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熊本市議会議員 たなか あつお

熊本市議会議員 たなか あつお

2023年03月07日 教育市民分科会

令和5年第1回教育市民分科会

              教育市民分科会会議録

開催年月日   令和5年3月7日(火)
開催場所    教育市民委員会室
出席委員    8名
        田 中 敦 朗 分科会長   日 隈   忍 副分科会長
        原     亨 委員     西 岡 誠 也 委員
        藤 永   弘 委員     澤 田 昌 作 委員
        田 中 誠 一 委員     上 野 美恵子 委員

議題・協議事項
  (1)議案の審査(9件)
     議第 1号「令和5年度熊本市一般会計予算」中、教育市民分科会関係分
     議第 11号「令和5年度熊本市奨学金貸付事業会計予算」
     議第 18号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
     議第 25号「令和4年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算」
     議第 33号「熊本市附属機関設置条例の一部改正について」中、教育市民分科会関係分
     議第 41号「熊本市記念館条例の一部改正について」
     議第 44号「熊本市立幼稚園条例の一部改正について」
     議第 90号「財産の譲与について」
     議第 92号「特定の事務を取り扱う郵便局の指定について」

                            午前10時02分 開会
田中敦朗 分科会長  ただいまから予算決算委員会教育市民分科会を開会いたします。
 今回、当分科会において審査を分担します議案は、予算4件、条例3件、財産の譲与1件、その他1件の計9件であります。
 それでは、審査の方法及び日程についてお諮りいたします。
 今定例会におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、審査の日程を局ごとに設定し、審査を行うこととしております。
 よって、当分科会の審査の日程については、本日これより文化市民局・区役所について、明日午前10時より教育委員会についての審査を行い、審査の方法としては、議案についての説明を聴取した後、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 分科会長  御異議なしと認め、そのように執り行います。
 それでは、これより文化市民局・区役所に関する議案の審査を行います。
 まず、議第18号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。


◎岡本智美 地域政策課長  予算決算委員会教育市民分科会説明資料をお願いいたします。
 議第18号「令和4年度熊本市一般会計補正予算」のうち、文化市民局・各区役所分について御説明いたします。
 資料市-1の97ページをお願いします。
 文化市民局・令和4年度補正予算総括表をお願いいたします。
 補正額は、総務費、教育費、災害復旧費を含めて6,480万円余の増額補正でございます。これは、マイナンバーカードの申請数が想定を下回ったことに伴うカード交付経費の減額や、埋蔵文化財発掘調査の委託減に伴う事業費の減額があるものの、熊本城復元整備基金への積立てに伴う増額や、熊本城宇土櫓の解体保存工事に係る国庫補助金の一部が今年度中に先行して交付されることなどから、総額として増となったものです。
 続きまして、繰越明許費補正について御説明いたします。
 まず、男女共同参画センターはあもにい施設整備事業2,060万円余でございます。これは、男女共同参画センターはあもにいメインホールスピーカー改修工事において、半導体不足の影響からアンプ類の作成に大幅な納期の遅れが生じ、令和4年度内に工事の完了が見込めないことから、次年度へ繰り越すものでございます。
 次に、中心市街地分煙施設設置費助成事業3,510万円余でございます。これは、中心市街地に新たに分煙施設を設置する際の経費を助成する事業でございますが、詳細につきましては、後ほど担当課長から補足資料により説明いたします。
 次に、旧学校施設利活用整備事業880万円でございます。旧松尾西小学校の下水道直結工事に係る経費で、設計額の増額や工期の見直し等を行ったものの、数度の入札不調が生じ、年度内の竣工が不可となったため、繰り越すものでございます。
 次に、南区施設整備事業1,740万円余でございます。これは、昇降機設備改修工事を行うため入札を実施しましたが、2回の入札が不調となり、3回目の入札で落札されました。しかし、技術者の確保が年度内には難しいとのことから、任意着手方式による余裕工期を設定し、契約期間を令和5年8月14日までに変更したため、繰り越すものでございます。
 次に、文化財等保存活用事業1,970万円でございます。これは、横井小楠記念館駐車場外構整備等に係る経費でございますが、設計に期間を要したため、次年度へ繰り越すものでございます。
 次に、熊本城施設整備事業1,750万円余でございます。これは、熊本城三の丸公園街灯設備改修工事について今年度入札不調であったため、次年度に計画していた街灯設備改修工事と併せて発注することとして次年度に繰り越すものでございます。
 次に、教育施設災害復旧事業でございます。2億9,810万円余のうち、熊本城復旧事業関連といたしまして、まず、熊本城宇土櫓五階櫓解体保存工事分の2億3,240万円余がございます。これは、次年度分の国庫補助について一部先行して補助金が交付されることになったため、本市予算について2月補正で増額補正を計上した上で次年度施工分の工事請負費を繰り越すものでございます。また、熊本城宇土櫓続櫓台石垣復旧設計業務委託分の2,220万円余、熊本城北十八間櫓・東十八間櫓台石垣復旧設計業務委託分の3,080万円余を計上しております。石垣復旧設計については、専門委員会からの指導により追加作業を行う必要が生じ、年度内に石垣の実施設計を完了させることが困難となったことから、委託費を次年度に繰り越すものでございます。
 熊本城関連のほか、文化財災害復旧経費関連が1,260万円余でございます。これは、熊本地震で被災した明治天皇小島行在所の復旧に係る経費等でございます。令和4年10月に工事着工しましたが、部材の傷み等が想定より激しく、可能な限り既存部材の再利用に努めるため、木材の調査や既存材料の確認等に時間を要したことで当初見込んでいたよりも年度内の工事出来高が上がらなかったため、次年度へ繰り越すものでございます。
 100ページをお願いいたします。
 今回の補正予算の内訳でございますが、主なものについて説明させていただきます。
 戸籍住民基本台帳費でございます。地域政策課1のパスポート事務経費でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響による渡航自粛や外国での渡航制限に伴い、パスポートの申請件数が見込みより下回ったことにより、熊本県収入印紙購入費用の930万円余の減額補正を計上しております。
 続きまして、社会生活総務費でございます。人権政策課2の植木ふれあい文化センター施設整備経費につきましては、植木ふれあい文化センターの長寿命化改修工事の入札執行残により240万円余の減額補正を計上しております。
 男女共同参画課1の男女共同参画センター施設整備経費につきましては、メインホールサスペンションライトモーター取替工事等の執行残により2,330万円余の減額補正を計上しております。
 101ページをお願いいたします。
 続きまして、交通安全対策費でございます。生活安全課の交通遺児対策経費でございますが、交通遺児寄附金積立金として320万円余の増額補正を計上しております。
 次に、自治振興費でございます。地域活動推進課3の市民公益活動支援基金経費でございますが、積立金として760万円余の増額補正を計上しております。
 次に、区政推進費でございます。地域政策課1の社会保障・税番号制度推進経費でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響等により企業への出張申請受付数が想定より伸びなかったことから、会計年度任用職員人件費や郵送料等、総額7,060万円余の減額補正を計上しております。
 区役所の所管の予算につきましては、この後、中央区から御説明いたします。

◎佐藤博義 中央区総務企画課長  説明資料の102ページ~103ページをお願いいたします。
 私からは、各区役所の補正予算計上分を一括して説明させていただきます。
 まず、各区の管理経費として5区で合計4,185万2,000円の増額補正を計上しております。これは、主に燃料費の高騰により各区で使用する電気やガス、ガソリン代として追加で必要になる経費でございます。
 次に、各区のまちづくり推進経費や施設整備経費でございますけれども、その2つの項目の合計で中央区が257万円、東区が213万1,000円、西区が457万1,000円、南区が2,697万5,000円、北区が1,171万8,000円の5区いずれも減額補正を計上いたしております。補正の主な要因は、施設整備費や業務委託料、補助金などの執行残によるものでございます。
 主なものといたしまして、103ページ一番上の南区施設整備経費2,435万4,000円の減額補正ですが、これは主に天明まちづくりセンター及び火の君文化センターの空調設備等工事に係る入札残により減額となったものでございます。
 説明は以上でございます。

◎岡本智美 地域政策課長  次に、文化振興費でございます。
 104ページになります。
 文化政策課5のエンターテインメント支援基金経費でございますが、令和4年分寄附金をエンターテインメント支援基金へ積み立てるものとして660万円余の増額補正を計上しております。
 次に、社会教育総務費でございます。生涯学習課1の生涯学習推進経費につきましては、熊本市のセキュリティ対策強化に伴い改修が必要になったもので、委託料60万円余の増額補正を計上しております。
 次に、公民館費でございます。生涯学習課1の一般管理経費につきましては、会計年度任用職員の減員に伴い560万円余の減額補正を計上しております。
 次に、105ページをお願いいたします。
 文化財費でございます。文化財課2の埋蔵文化財調査経費でございますが、想定していた受託事業の発掘調査が減少したことにより作業員の報酬、委託料等1億3,640万円余の減額補正を計上しております。
 106ページをお願いいたします。
 施設管理費でございます。1の熊本城施設管理経費(政策)、熊本城公開関連経費でございますが、熊本城特別公開に伴うわくわく座との共通入園券の市負担執行残等により負担金5,650万円余などの減額補正を計上しております。
 次に、整備振興費でございます。熊本城総合事務所2の「復興城主」関連経費でございますが、昨年中に頂いた熊本城への寄附金や県からの熊本地震被災文化財等復旧復興事業補助金を熊本城復元整備基金へ積み立てるため、3億2,590万円余の増額補正を計上しております。
 続きまして、総務費災害復旧費でございます。熊本地震関連分として地域活動推進課の地域コミュニティ施設等再建支援経費でございますが、神社やお堂など地域コミュニティの拠点施設等の復旧工事に対する補助金の執行残により2,000万円の減額補正を計上しております。
 107ページをお願いいたします。
 教育費災害復旧費でございます。文化財課1の文化財等災害復旧経費でございますが、記念館の災害復旧工事が完了したため、執行残5,100万円の減額補正を計上しております。
 熊本城総合事務所1の熊本城災害復旧経費でございますが、熊本城宇土櫓の解体保存工事などについて、次年度分の国庫補助金の一部が先行して今年度交付されることになったため、2億5,960万円余の増額補正を計上しております。
 2月補正の説明は以上となります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。

◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長  補足①の資料をお願いいたします。
 昨年の6月補正予算で御承認いただきました熊本市中心市街地分煙施設設置費助成事業について御説明いたします。
 事業の進捗状況でございますが、1の助成金交付決定者は、前回の委員会で御説明いたしました1事業者から増えておりません。分煙施設の供用開始は、商業施設がオープンする4月25日になる予定でございます。
 2の繰越明許費補正でございますが、本年度予算4,000万円から1の交付決定額489万7,000円を引いた3,510万3,000円を次年度まで繰り越し、引き続き分煙施設設置費助成事業を継続したいと考えております。
 3の施設面積要件緩和の検討でございますが、助成事業の活用を促すため、分煙施設の面積要件に関して、おおむね5平方メートル以上と規定しているものを、車椅子が回転できる2.25平方メートル以上に緩和したいと考えております。あわせて、同一施設同一敷地内に複数設置する場合は、2基目以降の施設面積を受動喫煙防止を講じることができる範囲内で2.25平方メートル以下にすることができることとしたいと考えており、予算案を御承認いただきましたら、速やかに要綱改正を行いたいと考えております。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  補足②お願いいたします。
 男女共同参画センターはあもにいメインホール工事に伴う利用料の補填についてをお願いいたします。
 男女共同参画センターはあもにいメインホールにおいて、舞台照明設備改修等3件の工事を行っており、現場作業期間である令和5年1月~3月までのホール利用料及び利用者の減少による駐車場料金相当額の補填を行うものでございます。補填額は、コロナ影響前の3か年の4月~12月の利用料金の平均収入に対して、今年度の回復率を算出し、過去3年間の1月~3月の実績に回復率を乗じ算出しており、330万円余の増額補正を行うものでございます。
 男女共同参画センターはあもにいメインホールの工事に伴う利用料金の補填についての説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  次に、議第1号「令和5年度熊本市一般会計予算」中、当分科会関係分についての説明を求めます。

◎岡本智美 地域政策課長  議第1号「令和5年度熊本市一般会計予算」のうち、文化市民局及び各区役所分について説明いたします。
 資料市-2の142ページをお願いいたします。
 文化市民局・令和5年度当初予算総括表でございます。
 143ページをお願いいたします。
 予算額は、総務費、教育費、災害復旧費を合わせて所管予算合計136億3,050万円余でございます。対前年比では5億420万円余の増額で、伸び率は3.8%となっております。これは、熊本城内の石垣や建造物等の復旧に係る経費や復旧過程の段階的公開に係る経費の増が主な要因でございます。
 続きまして、144ページをお願いいたします。
 債務負担行為につきましては、区民課窓口支援業務委託ほか13件について、所要の期間及び限度額の設定をお願いしております。
 なお、詳細な内容につきましては、後ほど予算内訳の中で説明させていただきます。
 続きまして、146ページをお願いします。
 今回の当初予算の歳出内訳でございます。
 まず、文書広報費でございます。オンブズマン事務局ですが、2名のオンブズマン及びオンブズマンを補佐する3名の専門調査員の報酬等として2,290万円余を計上しております。
 次に、戸籍住民基本台帳費でございます。地域政策課4の区民課窓口業務支援経費につきましては、中央区区民課における郵便請求対応、窓口レジ業務委託等に係る経費として8,400万円を計上しております。また、同業務につきましては、令和5年10月~令和8年9月までの3か年、引き続き契約するための債務負担行為、限度額2億4,600万円を計上しております。
 続きまして、147ページをお願いします。
 社会生活総務費でございます。人権政策課1の人権啓発経費につきましては、様々な人権課題の啓発を行っている熊本市人権啓発市民協議会に対する負担金や、新型コロナウイルス感染症に関する人権啓発のための経費として1,420万円を計上しております。
 5のふれあい文化センター施設整備経費につきましては、長寿命化計画に伴う昇降機改修工事経費等として2,140万円を計上しております。
 次に、148ページをお願いします。
 男女共同参画課5の女性の活躍推進事業につきましては、国の交付金を活用した新型コロナウイルス関連の事業として、孤独・孤立等で不安を抱える女性への相談支援を行う女性のつながりサポート事業や市民・企業への意識調査を実施するための経費として570万円余を計上しております。
 次に、生活安全課2の犯罪被害者等支援推進経費につきましては、230万円余を計上しております。これは、公益社団法人くまもと被害者支援センターの運営補助金と、犯罪被害者の実情等について理解を深めるための講演会開催経費等でございます。
 149ページをお願いいたします。
 7の消費者教育推進経費300万円余を計上しております。これは、学校等において効果的に消費者教育を推進するため、消費者センターと消費者教育の担い手との連絡調整役を務める消費者教育コーディネーターの報酬等でございます。
 次に、交通安全対策費でございます。生活安全課2の交通指導員経費につきましては、1,490万円余を計上しております。これは、地域での交通安全活動に従事している交通指導員の報酬等でございます。
 続きまして、150ページをお願いいたします。
 中段部分、青少年育成費でございます。生涯学習課2の校区青少年健全育成助成として600万円余を計上しております。これは、90校区の青少年健全育成協議会等の活動支援経費でございます。
 6のはたちの記念式典経費につきましては、式典開催や警備等に係る経費980万円余を計上しております。
 次に、自治振興費でございます。
 151ページをお願いいたします。
 地域活動推進課1の町内自治振興育成経費2億6,820万円を計上しております。これは、町内自治会に対する活動経費及び町内防犯灯の維持管理経費に対する助成等のための経費でございます。
 続きまして、152ページをお願いいたします。
 中段部分、区政推進費でございます。地域政策課3の社会保障・税番号制度推進経費として10億300万円を計上しております。これは、マイナンバーカードの取得促進に要する経費で、今年度は新たに電子証明書更新等事務を郵便局に委託する予定としております。
 なお、各区役所のまちづくり推進経費等の詳細につきましては、この後、各区から説明させていただきます。

◎佐藤博義 中央区総務企画課長  説明資料の152ページ最下段をお願いいたします。
 目の区政推進費におきまして、中央区の経費総額で3億577万6,000円を計上いたしております。内容といたしましては、まず、1の中央区まちづくり推進経費1,900万円でございますが、このまちづくり推進経費につきましては、各区もそれぞれ同額を計上いたしております。詳細につきましては、後ほど補足説明におきまして各区から説明させていただきます。
 次のページ、2の中央区管理経費4,391万8,000円ですが、これは五福、大江両交流施設の維持管理経費などでございます。
 次に、3の中央区施設整備経費1億3,618万2,000円ですが、これは五福まちづくり交流センターの外壁や昇降機、その他の改修工事に係る経費などでございます。
 最後に、4の白川公園内複合施設等管理運営経費1億667万6,000円ですが、これは中央公民館や白川公園などの管理運営に係る指定管理料でございます。
 説明は以上でございます。

◎野口嘉久 東区総務企画課長  同じく、説明資料153ページの中段を御覧ください。
 2番の東区管理経費1億761万3,000円は、東区役所、それからまちづくりセンターの管理運営に要する経費でございます。
 次に、3番の東区施設整備経費2,414万8,000円の内訳でございますが、主に東区役所駐車場改修工事に係る経費でございます。
 東区の総額としまして、1億5,076万1,000円を計上しております。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎東野正明 西区総務企画課長  同じく153ページの西区総務企画課をお願いいたします。
 2、西区管理経費8,855万7,000円は、西区役所及び各まちづくりセンター庁舎の管理に要する経費でございます。
 3、西区施設整備経費4,413万円は、西区役所旧館の直流電源装置取替え及び音響設備改修工事や西区の河内公民館多目的トイレ設置工事等であり、4は閉校した松尾3小学校利活用に係る経費932万5,000円でございます。
 5は、令和4年度に引き続きまして、河内・芳野校区における「地域おこし協力隊」の受入れに要する経費として972万4,000円でございます。
 154ページをお願いいたします。
 6、河内町住民広場管理運営経費でございますが、88万6,000円は河内町にある住民広場の管理経費でございます。
 西区予算といたしまして、総額1億7,162万2,000円を計上しております。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎福田敏則 南区総務企画課長  154ページ、南区の欄をお願いいたします。
 総額10億576万円を計上しております。
 まず、2の南区管理経費2億651万9,000円は、区役所、まちづくりセンター等の管理経費でございます。
 次に、3の南区施設整備経費7億7,700万円は、主に長寿命化計画に基づく経費でございます。内訳といたしましては、アスパル富合の空調設備、音響、舞台照明のほか、火の君文化センターの空調設備、飽田まちづくりセンターの外壁工事及び昇降機に係る工事、天明まちづくりセンターの屋根防水及び昇降機に係る工事を予定しております。
 4の川尻公会堂管理経費324万1,000円は、指定管理料及び機械警備等を計上しております。
 説明は以上となります。

◎有田美保子 北区総務企画課長  同じく説明資料154ページの北区の欄をお願いいたします。
 北区経費総額で8億4,963万4,000円を計上いたしております。
 2番の北区管理経費1億6,261万9,000円ですが、これは北区役所や植木、北部、清水、龍田の各まちづくりセンターの維持管理経費などでございます。
 次に、3の北区施設整備経費6億6,671万5,000円ですが、これは北区役所耐震改修工事や植木文化センターの空調や受変電設備、その他工事に係る経費などでございます。
 最後に、4の植木温泉福祉交流館管理経費130万円ですが、これは同館の施設管理に要する経費でございます。
 説明は以上でございます。

