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熊本市議会議員 たなか あつお

熊本市議会議員 たなか あつお

2022年09月21日 教育市民委員会

令和4年第3回教育市民委員会

               教育市民委員会会議録

開催年月日   令和4年9月21日(水)
開催場所    教育市民委員会室
出席委員    8名
        田 中 敦 朗 委員長    日 隈   忍 副委員長
        原     亨 委員     西 岡 誠 也 委員
        藤 永   弘 委員     澤 田 昌 作 委員
        田 中 誠 一 委員     上 野 美恵子 委員

議題・協議事項
  (1)報告案件(地方自治法第243条の3第2項の規定による)(2件)
     報第 20号「公益財団法人熊本市美術文化振興財団の経営状況について」
     報第 21号「公益財団法人熊本市学校給食会の経営状況について」
  (2)送付された陳情(2件)
     陳情第21号「令和5年度理科教育設備整備費等補助金予算計上についてのお願い」
     陳情第23号「小中学校の給食費の無料化を求める陳情書」
  (3)所管事務調査

                            午前11時01分 開会
田中敦朗 委員長  教育市民委員会を開会いたします。
 これより文化市民局・区役所に関する所管事務調査を行います。
 報第20号「公益財団法人熊本市美術文化振興財団の経営状況について」の説明を求めます。


◎上島雄二 文化政策課長  資料市-1をお願いいたします。
 報第20号「公益財団法人熊本市美術文化振興財団の経営状況について」御説明いたします。
 同財団は、中央区上通町2番3号、熊本市現代美術館内にございまして、平成6年に設立されております。基本財産は1億円で、全て熊本市からの出資となっております。
 20ページの貸借対照表でございますが、資産の部、負債及び正味財産の部、それぞれ合計で3億3,786万円余となっており、前年度と比べ約5.7%の増となっております。
 続きまして、正味財産増減計算書でございますが、21ページの公益目的事業会計は、支出の部、収入の部、それぞれ合計で3億6,293万円余、前年度比で約6.6%の増加。
 22ページの収益事業等会計は、合計で895万円余、前年度比で約2.9%の増加。
 23ページの法人会計は、合計で2億2,643万円余、前年度比で約0.3%の増加となっております。
 24ページ~27ページまでが令和3年度の事業実績となっておりまして、熊本市現代美術館の指定管理業務等を通じ、記載の事業を実施しております。
 なお、令和3年度の現代美術館の総入場者数は約7万5,000人となっておりまして、新型コロナウイルスの影響に伴い、イベント等の中止や来館者の利用制限を行ったことにより、前年度比で約4割減となっております。
 最後に、28ページからが令和4年度の事業計画と予算でございます。事業計画につきましては記載のとおりでございます。
 31ページからの予算につきましては、収入、支出ともに公益目的事業会計が合計で3億8,163万円余、33ページの収益事業等会計が895万円余、34ページの法人会計が2億2,561万円余となっておりまして、それぞれ昨年度と比較して大きな変化はございません。
 説明は以上でございます。

田中敦朗 委員長  次に、執行部より申出のあっております報告8件について、説明を聴取いたします。

◎岡本智美 地域政策課長  資料市-2のご遺族サポートサービスの運用開始について、御説明いたします。
 このサービスは、御家族がお亡くなりになった際の様々な手続について、ご遺族の負担軽減のため、届出先や届出に必要なものなどを御案内するものでございます。
 具体的な取組は3つあります。
 1つは、「ご遺族のための手続きガイド」を作成し、死亡届受付時にお渡しするというものです。手続ガイドには、亡くなられた方の状況に応じた手続きと必要書類、御持参いただくものなどが記載されていますので、この冊子を御覧いただき、お手続をしていただくことができます。
 2つ目は、電話による手続の御案内です。各区の区民課に専用電話を設置いたしまして、市のホームページに掲載しております「Web版くらしの手続きガイド」により、必要となる手続き、届出先などを御案内いたします。
 3つ目は、対面での届出書作成のサポートになります。こちらは予約制となっており、来所された際、亡くなられた方の情報をお聞きし、届出書類の作成をサポートし、窓口を御案内するというものです。
 このご遺族サポートサービスは、来月12日から開始いたします。運用時間は午前9時~午後4時までで、対面による御案内は午前中の4枠としております。会計年度任用職員を10月から雇用し、研修を行う予定でございます。
 説明は以上です。

◎大石雄一 生涯学習課長  続きまして、資料市-3をお願いいたします。
 令和5年成人の日の式典について報告させていただきます。
 成人の日の式典は、令和5年1月9日の11時から熊本城ホールで開催する予定であり、参加者数は対象者約7,500人のうち4,500人を見込んでおります。
 名称についてでございますが、本年4月の改正民法の施行により、成年年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、6月の1か月間アンケートを実施し、投票数が最も多く、節目の日の名称としてふさわしいとの声が多く聞かれたため、成人式に代わる式典の名称として「はたちの記念式典」に決めさせていただきました。
 開催に当たりましては、感染対策を講じた上で、午前1回の開催を予定しております。ただし、新型コロナウイルスの感染状況によりましては、今年開催したような2回に分けての開催の検討も必要であると考えます。
 引き続き、資料市-4をお願いいたします。
 講座体系見直しの進捗状況について報告させていただきます。以前、委員の皆様には個別に説明させていただいた内容ではありますが、改めて説明させていただきます。
 まず、講座体系見直しにおける本市の提案になりますが、①今後も自主講座の制度を維持、②令和6年度より、各講座が「自主講座」もしくは「生涯学習サークル」を選択、③一般サークルについても、条件を付して年間部屋確保を行う。
 この提案は、6月3日の第1回自主講座自治会長連合会役員との協議で、「現状どおりの自主講座としてほしい」や「自主講座自治会への加入は任意でなく必須」などの御意見を基に提案させていただいたもので、7月29日の第2回自主講座自治会長連合会役員との協議と8月19日の自主講座自治会長連合会全体会において説明させていただいたところございます。
 令和4年度は、自主講座のままの公民館であるとか、自主講座の全部が生涯学習サークルへ移行している公民館であるとか、自主講座の一部が生涯学習サークルへ移行している公民館であるとか、多くの公民館で生涯学習サークルが存在している状況でございます。そのようなことから、令和5年度は、講座制の混乱を防ぐためにも、公民館それぞれの状況に合わせ、現在の講座体系のまま維持していただき、令和6年度以降に、各講座が自主講座もしくは生涯学習サークルのどちらかを選択していただく提案でございました。
 しかしながら、8月の全体会の中で、連合会の総意として、どちらかを選択するという方法ではなく、一本化し、開設規準を見直したらどうかとの御意見がありましたことから、図に記載しているような表現とさせていただいております。
 今後も、さらなる協議を求める御意見をいただいておりますことから、引き続き丁寧な説明を心がけ、御理解いただけるよう対応してまいります。
 報告は以上になります。

◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長  引き続き、市-5の資料をお願いいたします。
 6月補正予算で御承認いただきました熊本市中心市街地分煙施設設置費助成事業の進捗状況について御説明いたします。
 9月12日現在の状況でございますが、1の分煙施設設置費助成金交付決定者が1事業者ございます。事業者名が三陽株式会社、設置場所は中央区手取本町5番1号、旧パルコ跡に現在建築中のビルの2階となっており、名称は下通GATEビル(仮称)でございます。種別は屋内分煙施設、面積は5.59平米、交付決定額は445万2,000円でございます。
 2の事業申込者は1事業者でございまして、交付決定者と同一の事業者でございます。
 3、問合せ件数は15件、4、事業の周知方法につきましては、ホームページ、市公式ツイッター、LINEのほか、JTや中心市街地の商店街などの関係団体へ説明させていただいております。
 参考としまして、事業目的等を記載しております。
 説明は以上でございます。

◎吉村裕仁 熊本城総合事務所副所長  資料市-6をお願いいたします。
 先般7月29日に開催いたしました熊本城復旧基本計画検証委員会につきまして御報告させていただきます。
 今回の第1回目となります熊本城復旧基本計画検証委員会は、桜の馬場城彩苑にて開催いたしまして、お手元の資料にございます7名の委員の方に加えて、国や県、市の関係部署からも参加いただき、御審議いただいております。
 次のページをお願いいたします。
 今回の第1回の委員会におきましては、5つの議事について、事務局から報告や説明を行いまして、御審議いただいております。
 まず、1つ目の(1)の議事では、地震発生後から実施してまいりました復旧工事や特別公開などを年度ごとにダイジェストで御報告させていただきました。
 次に、2つ目の(2)の議事におきましては、①これまでの「短期計画工程」の検証結果を報告いたしまして、現段階では大きな遅れが見られないことの説明を行っております。加えて、②にございます被災した石垣、建物の建造物の保全などの7つの項目ごとに、これまでの取組を振り返りまして、実施内容や経緯、苦慮した点などの報告をさせていただいたところでございます。
 また、3つ目の議事(3)におきましては、石垣や建造物等の復旧におきまして、策定時に想定した標準工期と実績に大きな違いが出てきていることや、石工等の専門技術者の確保や人材育成に向けた課題、工事用スロープや特別見学通路下にある石垣などの復旧時期の課題などにより、全体の工程を見直す必要があることなどについて御説明させていただきました。
 次のページをお願いいたします。
 4つ目の議事(4)におきましては、復旧過程の段階的公開と、活用に関する検証と課題整理を行いました上で、復旧状況の「見える化」でありますとか復旧情報の発信、また、次の世代に向けた教育機関等との連携でありますとか、都市公園や観光資源としての機能回復や維持管理などにおいて、さらなる手法の検討ですとか新たな取組が必要であることを御報告させていただいております。
 最後の5つ目の議題(5)にあります今後の動きにつきましては、12月に開催予定の第2回目の委員会におきまして、今回の委員会の結果を踏まえた復旧の全体工程の検証結果などについて御議論いただき、来年3月の第3回目の委員会におきまして、計画の見直しの最終報告をさせていただく予定としていることを説明させていただいております。
 また、検証結果などを広く周知いたしますために、シンポジウムやパネル展などを開きまして、広く周知させていただく旨も説明しております。
 まとめとしましては、今回の第1回目の委員会におきましては、これまでの実績を踏まえた全体工程の見直しの必要性と公開活用に向けた更なる効果的な手法の検討、また新たな取組の必要性を御了承いただきまして、次回12月開催予定の第2回の委員会に向け検討を進めるよう御審議いただいたところでございます。
 御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  資料市-7をお願いいたします。
 熊本城宇土櫓(五階櫓)解体保存工事につきまして御説明いたします。
 宇土櫓は、熊本地震により甚大な被害を受けました国指定重要文化財13棟のうちの1棟でございまして、重要文化財では唯一の複層櫓でございます。
 熊本地震で、五階櫓に隣接しておりました続櫓は倒壊いたしまして、五階櫓は倒壊は免れましたものの、柱の破損や傾斜、床の不陸、土壁の剥落といったものがございました。建物の被害状況調査や耐震診断、下部の石垣の安定性の検証を実施しました結果、五階櫓は一旦解体しまして再建する必要があるという判断となり、今年度より宇土櫓(五階櫓)の解体保存工事を行ってまいります。
 工事の期間につきましては、今議会により工事契約の承認を受けた後、本契約を行い、令和8年1月30日までの約4か年を予定しております。
 請負金額は約12億8,000万円で、契約相手方は大林・岩永特定建設工事共同企業体となります。
 今後の工事の主な流れといたしましては、契約しました後に、令和5年までかけまして宇土櫓を覆う素屋根と呼ばれる仮設の覆いの設置を行い、その後、2年ほどかけまして宇土櫓を解体いたします。
 なお、解体いたしました部材は素屋根の内部の方に保管いたします。
 次のページを御覧ください。
 素屋根の完成予想パースと断面図を載せております。資料左側のパース図に写っております四角の建物が、素屋根というものでございます。資料右側の断面図を見ていただくとお分かりいただけますように、素屋根は堀の下から鉄骨を立ち上げまして宇土櫓を覆いますので、高さが約46メートルほどになります。宇土櫓の解体後は、櫓の組立て設計や耐震補強設計を行いまして、組立て工事へと進んでまいりますが、この素屋根は組立て工事が完了するまで利用することになりますので、宇土櫓の解体から復旧完了までの約10年ほど、この場に残ることとなります。
 10年の間、櫓の姿が見えなくなりますことから、素屋根の西側には宇土櫓の写真を載せることとしております。また、東面、南面は、天守閣工事などでも利用いたしました透過性の高いシートで覆うことにより、天守閣から宇土櫓の工事の様子が見えるように工夫をしてまいりたいと考えております。
 また、工事のない日限定の公開の方法や、重要文化財建造物が復旧していく貴重な姿を映像化しまして記録に残すといった取組の方も検討しているところでございます。
 説明は以上でございます。

