2023年09月12日 定例会
令和 5年第 3回定例会
令和5年9月12日(火曜)
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│ 議 事 日 程 第6号 │
│ 令和5年9月12日(火曜)午前10時開議 │
│ 第 1 一般質問 │
│ 第 2 議第240号 教育委員会委員の任命同意について │
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午前9時59分 開議
○田中敦朗 議長 ただいまより本日の会議を開きます。
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○田中敦朗 議長 日程第1「一般質問」を行います。
藤山英美議員の発言を許します。藤山英美議員。
〔45番 藤山英美議員 登壇 拍手〕
◆藤山英美 議員 おはようございます。熊本自由民主党市議団、藤山英美でございます。
議員各位には、一般質問の機会をいただき感謝いたします。
質問の前に、先日、監査委員として初めて、秋田市で開催されました全国都市監査委員会総会・研修会に参加してまいりました。その報告を少しさせていただきたいと存じます。
研修会に参加しまして、改めまして監査の重要性を再認識したところでございます。皆様も御承知のとおり、監査は市の行財政が適切かつ効率的に運用されているかをチェックし、改善に向けた指摘等を行うこととなっておりますが、これは私が議員としてこれまで一般質問等で発言、提案をしてまいりましたそのものであったと感じているところでございます。
地方公共団体は、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならないとされておりますが、これは職員の働き方改革にも通じるものと思っております。
今回の監査委員会総会・研修会では、内部統制について聴講してまいりましたが、内部統制は令和2年の地方自治法の一部改正により導入されたもので、そのプロセスはリスクの把握、評価、対応、モニタリング及び改善から成るPDCAサイクルを継続的に繰り返すことにより、各部署のリスクを低減するものとされております。
私は内部統制の研修を受けまして、改めましてこれまでの議員活動は正しかった、評価できるものではないかと感じたところでございます。今回も監査的視点を交えながら議員として、また監査委員として市民サービスの向上につなげてまいることを表明させていただきまして、一般質問に入らせていただきます。大西市長並びに執行部の皆様には、簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。
まず、即効性のある交通渋滞対策について質問いたします。
交通渋滞は、モータリゼーションの進展とともに、全国、いや世界の都市の共通課題であります。今なお解決に至っていない問題であると言えます。
御承知のとおり、本市の交通事情は主要渋滞箇所など、3大都市圏を除く全国の政令指定都市の中でもワーストワンであり、市民生活や経済活動に大きな影響を及ぼしております。
渋滞がひどくなる原因は、自家用自動車の普及に加え、それに対して道路網及び公共交通網の整備の遅れ、都市の地理的要因など様々な要素が複雑に絡み合っております。いずれか1つの対策に集中して渋滞対策を実施するよりも、まさしく大西市長が示されているように、地域の特性に応じて公共交通と自動車交通を効率的に組み合わせ、利便性の高い交通体系を構築することが肝要だと思います。そのためには、自家用車の利用抑制につながるバスや市電などの公共交通網の整備と利用促進並びに自転車の利用促進や、現在工事が行われている熊本西環状道路のように、中心市街地を迂回するバイパス道路を整備することも大切なことであります。
また、近年では一般道路整備が用地買収等の課題もあり難しくなっている状況でありますことから、10分・20分構想のように高架による有料道路整備をすることなども、長期的な視点から重要であると考えております。
今、長期的視点の対策も重要であると述べましたが、本市における渋滞対策は、TSMCの操業に伴い、さらなる渋滞悪化が見込まれております。まさに待ったなしの課題であると思っております。市民の方々からは、即効性のある対策が求められております。
そこで、本日は短期的な渋滞解消対策に焦点を絞って、今後の方針を確認したいと思います。
最近、執行部においても盛んにその成果をアピールされている、交差点改良工事による渋滞解消対策についてでございます。
本市のホームページを見ますと、スマート交差点として紹介されており、田迎3丁目交差点の改良においては既存の道路空間を活用し右折専用レーンを追加したことにより、改良前と比較して渋滞の長さが110メートルから10メートルへ9割短縮したと効果を示してあります。そのほかにも2つの事例が紹介されていますが、バスの走行時間が6分短縮するなど非常に即効性があり、かつ費用対効果の高い対策だと思います。私は、この交差点改良事業を短期的な渋滞対策の軸に据えるべきではないかと考えております。
具体的には、第二空港線の佐土原交差点の右折レーンの延長、小池竜田線と第二空港線の交差点改良、同じく広畑交差点、桜木東小学校南西の交差点など、用地買収をしなくても改良できるのではないかと思います。この点について市長はどのようにお考えでしょうか。見解をお尋ねするとともに、今後同様の改良に着手する箇所等があればお示しいただきたいと思います。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 スマート交差点は、既存の道路空間を活用した車線の再配分や、信号現示の調整などによりまして渋滞緩和を図る取組であり、これまで田迎3丁目交差点のほか2か所の整備を行い、渋滞長やバスの走行時間の大幅な短縮など、着実に効果が出ております。なお、本年度は流通団地入口交差点の整備を実施しております。
用地買収を必要としないため、通常の交差点改良と比べ安価で早期の効果発現が期待できますことから、交通渋滞が常態化している本市の渋滞対策として極めて重要な取組と考えておりまして、現在市内一円を対象に、交通管理者と候補箇所の選定を進めております。
議員御提案の交差点につきましては、交通状況等の調査を既に実施しているところでございまして、改善の余地がある箇所も含まれておりますことから、早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 以前、桜木地域の方々、また佐土原地域の方々から、バスを通してほしい、増便してほしいとの要望があっておりました。
私は、平成16年第3回定例会から何度も、市電の150円均一運賃を提案してまいりました。そして、平成19年10月にこれが実施されました。以後、乗降者が1,000万人を超えたということでございます。多くの利用者の方々に大変喜ばれたというふうに思っております。同時に、バス事業者には申し訳ないことをしたと思っておりました。これは150円運賃とバス料金の差からすると、ほぼ電車に流れるということでございます。
それから、私の家の前のバスは、以前はほとんどが電車通りを通るルートでありましたが、ルートが激変しておりました。現在、私の家の前を通るバスは平日121本ありますが、電車通りを通るバスは19本です。ほかの102本は、桜木地域は3路線に、また佐土原、市民病院、東区役所、自衛隊、泉ヶ丘などを経由して県庁前を通り水前寺に出るコースとなっております。バスの利用者は、今まで利用できなかったのが利便性が高くなり、確実に乗客が増えておりました。
しかし、渋滞の問題があります。以前、バスの運転手さんから、第二空港線と小池竜田線の交差点は、通過するのに信号サイクルが4回はかかりますと聞いておりました。
スマート交差点の意味は、賢く早いということだそうです。短期的な渋滞解消を目指すこと、すなわち賢く早い行動力ではないかと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、バリアフリー事業の推進について質問いたします。
公共交通の利用率を上げるために、市では電車の電停改良、バリアフリー化などの整備を進めております。市電の利用者にとってはありがたいことと考えております。
電停の改良には、以前の辛島町電停で約5億5,000万円、動植物園入口の電停につきましては終了しておりますが、これも2億円を超えております。熊商前電停は今工事中で、今後の予定の健軍校前電停など、いずれも2億円を超える費用がかかると聞き及んでおります。
市電の電停には多額の予算を使って着々とバリアフリー化が進められていますが、歩道のバリアフリー化は遅々として進んでいない感があり、改善の努力が見られないところであると思います。同時進行で行うべきと思っております。
歩道は、一般の歩行者をはじめ児童、高齢者、障がいを持った方など様々な利用者がおられます。さらに、自転車やキックボードの利用者など多様化してきております。市長の公約としての、誰もが安心して暮らせるまち、誰もが住んでみたくなる、訪れたくなるまち、上質の生活都市を実現するために、早急な対策が必要であると思っております。
本市は来年度、レンタサイクルを本格的に実施する予定ということであります。安全安心、危機管理の面からも喫緊の課題と思っております。
そこで質問です。歩道のバリアフリー化に関する今後の方針について、市長にお尋ねいたします。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 本市ではこれまで、平成16年に策定いたしました熊本市移動円滑化基本構想に基づき、中心市街地や健軍地区などにおいて歩道等のバリアフリー化を推進してまいりました。
こうした中、令和2年の高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法の改正等を踏まえ、道路のみならず建築物との連続性を確保した面的・一体的なバリアフリー化をより一層進めるため、今年6月にバリアフリーマスタープランを策定いたしました。
本市マスタープランの特徴の一つとして、市民参加のまちあるき点検を重視しておりまして、点検で抽出された課題やその解消状況を随時プランに反映させる、成長する計画として策定しております。
今年の3月に行われました、まちあるき点検には、私自身も車椅子に乗って参加いたしましたが、改めて歩道の段差や傾きなどの課題解消の必要性を実感し、まちあるき点検で抽出された歩道の課題について、ブロック補修、通行の支障となる樹木の剪定や民地樹木の指導・改善等、順次解消を図っております。