◎岡本智美 地域政策課長  156ページをお願いいたします。
 文化振興費でございます。
 文化政策課15の文化芸術基本計画策定経費として300万円を計上しております。これは、熊本市の特色を生かした実効性のある戦略的な文化政策を展開するため、文化芸術基本計画の策定に向けた調査等を行うための経費でございます。
 また、17の文化顧問経費として470万円を計上しております。これは、市民が身近に文化芸術に親しめるまちづくりを推進するため新たに配置する文化顧問の委嘱経費、研修経費等でございます。
 続きまして、157ページをお願いいたします。
 中段部分、公民館費でございます。生涯学習課1の一般管理経費として2億840万円余を計上しております。これは、公設公民館18館の会計年度任用職員の報酬等に係る経費でございます。
 次に、文化財費でございます。
 158ページをお願いいたします。
 文化財課1の記念館活用関連経費2,030万円余を計上しております。これは、熊本地震で被災した記念館の完全復旧に伴い、各記念館の魅力を感じてもらえるような季節イベントの開催や映像コンテンツの活用など、広く記念館を知ってもらうための事業経費でございます。
 また、次のページ、13の史跡等購入経費につきましては、1億2,440万円余を計上しております。これは、夏目漱石第6旧居の土地等取得のほか、国指定史跡釜尾古墳、同じく国指定史跡塚原古墳群の国の追加指定に伴い、公有地化するための経費でございます。
 なお、夏目漱石第6旧居の取得等については、後ほど補足資料にて説明させていただきます。
 続きまして、施設管理費でございます。
 160ページをお願いいたします。
 熊本城総合事務所2の熊本城公開関連経費5億4,370万円を計上しております。これは、入園管理や警備、清掃、広報業務を一本化した熊本城管理運営業務委託経費、熊本城ミュージアムわくわく座との共通入園券販売に伴う負担金や観光券手数料など、熊本城の特別公開に係る経費でございます。また、令和6年度から5年間の熊本城管理運営業務委託の経費として22億8,300万円の債務負担行為を計上しております。
 次に、4の熊本城施設整備経費につきましては、熊本城内の施設改修工事や古樹の治療、危険木撤去など施設・設備の整備に係る経費として9,320万円を計上しております。
 中段、整備振興費でございます。1の熊本城調査研究事業2,370万円余を計上しております。これは、熊本城の総合的な調査研究を行うための経費で、熊本城復旧シンポジウムを開催するための経費や発掘作業員の雇用経費など各種調査研究経費でございます。
 次に、総務費災害復旧費でございます。地域活動推進課、熊本地震関連として地域コミュニティ施設等再建支援経費2,680万円余を計上しております。これは、神社やお堂など地域コミュニティの拠点施設等の復旧工事に対する助成等の経費でございます。
 次に、教育費災害復旧費でございます。
 161ページをお願いいたします。
 文化財課1の文化財等災害復旧経費9,100万円を計上しております。これは、主に熊本地震で被災した明治天皇小島行在所の復旧工事に係る経費で、令和5年度末、工事完了の予定でございます。
 最後に、熊本城総合事務所1の熊本城災害復旧経費22億1,540万円を計上しております。これは、熊本地震で被災した熊本城内の石垣や建造物等の復旧に向けた設計や工事費用、文化財の調査、測量業務等の経費、園路安全対策などの復旧過程の段階的公開関連経費などでございます。また、令和6年度以降にも履行期間が及ぶものとして、下段に記載のとおり10件の債務負担行為を計上しております。
 令和5年度当初予算の説明は以上でございます。
 引き続き、補足③のマイナンバーカードの取得促進等についての資料をお願いいたします。
 まず、本市のカードの取得状況ですが、資料には1月末時点の記載をしておりますが、昨日、2月末時点の数値について通知がありましたので、そちらを御報告させていただきます。
 2月末時点における申請率は86.87%、交付率は67.40%となっており、申請率、交付率ともに政令指定都市20市中1位と、交付率、申請率とも1位となっております。
 また、マイナンバーカードの受け取りについては、従来のコールセンターでの予約に加え、先月6日よりインターネットによる予約を開始し、マイナポイント第2弾の申込み期限日までに市民の皆様が時間に余裕を持ってカードの受け取りができるよう、利便性の向上を図ったところです。
 次に、昨年12月から実施していますコンビニ等での証明等発行手数料10円化に伴う効果ですが、開始1か月でコンビニ等での取得割合が約10.5%伸びております。また、同月はカードの交付率も3.1%伸びており、一定の効果があったものと捉えております。この証明書発行手数料10円につきましては、当初、令和5年3月末までを予定としておりましたが、区役所窓口の繁忙期対応を見据え、6月末まで継続予定としております。
 次に、マイナンバーカードサテライトの移設ですが、中央区サテライトについては、賃貸人の都合により同フロア内の別区画に移設予定としており、移設工事は令和5年4月~5月頃までで調整を行っております。
 なお、資料にありますとおり、区画は分かれてしまいますが、カード交付窓口と健康保険証とのひもづけを行う窓口を区分けするなど、市民の皆様にとりまして分かりやすく効果的な窓口となるよう工夫いたします。
 最後に、南区サテライトにつきましては、賃貸人の都合により今月末をもって閉設といたしますが、郵便局への業務委託により、市民の利便性を損なわないよう対応してまいります。
 引き続き、マイナンバーカードの取得促進に向け、関係部局と連携しながら取り組んでまいります。
 説明は以上です。

◎北野伊織 文化財課長  資料補足④、夏目漱石第6旧居取得及び活用に関する基本的な方向性についてを御覧ください。
 令和5年度当初予算中、史跡等購入経費として予算計上しております中で、夏目漱石第6旧居取得及び活用に関する基本的な方向性について御説明いたします。
 まず、1点目の第6旧居の取得・保存・活用に取り組む理由でございます。
 熊本の漱石を語る上で、旧居の存在は欠かせない資源であります。本市では、既に水前寺にあります第3旧居、内坪井にあります第5旧居を所有しておりますが、北千反畑の藤崎宮地区にあります第6旧居は、漱石が住んだ家の中で当時のまま現存する2軒のうちの1軒でございます。
 その第6旧居でございますが、当時の柱やはり、欄間などの部材がそのまま現存しており、特に漱石お気に入りと言われる2階の部屋は当時の雰囲気を保っております。また、歩いて10分程度の第5旧居と併せ、訪れる方も多い状況です。このように文化資源並びに観光資源としても価値が高いものと捉えている第6旧居でございますが、個人所有での保存だけでは価値の継承が難しいと考えておりまして、その価値の滅失を防ぐために、保存を行いながら新たな価値づけを行うことで資源活用を高めたいと考えております。
 次に、2、保存活用方針でございます。
 第6旧居の文化財的価値を保存するとともに、新たな資源として有効活用を図るため、仮称でございますが、「漱石文化振興活用方針・計画」を策定したいと考えております。具体的には、活用イメージにありますように、第6旧居に新たな価値を付加し、3つの旧居を生かした活用を行うとともに、県内に点在する漱石にまつわる文化遺産を活かし、県や関係市、五高である熊本大学、観光をはじめとする産業界などと広域連携かつ産官学民で取り組んでまいりたいと考えております。
 最後に、3、今後のスケジュールでございます。
 令和5年度に取得を行うと同時に、熊本に遺る夏目漱石文化遺産の保存・利活用方針及び計画の策定後、改修等を行いまして、令和8年度の漱石来熊130年、没後110年という節目の年に合わせて、同時期に供用開始を目指したいと考えております。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎佐藤博義 中央区総務企画課長  各区のまちづくり推進経費について、資料の補足⑤をもちまして各区から説明させていただきます。
 なお、各区のまちづくりビジョンは今年度で10年が経過いたしますが、来年度策定予定の次期総合計画との整合を図るため、現行ビジョンを1年延長いたします。
 それでは、中央区をお願いいたします。
 中央区のまちづくりにつきましては、資料左側記載の基本理念やまちづくりの方向性等を踏まえた取組を行っており、資料右側記載のまちづくり推進経費として17事業1,900万円を計上いたしております。
 新規事業といたしまして、まず、10番のママもパパも赤ちゃんも元気にいきいき・キラキラライフ事業では、子育て世代に対し地域や同世代の方々との交流の場などを提供し、誰もが健康で安心して子育てに専念できるような支援を行っていくものでございます。
 次、11番のマンションのご近所付き合い支援事業では、マンション住民と地域のつながりの希薄さを解消するため、自治会向けとマンション管理組合向けに双方の交流を促すセミナーを開催するほか、アンケートを実施し、効果的な施策の検討を行うものでございます。
 また、12番のつながるマガジン“まちのわ”作成事業では、中央区内の公園や、そこで活動する地域団体を紹介するガイドブックを作成し、引っ越してこられた方や子育て世代などに配布することにより、公園の利用によるつながりの創出と地域活動への関心、参加を促すものでございます。
 説明は以上でございます。

◎野口嘉久 東区総務企画課長  同じ資料、東区をお願いいたします。
 東区のまちづくり推進経費でございますが、めざす区の姿、基本方針、重点的取組みにつきましては、資料左側に記載のとおりでございます。資料の右側、まちづくり推進経費としまして20事業1,900万円を計上させていただいております。
 まず、1の地域の情報ネットワーク活性化支援事業では、町内自治会長や地域各種団体の役員を対象に、コロナ禍での新たな活動形態で地域活動が実践できるようICT講座を開催するなど、持続する地域コミュニティづくりを図るものでございます。
 次に、5の地域と企業を結ぶまちづくり応援事業では、自治会等と地域貢献したい企業とのマッチングにより地域課題の解決を図るものでございます。
 また、11の新規事業でございますが、東区みんなde防災まちづくり事業では、地域が主体的に防災活動を継続していく体制づくりや意識の醸成を図るため、地域防災計画の策定を支援するものでございます。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎東野正明 西区総務企画課長  次の資料、令和5年度西区まちづくりの取組をお願いいたします。
 西区では、左枠縦書きの5つのまちづくり推進方針に基づきまして、右枠の11の事業を計画したところでございます。予算といたしましては、まちづくり推進経費1,900万円を計上しております。
 それでは、主な事業3件を御説明いたします。
 まず、推進方針③西区の豊富な地域の宝にスポットを当てた取組といたしまして、事業番号6の西区にぎわいづくり推進経費でございます。例年3月に開催される駅前フェスタの一環で、「西区フェスタ」を実行委員会形式で開催しております。昨年はコロナ禍ではありましたが、感染防止対策を徹底して行った上で実施し、駅前のアミュひろば前に西区マルシェ、白川河川敷にキッズ広場やアウトドア体験コーナー等様々なコンテンツを設けたところでありまして、また3年ぶりの開催ということもありまして、約1万5,000人の市民でにぎわったところでございます。
 同じく、事業番号8の西区(サイク)リングのまちづくり推進経費です。西区はサイクリストにやさしいまちを推進しており、これまでサイクリングマップの作成やサイクルラックの貸出し、西区を巡るデジタルスタンプラリー等を開催してきたところでございますが、西区内のコンビニへフロアポンプの配備や、自転車を活用してPR、イベント等を開催し、さらに西区(サイク)リングのまちとして情報発信を行ってまいりたいと考えております。
 次に、推進方針⑤コロナ禍の中での新しい生活様式を取り入れたまちづくりといたしまして、事業番号11のICTを活用した子育て情報発信事業です。コロナ禍で停滞していた地域の子育て支援活動の活性化を図るために、子育てサークルなどの子育て支援事業を紙媒体と電子媒体に集約し、文章だけでなく画像や動画による情報を取り入れた西区独自の子育て応援情報マップとして発信するものでございます。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