◎網田龍生 熊本城調査研究センター所長  資料市-8のNHK跡地発掘調査の状況報告をお願いいたします。
 熊本城千葉城地区に所在するNHK跡地において実施しております発掘調査の成果について御報告いたします。
 NHK跡地は、今年1月に土地を取得し、3月より、江戸時代の絵図にある敷地中央の土居や屋敷に通じる2か所の出入口などの確認を目的としまして、9月末までの予定で発掘調査を行っております。その結果、江戸時代の造成盛土は確認できましたが、整備にて直接展示できるような明確な遺構は確認できませんでした。
 2ページ目にスケジュールも載せておりますが、6月に市民を対象としたシンポジウムを開催し、今月17日には一般向けの現地説明会も行ったところでございます。
 今後、出土品の整理作業を行いながら、調査の評価や整備計画案の検討に向けて、文化庁と協議を行っていく予定でございます。
 説明は以上でございます。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  続きまして、資料市-9、男女共同参画センターはあもにい使用許可に関する要綱の制定についてを御説明いたします。
 令和3年第3回定例会教育市民委員会において、男女共同参画センターはあもにいの運営及び予約制度の改善を求める陳情が出されたことを受け、施設の予約及び使用許可に関して、条例等の施行に基づいて必要な事項を定め、よりよい会館運営につなげるため、要綱を作成しましたことを御報告いたします。
 これにより、市民に対し特に有益であると認められる事業が対象にはなりますが、従来のメインホール12月前、多目的ホール6月前の予約開始日を、両ホールとも24月前から予約可能とするものであります。
 男女共同参画センターはあもにい使用許可に関する要綱の制定についての御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  以上で説明は終わりました。
 これより質疑を行います。
 まず、報告9件について、質疑及び意見をお願いします。


◆藤永弘 委員  簡単なことですけれども、市-3で、成人の日の式典についてということで、「はたちの記念式典」が1位で決まったんですけれども、名称の1、2、3位で違和感がちょっとありまして、「はたちの記念式典」が1位と、そして、2位に「その他(成人式等)」と、何でその他が2番に書いてあるのかが、何となく違和感があるんですけれども、どういう感じでそうなったんですか。

◎大石雄一 生涯学習課長  アンケートを取る際に、あらかじめ他の政令指定都市が検討している名称というのを選択肢として準備しまして、「はたちの記念式典」でありますとか「はたちの集い」、ほかにも「はたちを祝う式典」、「はたちを祝う集い」、それとは別に、その他として、アンケートの選択肢として準備したものでございます。
 以上です。

◆藤永弘 委員  何となく「その他」って、最後に来るものが「その他」と思うものだから、こういうのはちょっと見た感じ違和感があるので、やめてほしいなと思いました。
 それから、分煙施設設置費助成事業、市-5ですね、これ1事業が決まったということなんですけれども、問合せは15件あったと。問合せ15件あったのに、何で1事業しか決まらなかったのか、あとの14件は何で決まらなかったんですか。大体、想定では5件だったですかね、5件だったか6件か。そうする予定が、それをちょっとお聞かせください。

◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長  まず最初に、撤去しました4基の公設灰皿の代替案としてこの事業は考えて、予算案を認めていただいたものでございます。
 15件問合せがあって、どうして1件だけかということなんですけれども、まず問合せについては、どういった概要といいますか、内容なのかというようなことだったりとか、具体的なものもあったんですけれども、そういったところから、15件の問合せというところになります。内訳としては、ビル所有者の方からが5件、不動産業者からが1件、ホテルからが3件、飲食店から2件、警備会社から1件、そのほか駐車場だったりとか、あるいは商店街の関係者から3件で、15件の問合せということになります。
 この助成事業につきましては、やはり誰もが自由に出入りすることができるパブリックスペースが確保されているというのがまず一番条件にありまして、そのほかにも、全ての人が利用できるユニバーサルデザインに対応できるかというような視点が物すごく大事なことだというふうに思っておりまして、実際何件か、私もこの決定した事業以外、実際に見に行ったんですけれども、例えばビルの3階にあって、なかなか一般の方が出入りできるようなところではないかなというようなところだったりとか、場所的には大丈夫かなと思っても、ちょうど段差があったりとか、例えば車椅子の方だったらちょっと難しいなとか、そういったところから、今のところ、この手取本町5-1の2階、ここについても、まだ工事中ではあるんですけれども、実際中に入らせていただいて、下通側からエスカレーターを上がって、そして右手の奥側ということで、場所も分かりやすい、それとエレベーターもちゃんとついているというところで、大変利用しやすい場所にあるということで決定させていただきました。
 以上でございます。

◆藤永弘 委員  非常に分かりやすい説明で、市が求めているのとちょっと違うのだったかなというところが一番の原因みたいですね。
 もう一つ、市-7で、いよいよ宇土櫓が2024年ぐらいから解体作業に入るということで、そして組立てということですけれども、この解体・組立てについて、技術の継承という観点からの見学は考えていらっしゃいますか。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  委員おっしゃいますように、宇土櫓は大変貴重な重要文化財建造物でございまして、解体から組立てまで、全てがなかなか見られない過程になるというのは、私どもも十分認識をしているところでございます。今のところ、一般の皆様も含めて、工事のない日には近くまで寄っていただけるような仮設構造物の組立てを考えております。
 今おっしゃられた技術の継承というところでは、そういった専門的な皆様がおいでいただいて、中を御覧いただくというやり方が一番よろしいのかと思いますが、具体的な検討はこれからになりますけれども、本日御意見いただいたことも踏まえまして、少し検討を進めさせていただければと思っております。
 以上でございます。

◆藤永弘 委員  前々から技術の継承というのは、お願いしている点でございますので、ぜひとも工事している現場を本当に検証できるように検討をよろしくお願いしておきます。
 以上です。

◆原亨 委員  市-5ですね、1か所できたということで、この辺のところに関しては、やはり努力されたんだろうというふうに思います。これ、やはりビルの中に、全く買物もしないような、たばこだけを吸いに来る人もいるわけですし、都心部の単価からすると、畳3枚分ぐらいを提供ということなので、そこの説得等々も含めて、よしとしなくてはいけないかなということではないかなというふうに思います。
 ただ、やはり急がないといけない部分というのがあります。この三、四か月で県外からの行政視察を受入れしたんですね。やはり、たばこを吸われる方もおいでになるんですね。喫煙所どこでしょうかと言われるから、室内にないのは分かりますと。どこにあるかと言えないんですね。ありません、外もありませんという感じです。議会局も対応に非常に困って、政令指定都市の熊本市さんで喫煙所ないんですかというのがほとんどなんですよね。
 それと、もう一つは、撤去したので、月によって年によってという、何千本、何万本というたばこ、どこにいったのかということになるんですよね。そうなると、やはり側溝に行ったり、電柱を地下埋設しているので、中継ボックスがありますけれども、そういう裏に行ったり。それから、危ないなと思うのは、飲食店は昼は閉まっていますので、飲食店の傘立ての中にたばこが入っているというような状態ですよね。そうなると、やはり急がないといけないと。
 だから、この施策はこの施策として、結果も一つ出ていますので、継続しながら頑張ってもらわないといけないと思いますけれども、ただ、やはりこういう状況下では、市もいろいろな場所を持っているんですよね。ポンプ場があったり、城見櫓の前とか、いろいろな部分もあるので、やはり公設の部分、市が持っている部分だとすぐできるんですね。だから、他県から見えた方も、それを言われるんですよね。熊本市さんもあるでしょうと、それはやはりつくらないと。
 やはり、民間にいろいろお願いするのは、その先ではないかというのは言われます。横浜もそうでしたけれどもね。そうなると、やはりちょっとその辺をお考えいただいて進めていかないと、灰皿をなくしたから、やめる人がいれば一番いいことだけれども、そうはいかないしということなので、これが12月28日までということでありますけれども、では、爆発的に何件もできるということはないと思うんですね。
 そうなると、やはりほかの策も並行して、喫煙者がいる以上はやっていかないといけないしと。国の方もたばこ税を、一部目的税なんていう話も今出ていますけれども、熊本市も50億円に上る金額が入っていると思いますから、やはりそれはたばこを吸った人たちの税金でありますから、それも守っていかないといけない部分があるのではないかと思いまして、いろいろな方針の中で、局の方も苦慮されている部分というのは十分分かっておりますけれども、先を見越すというふうなことで、局長、どうでしょうね、その辺の答弁を求めますけれども。