今後も、誰もが移動しやすく暮らしやすい上質な生活都市の実現に向け、歩道のバリアフリー化を推進してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 非常に大事な問題であります。市電の電停や施設などはバリアフリーが進んでいると思いますが、歩道はあまり実感がありません。
電停や施設に行くためには歩道を通ります。大事な大事な歩道だと思っております。車椅子や手押し車、またベビーカーの利用者からは、歩道は危ない、怖いという声を聞きます。
市長は、車椅子に乗ってまちあるき点検をされ、歩道の段差や傾きなどの問題解消の必要性を実感されたとの答弁を聞き、うれしく思います。スピード感を持ってお願いしたいと思っております。誰もが移動しやすく暮らしやすい上質な生活都市を実現していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続いて、歩道の安全対策について質問いたします。
先ほど述べました渋滞の解消や緩和については、道路の整備や公共交通の利用率を高めるなど様々な取組が必要ですが、自転車利用の促進もその一つであると考えます。脱炭素社会の実現や国民の健康増進などの理由からも、自転車利用の促進が図られるべきであると私は考えております。
しかしながら、マスコミ報道によれば、交通事故全体に占める自転車関連事故の割合が高まっていると聞き及んでおります。特に、自転車利用者と歩行者との歩道上での接触・衝突事故が増えることが心配でございます。
来年度、レンタサイクルを本格的に導入することで、ますます自転車利用が増えることでしょうが、自転車は原則車道を通行すること、またやむを得ない事情により歩道を通行する場合でも、歩道は歩行者優先といった交通ルールが守られておりません。歩行者がいるにもかかわらず、猛スピードで自転車が通行していることもしばしば見受けられます。
交通ルールの徹底にはまだまだ時間を要することから、歩行者がより安全に利用できる歩道を実現することが重要であります。用地を取得し歩道の幅を広げることや自転車の専用レーンを整備することなどにより、歩行者の安全は向上しますが、土地の収用に伴う歩道整備には莫大な費用が必要であります。また、土地の収用において地域住民の理解が得られるかなど解決すべき課題は多く、実現には相当期間が必要であることと考えております。
このようなことから、私は昨年一般質問で、歩道の安全性を少しでも高めるために、もともと狭い歩道をさらに狭くしている街路樹や植樹帯を撤去したり、電線等を地中化し電柱をなくすことによって、少しでも歩道幅員を広く利用できるようにと提案いたしました。今後も短期間で実現できるこれらの取組をさらに加速し、歩行者の安全性を向上していく必要があり、特に歩道を狭く危険にしている街路樹や植樹帯に対しては明確な対応基準をしっかり定め、伐採や撤去などの歩道の安全に資する対応をしていくことが重要と考えております。
そこで質問でございます。
1点目、歩道を狭く危険にしている街路樹や植樹帯の対応基準をどのように定めているのか。
2点目、昨年度より現在に至るまでに、歩道の安全性を高めるため街路樹や植樹帯の伐採や撤去に取り組んだ実績と今後の予定について、都市建設局長にお尋ねいたします。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 ただいまの御質問にお答えいたします。
〔議長退席、副議長着席〕
街路樹や植樹帯の繁茂につきましては、剪定、撤去等による適切な維持管理に努めているところでございますが、視認性が悪く安全な通行ができないような場所においては、地域特性や沿道環境、植樹ますのサイズや歩道幅員を踏まえて、個別に対策に取り組んでおります。
街路樹再生計画において重点路線として位置づけております主要地方道熊本高森線、通称電車通り及び主要地方道熊本益城大津線、通称第二空港線は、昨年度より安全安心の観点で、計画的に樹木の撤去を進めているところです。引き続き森の都熊本にふさわしい良好な景観と、道路利用者の安全や快適性が調和した歩行空間づくりに、より一層取り組んでまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 来年度、レンタサイクルの本格的導入、駐輪場の整備等で自転車の利用が拡大すると考えております。歩道の安全安心対策は喫緊の課題と思っておりますし、歩行者と自転車の悲惨な事故が増えないように、歩道整備等に早急に取り組んでいただきたいと思います。
また、街路樹再生計画など明確な対応基準で、森の都熊本にふさわしい良好な景観、道路利用者のための安全で快適性の調和が取れた歩行空間づくりに期待いたします。
植え込みを見ますと雑草や雑木が繁茂しております。なかなか管理が行き届かないというのは実感としてあります。予算の面、時間の面、労力の面、いろいろ不足するものがありますので、適正管理に努めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
続いて、学校プール再編事業について、引き続き質問いたします。
この質問は継続性があるので、私が所属する委員会の所管の問題でありますけれども、質問させていただきたいと思います。
学校プールについてはこれまで本会議などで、公共施設に係る維持管理コストの抑制や削減、公共施設等マネジメントについて様々な提案をしてまいりました。
その中で、令和4年度から学校プールの再編についてモデル事業を開始され、様々な効果が検証されているとお聞きしております。令和4年度及び今年度、2年間の検証結果を踏まえ、この学校プール再編事業を公共施設に係る維持管理コストの抑制や削減、公共施設等マネジメントについての実践例としてさらに推し進めていくことは、非常に大事なことと思っております。
そこで、前にも述べましたことを踏まえて、4点お尋ねいたします。
まず1点目、今年度のプール再編モデル校の実施状況について。
2点目、実施後の検証結果や効果及び課題について。
3点目、今後のプール建て替えについての対象校とモデル校として条件に合う学校の数について。
4点目、今後の展望について、お示しいただきたいと思います。
以上4点、教育長に答弁を求めます。
〔遠藤洋路教育長 登壇〕
◎遠藤洋路 教育長 学校プール再編事業は、学校プールの建て替え費用と維持管理費用削減及び児童の泳力向上や教員の負担軽減などの効果を総合的に考えモデル校を選定し、民間スイミングクラブの活用や近隣学校との共用などに取り組んでおります。
令和4年度は飽田南小、田底小の2校で実施し、令和5年度は城北小、吉松小、芳野小の3校を加え、計5校の小学校で実施しております。
実施後のアンケートの結果では、楽しさ、意欲の高まり、泳ぎの上達、本事業の継続、教員の負担軽減などの項目で、約9割の児童、保護者、教職員の好意的な意見が見られたところです。また、指導者の人数も多いので監視の目も行き届くことなど、安全に授業が実施できることは大きな効果であると考えております。民間のスイミングクラブを活用した学校については、室内のため天候に左右されないこと、熱中症や日焼けの心配もないことも効果として挙げられます。
課題としては、移動に時間を要するため、授業時数の確保や授業の実施回数などを工夫する必要があることと認識しております。
今後についてですが、プールの築年数50年以上を基準とした場合、今後10年間で建て替えを要する小学校は17校あります。現時点では、そのうち児童数や受入れ施設の有無、施設までの移動時間など条件に合う小学校は8校であり、来年度も2校程度拡充する方向で検討しております。
公共施設マネジメントの視点や、これまで検証してきた効果も踏まえながら、対象となる学校及び受入れ側となるスイミングクラブ等との協議を丁寧に行い、計画的に進めてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 この事業については、実施校でない保護者の方からも歓迎する声を聞いております。実施後の検証結果では多くの効果があり、9割の児童、保護者、教職員の好意的な意見があったということは、今後拡大の期待を感じます。課題は工夫で解決できるものと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今後のプール建て替えについては、築50年以上のものは今後10年間で17校ということであります。解体、建築には約1億7,000万円かかると言われております。17校で29億円以上かかると思います。8校は条件に合うということでございますので、積極的に取り組んでいただきたいと思っております。
また、大規模校については問題があるということで聞いておりますが、近くにプールの施設がある学校では1年間を通じて利用できますので、ローテーションなどを考えればできるのではないかなという思いがあります。特に民間のプール、県市のプールについては温水ですので、1年間利用することは可能だと思っておりますので、またどうぞよろしくお願いいたします。多くの方が喜んでいただける施策と思っております。
次に、自治会の助成について質問いたします。
これは、私が昨年の9月定例会で決算質疑した問題の継続でございます。
各町内自治会における町内自治振興補助金の使途については、毎年提出される事業実施報告書や決算書等により、各区役所で精査されているところであると聞いておりますが、中でも支出に係る役員の報酬については、各町内で決めることとなっていることから、その額については自治会ごとに少額から多額まで様々であると推察しております。自治会の活動内容や役員の業務負担によって報酬額は定められていると思いますが、その額が適正であるかは疑問視するところであります。
現在の町内自治振興補助金は、均等割と世帯割の積算によるものでございますが、この世帯割については以前、自治会を通じて市政だよりを配布される文書配布委託料が、平成20年度から直接全戸配布されることとなり廃止となったため、新たに創設されたものであります。
ところが、一部の自治会では文書配布委託料の廃止に伴い、名目を変えて補助金として上乗せされたと捉え、その分を自治会長の役員手当の増額に充てたのではないかと疑うような事案が見受けられましたので、補助金そのものの在り方についても疑問を呈しております。
昨年の第3回定例会の予算決算委員会においても、補助金調書の自治振興補助金の積算基礎が一括で記載されていることから、個別の記載を求めるとともに、把握されていない役員の報酬額の把握を求めたところであります。