◎福田敏則 南区総務企画課長  次の資料、南区まちづくりの取組をお願いいたします。
 南区まちづくりを推進する経費、16事業1,900万円を計上しております。
 それでは、主なものについて説明いたします。
 1の津波・高潮警戒地域防災計画作成支援事業につきましては、今年度、天明地区4校区全てにて地域住民主体のワークショップによる作成支援を行いました。校区の実情に応じた地区防災計画を作成することができ、令和5年度は引き続き、津波・高潮警戒地域である飽田地区にて地区防災計画の作成支援を行ってまいります。
 2の防災に強いまちづくり育成事業では、防災士がより身近で、得意分野を活かせるよう、地域で行われる防災訓練や防災講座等に行政と防災士が協働で支援し、地域防災力の向上を図ってまいります。
 8のICTでつながるまちづくり事業では、高齢者を中心に初心者向けのスマホ講座などを地域学生と一緒に開催し、地域におけるデジタル化の促進及び世代間交流を行ってまいります。また、さらなる地域コミュニティの活性化を図るため、地域と企業、行政がつながるまちづくり事業を進めてまいります。
 9のまちづくり人材育成事業では、まちづくりに興味のある住民と企業を巻き込んだワークショップの開催や、スキルアップのための支援を行ってまいります。また、支援の際は、14の地域コミュニティづくり支援事業や15の地域緊急課題対策事業を活用し、地域まちづくりの機運を逃さず、地域の活性化につながるよう取り組んでまいります。
 そのほか、新規事業として、企業と地域、行政が連携し企画運営から行う12の地域とつくるまちづくりイベント事業や、地域の魅力発信を目的に、農業や歴史・文化との触れ合いを体験する13の地域資源活用事業を予定しているところです。
 説明は以上となります。

◎有田美保子 北区総務企画課長  次の資料、北区のまちづくりの取組、概要を御覧ください。
 北区のまちづくりにつきましては、資料左側記載の基本方針やまちづくりの方向性等を踏まえた取組を行っており、21事業1,900万円を計上いたしております。
 新規事業といたしまして、まず、4番の交流促進事業では、これから地域を担う子育て世代をターゲットに、地域交流イベントを通して、地域活動についての広報等を行い、自治会への加入と地域活動への参加を促していくものでございます。
 10番の地域防災力向上研修では、北部地域の3校区に設置した避難所運営委員会について、HUGゲームの体験や各校区からの取組発表を行い、地域住民の防災意識の向上と円滑な避難所運営に役立てていくものでございます。
 また、11番の清水地域4校区合同防災研修は、広域防災センターにて清水地域4校区を対象とした防災体験学習を実施し、これまでに得た防災に関する知識や防災意識をさらに向上させ、校区間の連携や防災に関する機運醸成につなげていくものでございます。
 最後に、16番の自治会ってなぁに?では、小学校の授業において、地域活動の重要性や地域で活動している方の話を直接聞く機会を設け、地域活動の活性化や担い手育成につなげるものでございます。
 説明は以上でございます。

◎上島雄二 文化政策課長  資料補足⑥文化顧問の設置について御説明させていただきます。
 まず、この事業の目的でございますが、文化芸術が持つ多様な魅力と創造性をまちづくりにいかすとともに、市民が身近に文化芸術に親しめるまちづくりを進めるために、新たに文化顧問1名を配置し、助言等をいただきながら、その知見を政策に活用するためのものでございます。
 次に、具体的な事業内容といたしましては、文化顧問から文化芸術をいかしたまちづくりへの助言や文化芸術的思考をいかした政策課題等に対する助言をいただくほか、こういった文化芸術的思考を身につけるための職員向けの研修等につきましても、この事業の中で行ってまいりたいと考えております。
 次に、文化顧問に求める人物像といたしましては、文化芸術に関する幅広い知見はもとより、その知見を行政機関の政策やまちづくり、地域課題の解決にいかすことができるような人物がふさわしいと考えておりまして、具体的には、先般、市長も申し上げましたが、東京藝術大学学長の日比野克彦氏を候補に考えているところでございます。
 最後に、事業費でございます。文化顧問はアドバイザー的な役割で月に一、二回程度市役所に来ていただくほか、必要に応じてリモートでの相談等を行いながら、いろいろと助言をいただきたいと考えておりまして、それに伴う報酬は年間で120万円、旅費が130万円、このほか、職員の人材育成に伴う研修費用といたしまして220万円、合計で470万円を計上しております。
 文化顧問関係の補足説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  次に、議第33号「熊本市附属機関設置条例の一部改正について」中、当分科会関係分の説明を求めます。

◎佐藤博義 中央区総務企画課長  資料は補足⑦をお願いいたします。
 議第33号「熊本市附属機関設置条例の一部改正について」のうち、当分科会関係分について御説明いたします。
 まず、中央区総務企画課分でございますが、2ページの市長の附属機関の表中、90の項にあります中央区役所指定管理者候補者選定委員会については、来年度で白川公園内複合施設等の現行の5年間の指定期間が終了することから、指定管理者候補者の選定について審議する附属機関を新たに設置するものでございます。
 説明は以上です。

◎大石雄一 生涯学習課長  同じく資料補足⑦をお願いいたします。
 生涯学習課分でございますが、3ページの教育委員会の附属機関の表中、14の項にあります熊本市生涯学習推進計画策定委員会については、来年度で現行の熊本市生涯学習推進計画の計画期間が終了することから、次期計画を策定するために必要な事項を審議する委員会を設置するものでございます。
 説明は以上です。

田中敦朗 分科会長  次に、議第41号「熊本市記念館条例の一部改正について」の説明を求めます。

◎北野伊織 文化財課長  市-3、議第41号「熊本市記念館条例の一部改正について」御説明いたします。
 熊本市記念館条例の一部を次に改正するものでございます。
 第2条の表熊本洋学校教師ジェーンズ邸の項中「水前寺公園22番16号」を「水前寺公園12番10号」に改め、同表に次のように加える。夏目漱石大江旧居、熊本市中央区水前寺公園21番16号。
 第5条中「一に」を「いずれかに」に改め、同条第1号中「き損する」を「毀損する」に改める。
 提出理由でございます。記念館の移転及び追加をするため、所要の改正を行う必要がありますことから、この条例案を提出する理由であります。
 続きまして、補足⑧をお開きください。
 ジェーンズ邸の住所変更につきましては、熊本地震で全壊しましたジェーンズ邸の移築に伴う位置の変更によるものでございます。
 夏目漱石大江旧居につきましては、倒壊前のジェーンズ邸と同じ敷地内にあり、熊本地震前は非公開としておりましたが、地震後は特別公開したところ入館者も多く、引き続き公開を続けていくため、このたび新たに記念館として位置づけを行うものでございます。
 次のページをお開きください。
 第5条中の2件につきましては、規定の整備によるものでございます。
 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。

田中敦朗 分科会長  次に、議第92号「特定の事務を取り扱う郵便局の指定について」の説明を求めます。

◎岡本智美 地域政策課長  資料市-4、議第92号「特定の事務を取り扱う郵便局の指定について」御説明いたします。
 これは、令和5年10月より郵便局においてマイナンバーカードに搭載されている電子証明書の更新等の事務を取り扱うに当たり、地方公共団体の特定の事務の郵便局における取扱いに関する法律(平成13年法律第120号)に基づき、指定する郵便局等について議決を求めるものでございます。
 補足⑨の資料を御覧ください。
 業務の概要ですが、現在、区役所、出張所、サテライトで行っている5年ごとに更新が必要な電子証明書の更新業務のほか、未登載の方への新規発行、暗証番号の変更や有効期限が過ぎた場合の再設定の事務を「熊本中央郵便局」及び「熊本東郵便局」の2局に委託するものでございます。
 今回、新たに郵便局に事務を委託する理由といたしましては、令和3年度から発生している電子証明書の更新事務について令和7年度以降にピークを迎えることから、来年度、試験的に両郵便局へ委託を行い、効果を見極めた後、令和6年度以降の郵便局への活用の有無について検証を行ってまいります。
 郵便局への業務委託に伴う経費については、全体で約950万円を見込んでおります。内訳は記載のとおりです。
 最後に、今後のスケジュールを記載しております。本議会において予算案及び議案の議決をいただき、契約締結後は事務取扱いに必要な環境整備を行った上、郵便局員の研修を行い、令和5年10月から2局での業務を開始する予定でございます。
 説明は以上です。

田中敦朗 分科会長  以上で議案の説明は終わりました。
 これより質疑を行います。
 分担議案について質疑及び意見をお願いいたします。


◆藤永弘 委員  まず、市-1、97ページで南区施設整備事業と熊本城施設整備事業、2つが入札不調ということでありましたけれども、その不調の理由をお聞かせください。

◎福田敏則 南区総務企画課長  工事不調の理由につきましては、最初、6月24日に1回目を行いまして、1者辞退、1者棄権という形になっております。2回目、8月18日に2者が行いましたが、不調ということで、業者の確保が難しいということで不調になっております。3回目、11月2日、3者応札し、落札しておりますが、これにつきましても業者の確保が難しいということで、先ほど説明がありましたとおり、工期を延ばしまして繰越しを行ったところでございます。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  熊本城の不調の理由でございますけれども、こちらにつきましては、城内の街灯の改修工事というところでございまして、街灯の改修と申し上げても、配線の方が主な事業でございます。設備と土木の割合でいきますと、どちらかというと土木の事業の方がかなりの要素を占めるものでございまして、発注としては設備の方で発注しておりましたものですから、何度か発注を繰り返したものの、設備の事業者から手を挙げる方がおられずに不調になったというようなところでございます。よろしくお願い申し上げます。

◆藤永弘 委員  それぞれ今後の対策ですよね。不調の原因は分かっているのか。そして、分かったとしたら入札の方法を変えるのか。何遍も不調と。南区の方は3回不調、また、熊本城に関しても何回も不調があると。同じ公募をしても、原因を解消したり、入札の仕方を変えるのか、そういうことをしないと解決につながらないと思いますけれども、今後の入札の仕方を教えてください。

◎福田敏則 南区総務企画課長  飽田まちづくりセンターの昇降機設備関係に関しましては、2回の不調に伴いまして、再度公告する際、条件付一般競争入札を行いました。工期の始期から、令和5年3月30日に限り、適正工期ということで、工期の始期から217日間に限り延長する方式を取らせていただきました。これによって入札が落札したということになっております。
 以上でございます。