◎横田健一 文化市民局長  まず、今回の分煙施設、私どもの局としましては、これまで設置していましたポイ捨て等の灰皿として設置していたものの撤去に伴うものと考えております。
 原委員がおっしゃった市としての分煙対策としての公設喫煙所というものと、ちょっと私どもの中では切り離して考えているところでございます。そういう意味で、後で述べました市の分煙対策としての喫煙所に関しましては、市の施策としまして、これは基本的には設けないという方向で、今進んでおるところでございます。
 とはいえ喫煙所を、公設の灰皿を廃止した、それに代わるもの、それから、ある程度商店街から、撤去に伴いまして、何とかしてほしいという御要望も受けたところで、こういう制度をつくりましたので、まずはこの制度をしっかり周知しまして、予算の範囲内でできるものをしっかりつくっていきたいなと考えているところでございます。
 私の方から言えるところは、そこまでかなと思っております。
 以上です。

◆原亨 委員  この制度そのものは、努力されて、一つできたということでもありますから、これは継続して努力していかなければいけないけれども、募集期間が12月28日までになっていますよね。
 そういう中で、まず、それを喫煙者の御利用を満たすだけのことができるのかという部分があります。それと、基本的には市というのはある意味ではサービス業なんですよね。そうなってくると、市の方針としては公設はつくりませんという言い方は、私は絶対違っているんだろうと思うんですよね。では、吸っている人はポイ捨てするのかということになります。
 これ、十何年かけてポイ捨て条例、歩行禁煙というのをつくって、4年たち5年たちということの中で、やっと規定された場所で吸わなくてはいけないというふうに若い人たち含めてなって、歩行禁煙、ポイ捨てが、やっと条例として機能したんですよね。そこに持ってきて撤去してしまったので、結局吸うところがないものですから、当然やはり、その辺でたむろして吸ったりとか、歩きながら吸ったり、やはりポイ捨てもあるということなので、せっかくつくった条例が、出来上がって完成度が上がってきた段階で、こういう状況になっているということになると、そして、上通、下通の何十といういろいろな、繁栄会とかあるんですけれども、あの方たちのほとんどが何とかしてほしいということで署名したのが上がってきているんですよね。
 ですから、つくらないことが市の方針ですよというふうなことを一刀両断でいくんだったら、少しやはり違うのではないかなと思いますけれども、どうでしょうか。

◎横田健一 文化市民局長  まず、市としましては、市民の健康を推進していく中で、喫煙による害の方が非常に大きいという中で、やはり喫煙をやめると、たばこを吸わないという方向に進めていくというのが市の施策ということで、それに基づきますと、あえてたばこを吸う施設を造るのは、今現状では進めていないということになるかと思います。

◆原亨 委員  それでいくんだったら、結局、たばこを吸うなと言ったって吸うんですよね。そして、値上がりしたとしても、やめた人がいても、値上がり分で大体横ばい近くなっていくという状況ですね。そしてやはり、何よりもたばこ税という形の中で、50億円という金額をもらっているんですね。だから、それとどう両立していくかということであって、市が、吸っている人がいるわけですから、それをやめさせるというために、吸う場所は提供しませんと。
 そうしたら、吸う人はどうするかというと、やはりポイ捨てがあったりとか、いろいろなところで今吸っていますよね。若者もコンビニの前にいっぱい座って吸っている。ああいう状況が続いてもいいという見解なのかということになると思うんですよね。どうでしょう。

◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長  6月現在なんですけれども、中心市街地には、私が調べたところ、受動喫煙防止が講じられているかとは別として、18施設の31か所、どなたでも喫煙できると思われる喫煙スペースがございました。そのほかに喫煙可能な店舗が1,360店舗、これは4月末現在の数値なんですけれども、こういった数値があるというところで、そういったところを喫煙者の方に利用していただけるような取組を、所管であります健康福祉局と連携して進めてまいりたいと思っておりますし、生活安全課の方で撤去させていただきました4つの公設の灰皿につきましては、やはり大変受動喫煙のおそれが高いところでございましたので、説明の仕方は大変悪かったと反省しているところではございますが、撤去せざるを得なかったかなと考えておるところです。
 今後とも、委員の皆様方の御意見を健康福祉局ともしっかり話し合って、検討を進めてまいりたいと思います。
 以上でございます。

◆原亨 委員  検討しなくてはいけないことだろうと思うんですよね。
 市が税金ももらっている、そういう中で、たばこはココサの地下でも吸えますよ、あそこも吸えますよと、よその企業の中に当然吸うところありますね、ホテルだってあるわけですから。それを推奨するというのは、おかしな話だと私は思いますよ、そういう面ではですね。買物に行く人が利用すればいいし、宿泊する人が利用すればいいけれども、市がこういう施設、あそこは吸えますよということを市民に言うというのは、私はおかしいと思いますよ。よそ方の話ですからね。
 だから、市自体としても、やはり一刀両断で設置しません、設置しないことがたばこをやめるにつながるとか、そういう論理では私はないと思うので、やはりそういったところを検討していただきたいと。
 というのは、やはり火災も起きているんですよね、よその県で。飲み屋さんの傘立ての中に放り込んで、そこでぼやがあったりとか、いろいろなのが実際起きてきている。そうなってくると、やはりそれを懸念されるから、いろいろな団体さんが陳情されているわけですよね。つまり、上通、下通で営業されている縦横斜めの組合だとか協会だとか、いろいろな方たちが上げてきているということになると、それを無視するというのはおかしいのではないかと。ですから、やはり検討していかなければいけないだろうと思うんですね、何が一番いい方法なのかという部分をね。
 これは吸う人がいる以上は、みんなやめてもらえば一番いいんだけれども、そうなると50億円入ってきませんからね、そういう面ではね。だから、悩ましい問題ではあるんですけれども、市そのものは、この1階、2階もそうですけれども、やはりサービス業でありますから、吸う人も見える、では、5分で書類を出し切ったらいい。しかし5分では書類は出ない、となると愛煙家はどうするか。外に行って吸って、植木に捨てているではないですか。
 だから、そういう部分も加味して、含めた中で検討していきますという答弁が私は正しいと思っておりますので、引き続きこの事業そのものも、努力されているので、あと適合できるところが1件で2件でもできれば、これも一つの策でありますからね。ただ、それと並行しながら、この施策とは別問題の中で、やはり検討はしていかなければいけない問題ではないかなと思っておりますので、所管としては、そういうものを含めて検討を開始していただければと思います。これは要望です。

