田 美保子
 〔教育委員会〕
   教育長      遠 藤 洋 路    教育次長兼学校教育部長
                                森 江 一 史
   教育次長     松 島 孝 司    教育総務部長   中 村 順 浩
   教育政策課長   中 元 正 人    教育政策課審議員 岩 下 真 也
   学校改革推進課長 松 永 直 樹    学校施設課長   内 村   智
   青少年教育課長  田 口 清 行    図書館長     大 谷 修一郎
   熊本博物館長   田 端 文 一    指導課長     石 加 浩 二
   指導課副課長   上 村 奈津子    教職員課長    濱 洲 義 昭
   総合支援課長   川 上 敬 士    教育審議員兼特別支援教育室長
                                若 杉 敏 郎
   健康教育課長   上 村 清 敬    人権教育指導室長 平 生 典 子
   教育センター所長 廣 瀬 泰 幸    教育センター副所長小 田 浩 之
   教育センター副所長福 田 衣都子    必由館高等学校長 城 野   実
   千原台高等学校長 南   弘 一    総合ビジネス専門学校長
                                古 家 幸 生
 
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