◆藤永弘 委員  3回不調と聞こえたけれども、3回目はちゃんとなったということですね。

◎福田敏則 南区総務企画課長  そうでございます。

◆藤永弘 委員  決まったけれども、それでも人員がそろわないでというふうに聞こえたので、聞き間違いですね。3度目に無事入札ができたということですね。分かりました。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  今後どうするのかというところでございますけれども、まずは街灯の改修工事の方は年度計画を立ててやっておりますので、来年度の計画分と、それから今年度の計画分を合わせたところで発注金額がかなり大きくなりますので、取れる業者の数も増えるのではないかというところで、まずはそのやり方でやっていこうと考えております。
 それでも難しい場合には、先ほど申し上げましたように、発注形態を設備と土木とどちらで出していくべきかというところの議論が少し入ってくるかなと思っておりますので、来年度中にはそのあたりをしっかりと検討しまして、発注につながるように改善していきたいと考えているところでございます。
 以上でございます。

◆藤永弘 委員  まずは事業を大きくして、金額が上がるということで取れるのではないかと。もしそれが駄目なときは、また内容を考えるということで。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  発注形態を考えてまいります。

◆藤永弘 委員  了解しました。ずっと不調が続くのはあれですので、対策をよろしくお願いしておきます。
 それと補足①、これは毎回やっていますけれども、分煙施設設置費助成事業ということでやったけれども、一社しか結局なかったということで、予算が余っているから来年もやるということなんですけれども、疑問があるのは5平米。
 新宿区も公営の施設を持ちながらも、こういう補助の事業をやっているわけです。だけれども、補助事業の分煙施設というのは進まない。なぜなら、スペースが確保できないとかいうことでいくと、スペースを細かくすれば確保できるという考えなんですけれども、私はこれは反対です。2.25平米というのは1.5メートル掛ける1.5メートルですよ。1メートル50センチ掛ける1メートル50センチで、本当に誰でも入れる分煙施設としては狭過ぎる。
 ここは何かちょっと無理やりで、ないよりましなのかと思うけれども、誰でも使えるような分煙施設としては、せめて5平米でぎりぎりかなと思うところなのに、2.25平米、1.5メートル掛ける1.5メートルというのは、2人入っただけでいっぱいかなと。3人、4人となったら、誰でも使える分煙施設としてはいかがなものかと思いますけれども、その辺の考えはどうでしょうか。

◎千原直樹 首席審議員兼生活安全課長  もともと、この事業については公設灰皿4基の代替として想定していたものですけれども、1基のみの実績となったということで、その要因としては、1つは昨年の8月から5か月間と期間が短かったことと、あと一つが、事業者とお話する中で、まちなかで5平米を確保するというのがなかなか難しいというようなお話もありましたので、2.25平米にコンパクトにすることで、それであれば設置も可能というような事業者のニーズがある状況でございますので、2.25平米に要件を緩和して設置を促していきたいと考えております。
 以上でございます。

◆藤永弘 委員  ないよりましかというところで、目をつぶりますけれども、違う局に公的施設についてやはり求めていかないといけないと思います。うちではこういうところしかできないと。私は総括質疑で質問する予定だったけれども、同じ質問があったから要望として代えさせていただきましたけれども、場所と運営費は区が持って、建てるのはJTに頼んで建てさせているところもあります。何かうまい具合にそういうことにも取り組めないかということで、これは委員会でも質問があると。質問があるけれども、これ以上は答えられないということで、局をまたいで要望をお願いしておきます。
 続けて、もう一丁いいですか。マイナンバーで確認なんですけれども、マイナンバーというのは2月いっぱいで締切りということで考えていた。一応2月いっぱいの申込みと。そして、最後の日にいっぱい来たものだから、その日に来た人は次の日もということで、そして保険証とか銀行とかに結びつけてポイントをやる事業は5月いっぱいということで認識しておったんです。今後も何やかんやあると思うんですけれども、この私の認識でよかったのか。
 また予算がいっぱいついているから、その辺の兼ね合いがちょっと、頭がぐちゃぐちゃになりましたので、整理をお願いします。

◎岡本智美 地域政策課長  御質問いただき、ありがとうございます。
 マイナンバーカードの締切りにつきまして、2月末となっておりましたのは、マイナポイントの申請をするために必要なカードの申請期限が2月末というふうになっておりました。なので、引き続き3月以降もカードの申請は受付しております。
 2月末の申請の期限というのは、申し上げましたようにポイント申請に係るためのカード申請期限ということで、翌日もよかったとおっしゃっているのは、2月28日、国の方が申請サイトを設けておりますが、そちらのオンライン申請の部分について大変混み合っており、つながりにくいというようなお話がありましたので、オンライン申請に限りましては3月1日分もポイント対象となるということで、国の方がそうした発表をしたというところになっております。
 ポイントの申請につきましては、今のところ5月31日が締切りということで国の方からは通知をいただいております。
 以上です。

◆藤永弘 委員  大きな勘違いでございました。何でばかなことを言うねと。最終的に100%にするのだろうと思って、大きな勘違いが理解できました。ありがとうございました。

田中敦朗 分科会長  ほかにありませんか。

◆原亨 委員  たばこの件なんだけれども、今、私も立場上全国を回っています。やはり必ずあるんですよ。他都市の現状はという答弁がよくありますけれども、他都市は公設でやっている。そして、それ以上の分を増やした方がいいよねということで、民間にという部分の動きなんです。
 例えば、熊本市に行政視察で見えます。当然、愛煙家もいらっしゃる。そのたばこ税で日本はいろいろなものがもっているようなものです。そうなると、「庁舎は当たり前ですよね、吸えませんよね。敷地はどこかありますか。」「ありません。」「えっ、では近所は。」「ありません。」「熊本市では、皆さん、吸う人はポイ捨てでいいんですか。」という表現なんです。
 今、現状を見ると、あっちこっちでポイ捨てがすごい。中には、スナックなど昼は閉まっていますので、傘立ての中に入っているとかいう苦情だってある。そして、近隣のいろいろな組合とか繁栄会からも、やはりそういう苦情が来ているんです。私は、全然動いていないと思う。そういう補助を出してつくりましょうといっても、今回も3階でしょう。普通、3階まで行って吸うかよという話なんです。そうなると、やはりもう少しその辺を考えなければいけない。
 厚かましいのは、たばこ税を1億円以上プラスして見込んでいる。あれはたばこを吸っている人の税金だから、理に合っていない。ですから、やはりもう少しそれを考えないと。
 私も、ポイ捨て条例とか何かの副委員長でした。パレードもしました。それでも、3年、5年、7年、8年とだんだんかけてやっと、歩いて吸ってはいかん、ポイ捨てもいかん、やはりたばこを吸うところに行って、灰皿があるところに行こうと、みんな、若い人をはじめ、なじんできたところで、すぱっと抜いてしまったんです。ですから、また元に戻った。これは大変だと思うんです。政令市熊本は、もう少しそういった部分も踏まえていかなければいけないということだと思うんです。
 あれは税金を使っているのではなくて、たばこを吸っている人の税金なんですよ。そして、今期1億円以上もプラスして見込んでいます。所管をまたいでいる分はありますけれどもね。もう少し前進的に考えていかないと、月日でいっておけば根負けするだろうとかね。そういう面では、吸わなくなることは絶対ないと思うんです。だから、月日がたつ分だけ、中心部が無法地帯になってしまう。そういうことを1つ申し上げておきたい。
 別に答弁は要りません。以上。

田中敦朗 分科会長  ほかにありませんか。

◆上野美恵子 委員  当初予算の説明資料のページに従ってお尋ねします。
 まず、147ページに、ふれあい文化センター施設整備経費というのがあります。あそこが老朽化していまして、最近、外壁は少しきれいにされてあったんですけれども、以前から、利用者の方からトイレを洋式にしたりとか、今どきの利用者のニーズに沿ったやり方での改修をやってくれないかという要望があったんです。
 今のふれあい文化センターのトイレの洋式化の現状と今後の見通しをお願いします。

◎津留一郎 首席審議員兼人権政策課長  ふれあい文化センターの施設整備につきましては、昨年度、長寿命化計画を行って、整備を行っておりますが、今、御指摘のあったトイレの洋式化等についての整備については、まだ具体的に行っていないのが現状でございます。
 これについての検討につきましては、今、現状を把握できておりませんが、ただ、言われたように洋式トイレが少のうございますので、今後、その部分に関しまして地域の皆様の御要望をお聞きしながら検討して、設備関連の担当課と協議してまいりたいと思います。

◆上野美恵子 委員  長寿命化計画ということで、ふれあい文化センターに限らず、いろいろな施設が長寿命化計画にのっとって、今後も施設の整備とか改修を進めていかれるということになっています。財政的な面で施設を長く使っていくということは、もちろん大事なことだとは思います。しかしながら、改修していく上では、基本はまず施設の安全性を第一番に確保する。もう一つは、利用者の方々の使いやすさ、ニーズに沿った視点で内容を考えていくことが大事かなと思うんです。
 トイレの改修も今のところ計画に入っていないということであるならば、これは前から利用者の方がずっとおっしゃっていたことだから、今は学校でも公共施設でも洋式化はすごく全庁的に進んできている課題です。そういうものがなおざりになっている。利用者の方々の顔を見たときに、特に高齢の方がよく使っておられるので、足が曲がらないとか、身体的な不自由をお持ちの方が多いと思うんです。ですから、今後の検討ということではあろうかと思いますけれども、これについては、必ず現場とよく相談なさって、利用者の声を聞いて、早急に何らかの改善をしていただくようにお願いしておきます。
 それから、次の148ページ真ん中ぐらいに男女共同参画課の5番、女性の活躍推進事業というのがありまして、コロナの影響を受けた女性の相談支援等に要する経費ということで予算化されております。別で公表されております予算要求状況の一覧表を見ますと、うれしいことに、文化市民局ではほとんどがA査定なんです。ところが、これだけがC査定になっていまして、大幅に減額になっているんです。
 これも大事な事業だと思ったんですけれども、大きく減額になった理由と、それでいいのか御説明をお願いします。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  予算要求時において、まず当初は企業の経営層や人事部門向けに、デジタル人材育成、柔軟な働き方をするのが必要ということで、企業向けにそういったセミナーを実施し、受け入れる側の意識啓発を想定した予算要求を考えていました。セミナーの詳細を検討した際に、コロナ禍により増えた多様な働き方へのアプローチや、コロナ収束後においても効果的と言えるような手法を選定することが必要という結論に至って、先送りしたものになります。
 今後、他の政令市の取組状況を参考にしながら、国が2次募集を実施した際には応募できるように準備を進めてまいりたいと思います。ありがとうございました。