◎横田健一 文化市民局長  ただいまの御意見等、私どもの局だけでなくて、市全体の中で情報を共有させていただきまして、今後の市政の方向については、市の課題としてみんなで考えていきたいと思います。

◆原亨 委員  ただ、私が思うに、局というよりも熊本市として、やはり考えていかなければいけない問題で、難題を所管であるこっちに振られているというだけの話だと私は思うんですね。ですから、やはり熊本市として考えていかなければいけないし、また逆に、議会も考えていかなければいけない問題ではないかなと思っておりますので、引き続き御努力を願うということで終わりにします。

田中敦朗 委員長  そのほかありませんか。

◆上野美恵子 委員  さっき報告いただきました現代美術館の経営状況についてお尋ねしたいと思います。
 事業の報告のところにありました部分で、やっている事業で、市の委託事業になる部分と指定管理者としての自主事業というのがあるんですけれども、それぞれに調査研究に関わる業務というのがあるんですよ。その成果をどんなふうにまとめてあるのか。そしてまた、その成果というものを、市民の皆様にはどんなふうな形で提供されているのか教えてください。

◎上島雄二 文化政策課長  すみません、先ほど、まず基金の運用の部分でお答えできなかった部分につきまして、先に答弁させていただきます。よろしゅうございますでしょうか。

田中敦朗 委員長  どうぞ。

◎上島雄二 文化政策課長  先ほど、一般会計からの繰入れが令和3年度ゼロ、令和2年度が1,679円となっている部分につきましての御質問だったかと思いますが、これにつきましては、基金の運用利息ということでございまして、令和3年度がゼロになっている理由につきましては、全庁的に、これは利息がつくのが3月末1回になったということで、一般会計からの繰入時期が年度またぎの令和4年4月、5月あたりになるということで、令和3年度には計上できなかったということでございます。
 先ほど、現代美術館における調査研究事業の成果と市民への周知ということでございますけれども、ちょっとそれにつきましても、後ほどお答えさせていただく形で、申し訳ございません。

◆上野美恵子 委員  御答弁いただきましたので、一般会計への繰入金のことなんですけれども、どうだったかということではなくて、一般会計からの繰入れをするときのルール的な考え方はどうなっているのかという、むやみやたらにするのか、何も決まりはないけれども適当に入れるのか。どんなふうな決まり事にのっとって一般会計を繰り入れているのか、その考えを聞いたんです。だから、去年の分を今年入れたとか、それは別にどうでもいいんですけれども。
 要するに、一般会計からお金を入れるということには理由が要ると思うんですよね。これこれしかしかの理由によって、現代美術館というところに対して、美術品収集に関して一般会計からのお金を入れるという決まり、そのルールがどうなっているかをお尋ねしたんです。分かりますか。

◎上島雄二 文化政策課長  基金の運用利息を繰り入れることについての考え方ということでございますけれども、申し訳ございません、その辺につきましては、ちょっとまた考え方の方は整理させていただきたいと思いますが、基本的には、預金を運用する繰入運用利息とか普通預金利息とか短期運用利息、こういったものについて、1年間でついた分の利息を一般会計から基金の方に繰り入れるというふうなことでございます。

田中敦朗 委員長  そういうことも分かるんですけれども、何らかのルールがあって、一般会計からそれ以外のお金も繰り入れることがあるのかないのか。運用利息だけを入れて、ずっとそれだけで運営していくのかとか、熊本市がどういうふうに考えているのかというのを聞きたいわけであって、一般会計は何か特別なことがなければ入れませんなら入れませんという答弁になりますし、何か特別なものを買うときに、お願いがあった場合に入れますとかいうルールがあるのかという、そういう中身について上野委員は聞きたいので、それが分からないとおっしゃったので、また後で、ちゃんと上野委員の方に答弁していただければと思います。

◆上野美恵子 委員  委員長がおっしゃったとおりですので、後刻で御報告をよろしくお願いいたします。
 では、続けます。
 さっきの調査業務の件は分からないということでしたので、先ほど報告の中で、美術館の利用状況につきまして、昨年度が、コロナ禍ではあったけれども7万5,107名の方が来られた、利用されたという御報告がありました。これにつきまして、市内・市外の別が分かるのか、これは延べ利用者人数だと思いますので、実人数でこれが分かるのかお尋ねいたします。分かれば教えてください。

◎上島雄二 文化政策課長  こちらにつきましては、総入場者数でございますので、入口の部分でカウントしている人数になりますので、正確に市内・市外ということについての区別というものは分かりかねます。
 それから、7万5,000人の内訳でございますけれども、そのうち企画展の入場者が約5万4,000人ということで、約2万人につきましては、それ以外の一般利用者ということでございます。

◆上野美恵子 委員  その質問の答えも違っていたんですけれども、実人数というのは、要するにAさんという人が、この展示会もこの展示会もこの展示会も来たときは3人とカウントされますけれども、でも実人数は1人ですよね。だから、実人数ということでのカウントはできるんですかと聞いたんです。ちょっと今の答えは違うので、分からないなら分からないという答弁をお願いいたします。