自治会の弱体化が懸念される現在、持続可能な自治会運営を目指す上で、適正な会計処理を行うことは重要であります。役員報酬等も含め透明化することで、開かれた自治会運営につながると思われます。
報酬額の現状把握を含め、その後の状況について文化市民局長にお尋ねいたします。
〔金山武史文化市民局長 登壇〕
◎金山武史 文化市民局長 本市から町内自治会に助成している町内自治振興補助金は、広く自治会活動として支出する経費全般を補助対象としており、その使途を含めた自治会予算等については、一般的に各自治会の総会等で地域住民承認の下、決定し執行されているところでございます。
その中で、役員報酬については自治会ごとに独自に定められていると認識しておりますが、その額には大きな差異があることも承知しております。
町内自治会の運営に当たっては、透明性を確保し地域の皆様方の信頼を得て進めることが重要と認識しておりまして、本市としても補助金の執行に際しては、自治会に対して適正な会計処理を働きかけるとともに、今後策定するガイドラインの中で、会計処理などの標準的な在り方についてもお示ししてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 昨年の第3回定例会の決算質疑でしたことが、何も変わっていないと思います。
補助金調書の自治振興補助金の積算基礎が、一括で910自治会が掲載されていて、内容が全く分かりません。これは今は区役所でチェックすることになっておりますが、10年近くも補助金を全額受給しているのに区役所ではチェックされていない。以前から一部の自治会長の不正を聞いておりましたが、前例踏襲で一向に改善されていない。公金であり厳正に対処しなければならない。本腰で改革に向かうべきだと思っております。
これも公金です。監査のチェックから見ますと、監査でもその小さな一つ一つのチェックはなかなか難しいところですので、これは担当課で完璧にチェックすべき問題だと思っております。それが、10年近くも補助金を丸のまま受給している会長がいるということは問題だと思っております。額は500万円を超えていると思われます。不正できないようなシステムを構築することが必要ではないかと思っておりますので、この件につきましては取り組んでいただきたいと思っております。
公金の管理運用につきましては、我々議員も政務活動費でかなりのチェックを受けながら、最後は公認会計士のチェックを受けておりますので、そういう大事なところがまだまだ構築されるべきではないかと思っております。
次に、鶯川の河川改修及び桜木・花立地区の浸水対策についてお尋ねいたします。
これまでにも地域の課題として、鶯川の河川改修状況や桜木・花立地区の浸水対策の進捗状況についてお尋ねしてまいりました。近年、全国各地で異常気象による災害、特に集中豪雨による都市型水害が頻発しており、雨の降り方を見ていると、いつ大災害が起きてもおかしくない状況でございます。
鶯川の改修については、これまで鋭意取り組んでいただいたことに対して感謝申し上げます。令和4年第4回定例会で、秋津小学校西側の鶯3号橋の改修や隣接する管理道路への対応、河川改修に必要な用地の確保を進めているとの答弁をいただいております。
桜木・花立地区では度々浸水被害が発生しており、鶯川の上流域である第二空港線では道路冠水により渋滞が発生する等、交通機能に支障が生じております。桜木小学校前では50センチを超える浸水となり、通学する児童にとっても非常に危険な状況であります。河川改修等については長い期間を要することは承知しておりますが、地域としては一日も早い浸水被害の軽減や解消をお願いするところでございます。
そこで、鶯川の河川改修状況や桜木・花立地区の浸水対策について、都市建設局長にお尋ねいたします。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 鶯川の河川改修及び桜木・花立地区の浸水対策について、御質問にお答えいたします。
鶯川については、これまで地域の皆様の御協力を得ながら、河道拡幅や鶯川調整池の貯留量を増やすなど治水対策に取り組んできたところでございます。今年度末には長年の課題でありました鶯3号橋の完成を予定しており、今後も丁寧な説明を行うことで必要な用地を確保しながら、事業を着実に進めてまいります。
また、鶯3号橋に隣接する管理用道路につきましては、現在、現地調査を実施しておりまして、地域の御意向を確認しながら、整備方針を決定してまいります。
桜木・花立地区の浸水対策につきましては、浸水被害が頻発しております主要地方道熊本益城大津線、通称第二空港線や桜木小学校周辺に降った雨水を、新しく地下に埋設する雨水バイパス管に流すことで、当地区の浸水被害を大きく軽減することができると考えております。その第1期工事として、本年8月に第二空港線から鶯川調整池までの雨水バイパス管工事に着手したところであり、今後、下流区間の整備に取り組み、おおむね5年間での完成を目指してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 鶯川の河川改修については、平成10年第2回定例会で多自然型での実施を提案して以来、24年になります。平成16年8月に多自然型での完成、18年、地域の努力で蛍が飛び続けております。以来、環境型の鶯川として貴重な自然が残っております。また、平成20年第2回定例会で、秋津中央公園を暗渠で分水することを提案して、それが実現いたしております。職員の努力で着実に進んでまいりました。答弁では鶯3号橋が今年度末に完成するとのこと、来年の梅雨には間に合うということで期待しております。ありがとうございました。
また、桜木・花立地区の浸水対策は、今後5年かかるという大工事でございます。一日も早い完成を期待したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、TSMCなどの進出を踏まえ、新たな地下水涵養対策についてお尋ねいたします。
皆様御存じのとおり、本市地下水の重要な涵養地域であります菊陽町において、現在世界的な半導体メーカーであるTSMCが工場建設を行っております。工場では、最近の報道の情報では1日約8,500トンの地下水を採取する計画と伺っております。
私も多くの市民から、熊本市の水道水源である地下水は本当に大丈夫なのか、将来を危惧する声を多数いただいております。今に生きる我々の責務として、熊本市が世界に誇る地下水を、次の世代に確実に伝える責務があると思っております。
本市では、中長期的に減少傾向にあった地下水位に歯止めをかけるため、2004年に大津町、菊陽町、地元土地改良区等と連携し、白川中流域水田湛水事業を開始いたしました。私は平成14年第3回定例会で、白川中流域水田湛水事業に関し、採取量が一番多い当時の熊本市水道局に対し応分の負担をして責任を果たすよう訴え、平成15年度から1,000万円の負担が始まりました。現在5,000万円程度になっていると思っております。これまで行ってきた本事業等の効果により、長年低下傾向にあった江津湖の湧水量は近年回復傾向にあると報道されております。
しかし、先日地元紙で報道されたとおり、今後白川中流域で大幅に涵養量を増やすことは難しい状況にあります。TSMCには地下水採取に相当する地下水涵養を行うことは当然として、熊本市としても新たな地下水涵養対策に取り組む時期に来ているのではないかと思っております。
私は令和元年第3回定例会において、地下水涵養対策の一つの手段として、草原の活用を提案いたしました。阿蘇地域の草原は、放牧、採草、野焼きによって1,000年以上保たれており、牛馬や人々の営みに深く関係があり、近年では世界文化遺産登録に向けた重要な要素の一つとなっております。
本市では昭和28年の白川大水害を契機に涵養林整備を開始し、平成元年度からはその目的を水源涵養として整備してまいりました。草原は景観や農業だけでなく地下水涵養や河川の流量調整にも寄与すると考えられており、地下水涵養対策としても大いに期待できるものではないでしょうか。
白川中流域には、今後さらにIC工場等が進出することも予想されます。地下水採取量と地下水涵養量の収支バランスを適切に保つためにも、新たな地下水涵養対策として、阿蘇地域の草原を活用してはいかがかと思っております。環境局長にお尋ねいたします。
〔早野貴志環境局長 登壇〕
◎早野貴志 環境局長 新たな地下水涵養対策については、TSMCなど半導体関連企業等の進出により、今後地下水採取量の増加が予想され、採取量と涵養量の収支バランスをさらに図る必要があり、本市にとっても重要な課題でありますことから、熊本県や関係機関等と連携し、白川中流域等での水田湛水事業の湛水期間や面積の拡大に取り組んでいるところでございます。
〔副議長退席、議長着席〕
議員御提案の草原の活用については、例えばススキの蒸散量はスギ・ヒノキと比較して小さく、涵養機能が大きいとの環境省の報告もあるものの、推定涵養量の算定方法が明確に定まっていないことから、まずは環境省や関係団体等に確認しながら課題整理を行い検討してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 白川中流域等での水田湛水事業の湛水期間や面積の拡大に取り組むとのことですが、マスコミ報道では農業など将来の湛水事業は厳しいということを聞いております。
環境省のパンフレット「阿蘇の草原を守る」ということを見ますと、これには草原と森林の比較がなされておりますが、100ミリの雨のときにどうかというと、草原は5%~10%蒸発し、また森林は20%が蒸発するということを報告されておりますし、地表に届く雨水の量は草原で90~95ミリ、森林は80ミリということで、かなりの差があるように書いてあります。炭素量についても草原の方がはるかに効果が高いということが書いてありました。
この中にありますが、東海大学の市川勉先生の観測結果、また熊本大学の下津昌司先生の観測結果、これはちょっと古いんですが、地下水問題を見ますと、下津先生の解説では、阿蘇の外輪山内部に降った雨は、降水量が南阿蘇地域で3億8,700万トン、そのうち蒸発が1億1,610万トンで、直接流水するのが7,740万トンということで、地下水への涵養量としては1億9,350万トンということになっておりますけれども、これはほとんど湧水になるということで、この見解では、外輪山内部からは熊本方面への流出はゼロに近いという表記がなされております。私も阿蘇から地下水として流れてくるものと思っておりましたが、かなり考えが間違っておったような気がしております。