◆上野美恵子 委員  実績はどんなふうだったか。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  令和4年度の実績でございますでしょうか。

◆上野美恵子 委員  分かる範囲でいいです。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  今現在でございますけれども、20名に対して5名が決定しており、1名が内定と聞いております。今、5名が就職の応募中で結果待ちというふうな状況でございます。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  コロナもいろいろ経過を踏みながら今に至って、今後はさらに感染症の分類も5類になっていくということとかもあって、通常に戻っていく面もありはするんですけれども、市民の皆さんの置かれた現状を見ますと、必ずしもまだまだいろいろな面で元に戻れていないということがあって、抱えていらっしゃる問題がいろいろあっても、それを出せないとか、受け止めてもらえるような場がないとか、いろいろな課題があると思うんです。ですから、こういう事業も大切にしていただいて、予算はこれなんでしょうけれども、なるべく積極的な対応をされるようにお願いしておきます。
 それから、男女共同参画センター管理運営経費というのがありまして、1億6,000万円程度の予算が組んであります。今、はあもにいは指定管理になっていまして、男女共同参画の拠点としてあるんですけれども、前あった相談機能とかがなくなっている問題であったり、施設そのものが老朽化しているということもあります。今、一遍立ち止まって、この施設が男女共同参画の拠点として本当に求められる機能を十分果たしていけるのかということについて考えていただきたいと思っています。
 そういう面では、相談機能は別のところに移ってはいるんですけれども、やはり駆け込み寺的な存在の面が必要ではないか。あるいは図書館なんかも、せっかく場所があるのに、かなり専門的な中身が中心であったりして、これをもう少し幅広い中身に変えていくことによって気軽に利用できる図書館機能に変わっていく。あるいは居場所としてのスペース、前はレストランがあったりして、今、障がい者の方の運営する喫茶スペース的になっていますけれども、そういうものももう少し工夫して、ランチぐらいは食べられるとか、いろいろな面で活用の幅を広げるようなことが必要ではないかなというふうに思うんです。
 いろいろな公共施設が、そういう多面的な機能が十分に発揮されないと、要するに貸し館的になってしまうんです。もちろん、ここは自主文化事業をたくさんされているので、それはないと思いますけれども、それでいいというふうに思ってしまったら中身が充実していきませんので、今後の機能の拡充方向について、お考えがあれば教えてください。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  貴重な御意見ありがとうございます。
 確かに、施設が老朽化しておりますので、これをカバーできるように、ソフトの面で充実できるように計画していきたいと思っております。
 はあもにいの運営審議会等でもいろいろな意見が出ておりまして、先ほど御意見があったような図書室のレイアウトだとかも変更するように、今、計画しておりますので、男女共同参画の拠点になるような運営になるように工夫していきたいと思います。

◆上野美恵子 委員  同じ指定管理で中央公民館は、場所的には違いますけれども、結構あそこはレストランとかを活用して、お昼に打合せしたり、お食事したりとか、別に上の公民館の部分に行かなくても、そこを利用して、そこだけにちょっと寄ったり、待ち合わせをしたりとかされているんです。今どきは、ちょっとおしゃれな雰囲気で、皆が立ち寄ってみようかな、行ってみようかなと。私もよく行くんですけれども、そこで何か催しがあるときとか、ホールで何かあるときとかしか私も行けていないので、何もないのにあそこに行こうというふうにはならないんです。だから、そこには少し工夫が要るかもしれないと思いますので、ぜひ今後の課題としてよろしくお願いいたします。
 それから、次の149ページのちょうど真ん中辺りに消費者センター一般管理経費というのがあります。2,600万円ほどが予算化されております。これについては、昨年来話題になってきた統一教会の被害等があって、その相談とかが受けられるかということで、今、消費者センターでそういう相談を受ける窓口になっているのか、実績があるのか、現状について教えてください。

◎坂本正恵 生活安全課副課長兼消費者センター所長  霊感商法や開運商法と呼ばれるような消費者相談が入っているかという御質問だったと思いますけれども、消費生活相談の中では開運商法ということで分類しております。
 相談の件数といたしましては、開運商法ということで4月~12月までの件数で9件御相談いただいております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  9件の相談があった場合のいろいろアドバイスとか、改善に向けてのことについてうまく対応ができているかとか、聞きっ放しとか、そういうものはどうなっていますか。

◎坂本正恵 生活安全課副課長兼消費者センター所長  この御相談に関しましては、全国霊感商法対策弁護士連絡会という弁護士会の連絡会がございますので、そちらを御案内いたしまして御相談いただくようにしております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  なかなかすごく困難事例になるだろうと思うので、窓口になっていらっしゃる消費者センターが弁護士の方に、弁護士会の専門的な機関につなげられるということではあろうかと思いますけれども、十分な対応ができるように、そしてまた、よければ、相談できなくて困っている方もいらっしゃるかもしれないので、消費者センターでもそういう相談を受けますよということの啓発はしていただいてもいいんですか。

◎坂本正恵 生活安全課副課長兼消費者センター所長  御意見ありがとうございます。
 霊感商法ですとかの御相談もできるということは啓発してまいりたいと思います。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  では、よく市民の皆さんに分かる形でしていただくように、よろしくお願いいたします。
 それから、151ページの一番上のところに、地域政策課の予算で、国費ではありますけれども、自衛官募集事務というのがあります。これについて、熊本市の方から募集事務に関連して名簿提供はどのようになっているでしょうか、現状を教えてください。

◎岡本智美 地域政策課長  御質問ありがとうございます。
 名簿の提供ということでございますけれども、こちらの名簿、実績の方でしょうか。

◆上野美恵子 委員  そうです。

◎岡本智美 地域政策課長  今年度につきましては、5月10日にこちらの名簿を紙媒体で提出させていただいております。人数といたしましては、平成16年4月に生まれた方、18歳になられる方と平成12年4月に生まれた21歳、22歳の男女ということで、約2万1,700名の方の名簿を提供させていただいております。

◆上野美恵子 委員  これは前から同じでしょうか。それとも、最近増えているんでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  過去にも御請求いただいておりまして、手持ちの資料でまいりますと、令和2年度につきましては、そのときにお生まれになった方の人数等にもよりますけれども、約1万4,600名の方々の名簿を出させていただいております。

◆上野美恵子 委員  令和3年度は。

◎岡本智美 地域政策課長  令和3年度につきましては、申し訳ありません。お調べして、また後ほどお答えさせていただいてもよろしいでしょうか。

◆上野美恵子 委員  はい。
 それは国の方から依頼文が来て、こちらから提出するんでしょうか。それとも、来ないけれども、こちらから積極的に出しているんでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  こちらは自衛隊の熊本地方協力本部の方から情報の御依頼がありまして、それに対応させていただいているところでございます。

◆上野美恵子 委員  名簿を出す法的根拠というのは何ですか。

◎岡本智美 地域政策課長  こちらの提出の根拠ですけれども、こちらは住民基本台帳法で国や地方公共団体の機関が法令で定める事務の遂行のために必要である場合に閲覧することを認めているとというものと、また、自衛隊法で自衛隊員の募集については自衛隊の地方協力本部の事務ということで、さらには都道府県知事及び市町村長もその事務の一部を担うというふうにされております。そのため、熊本市の個人情報保護条例第8条第1号で、法令等に定めがある場合には提供できるというところを根拠として、熊本市でも名簿を提供させていただいているところでございます。

◆上野美恵子 委員  今、御紹介があったように、いろいろな法令があって、できるという定めになっているかと思うんです。できるという、これは義務規定ではないですよね。することができるということは義務ではないですよね。してもいいということですよね。しなくてもいいということですよね。

◎岡本智美 地域政策課長  御指摘のとおり、提供できるということで記載されております。

◆上野美恵子 委員  もちろん、いろいろな法的な、法令に関する何らかの定めがあって、そういうふうになさっているというのは分かるんです。これは今に始まったことではなくて、ずっとなさっているので。だけれども、突き詰めていけば、これは法令でも、しなければならないというところまでは決められない問題なんです。憲法に関わってくると思うんです。その人の気持ちを無視してまで強要する、強制してやるべきものではないからです。
 それを熊本市が代執行する形で、本人の承諾を得ずに、できるという規定の中で積極的にやっているということについては、もしするのであれば、出していらっしゃる2万1,700人の方々に、できるという規定に基づいて提出いたしますので、どうでしょうかというふうに、本来ならば聞くべきであろうと私は思います。そうでなければ、その人の人権、思想信条の自由とかも含めて守っていくことができない。
 私は年齢的に合わないから提出されていないと思うんですけれども、私が提出される側だったら、できるという規定の中で自分の個人情報を勝手に市が提出してもらっては困るというふうにおっしゃる方も、中にはいいですよと言う人もいるでしょう。だけれども、それは嫌だと言う人もいるはずです。そういう問題だということを考えないといけないし、さっき年度の人数を聞きましたけれども、今年度が約2万1,700人ぐらい、令和2年度が約1万4,600人とおっしゃったときに、人数も増えていますよね。ということは、母数が増えるわけですから、出されたら嫌だと思っていらっしゃる人の人数も増えているはずです。要するに、お一人お一人の確認をはしょっているわけです。
 自治体も、これは憲法に関わる問題だということを、ぜひこの場を通じて御認識いただけたらいいと思ってお尋ねしました。
 次に、152ページにいきます。
 真ん中からちょっと下ぐらいのところに地域政策課の窓口改革推進経費というのがありまして、来年度も届出ナビシステムとか、住民異動の入力とか、ご遺族サポートサービスが予算化されています。この中でご遺族サポートサービスの運用等というものがありますけれども、これの今の利用状況、運用状況と今後の課題について教えてください。