◎上島雄二 文化政策課長  失礼いたしました。
 実人数につきましては、カウントはしておりません。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 利用者人数につきまして、先日担当課の方から、他都市の美術館の御利用などはどうなっていますでしょうかということで資料を頂きました。そうしましたら、政令市の中に15の美術館があって、そのうち、昨年度は改修だったのか何だったのか、2つの美術館は利用がなく、お休みだったみたいで、ゼロ人でしたけれども、ほかはそれぞれに、コロナ禍でも利活用されてありました。
 政令市の規模というのもありますので、一概に比較することは難しいのかなというふうには思いましたけれども、熊本市の7万5,000人という人数は、政令市の活動していた15の館の中では、下から4番目くらいの人数だったんですね。人口も少ないですから、人口規模にすればどうなのかというのはちょっとあれですし、そういう意味で、実人数がどうだったのかなとか、市内・市外の割合はどうされてあったのかなというところがちょっと興味があったので伺ったんですけれども、現代美術館の設置目的は、条例の中の1条に、市民が美術文化を享受するということをうたってありまして、市民文化の発展に寄与することが美術館の目的であるというふうに書いてあるんですよね。ということは、要するに、美術館が多くの市民の皆さんに愛されて活用されて、その存在からいろいろな文化的なものを享受して初めて、美術館の存在意義が高まっていくのではないかなと私は思いました。
 そういう意味で、現代美術に特化した美術館になると、もともと設置されたときに、一般のすごく有名なロマン派とか、いろいろな歴史的にも著名な作品を展示する美術ではなくて、現代美術に特化するということでもって、非常になじみが少ないような面もありますので、どうかなという懸念の声もあった中で開館して長くなりますけれども、やはりそれでも、せっかくかなりの市のお金も使って、そしてまた位置づけもして、公の美術館としてあるわけですから、より多くの方に文化的な価値を享受していただきたいなと私は思っています。
 そういう中で、コロナ禍であっても、どういうふうに、多くの方にこの美術館の文化的な価値を広げていくかという取組を、もうちょっと工夫をしてみたらどうかと思うんですけれども、例えば、ほかの美術館ではオンライン美術館というようなものをやって、美術館に行かなくともネットで美術の魅力とかそういうのを発信して、それだと入場しなくても、気軽に現代美術館の魅力に触れてみたりとかできるわけですよね。これはコロナ禍の中で、特に全国ではいろいろな美術館で広まったことで、元からやっていたところもありましたけれども、より一層そういうことに取り組むところが増えたんですよね。
 そういうのを、ここの熊本市の現代美術館とかはされていないんでしょうか。

◎上島雄二 文化政策課長  オンラインでの美術展示等につきましても、現代美術館の方で行っております。

◆上野美恵子 委員  そうですか。あまり詳しく、ぱっと出てこないんですけれども。何かホームページの画面からは、すぐにぱっとそこにはいかない感じですよね。
 いいです、されているのはいいことだと思います。でも意外と、トップ画面からすぐにそこに飛んでいって、入っていけるような分かりやすい工夫をされているところも全国には幾つもあって、今、結構全国で力を入れてある分野でもありますし、やはりここまで来て入場するという方が少ないなりに、違った形の情報発信をぜひやっていただきたいし、魅力的な展示、そのためにも、さっきの美術品に戻りますけれども、年間50万円しか美術品の購入にお金がなくて、買わなくて、何か魅力ある後世に残るような美術品を買おうとか、私的には、それは相当難しいお話だろうと思います。
 だからやはり、買うだけではないとはいうけれども、やはり美術収集にかなり重きを置いていると発信している以上は、言っていることに見合った中身の事業をやっていかないと、掲げた看板とやっていることがちょっと違うというふうになっていくので、そういう意味でも、もう少し美術館事業については、今回いろいろ財政状況も報告はされておりますけれども、事業そのものの中身について御検証いただいて、指定管理だから市はあっちにやっていただいていますという感覚をのけて、市もきちんと造った以上は責任持って、多くの市民に利用していただく、そういう運営に対する支援というか、それはぜひやっていただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

田中敦朗 委員長  答弁は要りますか。

◆上野美恵子 委員  局長にお尋ねします。

◎横田健一 文化市民局長  ただいま委員から、るる御意見いただきました部分につきましては、今おっしゃられましたように、市民に親しまれる現代美術館になるように、運営に関して、私どもも積極的に関わってまいりたいというふうに思っております。

◆上野美恵子 委員  どうぞ、よろしくお願いいたします。
 続けていいですか。では、御報告がありました市-2のご遺族サポートサービスの運用開始についてお尋ねいたします。
 さっきの説明で、中身についてはよく分かりました。対面による届出サポートというのが入っておりまして、そして対応のところで、各区に1名、中央区には2名という人員配置を予定されているとありますけれども、電話サポートも対面もこの方たちがされるのか。そこのところの、せっかくいい事業として今度スタートするわけですから、十分応えられるような体制でやっていただきたいと思ったんですけれども、そこを説明してください。

◎岡本智美 地域政策課長  御質問ありがとうございます。
 会計年度任用職員を各区1名、中央区のみ2名ということで配置するようにしておりますが、午前9時~午後4時までの間ということになっておりますので、会計年度任用職員だけでは対応できない部分もありますので、そうした場合は区民課の職員で対応するというふうに考えております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  もう一つは、書面、届出の作成サポートとかいう業務をなさる場合に、いろいろな課を回った手続になりますよね、あっちに行ったりこっちに行ったりというのが、ワンストップ的になるんでしょうか。それとも今のまま、ぐるぐる回るのをサポートするんでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  委員がおっしゃっておりますワンストップの対応というのは、やはりちょっと難しいと考えておりまして、今回のご遺族サポートサービスの方では、書類等の作成ですとか必要なものの御案内等いたしまして、そちらの窓口の方を御案内するということで対応させていただきたいと考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  予約枠が、ここに1日4つ時間帯が書いてありますけれども、3番の対面によるものについては必ず予約ですか。突然行った場合は駄目ということですか。

◎岡本智美 地域政策課長  一応、予約制ということでさせていただいております。やはり、お一人お一人いろいろ状況が違うかなと思いますので、お時間の方がかかるかなというふうに考えておりますので、予約制とさせていただきました。
 既に予約が入っている場合は、別の日の御案内ということになるかと思いますけれども、万が一午前中の場合、予約が入っていなく、対応ができるというような状況であれば、その場合には職員の方で対応できればなというふうには考えております。今の時点では、一応4枠ということでさせていただいております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  一つは、ワンストップサービスの件ですね。やはりこの人数では全然無理だし、ワンストップになった場合はかなり、もうちょっと体制とかやり方も含めて考えないと、できないと思うんですけれども、でも、やはり御遺族の方々の声を聞いていると、あちこちぐるぐる行くのが結構大変で、やはり手続なさる方が御高齢という場合が多いから、それがすごく面倒なだけでなくて大変なんですよね。だから、これは、一歩前進としてすごく評価もしていますけれども、もう少し進めて、やはり少しでもワンストップに近い状態でやっていけるように、今後の検討課題とすべきではないかなと思っております。
 それから、予約制のことは、これも体制上、予約にしないと多分難しいんですが、それは分かるんですけれども、そこのところが、ぽっと行く人も中には多分いるだろうと思われますから、来られた方をできれば門前払いはしないでほしい。周知が悪かったんだと思って、では、あなたの場合は受け付けますねという対応も、ちょっと例外的には、追い返したりはしてほしくはないなと思いますし、できればそういう方たちにも親切に関わっていただきたいと思います。予約ということをきちんと事前によくよく周知しないと、私が言ったようなそういう場合が出てくるので、課の方も大変だと思うので、この制度の周知について、しっかり対象となる方たちに分かるような方法で、御高齢の方でも分かる方法で、前もってお知らせとかをきちんとなさった方がいいかなと思いますので、2点、そのワンストップと予約の件について、今後御検討いただいて、対応を改善していただくようにお願いしておきます。