熊本市にとっては命の水でございます。将来、子々孫々この地下水を共有しなければならないということで、この地下水涵養については非常に大事な問題というふうに受け止めておりますので、熊本市をはじめ関連市町村団体、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、最後の質問になりますが、違法政治活動用の立て看板及び違反屋外広告物の現状認識と対応について質問いたします。
4月に行われた熊本市議会議員選挙において、候補者2名が公選法違反で起訴されたことは皆様御存じのとおりでございます。熊本市では、選挙管理委員会から交付された証票が貼られていない、公選法に違反していると思われる政治活動用立て看板が、事務所以外の道路や空き地などに設置されているのを多く目にします。
まず1点目、これらの違法と思われる政治活動用立て看板等における現状の認識とその対応について、選挙管理委員会事務局長にお尋ねいたします。
続けて、一方で広告用の看板についても、熊本市屋外広告物条例に規定されている禁止区域や禁止物件へ林立しており、これらは日頃から視界を塞いだり通行に支障を来しており、強風時などに公衆に対し危害を加えるおそれがあるほか、景観や風致を著しく損ねている状況ではないかと認識しております。
そこで2点目、このような違反屋外広告物への現状の認識とその対応について、都市建設局長にお尋ねします。
また、そのような状況の中、新たな市の取組として、現在くまもとポイント事業の制度設計が進められておりますが、違反している政治活動用立て看板や一般広告物等について、市民からの情報提供などを地域活動として、それをポイント付与の対象としてはどうかと考えております。
そこで3点目、この取組を地域活動としてくまもとポイント事業の対象にすることへの見解について、文化市民局長へお尋ねします。
以上3点、それぞれに答弁をお願いいたします。
〔福島慎一選挙管理委員会事務局長 登壇〕
◎福島慎一 選挙管理委員会事務局長 議員御指摘の政治活動用立て看板につきましては、選挙管理委員会としまして、証票が貼付されていない政治活動用の立て看板が存在していることは認識しております。また、このような看板につきましては、情報提供があった場合には、現地を確認した上で公職選挙法に抵触するおそれがある場合は、当該の個人もしくは後援団体などへ連絡し、是正をお願いしているところでございます。
今後の対応につきましては、本年12月が証票の有効期限の4年を迎えますことから、この更新時期に合わせ、政治活動用事務所に掲示する立札及び看板について、改めまして公職選挙法の趣旨や禁止行為などを十分に説明した上で、証票を交付してまいります。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 2点目の御質問にお答えいたします。
本市で申請に基づき許可しております屋外広告物は約3万個あり、これに自家用、小規模等許可が不要なものや設置場所、大きさ、手続等ルールが守られていない、いわゆる違反広告物を加えますと、非常に多くの広告物が存在しておりまして、全数は把握できておらず、外観だけでは違法であるかどうかの判別も困難でございます。
違反広告物への対応として、国、県、広告業団体、地域団体等との協働によるパトロールや、市民ボランティアから成る簡易除却協力員による違法な貼り紙の除却などを行っております。また、広告業者、広告主等を対象に屋外広告物ルールの周知啓発を目的とした講演会の開催や、昨年7月に策定した屋外広告物ガイドラインの周知にも取り組んでおりますが、違反広告物は後を絶たず、その対応策が課題となっております。
そのような中、昨年6月に違反広告物の落下事故が発生しましたことを受け、安全安心の観点からも抜本的な対策が急務と考えまして、市内一円の違反広告物を調査し、設置者等に対して許可申請へ誘導する取組を、今年度から3か年かけて実施することといたしております。本取組は、広告業者等に委託することを考えておりまして、民間のノウハウやネットワークの活用により迅速かつ適切な対応が期待でき、ひいては屋外広告業界全体の意識向上につなげたいと考えております。
今後もこれら様々な取組を総合的、継続的に実施することで違反広告物を是正し、安全で良好な景観となるよう努めてまいりたいと考えております。
〔金山武史文化市民局長 登壇〕
◎金山武史 文化市民局長 くまもとポイント事業は、地域活動等の担い手不足の解消を目的に、地域活動等への参加のインセンティブとなるポイント制度を導入するものでございまして、対象となる活動につきましては、様々な御意見をお聞きしながら、今後幅広く検討を重ねてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 私たち議員や立候補予定者は、公職選挙法を守らなければなりません。特に選挙前には違反が目立っております。許可された証票は12枚、私たち議員が公選法を安易に考えていないか、いま一度襟を正すべきではないかと思っております。
また、都市建設局では違法の屋外広告物等の対応に多くの団体、ボランティアの協力で取り組んでおられると聞いておりますので、文化市民局のポイント制度等を組み合わせれば、選管や警察にあまり負担をかけずに成果を上げられるのではないかと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。議員各位、また傍聴の皆様、インターネットなどで御参加いただいた皆様方、また答弁をいただきました大西市長はじめ執行部の皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 次に、日程第2 議第240号「教育委員会委員の任命同意について」を議題といたします。
〔議題となった案件〕
┌─────────────────────────────────────┐
│ 議第240号 │
│ 令和5年9月12日提出 │
│ 教育委員会委員の任命同意について │
│ 熊本市教育委員会委員に次の者を任命したいので同意を求める。 │
│ 熊本市長 大 西 一 史 │
│ 村 田 槙 │
└─────────────────────────────────────┘
○田中敦朗 議長 市長の提案理由の説明を求めます。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 ただいま上程されました議第240号「教育委員会委員の任命同意について」の提案理由を申し上げます。
本件は、本年9月25日をもちまして任期満了となります窪田聖尚子氏の後任として、村田槙氏を新たに本市教育委員会委員に任命しようとするものであります。
村田氏は、昭和56年の生まれで、熊本県立大学総合管理学部を卒業後、株式会社テレビ西日本、日本放送協会熊本放送局に勤務されました。その後、熊本市立大江小学校PTA副会長を務められたほか、現在は熊本市体罰等審議会委員、熊本市教育行政審議会委員として尽力されております。
村田氏は教育、学術、文化に識見を有する者として、教育行政の安定と中立の確保をその使命とする教育委員会委員に適任であると考え、任命同意をお願いする次第であります。
○田中敦朗 議長 市長の提案理由の説明は終わりました。
別に発言の通告がありませんので、これより採決いたします。
本案に対し御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は「同意」することに決定いたしました。
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 本日の日程はこれをもって終了いたしました。
この際、お諮りいたします。
明13日から9月26日まで14日間は、議案調査、委員会開催並びに休日のため休会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 議長 御異議なしと認めます。
よって、明13日から9月26日まで14日間は、休会することに決定いたしました。
次会は、9月27日(水曜日)定刻に開きます。
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○田中敦朗 議長 では、本日はこれをもって散会いたします。
午前11時02分 散会
〇本日の会議に付した事件
一、議事日程のとおり
令和5年9月12日
出席議員 48名
1番 田 中 敦 朗 2番 大 嶌 澄 雄
3番 村 上 麿 4番 瀬 尾 誠 一
5番 菊 地 渚 沙 6番 山 中 惣一郎
7番 井 坂 隆 寛 8番 木 庭 功 二
9番 村 上 誠 也 10番 古 川 智 子
11番 荒 川 慎太郎 12番 松 本 幸 隆
13番 中 川 栄一郎 14番 松 川 善 範
15番 筑 紫 るみ子 16番 井 芹 栄 次
17番 島 津 哲 也 18番 吉 田 健 一
19番 齊 藤 博 20番 田 島 幸 治
21番 日 隈 忍 22番 山 本 浩 之
23番 北 川 哉 24番 平 江 透
25番 吉 村 健 治 26番 山 内 勝 志
27番 伊 藤 和 仁 28番 高 瀬 千鶴子
29番 小佐井 賀瑞宜 30番 寺 本 義 勝
31番 高 本 一 臣 32番 西 岡 誠 也
33番 田 上 辰 也 34番 三 森 至 加
35番 浜 田 大 介 36番 井 本 正 広
37番 大 石 浩 文 38番 田 中 誠 一
39番 坂 田 誠 二 40番 落 水 清 弘
41番 紫 垣 正 仁 43番 澤 田 昌 作
44番 満 永 寿 博 45番 藤 山 英 美
46番 田 尻 善 裕 47番 上 野 美恵子
48番 上 田 芳 裕 49番 村 上 博
説明のため出席した者
市長 大 西 一 史 副市長 深 水 政 彦
副市長 中垣内 隆 久 政策局長 田 中 俊 実
総務局長 宮 崎 裕 章 財政局長 三 島 健 一
文化市民局長 金 山 武 史 健康福祉局長 津 田 善 幸
こども局長 木 櫛 謙 治 環境局長 早 野 貴 志
経済観光局長 村 上 和 美 農水局長 大 塚 裕 一
都市建設局長 井 芹 和 哉 消防局長 福 田 和 幸
交通事業管理者 古 庄 修 治 上下水道事業管理者田 中 陽 礼
教育長 遠 藤 洋 路 中央区長 岡 村 公 輝
東区長 本 田 昌 浩 西区長 河 本 英 典
南区長 本 田 正 文 北区長 中 川 和 徳