◎岡本智美 地域政策課長  ご遺族サポートの実績ということでお尋ねでございます。
 今、こちらの方で把握しておりますのが、昨年10月12日から、こちらのサポートを始めさせていただきまして、1月末時点、74日間の実績でございますけれども、窓口にいらっしゃった方、窓口で対応した方が627名、また、お電話で御予約ですとか、お問合せ等も含めて対応した方が572名ということで、来所された方は合計約1,200名弱になっております。
 今後の対応ですけれども、窓口アンケートを取らせていただいたとき、親切に対応していただいたということで、皆様から、サービス、また内容も分かりやすかったということでお伺いさせていただいておりますので、今後も引き続き、皆様に寄り添ったお手続の御案内ができるようにしてまいりたいと考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  これは御相談とか、電話での相談とかいろいろあって、前よりは、こういうものができたことで、どこに聞いていいのかわからないと思っていた方々がよかったというふうに思われたのではないかと思います。だけれども、いっぱい手続があるんです。できれば、これを先々ワンストップ的なサービスでやっていけるような方向性については、どのようにお考えか、また、その可能性についての検討はどうされているか教えてもらっていいでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  御指摘ありがとうございます。
 こちらの運営につきましては、ご遺族の方のお気持ちを察しますと、やはり1か所でという御要望があるのかなというふうには思っているところです。ただ、現在、まだ窓口は亡くなられた方の状況に応じて様々な手続がまちまちでございまして、なかなか1か所にということが難しいというふうに感じている状況でございます。今後も引き続き検討させていただきたいと思っております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  これはここの文化市民局だけではなくて、少しまたがっていろいろなところでやっていかないと、ワンストップになっていかないですよね。これについて、今、難しいけれども、検討はしていきたいみたいな答弁だったかと思ったんですけれども、そうなると局内の検討だけではなくて、できれば担当のところと一緒に協議していく場が必要になってくると思います。そういう場は設けられているのか、それとも今後設けていかれるのか、いかがでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  スムーズに御案内ができるようにということで、情報共有はさせていただいているところですけれども、具体的な今後の対応について、まだそうした場は設けておりません。
 お話を聞いた上ですと、やはり手続に関するいろいろな持ち物ですとか、返却いただくもの、また手続に必要な印鑑ですとか、届出の書類等、様々なものが多岐にわたっておりますので、委員がおっしゃるように確かに難しい部分があるかとは思いますが、それぞれの窓口の状況を把握することは必要かなというふうに感じております。

◆上野美恵子 委員  だから、またいで話し合っていく場は今後つくっていかれるのかというところなんです。

◎岡本智美 地域政策課長  すみません。失礼いたしました。今後のそうした対応の場ということですけれども、ご遺族サポートサービスに限らず、窓口等については、今後も検討が必要と思っておりますので、それぞれの窓口の部分のお話をするに当たって、集約できるものがないかということは検討させていただきたいと思います。また、次年度以降、そうした場をつくるというところも改めて検討させていただきたいと思っております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  それをしていかないと、思いがいろいろあっても、ここの局だけではなかなか難しいかと思うので、横田局長は期限が迫っておりますが、その場はぜひ引継ぎの中に入れていただいて、次年度検討していただけるようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。横田局長の思いを聞かせてください。

◎横田健一 文化市民局長  窓口の問題につきましては、お悔やみサポートに限らず、今、我々局の中でも進めていますマイナンバーの活用も含めて、できるだけ市民の方に負担がかからないような窓口をつくっていかなければいけないというふうに思っております。ですから、そういう中でワンストップも一つの目標として、区役所なり、本庁舎なり、中央区役所、それからほかの5区の区役所の中でどういう手続を、マイナンバーカードの活用なり、新たなICTの活用の中で利便性を高めていけるのかという中で、一つの目標としてはワンストップというものも掲げながら進めていくということで、私の後任にもしっかり引き継いでいきたいと思っております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  よろしくお願いいたします。
 そうしたら、156ページの新規予算として文化芸術基本計画策定経費というものがあります。これについては、内容的には説明のところに調査等を行っていく経費だというふうにありますけれども、どんな調査をなさっていかれるのか、そしてまた、この計画の策定のスケジュール等々について、分かっている範囲で御説明をお願いしたいと思います。

◎上島雄二 文化政策課長  まず、どういった調査を行うのかということでございます。
 今のところ、例えば市民への意識調査であったり、文化団体への意見聴取、また関連分野等の実態調査といったものを考えているところでございます。
 具体的な人数はまだ動くかもしれませんけれども、例えば市民意識調査に関しましては、18歳以上の男女で5,000人とか、学生さんで300人とか、文化団体に関しましては文化団体関係者等に300人、それから関連分野の実態調査については、そういったところに500人ぐらいの、いろいろとニーズ、課題等の聞き取りを行ってまいりたいと思っております。
 それから、スケジュールにつきましては、まず令和5年度に、そういったアンケート等でニーズや課題の掘り起こしを行うと同時に、これまで指針に沿って文化施策を講じてきたんですけれども、例えば指針の検証、それから、この計画はいろいろな分野、例えば観光とか、まちづくりとか、教育、福祉、多分野と総合的に連携させる計画を目標としております。関係課との協議も令和5年度に行ってまいりたいと思います。そういったものを踏まえて、令和6年度に実質的な計画策定に取りかかる予定としておりまして、施行は令和7年度からというふうに今のところ予定しているところでございます。

◆上野美恵子 委員  でも、費用そのものは、これは委託ではないんですか。

◎上島雄二 文化政策課長  こちらにつきましては、300万円の予算を計上しておりまして、内訳としましては、280万円が調査に必要とする委託経費、あと20万円が策定委員会を設置する予定としていまして、それに必要な委員報酬を20万円計上しているところでございます。

◆上野美恵子 委員  策定委員会はいつ頃からいつ頃まで開いて、どういうメンバーで、どういうふうにしていかれるのか教えてください。

◎上島雄二 文化政策課長  策定委員会のメンバーにつきましては、今、すみません。そこまでまだ決まっていないんですけれども、策定委員会の設置時期につきましては、令和5年9月、第3回定例会に附属機関設置条例を提出したいというふうに今のところ考えておりまして、その後、引き続き、策定までの間、設置するものになるというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  では、20万円の内訳を教えてください。

◎上島雄二 文化政策課長  20万円の内訳につきましては、報酬が伴う委員10名と考えておりまして、1回につき1万円、それを2回開くということで20万円というふうに積算してございます。

◆上野美恵子 委員  分かりました。
 では、9月に附属機関設置条例が出されて策定委員会ができたら、次年度の中で2回の委員会が開かれるということですね。そこの点は分かりました。
 1つは、さっきおっしゃった委託費の280万円の分ですけれども、課長の方からは、いろいろ調査をやっていくと。そして、市民の声や関係者、文化団体のニーズを調査して、それで計画をつくっていくんだということでしたけれども、委託になった場合は、民間事業者に丸投げした形になっていきます。文化芸術基本計画というのは、すごく大事なものだし、民間丸投げでぱっとできるようなものではないから、さっきおっしゃった令和5年に行うニーズの掘り起こし、そして指針の検証とおっしゃったけれども、280万円の予算は委託ですよね。委託した原課の方で、きちんとこの計画の策定に向けて検討、検証をやっていかないと、お任せの計画になってしまうから、それは非常にまずいと思います。
 そして、委託事業の成果物が来るのは多分年度末になるだろうと思うんです。ほかの事業も大体そういうものですから。そうなると、それを踏まえて、市としてどう考えるのかということです。ただ、委託した中身、業者がこんな報告を送ってくれたから、こういうふうにするんですみたいな、丸投げしたものをうのみにして、そして、それでやっていくみたいなものにしていかないほうがいいと思います。意識調査も民間委託事業者がされるかもしれないけれども、本来なら、担当課の方で文化に対する市民ニーズというのは、委託をしないでも、つかんでおくべきものです。いろいろな、人とか何とかの都合でそれができないから、委託にしてしまうと思うんです。でも、姿勢としては、委託をするけれども、自分たちが本腰を入れて、この計画をつくっていくという気概で向き合っていかないと、決していい計画にはならないということは申し上げておきたいと思います。委託してしまったら丸投げして、何でも事が済んでいけば、それでよしというようなことには決してならないようにお願いしておきます。
 それともう一つは、大事な基本計画です。こういうものを策定していく場合には、きちんと議会に折々に報告することです。今だって、あなた、メンバーは決まっていますか、いや、決まっていませんと言ったのに、予算の内訳はどうなっていますかと聞いたら、10人を予定していますと。だったら、最初から10人を予定していますと言えばいいことでしょう。決まっていないなんて答弁するべきではないです。間違ったことを言っているわけです。聞いて初めて10人だと。そこは、ここに説明しようという気がなかったわけです。あったら、積算している10人を言えばよかったです。10人積算しています、10人が予定ですと。議会に対して、こんな大事な問題を説明する姿勢がないというのは、私はすごく違和感を覚えました。これから先もそんな調子で進んでいくとまずいと思ったので、その点は今後きちんと踏まえてやっていただくようにお願いしておきます。
 次に進みます。
 156ページのすぐ下に、これも新規事業として文化顧問経費というものが上がっています。さっき補足⑥で、こういう人がいいとか、要するに、事業の内容としては、文化芸術をいかしたまちづくりへの助言等々がいろいろありましてということで、文化顧問の方に求める人物像が、文化芸術に関する幅広い知見や実績を有する、いろいろつながりを持った方とか、いろいろここに基準が書いてあります。
 この人選なんですけれども、ここにせっかく求める人物像は書いてあるんだけれども、どういう手続で人選していくんですか。今のところ、予定では現代美術館の館長がなられるみたいになっていますけれども、こういうふうにきちんと予算をつけて事業内容も示して提案しながら、人選については市長が一人でお決めになるんですか。それとも、何か協議の場や選定の手法というのがあるんですか。

◎上島雄二 文化政策課長  人選につきましては、基本的には、今、議会審議中ということで、予算の議決後、市長が判断することになろうかと思います。改めて、これについて協議するようなところはなくて、市長がお決めになることだというふうに考えております。

◆上野美恵子 委員  市長が任命するものではあると思うんです。それは私もよく分かるんです。でも、こういう中身について、事業としてきちんと位置づけてなさるのであれば、任命は市長であっても、多方面の幅広い知見に基づく人選をされたほうが、市長のお考えもすごくいい面があるかもしれません。でも、文化芸術の領域というのはすごく広いわけですから、市長一人の頭の中で考えたことだけよりも、いろいろな方々のお知恵を拝借して、意見として聞きながら考えていったり、任命していったりしたほうが、ここに掲げた人物像とか事業の内容に即した、もっともっといいものになっていく可能性もある。
 今、市長が考えている人を否定しているわけではないですよ。選んでいくときは、そういうふうにしたほうが何でもよくなっていくと思う。せっかくこんなにして事業を書いているのに、結局、市長が自分の連れてきた人をぽっとしてしまう。それだったら、こんなふうに書いていても、市長の思っている範囲の中でしか、その人は選ばれないんだなというふうに思ったので、新規事業でもあるし、せっかく市長が任命されるなら、そういうふうにされたほうが、幅広い知見に基づいた、いい人選ができると私は個人的には思いました。
 任期は何年ですか。