田中敦朗 委員長  要望でしょうか。

◆上野美恵子 委員  はい。

田中敦朗 委員長  答弁がありますか。

◎岡本智美 地域政策課長  今、委員の方からおっしゃっていただいた部分につきまして、まずはこうした形でスタートさせていただいて、状況を見ながら、できる範囲でまた広めていければなと思っております。
 また、周知の方につきましても、一応10月以降の市政だよりの方に掲載を予定しておりますので、それも併せまして、皆様の方に御案内できるように努めさせていただきたいと思っております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。でも、何とぞ来た方を門前払いにしないように、くれぐれもお願いいたしておきます。新しい制度だから、一定期間それは出てくることがあるかもしれないと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、市-4の自主講座の見直しのことで、いろいろ説明いただきまして、一つは、今、自主講座と生涯学習サークルに移行したところと、それぞれあるという御報告もあって、今、自治会の方とのお話合いが続いているというふうに言われましたけれども、生涯学習サークルへ移行されたところも、そこに移って間もないというのもあって、試行錯誤でされているような状況もあるのかなと思うんですけれども、例えば、長年やってきた自主講座から生涯学習サークルに移行したんだけれども、やはり自主講座の方が何かよかったみたいとかなった場合に、自主講座に戻るということはできるんですか。

◎大石雄一 生涯学習課長  その点につきましても、今、御要望があっていますことから、内部で検討しているところでありまして、今後また利用者の話を聞きながら、引き続き検討したいと考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。
 それから、令和6年度以降のところに書いてある、表にあるところで、自主講座と生涯学習サークルを一本化の要望と書いてありますけれども、これは自主講座に一本化してほしいという御要望だったのではなかったですかね。どうだったですか。

◎大石雄一 生涯学習課長  自主講座をベースとした講座としての一本化という要望でございます。

◆上野美恵子 委員  担当課の方も、大変御苦労しながら関わられていると思いますけれども、講座の方々も一生懸命、自主講座でお勉強してやっておられますので、そのお気持ちをぜひ大事にして、この問題に取り組んでいただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。

田中敦朗 委員長  ほかにありませんか。
        (発言する者なし)

田中敦朗 委員長  次に、その他の所管事務について、質疑及び意見をお願いいたします。

◆西岡誠也 委員  6月の委員会の中で何点か指摘させていただきましたけれども、その中の東部公民館の図書の棚の問題ですけれども、これについては、ぐらぐらするということで指摘させていただきましたけれども、確かに棚がずっと長いものですから、ただ耐震補強はしてありました。耐震補強はしてあったけれども、棚の継ぎ目のボルトが留まっていないものだから、何か所かぐらつきがあったということで、これは改善していただきました。お世話になりました。
 それで、公民館図書館の司書の問題で、15分カットしたということで前回指摘させていただきました。ところが、図書館の司書さんはカットしていないんですね。熊本市全体の会計年度任用職員の中で、公民館の図書司書だけが15分カットなんです。現在も続いているということですから、当時マイナスシーリングで、そこをカットしてしまったということで前回指摘させていただきました。
 ですから、その後、生涯学習課として、この問題についてどのように考えられているのか、ちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、これ影響しているのは、例えば2人担当がおって、その1人が休んだ場合に、この人が開館時間を担当するということは、結局、勤務時間以上に仕事をする。時間外手当を出さないものですから、それを積み重ねて代休を取ると。この代休が取りづらいと、15分がプラスで、ずっと毎日プラスするものだから。だから、そういう弊害も今現在あっているわけです。
 ですから、その点について、現在、生涯学習課の方でどのように考えられているのか、お尋ねをしたいと思います。

◎大石雄一 生涯学習課長  前回の委員会の後に、全公民館に対して確認いたしました。1人勤務の時間帯は、どうしても生じる旨の回答がございました。しかしながら、ほかの職員が応援に入るとか、シフトを組む際に事前に他の職員にもシフトに組むとか、各公民館において工夫しながら体制を整えていると聞いておりまして、どこの公民館でも苦労されております。
 今後も、限られた人員で対応する必要があるため、公民館には引き続きバックアップ体制を取っていただきたいと考えておりますけれども、カットされた15分につきましては、予算要求に向けた検討をしているところでございます。
 以上です。

◆西岡誠也 委員  そこの現場の皆さん方には相談なしに勝手にカットされているということもあるもので、そして、そのままずっと、現場の方は要望しているけれども改善されなかったということであります。そういう意味では、予算要求ということもあったけれども、これはやはり勤務時間をカットしているのは公民館図書司書だけだものだからですね。ですから、これはぜひ今度の予算に反映してもらって、新年度から元に戻すように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 最後に決意をお願いしたいと思います。

◎大石雄一 生涯学習課長  司書といいますのが専門職となりますことから、各公民館図書室において専門的な職に当たっておられます。我々としましても、先ほども申しましたけれども、予算要求に向けた検討を引き続き頑張ってやってまいりたいと思います。以上になります。

◆西岡誠也 委員  予算要求に向けた検討というのは、するかしないか検討するような捉え方しかできないけれども、予算要求に向けて全力でやりますという回答を待っていたんですけれども、どういう意味でしょうかね。

田中敦朗 委員長  予算要求をしたとしても、財政課は切るときは切るので、する気があるのかないのかというので、それが今答えられないなら、答えられませんと言うしかないですよね。検討していないのであれば、6月に西岡委員が質問していたことに対して、3か月間は課の中で結論を出していないということは、レスポンスが悪いのではないのという話になってしまいますので、9月の時点でまだ決定していないので、では、いつまでに決めるのかというのを明確に答えていただければと思います。

◎大石雄一 生涯学習課長  実際、財政課とも、この件に関しまして打合せを始めておりまして、我々としましては予算要求していくと考えております。
 以上です。

◆西岡誠也 委員  課として予算要求をしていくという回答が出ればいいけれども、さっきは検討するということだものだから、するかしないかを検討するという受け止め方でしたので、生涯学習課としては予算を取りたいという決意があれば、それは結構です。ぜひ努力いただきたいと思います。
 以上です。

◆原亨 委員  今、公務の中で全国の主だった市を回っているんですけれども、そういう中でまず驚くのは、大半の人たちが熊本地震の応援といいますか、益城町に入ったりとかして、大半の人たちが見に行っているというのに驚きましたね。
 そういう中で、熊本城の話になりましたら、大半の方が熊本城って生きていますよねという言い方をされるんですよ。普通お城ってたくさんあるんですが、あれは見るお城だというんですね。でも、熊本城は引きつけるものがあるというような表現をされていました。
 そういう中で、今、復旧・復興が進んでおりますけれども、逆に、観光の宝ですよねと言われるのが大半の市でしたね。それはやはり、こういう工事の状況その他が見えるという形の中でやっていっているところですよね。お城の復旧とか、そういう解体されてとかいうのは、見る機会というのは100%ないと。それを熊本に行けば、そういう状況が見られるということで、観光の宝ですよねというような表現をされる人が多かったです。
 ですから、そういう努力ももちろんされてきていると思いますので、今後も、逆に観光の宝でもあると同時に、やはり市民のよりどころでもあるわけですから、そういう方向で頑張っていただければということで。
 あと、熊本に視察に行きたいと言われるところが大半なんですね。岩手県なんかもそうなんですけれども、宮古市、あの辺もボランティアで来ているので、ぜひその後どうなったか、大挙して熊本に行きたいと言われていますので。そういう中で、やはり熊本城の存在というのは大きいので、ますますご努力いただければなと思います。答弁要りませんので。