選挙管理委員会事務局長
福 島 慎 一
職務のため出席した議会局職員
局長 江 幸 博 次長 中 村 清 香
議事課長 池 福 史 弘 政策調査課長 上 野 公 一
令和5年9月12日(火曜)
┌─────────────────────────────────────┐
│ 議 事 日 程 第6号 │
│ 令和5年9月12日(火曜)午前10時開議 │
│ 第 1 一般質問 │
│ 第 2 議第240号 教育委員会委員の任命同意について │
└─────────────────────────────────────┘
午前9時59分 開議
○田中敦朗 議長 ただいまより本日の会議を開きます。
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 日程第1「一般質問」を行います。
藤山英美議員の発言を許します。藤山英美議員。
〔45番 藤山英美議員 登壇 拍手〕
◆藤山英美 議員 おはようございます。熊本自由民主党市議団、藤山英美でございます。
議員各位には、一般質問の機会をいただき感謝いたします。
質問の前に、先日、監査委員として初めて、秋田市で開催されました全国都市監査委員会総会・研修会に参加してまいりました。その報告を少しさせていただきたいと存じます。
研修会に参加しまして、改めまして監査の重要性を再認識したところでございます。皆様も御承知のとおり、監査は市の行財政が適切かつ効率的に運用されているかをチェックし、改善に向けた指摘等を行うこととなっておりますが、これは私が議員としてこれまで一般質問等で発言、提案をしてまいりましたそのものであったと感じているところでございます。
地方公共団体は、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならないとされておりますが、これは職員の働き方改革にも通じるものと思っております。
今回の監査委員会総会・研修会では、内部統制について聴講してまいりましたが、内部統制は令和2年の地方自治法の一部改正により導入されたもので、そのプロセスはリスクの把握、評価、対応、モニタリング及び改善から成るPDCAサイクルを継続的に繰り返すことにより、各部署のリスクを低減するものとされております。
私は内部統制の研修を受けまして、改めましてこれまでの議員活動は正しかった、評価できるものではないかと感じたところでございます。今回も監査的視点を交えながら議員として、また監査委員として市民サービスの向上につなげてまいることを表明させていただきまして、一般質問に入らせていただきます。大西市長並びに執行部の皆様には、簡潔な答弁をよろしくお願いいたします。
まず、即効性のある交通渋滞対策について質問いたします。
交通渋滞は、モータリゼーションの進展とともに、全国、いや世界の都市の共通課題であります。今なお解決に至っていない問題であると言えます。
御承知のとおり、本市の交通事情は主要渋滞箇所など、3大都市圏を除く全国の政令指定都市の中でもワーストワンであり、市民生活や経済活動に大きな影響を及ぼしております。
渋滞がひどくなる原因は、自家用自動車の普及に加え、それに対して道路網及び公共交通網の整備の遅れ、都市の地理的要因など様々な要素が複雑に絡み合っております。いずれか1つの対策に集中して渋滞対策を実施するよりも、まさしく大西市長が示されているように、地域の特性に応じて公共交通と自動車交通を効率的に組み合わせ、利便性の高い交通体系を構築することが肝要だと思います。そのためには、自家用車の利用抑制につながるバスや市電などの公共交通網の整備と利用促進並びに自転車の利用促進や、現在工事が行われている熊本西環状道路のように、中心市街地を迂回するバイパス道路を整備することも大切なことであります。
また、近年では一般道路整備が用地買収等の課題もあり難しくなっている状況でありますことから、10分・20分構想のように高架による有料道路整備をすることなども、長期的な視点から重要であると考えております。
今、長期的視点の対策も重要であると述べましたが、本市における渋滞対策は、TSMCの操業に伴い、さらなる渋滞悪化が見込まれております。まさに待ったなしの課題であると思っております。市民の方々からは、即効性のある対策が求められております。
そこで、本日は短期的な渋滞解消対策に焦点を絞って、今後の方針を確認したいと思います。
最近、執行部においても盛んにその成果をアピールされている、交差点改良工事による渋滞解消対策についてでございます。
本市のホームページを見ますと、スマート交差点として紹介されており、田迎3丁目交差点の改良においては既存の道路空間を活用し右折専用レーンを追加したことにより、改良前と比較して渋滞の長さが110メートルから10メートルへ9割短縮したと効果を示してあります。そのほかにも2つの事例が紹介されていますが、バスの走行時間が6分短縮するなど非常に即効性があり、かつ費用対効果の高い対策だと思います。私は、この交差点改良事業を短期的な渋滞対策の軸に据えるべきではないかと考えております。
具体的には、第二空港線の佐土原交差点の右折レーンの延長、小池竜田線と第二空港線の交差点改良、同じく広畑交差点、桜木東小学校南西の交差点など、用地買収をしなくても改良できるのではないかと思います。この点について市長はどのようにお考えでしょうか。見解をお尋ねするとともに、今後同様の改良に着手する箇所等があればお示しいただきたいと思います。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 スマート交差点は、既存の道路空間を活用した車線の再配分や、信号現示の調整などによりまして渋滞緩和を図る取組であり、これまで田迎3丁目交差点のほか2か所の整備を行い、渋滞長やバスの走行時間の大幅な短縮など、着実に効果が出ております。なお、本年度は流通団地入口交差点の整備を実施しております。
用地買収を必要としないため、通常の交差点改良と比べ安価で早期の効果発現が期待できますことから、交通渋滞が常態化している本市の渋滞対策として極めて重要な取組と考えておりまして、現在市内一円を対象に、交通管理者と候補箇所の選定を進めております。
議員御提案の交差点につきましては、交通状況等の調査を既に実施しているところでございまして、改善の余地がある箇所も含まれておりますことから、早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 以前、桜木地域の方々、また佐土原地域の方々から、バスを通してほしい、増便してほしいとの要望があっておりました。
私は、平成16年第3回定例会から何度も、市電の150円均一運賃を提案してまいりました。そして、平成19年10月にこれが実施されました。以後、乗降者が1,000万人を超えたということでございます。多くの利用者の方々に大変喜ばれたというふうに思っております。同時に、バス事業者には申し訳ないことをしたと思っておりました。これは150円運賃とバス料金の差からすると、ほぼ電車に流れるということでございます。
それから、私の家の前のバスは、以前はほとんどが電車通りを通るルートでありましたが、ルートが激変しておりました。現在、私の家の前を通るバスは平日121本ありますが、電車通りを通るバスは19本です。ほかの102本は、桜木地域は3路線に、また佐土原、市民病院、東区役所、自衛隊、泉ヶ丘などを経由して県庁前を通り水前寺に出るコースとなっております。バスの利用者は、今まで利用できなかったのが利便性が高くなり、確実に乗客が増えておりました。
しかし、渋滞の問題があります。以前、バスの運転手さんから、第二空港線と小池竜田線の交差点は、通過するのに信号サイクルが4回はかかりますと聞いておりました。
スマート交差点の意味は、賢く早いということだそうです。短期的な渋滞解消を目指すこと、すなわち賢く早い行動力ではないかと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、バリアフリー事業の推進について質問いたします。
公共交通の利用率を上げるために、市では電車の電停改良、バリアフリー化などの整備を進めております。市電の利用者にとってはありがたいことと考えております。
電停の改良には、以前の辛島町電停で約5億5,000万円、動植物園入口の電停につきましては終了しておりますが、これも2億円を超えております。熊商前電停は今工事中で、今後の予定の健軍校前電停など、いずれも2億円を超える費用がかかると聞き及んでおります。
市電の電停には多額の予算を使って着々とバリアフリー化が進められていますが、歩道のバリアフリー化は遅々として進んでいない感があり、改善の努力が見られないところであると思います。同時進行で行うべきと思っております。
歩道は、一般の歩行者をはじめ児童、高齢者、障がいを持った方など様々な利用者がおられます。さらに、自転車やキックボードの利用者など多様化してきております。市長の公約としての、誰もが安心して暮らせるまち、誰もが住んでみたくなる、訪れたくなるまち、上質の生活都市を実現するために、早急な対策が必要であると思っております。
本市は来年度、レンタサイクルを本格的に実施する予定ということであります。安全安心、危機管理の面からも喫緊の課題と思っております。
そこで質問です。歩道のバリアフリー化に関する今後の方針について、市長にお尋ねいたします。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 本市ではこれまで、平成16年に策定いたしました熊本市移動円滑化基本構想に基づき、中心市街地や健軍地区などにおいて歩道等のバリアフリー化を推進してまいりました。
こうした中、令和2年の高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法の改正等を踏まえ、道路のみならず建築物との連続性を確保した面的・一体的なバリアフリー化をより一層進めるため、今年6月にバリアフリーマスタープランを策定いたしました。
本市マスタープランの特徴の一つとして、市民参加のまちあるき点検を重視しておりまして、点検で抽出された課題やその解消状況を随時プランに反映させる、成長する計画として策定しております。
今年の3月に行われました、まちあるき点検には、私自身も車椅子に乗って参加いたしましたが、改めて歩道の段差や傾きなどの課題解消の必要性を実感し、まちあるき点検で抽出された歩道の課題について、ブロック補修、通行の支障となる樹木の剪定や民地樹木の指導・改善等、順次解消を図っております。