田中敦朗 委員長  そのほかありませんか。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  すみません、先ほどの分科会の発言で誤りがございましたので、訂正させてもらってもよろしいでしょうか。

田中敦朗 委員長  はいどうぞ。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  すみません。先ほど分科会でのDVのパイロット事業ですけれども、24時間対応と申し上げましたけれども、時間外で柔軟に対応していただいているものの、24時間ではございませんでしたので、訂正させていただきます。申し訳ございませんでした。

田中敦朗 委員長  時間の幅は、何時間とかいうのは分かりますか。分からないなら、後でちゃんと上野委員に答えてください。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  月・金曜の9時~17時、土曜の10時~15時までという表示になっております。今まで時間外を柔軟に対応はしていただいております。
 以上でございます。

田中敦朗 委員長  上野委員もさっき要望したんですね、時間外の対応できるようにお願いしますということで。それをちゃんとしてねということで。

◆上野美恵子 委員  一言だけ。
 要するに、今ので分かったように、本当に時間外対応が不十分なんですよね、現実問題として。そこのところをぜひお考えいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

田中敦朗 委員長  そのほかありませんか。

◎岡本智美 地域政策課長  先ほど分科会の中で、田中委員の方から、コンビニの10円交付の実施自治体の交付ということでお尋ねがありまして、その部分についてお答えさせていただきます。
 既に先行で実施しております自治体が2か所ありまして、一つは東京都港区、もう一方は埼玉県の入間市というところになります。港区の方は昨年の4月から、入間市の方は今年の2月から、10円交付ということでしておりまして、港区の方に確認したところ、コンビニ交付の方は10円ですが、逆に、窓口の交付が今無料化されております。様々な手続ですとか証明書関係、いろいろあるんですが、全て無料ということで対応されているので、コンビニ交付を10円にしたからという検証は行っていないという回答でした。申し訳ありません。
 一方の入間市なんですけれども、今年の2月からコンビニで10円交付を始められたそうなんですけれども、導入前、10円にする前は、コンビニの交付の方は全体の2%だったと。その後、2月からコンビニで10円交付を始めたところ、22%にコンビニ交付の方が上がったというふうに聞いております。
 現在、熊本市は、12月から10円交付ということで始めさせていただいて、現在、コンビニで発行する割合は約3割、30%程度になっております。今、マイナポイントの事業もあっておりまして、これが昨日の発表で、12月までのカードの申請がポイントの対象になるということで報道されましたので、私どもとしては12月からの10円交付に向けて、ポイントが終わる間近でもありますし、10円交付につられてというと、言い方がちょっと悪いかもしれませんが、そうしたことも踏まえて、またカード普及につながればいいなというふうに考えております。
 私からは以上です。

◆田中誠一 委員  まだ1年も月日がたっていませんですので、熊本市もこの効果が大であればいいと思います。ありがとうございました。

田中敦朗 委員長  ほかにありませんか。

◎吉村裕仁 熊本城総合事務所副所長  先ほど分科会の中で、熊本城復旧整備費の内訳をということでお尋ねがありまして、その件についてお答えさせていただきます。
 令和4年度までの予算額を含めまして、197億968万355円の内訳でございますが、国庫補助金が95億4,051万1,611円、県補助金が3億1,213万8,000円、地方債が43億800万円、基金が53億9,574万6,049円、一般財源及び観覧料ほかにつきましてが1億5,321万2,695円でございます。
 以上でございます。

田中敦朗 委員長  上野委員、いいですか。

◆上野美恵子 委員  後で紙で下さい。

田中敦朗 委員長  ほかにありませんか。
        (「なし」と呼ぶ者あり)

田中敦朗 委員長  ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する所管事務調査を終了いたします。
 次に、当委員会の行政視察については、去る8月3日~5日の日程で実施予定でありましたが、新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大により実施を見合わせましたことから、再度御協議願います。
 委員会の行政視察につきましては、委員派遣の手続が必要となりますことから、調査事項及び日程につきまして、改めて御相談させていただきます。
 正副委員長案として、令和4年10月17日月曜~19日水曜までの2泊3日の日程で、横浜市における「部活動指導員について」、文京区における「肥後細川庭園・永青文庫について」、八王子市における「市立いずみの森義務教育学校について」を調査事項として実施したいと考えておりますが、いかがでしょうか。

        (「異議なし」と呼ぶ者あり)

田中敦朗 委員長  ありがとうございました。
 それでは、そのように決定いたします。
 協議事項は以上でございます。
 これをもちまして、教育市民委員会を閉会いたします。
 お疲れさまでした。


                            午後 0時20分 閉会


出席説明員
 〔文化市民局〕
   局長       横 田 健 一    オンブズマン事務局長
                                内 田   律
   市民生活部長   石 坂   強    地域政策課長   岡 本 智 美
   地域活動推進課長 甲 斐 智 子    生涯学習課長   大 石 雄 一
   首席審議員兼生活安全課長        生活安全課副課長兼消費者センター所長
            千 原 直 樹             坂 本 正 恵
   人権推進部長   宮 崎 由 之    首席審議員兼人権政策課長
                                津 留 一 郎
   首席審議員兼男女共同参画課長      文化創造部長   田 島 千花子
            山 田 紀 枝
   文化政策課長   上 島 雄 二    文化財課長    北 野 伊 織
   熊本城総合事務所長田 端 文 一    熊本城総合事務所副所長
                                吉 村 裕 仁
   熊本城総合事務所副所長         熊本城総合事務所副所長
            濱 田 清 美             岩 佐 康 弘
   熊本城調査研究センター所長
            網 田 龍 生
 〔中央区役所〕
   区長       岡 村 公 輝    区民部長     江 藤 徳 幸
   総務企画課長   佐 藤 博 義
 〔東区役所〕
   区長       本 田 昌 浩    区民部長     今 村 利 清
   総務企画課長   野 口 嘉 久
 〔西区役所〕
   区長       河 本 英 典    区民部長     福 島 慎 一
   総務企画課長   東 野 正 明
 〔南区役所〕
   区長       江   幸 博    区民部長     東 野 公 明
   総務企画課長   福 田 敏 則
 〔北区役所〕
   区長       小 崎 昭 也    区民部長     吉 村 芳 策
   総務企画課長   有 田 美保子
 
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