今後も、誰もが移動しやすく暮らしやすい上質な生活都市の実現に向け、歩道のバリアフリー化を推進してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 非常に大事な問題であります。市電の電停や施設などはバリアフリーが進んでいると思いますが、歩道はあまり実感がありません。
電停や施設に行くためには歩道を通ります。大事な大事な歩道だと思っております。車椅子や手押し車、またベビーカーの利用者からは、歩道は危ない、怖いという声を聞きます。
市長は、車椅子に乗ってまちあるき点検をされ、歩道の段差や傾きなどの問題解消の必要性を実感されたとの答弁を聞き、うれしく思います。スピード感を持ってお願いしたいと思っております。誰もが移動しやすく暮らしやすい上質な生活都市を実現していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
続いて、歩道の安全対策について質問いたします。
先ほど述べました渋滞の解消や緩和については、道路の整備や公共交通の利用率を高めるなど様々な取組が必要ですが、自転車利用の促進もその一つであると考えます。脱炭素社会の実現や国民の健康増進などの理由からも、自転車利用の促進が図られるべきであると私は考えております。
しかしながら、マスコミ報道によれば、交通事故全体に占める自転車関連事故の割合が高まっていると聞き及んでおります。特に、自転車利用者と歩行者との歩道上での接触・衝突事故が増えることが心配でございます。
来年度、レンタサイクルを本格的に導入することで、ますます自転車利用が増えることでしょうが、自転車は原則車道を通行すること、またやむを得ない事情により歩道を通行する場合でも、歩道は歩行者優先といった交通ルールが守られておりません。歩行者がいるにもかかわらず、猛スピードで自転車が通行していることもしばしば見受けられます。
交通ルールの徹底にはまだまだ時間を要することから、歩行者がより安全に利用できる歩道を実現することが重要であります。用地を取得し歩道の幅を広げることや自転車の専用レーンを整備することなどにより、歩行者の安全は向上しますが、土地の収用に伴う歩道整備には莫大な費用が必要であります。また、土地の収用において地域住民の理解が得られるかなど解決すべき課題は多く、実現には相当期間が必要であることと考えております。
このようなことから、私は昨年一般質問で、歩道の安全性を少しでも高めるために、もともと狭い歩道をさらに狭くしている街路樹や植樹帯を撤去したり、電線等を地中化し電柱をなくすことによって、少しでも歩道幅員を広く利用できるようにと提案いたしました。今後も短期間で実現できるこれらの取組をさらに加速し、歩行者の安全性を向上していく必要があり、特に歩道を狭く危険にしている街路樹や植樹帯に対しては明確な対応基準をしっかり定め、伐採や撤去などの歩道の安全に資する対応をしていくことが重要と考えております。
そこで質問でございます。
1点目、歩道を狭く危険にしている街路樹や植樹帯の対応基準をどのように定めているのか。
2点目、昨年度より現在に至るまでに、歩道の安全性を高めるため街路樹や植樹帯の伐採や撤去に取り組んだ実績と今後の予定について、都市建設局長にお尋ねいたします。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 ただいまの御質問にお答えいたします。
〔議長退席、副議長着席〕
街路樹や植樹帯の繁茂につきましては、剪定、撤去等による適切な維持管理に努めているところでございますが、視認性が悪く安全な通行ができないような場所においては、地域特性や沿道環境、植樹ますのサイズや歩道幅員を踏まえて、個別に対策に取り組んでおります。
街路樹再生計画において重点路線として位置づけております主要地方道熊本高森線、通称電車通り及び主要地方道熊本益城大津線、通称第二空港線は、昨年度より安全安心の観点で、計画的に樹木の撤去を進めているところです。引き続き森の都熊本にふさわしい良好な景観と、道路利用者の安全や快適性が調和した歩行空間づくりに、より一層取り組んでまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 来年度、レンタサイクルの本格的導入、駐輪場の整備等で自転車の利用が拡大すると考えております。歩道の安全安心対策は喫緊の課題と思っておりますし、歩行者と自転車の悲惨な事故が増えないように、歩道整備等に早急に取り組んでいただきたいと思います。
また、街路樹再生計画など明確な対応基準で、森の都熊本にふさわしい良好な景観、道路利用者のための安全で快適性の調和が取れた歩行空間づくりに期待いたします。
植え込みを見ますと雑草や雑木が繁茂しております。なかなか管理が行き届かないというのは実感としてあります。予算の面、時間の面、労力の面、いろいろ不足するものがありますので、適正管理に努めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
続いて、学校プール再編事業について、引き続き質問いたします。
この質問は継続性があるので、私が所属する委員会の所管の問題でありますけれども、質問させていただきたいと思います。
学校プールについてはこれまで本会議などで、公共施設に係る維持管理コストの抑制や削減、公共施設等マネジメントについて様々な提案をしてまいりました。
その中で、令和4年度から学校プールの再編についてモデル事業を開始され、様々な効果が検証されているとお聞きしております。令和4年度及び今年度、2年間の検証結果を踏まえ、この学校プール再編事業を公共施設に係る維持管理コストの抑制や削減、公共施設等マネジメントについての実践例としてさらに推し進めていくことは、非常に大事なことと思っております。
そこで、前にも述べましたことを踏まえて、4点お尋ねいたします。
まず1点目、今年度のプール再編モデル校の実施状況について。
2点目、実施後の検証結果や効果及び課題について。
3点目、今後のプール建て替えについての対象校とモデル校として条件に合う学校の数について。
4点目、今後の展望について、お示しいただきたいと思います。
以上4点、教育長に答弁を求めます。
〔遠藤洋路教育長 登壇〕
◎遠藤洋路 教育長 学校プール再編事業は、学校プールの建て替え費用と維持管理費用削減及び児童の泳力向上や教員の負担軽減などの効果を総合的に考えモデル校を選定し、民間スイミングクラブの活用や近隣学校との共用などに取り組んでおります。
令和4年度は飽田南小、田底小の2校で実施し、令和5年度は城北小、吉松小、芳野小の3校を加え、計5校の小学校で実施しております。
実施後のアンケートの結果では、楽しさ、意欲の高まり、泳ぎの上達、本事業の継続、教員の負担軽減などの項目で、約9割の児童、保護者、教職員の好意的な意見が見られたところです。また、指導者の人数も多いので監視の目も行き届くことなど、安全に授業が実施できることは大きな効果であると考えております。民間のスイミングクラブを活用した学校については、室内のため天候に左右されないこと、熱中症や日焼けの心配もないことも効果として挙げられます。
課題としては、移動に時間を要するため、授業時数の確保や授業の実施回数などを工夫する必要があることと認識しております。
今後についてですが、プールの築年数50年以上を基準とした場合、今後10年間で建て替えを要する小学校は17校あります。現時点では、そのうち児童数や受入れ施設の有無、施設までの移動時間など条件に合う小学校は8校であり、来年度も2校程度拡充する方向で検討しております。
公共施設マネジメントの視点や、これまで検証してきた効果も踏まえながら、対象となる学校及び受入れ側となるスイミングクラブ等との協議を丁寧に行い、計画的に進めてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 この事業については、実施校でない保護者の方からも歓迎する声を聞いております。実施後の検証結果では多くの効果があり、9割の児童、保護者、教職員の好意的な意見があったということは、今後拡大の期待を感じます。課題は工夫で解決できるものと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
今後のプール建て替えについては、築50年以上のものは今後10年間で17校ということであります。解体、建築には約1億7,000万円かかると言われております。17校で29億円以上かかると思います。8校は条件に合うということでございますので、積極的に取り組んでいただきたいと思っております。
また、大規模校については問題があるということで聞いておりますが、近くにプールの施設がある学校では1年間を通じて利用できますので、ローテーションなどを考えればできるのではないかなという思いがあります。特に民間のプール、県市のプールについては温水ですので、1年間利用することは可能だと思っておりますので、またどうぞよろしくお願いいたします。多くの方が喜んでいただける施策と思っております。
次に、自治会の助成について質問いたします。
これは、私が昨年の9月定例会で決算質疑した問題の継続でございます。
各町内自治会における町内自治振興補助金の使途については、毎年提出される事業実施報告書や決算書等により、各区役所で精査されているところであると聞いておりますが、中でも支出に係る役員の報酬については、各町内で決めることとなっていることから、その額については自治会ごとに少額から多額まで様々であると推察しております。自治会の活動内容や役員の業務負担によって報酬額は定められていると思いますが、その額が適正であるかは疑問視するところであります。
現在の町内自治振興補助金は、均等割と世帯割の積算によるものでございますが、この世帯割については以前、自治会を通じて市政だよりを配布される文書配布委託料が、平成20年度から直接全戸配布されることとなり廃止となったため、新たに創設されたものであります。
ところが、一部の自治会では文書配布委託料の廃止に伴い、名目を変えて補助金として上乗せされたと捉え、その分を自治会長の役員手当の増額に充てたのではないかと疑うような事案が見受けられましたので、補助金そのものの在り方についても疑問を呈しております。
昨年の第3回定例会の予算決算委員会においても、補助金調書の自治振興補助金の積算基礎が一括で記載されていることから、個別の記載を求めるとともに、把握されていない役員の報酬額の把握を求めたところであります。
自治会の弱体化が懸念される現在、持続可能な自治会運営を目指す上で、適正な会計処理を行うことは重要であります。役員報酬等も含め透明化することで、開かれた自治会運営につながると思われます。
報酬額の現状把握を含め、その後の状況について文化市民局長にお尋ねいたします。
〔金山武史文化市民局長 登壇〕
◎金山武史 文化市民局長 本市から町内自治会に助成している町内自治振興補助金は、広く自治会活動として支出する経費全般を補助対象としており、その使途を含めた自治会予算等については、一般的に各自治会の総会等で地域住民承認の下、決定し執行されているところでございます。
その中で、役員報酬については自治会ごとに独自に定められていると認識しておりますが、その額には大きな差異があることも承知しております。
町内自治会の運営に当たっては、透明性を確保し地域の皆様方の信頼を得て進めることが重要と認識しておりまして、本市としても補助金の執行に際しては、自治会に対して適正な会計処理を働きかけるとともに、今後策定するガイドラインの中で、会計処理などの標準的な在り方についてもお示ししてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 昨年の第3回定例会の決算質疑でしたことが、何も変わっていないと思います。
補助金調書の自治振興補助金の積算基礎が、一括で910自治会が掲載されていて、内容が全く分かりません。これは今は区役所でチェックすることになっておりますが、10年近くも補助金を全額受給しているのに区役所ではチェックされていない。以前から一部の自治会長の不正を聞いておりましたが、前例踏襲で一向に改善されていない。公金であり厳正に対処しなければならない。本腰で改革に向かうべきだと思っております。
これも公金です。監査のチェックから見ますと、監査でもその小さな一つ一つのチェックはなかなか難しいところですので、これは担当課で完璧にチェックすべき問題だと思っております。それが、10年近くも補助金を丸のまま受給している会長がいるということは問題だと思っております。額は500万円を超えていると思われます。不正できないようなシステムを構築することが必要ではないかと思っておりますので、この件につきましては取り組んでいただきたいと思っております。
公金の管理運用につきましては、我々議員も政務活動費でかなりのチェックを受けながら、最後は公認会計士のチェックを受けておりますので、そういう大事なところがまだまだ構築されるべきではないかと思っております。
次に、鶯川の河川改修及び桜木・花立地区の浸水対策についてお尋ねいたします。
これまでにも地域の課題として、鶯川の河川改修状況や桜木・花立地区の浸水対策の進捗状況についてお尋ねしてまいりました。近年、全国各地で異常気象による災害、特に集中豪雨による都市型水害が頻発しており、雨の降り方を見ていると、いつ大災害が起きてもおかしくない状況でございます。
鶯川の改修については、これまで鋭意取り組んでいただいたことに対して感謝申し上げます。令和4年第4回定例会で、秋津小学校西側の鶯3号橋の改修や隣接する管理道路への対応、河川改修に必要な用地の確保を進めているとの答弁をいただいております。
桜木・花立地区では度々浸水被害が発生しており、鶯川の上流域である第二空港線では道路冠水により渋滞が発生する等、交通機能に支障が生じております。桜木小学校前では50センチを超える浸水となり、通学する児童にとっても非常に危険な状況であります。河川改修等については長い期間を要することは承知しておりますが、地域としては一日も早い浸水被害の軽減や解消をお願いするところでございます。
そこで、鶯川の河川改修状況や桜木・花立地区の浸水対策について、都市建設局長にお尋ねいたします。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 鶯川の河川改修及び桜木・花立地区の浸水対策について、御質問にお答えいたします。
鶯川については、これまで地域の皆様の御協力を得ながら、河道拡幅や鶯川調整池の貯留量を増やすなど治水対策に取り組んできたところでございます。今年度末には長年の課題でありました鶯3号橋の完成を予定しており、今後も丁寧な説明を行うことで必要な用地を確保しながら、事業を着実に進めてまいります。
また、鶯3号橋に隣接する管理用道路につきましては、現在、現地調査を実施しておりまして、地域の御意向を確認しながら、整備方針を決定してまいります。
桜木・花立地区の浸水対策につきましては、浸水被害が頻発しております主要地方道熊本益城大津線、通称第二空港線や桜木小学校周辺に降った雨水を、新しく地下に埋設する雨水バイパス管に流すことで、当地区の浸水被害を大きく軽減することができると考えております。その第1期工事として、本年8月に第二空港線から鶯川調整池までの雨水バイパス管工事に着手したところであり、今後、下流区間の整備に取り組み、おおむね5年間での完成を目指してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 鶯川の河川改修については、平成10年第2回定例会で多自然型での実施を提案して以来、24年になります。平成16年8月に多自然型での完成、18年、地域の努力で蛍が飛び続けております。以来、環境型の鶯川として貴重な自然が残っております。また、平成20年第2回定例会で、秋津中央公園を暗渠で分水することを提案して、それが実現いたしております。職員の努力で着実に進んでまいりました。答弁では鶯3号橋が今年度末に完成するとのこと、来年の梅雨には間に合うということで期待しております。ありがとうございました。
また、桜木・花立地区の浸水対策は、今後5年かかるという大工事でございます。一日も早い完成を期待したいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
次に、TSMCなどの進出を踏まえ、新たな地下水涵養対策についてお尋ねいたします。
皆様御存じのとおり、本市地下水の重要な涵養地域であります菊陽町において、現在世界的な半導体メーカーであるTSMCが工場建設を行っております。工場では、最近の報道の情報では1日約8,500トンの地下水を採取する計画と伺っております。
私も多くの市民から、熊本市の水道水源である地下水は本当に大丈夫なのか、将来を危惧する声を多数いただいております。今に生きる我々の責務として、熊本市が世界に誇る地下水を、次の世代に確実に伝える責務があると思っております。
本市では、中長期的に減少傾向にあった地下水位に歯止めをかけるため、2004年に大津町、菊陽町、地元土地改良区等と連携し、白川中流域水田湛水事業を開始いたしました。私は平成14年第3回定例会で、白川中流域水田湛水事業に関し、採取量が一番多い当時の熊本市水道局に対し応分の負担をして責任を果たすよう訴え、平成15年度から1,000万円の負担が始まりました。現在5,000万円程度になっていると思っております。これまで行ってきた本事業等の効果により、長年低下傾向にあった江津湖の湧水量は近年回復傾向にあると報道されております。
しかし、先日地元紙で報道されたとおり、今後白川中流域で大幅に涵養量を増やすことは難しい状況にあります。TSMCには地下水採取に相当する地下水涵養を行うことは当然として、熊本市としても新たな地下水涵養対策に取り組む時期に来ているのではないかと思っております。
私は令和元年第3回定例会において、地下水涵養対策の一つの手段として、草原の活用を提案いたしました。阿蘇地域の草原は、放牧、採草、野焼きによって1,000年以上保たれており、牛馬や人々の営みに深く関係があり、近年では世界文化遺産登録に向けた重要な要素の一つとなっております。
本市では昭和28年の白川大水害を契機に涵養林整備を開始し、平成元年度からはその目的を水源涵養として整備してまいりました。草原は景観や農業だけでなく地下水涵養や河川の流量調整にも寄与すると考えられており、地下水涵養対策としても大いに期待できるものではないでしょうか。
白川中流域には、今後さらにIC工場等が進出することも予想されます。地下水採取量と地下水涵養量の収支バランスを適切に保つためにも、新たな地下水涵養対策として、阿蘇地域の草原を活用してはいかがかと思っております。環境局長にお尋ねいたします。
〔早野貴志環境局長 登壇〕
◎早野貴志 環境局長 新たな地下水涵養対策については、TSMCなど半導体関連企業等の進出により、今後地下水採取量の増加が予想され、採取量と涵養量の収支バランスをさらに図る必要があり、本市にとっても重要な課題でありますことから、熊本県や関係機関等と連携し、白川中流域等での水田湛水事業の湛水期間や面積の拡大に取り組んでいるところでございます。
〔副議長退席、議長着席〕
議員御提案の草原の活用については、例えばススキの蒸散量はスギ・ヒノキと比較して小さく、涵養機能が大きいとの環境省の報告もあるものの、推定涵養量の算定方法が明確に定まっていないことから、まずは環境省や関係団体等に確認しながら課題整理を行い検討してまいります。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 白川中流域等での水田湛水事業の湛水期間や面積の拡大に取り組むとのことですが、マスコミ報道では農業など将来の湛水事業は厳しいということを聞いております。
環境省のパンフレット「阿蘇の草原を守る」ということを見ますと、これには草原と森林の比較がなされておりますが、100ミリの雨のときにどうかというと、草原は5%~10%蒸発し、また森林は20%が蒸発するということを報告されておりますし、地表に届く雨水の量は草原で90~95ミリ、森林は80ミリということで、かなりの差があるように書いてあります。炭素量についても草原の方がはるかに効果が高いということが書いてありました。
この中にありますが、東海大学の市川勉先生の観測結果、また熊本大学の下津昌司先生の観測結果、これはちょっと古いんですが、地下水問題を見ますと、下津先生の解説では、阿蘇の外輪山内部に降った雨は、降水量が南阿蘇地域で3億8,700万トン、そのうち蒸発が1億1,610万トンで、直接流水するのが7,740万トンということで、地下水への涵養量としては1億9,350万トンということになっておりますけれども、これはほとんど湧水になるということで、この見解では、外輪山内部からは熊本方面への流出はゼロに近いという表記がなされております。私も阿蘇から地下水として流れてくるものと思っておりましたが、かなり考えが間違っておったような気がしております。
熊本市にとっては命の水でございます。将来、子々孫々この地下水を共有しなければならないということで、この地下水涵養については非常に大事な問題というふうに受け止めておりますので、熊本市をはじめ関連市町村団体、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、最後の質問になりますが、違法政治活動用の立て看板及び違反屋外広告物の現状認識と対応について質問いたします。
4月に行われた熊本市議会議員選挙において、候補者2名が公選法違反で起訴されたことは皆様御存じのとおりでございます。熊本市では、選挙管理委員会から交付された証票が貼られていない、公選法に違反していると思われる政治活動用立て看板が、事務所以外の道路や空き地などに設置されているのを多く目にします。
まず1点目、これらの違法と思われる政治活動用立て看板等における現状の認識とその対応について、選挙管理委員会事務局長にお尋ねいたします。
続けて、一方で広告用の看板についても、熊本市屋外広告物条例に規定されている禁止区域や禁止物件へ林立しており、これらは日頃から視界を塞いだり通行に支障を来しており、強風時などに公衆に対し危害を加えるおそれがあるほか、景観や風致を著しく損ねている状況ではないかと認識しております。
そこで2点目、このような違反屋外広告物への現状の認識とその対応について、都市建設局長にお尋ねします。
また、そのような状況の中、新たな市の取組として、現在くまもとポイント事業の制度設計が進められておりますが、違反している政治活動用立て看板や一般広告物等について、市民からの情報提供などを地域活動として、それをポイント付与の対象としてはどうかと考えております。
そこで3点目、この取組を地域活動としてくまもとポイント事業の対象にすることへの見解について、文化市民局長へお尋ねします。
以上3点、それぞれに答弁をお願いいたします。
〔福島慎一選挙管理委員会事務局長 登壇〕
◎福島慎一 選挙管理委員会事務局長 議員御指摘の政治活動用立て看板につきましては、選挙管理委員会としまして、証票が貼付されていない政治活動用の立て看板が存在していることは認識しております。また、このような看板につきましては、情報提供があった場合には、現地を確認した上で公職選挙法に抵触するおそれがある場合は、当該の個人もしくは後援団体などへ連絡し、是正をお願いしているところでございます。
今後の対応につきましては、本年12月が証票の有効期限の4年を迎えますことから、この更新時期に合わせ、政治活動用事務所に掲示する立札及び看板について、改めまして公職選挙法の趣旨や禁止行為などを十分に説明した上で、証票を交付してまいります。
〔井芹和哉都市建設局長 登壇〕
◎井芹和哉 都市建設局長 2点目の御質問にお答えいたします。
本市で申請に基づき許可しております屋外広告物は約3万個あり、これに自家用、小規模等許可が不要なものや設置場所、大きさ、手続等ルールが守られていない、いわゆる違反広告物を加えますと、非常に多くの広告物が存在しておりまして、全数は把握できておらず、外観だけでは違法であるかどうかの判別も困難でございます。
違反広告物への対応として、国、県、広告業団体、地域団体等との協働によるパトロールや、市民ボランティアから成る簡易除却協力員による違法な貼り紙の除却などを行っております。また、広告業者、広告主等を対象に屋外広告物ルールの周知啓発を目的とした講演会の開催や、昨年7月に策定した屋外広告物ガイドラインの周知にも取り組んでおりますが、違反広告物は後を絶たず、その対応策が課題となっております。
そのような中、昨年6月に違反広告物の落下事故が発生しましたことを受け、安全安心の観点からも抜本的な対策が急務と考えまして、市内一円の違反広告物を調査し、設置者等に対して許可申請へ誘導する取組を、今年度から3か年かけて実施することといたしております。本取組は、広告業者等に委託することを考えておりまして、民間のノウハウやネットワークの活用により迅速かつ適切な対応が期待でき、ひいては屋外広告業界全体の意識向上につなげたいと考えております。
今後もこれら様々な取組を総合的、継続的に実施することで違反広告物を是正し、安全で良好な景観となるよう努めてまいりたいと考えております。
〔金山武史文化市民局長 登壇〕
◎金山武史 文化市民局長 くまもとポイント事業は、地域活動等の担い手不足の解消を目的に、地域活動等への参加のインセンティブとなるポイント制度を導入するものでございまして、対象となる活動につきましては、様々な御意見をお聞きしながら、今後幅広く検討を重ねてまいりたいと考えております。
〔45番 藤山英美議員 登壇〕
◆藤山英美 議員 私たち議員や立候補予定者は、公職選挙法を守らなければなりません。特に選挙前には違反が目立っております。許可された証票は12枚、私たち議員が公選法を安易に考えていないか、いま一度襟を正すべきではないかと思っております。
また、都市建設局では違法の屋外広告物等の対応に多くの団体、ボランティアの協力で取り組んでおられると聞いておりますので、文化市民局のポイント制度等を組み合わせれば、選管や警察にあまり負担をかけずに成果を上げられるのではないかと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。議員各位、また傍聴の皆様、インターネットなどで御参加いただいた皆様方、また答弁をいただきました大西市長はじめ執行部の皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 次に、日程第2 議第240号「教育委員会委員の任命同意について」を議題といたします。
〔議題となった案件〕
┌─────────────────────────────────────┐
│ 議第240号 │
│ 令和5年9月12日提出 │
│ 教育委員会委員の任命同意について │
│ 熊本市教育委員会委員に次の者を任命したいので同意を求める。 │
│ 熊本市長 大 西 一 史 │
│ 村 田 槙 │
└─────────────────────────────────────┘
○田中敦朗 議長 市長の提案理由の説明を求めます。
〔大西一史市長 登壇〕
◎大西一史 市長 ただいま上程されました議第240号「教育委員会委員の任命同意について」の提案理由を申し上げます。
本件は、本年9月25日をもちまして任期満了となります窪田聖尚子氏の後任として、村田槙氏を新たに本市教育委員会委員に任命しようとするものであります。
村田氏は、昭和56年の生まれで、熊本県立大学総合管理学部を卒業後、株式会社テレビ西日本、日本放送協会熊本放送局に勤務されました。その後、熊本市立大江小学校PTA副会長を務められたほか、現在は熊本市体罰等審議会委員、熊本市教育行政審議会委員として尽力されております。
村田氏は教育、学術、文化に識見を有する者として、教育行政の安定と中立の確保をその使命とする教育委員会委員に適任であると考え、任命同意をお願いする次第であります。
○田中敦朗 議長 市長の提案理由の説明は終わりました。
別に発言の通告がありませんので、これより採決いたします。
本案に対し御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 議長 御異議なしと認めます。
よって、本案は「同意」することに決定いたしました。
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 本日の日程はこれをもって終了いたしました。
この際、お諮りいたします。
明13日から9月26日まで14日間は、議案調査、委員会開催並びに休日のため休会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○田中敦朗 議長 御異議なしと認めます。
よって、明13日から9月26日まで14日間は、休会することに決定いたしました。
次会は、9月27日(水曜日)定刻に開きます。
────────────────────────────
○田中敦朗 議長 では、本日はこれをもって散会いたします。
午前11時02分 散会
〇本日の会議に付した事件
一、議事日程のとおり
令和5年9月12日
出席議員 48名
1番 田 中 敦 朗 2番 大 嶌 澄 雄
3番 村 上 麿 4番 瀬 尾 誠 一
5番 菊 地 渚 沙 6番 山 中 惣一郎
7番 井 坂 隆 寛 8番 木 庭 功 二
9番 村 上 誠 也 10番 古 川 智 子
11番 荒 川 慎太郎 12番 松 本 幸 隆
13番 中 川 栄一郎 14番 松 川 善 範
15番 筑 紫 るみ子 16番 井 芹 栄 次
17番 島 津 哲 也 18番 吉 田 健 一
19番 齊 藤 博 20番 田 島 幸 治
21番 日 隈 忍 22番 山 本 浩 之
23番 北 川 哉 24番 平 江 透
25番 吉 村 健 治 26番 山 内 勝 志
27番 伊 藤 和 仁 28番 高 瀬 千鶴子
29番 小佐井 賀瑞宜 30番 寺 本 義 勝
31番 高 本 一 臣 32番 西 岡 誠 也
33番 田 上 辰 也 34番 三 森 至 加
35番 浜 田 大 介 36番 井 本 正 広
37番 大 石 浩 文 38番 田 中 誠 一
39番 坂 田 誠 二 40番 落 水 清 弘
41番 紫 垣 正 仁 43番 澤 田 昌 作
44番 満 永 寿 博 45番 藤 山 英 美
46番 田 尻 善 裕 47番 上 野 美恵子
48番 上 田 芳 裕 49番 村 上 博
説明のため出席した者
市長 大 西 一 史 副市長 深 水 政 彦
副市長 中垣内 隆 久 政策局長 田 中 俊 実
総務局長 宮 崎 裕 章 財政局長 三 島 健 一
文化市民局長 金 山 武 史 健康福祉局長 津 田 善 幸
こども局長 木 櫛 謙 治 環境局長 早 野 貴 志
経済観光局長 村 上 和 美 農水局長 大 塚 裕 一
都市建設局長 井 芹 和 哉 消防局長 福 田 和 幸
交通事業管理者 古 庄 修 治 上下水道事業管理者田 中 陽 礼
教育長 遠 藤 洋 路 中央区長 岡 村 公 輝
東区長 本 田 昌 浩 西区長 河 本 英 典
南区長 本 田 正 文 北区長 中 川 和 徳
選挙管理委員会事務局長
福 島 慎 一
職務のため出席した議会局職員
局長 江 幸 博 次長 中 村 清 香
議事課長 池 福 史 弘 政策調査課長 上 野 公 一