◎上島雄二 文化政策課長  任期は4月からの1年間でございます。

◆上野美恵子 委員  任期が1年で時々交代なさるのであれば、そういう意見もあったということで、今後いろいろ参考にしていただくといいというふうに思います。
 それから、157ページ真ん中ぐらいに公設公民館18館の会計年度任用職員の雇用等に要する経費というのがあるんですけれども、この職種は何なのでしょうか。

◎大石雄一 生涯学習課長  会計年度任用職員の職種に関しましては、公民館の図書室でありますとか、児童室、夕方5時からの管理業務、それと社会教育指導員の4つの業種であります。

◆上野美恵子 委員  まず、夕方からの管理の方というのは短時間勤務というふうな形の勤務に今なっていると思うんですけれども、図書室とか児童室とか、社会教育指導員は、基本的に日中勤務ですよね。

◎大石雄一 生涯学習課長  おっしゃったとおり、日中の勤務でございます。

◆上野美恵子 委員  公民館というのは生涯学習の大事な拠点なので、そして今言った職種というのはなくなるわけではないと思うから、会計年度任用職員という雇用の仕方については、もう少し検討して、経験とかが蓄積されていくような、本当ならば正規で雇っていくべきお仕事ではないかと思いますが、担当課としては何かお考えはありますか。

◎大石雄一 生涯学習課長  その4つの業種のうちの一つでありますけれども、社会教育指導員につきましては、今、教育委員会の方で教職員を再任用で充てているような状況でもございます。

◆上野美恵子 委員  いや、だから、そういう専門的なお仕事をする方たちは非正規ではなくて、やはり正規で雇っていけるように順次改善したらどうでしょうかというのが私の意見ですので、今後、検討をお願いしておきます。
 それから、159ページの下の方に文化政策課の所管で美術作品等収集経費というものがあって、26万5,000円の予算になっています。これは収集委員会の開催等に要する経費というふうになっていますけれども、美術品の収集経費そのものは今年度幾らになるんですか。

◎上島雄二 文化政策課長  令和4年度の美術品の収集状況でございます。
 まず、購入が4点で430万円余でございます。あと、寄贈が10点ということで合計14点の収蔵、新たな作品の取得を行っているところでございます。

◆上野美恵子 委員  いや、ごめん。予算を聞いている。予算です。来年どうするか。

田中敦朗 分科会長  令和5年度の美術品はどれぐらいの金額を買うのかという、予算はあるのかないのかというような質疑です。

◎上島雄二 文化政策課長  令和5年度の美術品の取得計画につきましては、今のところ、まだ具体的な話は上がっていないところでございます。これから、その辺は指定管理者と協議してまいりたいと思っております。

◆上野美恵子 委員  毎年そういう感じですか。毎年、予算はなくて後づけになっているんですか。それとも今年だけですか。

◎上島雄二 文化政策課長  こちらにつきましては、基金で運用しております。基金の方が、現在、3,350万円ぐらいの残余がございます。必要と考える、収蔵にふさわしいと思われるものを審査委員会等で審議いただきまして、必要な部分を取り崩すというふうな流れになってございます。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  この収集のための委員会で、収蔵予算がないのに委員会を開いて、決まったら基金を取り崩して、それで買うというのは何となく違和感がある。普通だったら、前の年度に、次年度に購入する分についてきちんと検討した上で、収蔵についての予算は予算として、予算を提示していただくというふうにしていただいたほうが見えますよね。今のやり方だと見えないですよね。聞いていると、行き当たりばったりみたいに見えてしまう。
 どっちみち何らかの形で収蔵品を購入したりしていくのであれば、委員会としては、その年度に開いた委員会は次年度の購入計画を立てるための委員会というふうな位置づけにして、予算時点ではきちんと、令和5年度については、新年度の予算の中でこの程度の予算を取っていくということを議会に対して提示していくようにしていかれたほうが予算が明確化されて、いいのではないでしょうか。あれだけ立派な美術館があるのにもかかわらず、それについてはすごく曖昧なやり方だなという印象になってしまいかねないので、何か違和感があります。何か変だなと思うんです。
 予算額がどこにも出てきていなくて、委員会の開催経費の予算だけが出ているのかなと思って、今回、予算を見ながら、私も不思議な気がしたんです。というのは、多分、今の答弁からすると、そういうことになっているので、少しそれは検討していかれたらどうでしょうか。課長、いかがでしょうか。

◎上島雄二 文化政策課長  ただいまの御意見を踏まえまして、適切な予算の管理であったり、計画的な収蔵といったものを含めて検討させていただきたいというふうに思っております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  それと、収蔵品が増えていきますよね。今、収蔵庫の現状はどうなっていますか。収蔵場所というのは足りているんでしょうか。何か課題がありますでしょうか。

◎上島雄二 文化政策課長  収蔵庫の現状についてお答え申し上げます。
 収蔵庫につきましては、400平米ぐらいの広さの中に、現在、約1,500点ほどの収蔵品を保管しているところでございます。
 余裕があるかということでございますが、もう少しは入るんですけれども、大分広さ的にはスペースが埋まってきている状況でございまして、今後の検討課題かというふうに考えてございます。

◆上野美恵子 委員  その点については、この収蔵委員会でのお話合いというのは何かあっているんですか。現状について、今はいいけれども、先は何か検討しておかないといけないかなという意見は出ているんですか。

◎上島雄二 文化政策課長  収蔵委員会は、新たに取得する作品をそれぞれ個別に御意見をいただく場ということで、収蔵庫について御議論があっているという状況ではございません。ただ、美術館としても広さ的な課題があるということは認識しておりまして、今後の検討課題というふうに考えてございます。

◆上野美恵子 委員  予算をつければ、やはり収蔵品というのはどんどん増えていくと思うんです。だから、他都市の状況などをよくよく調査されて、そして、よそがどんなふうに収蔵品収集についてなさっているのか、いい点、課題となっている点をよく整理されて、当該の現代美術館とよく話をされて、そのときになってからでは遅いから、今の時点でそういうことを考えておかないといけないから、その調査は今やったほうがいいかなと思うので、されるようにお願いしておきます。

田中敦朗 分科会長  この際、議事の都合により暫時休憩いたします。
 午後1時に再開いたします。

                            午後 0時03分 休憩
                            ───────────
                            午後 0時59分 再開

田中敦朗 分科会長  休憩前に引き続き分科会を再開いたします。
 執行部より発言の申出があっておりますので、これを許可します。


◎岡本智美 地域政策課長  午前中、上野委員から自衛隊名簿の提供について令和3年度の実績のお尋ねがありましたので、その件についてお答えいたします。
 令和3年度の自衛隊への名簿提出につきましては、約2万1,900名の名簿を提出させていただいております。
 以上です。

田中敦朗 分科会長  それでは、引き続きまして分担議案について質疑及び意見をお願いいたします。

◆上野美恵子 委員  当初予算説明資料の161ページ、熊本城総合事務所の熊本城災害復旧経費というのがあります。それから、債務負担行為で先ほど午前中説明がありました。144ページにずっと令和6年度以降の必要経費が11項目掲載されておりますので、この点についてお尋ねしたいと思います。
 熊本城の復旧につきましては、市民の皆さんからたくさんの寄附が集まっているということもありまして、皆さんの大変御要望の高い、早い復旧を願っていらっしゃる事業だということは認識しているところです。そういう中で、今まで被害総額について634億円ということで説明を聞いてまいりましたけれども、復旧事業費の全体像についてよく分からないんですが、復旧事業費の全体額について、今分かっている範囲で教えてください。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  今、上野委員からおっしゃっていただきましたように、被害総額につきましては、634億円というところで公表しているところでございます。
 事業費につきましても、いろいろな皆様にいつ頃出るのかという御質問もいただいたりしますけれども、例えば天守閣等につきましては、被害額はあくまでも地震前に戻す金額でございますので、耐震化とか、バリアフリー化とか、機能を向上させたところは被害額には含まれないということになります。それから、石垣につきましても、あくまでも基本的には伝統的に積み直しする、補強も入れずに積み直しするというところでの金額というふうに認識しておりますので、石垣の補強が必要な場合は、それにプラスするということになってまいります。
 一方で、石垣につきましては、崩落したところも、それから緩んだり、はらみ出しを起こしているところも全て何か手を入れないといけないというところで、今、試算しております。一方で、触らなければいけない石垣の面積が少なくなれば、かなり事業費の方は減るということになってまいります。そういったところの区分けがまだできていない状況でございますので、総額の事業費というのは、申し訳ございませんけれども、現段階では出せないところでございます。

◆上野美恵子 委員  毎年、当初予算とか、あるいは年度途中でも補正という形で追加になっている場合がありますけれども、基本的に、災害復旧ということで補助率も高くて、かなりいろいろな形でお金が、国費とかが入ってくるんです。とはいっても、熊本市のこちらの負担もありますので、全額国費が見てくれるわけではありません。
 国が補助するに当たって、この事業を進めていく上で、国と協議しながら補助申請して、事業を確定して補助金をもらってやっていると思うんですけれども、その辺について、国との協議の中で全体的な復旧等々についての見通しとか、国の方は市よりたくさん出しているわけですから、補助率が高いということは国の負担の方は大きいわけだから、国がそれだけ多額の補助を出すに当たっての事業見通しについて聞いたりされないんですか。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  委員おっしゃったとおり、文化庁や国交省からも、今後の見通しについてはしっかりと出していってほしいという話は来ております。私どもとしましても、例えば次年度の要求額とか、それから、もちろん今回、復旧基本計画の改定をいたしましたので、それを踏まえた形での事業計画というものは今から立ててまいります。例えば、5年ごとにどれぐらいの事業費が必要かという概算とか、そういうところはしっかり文化庁や国交省にも示していく形になるかとは思います。
 ただ、現段階で、申し訳ございません。この場でお示しできる数字がまだないという状況でございます。すみません。答えになっておりましたでしょうか。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  あまりなっていないかも。
 今、5年ごとぐらいには示していきたいというお答えがありましたけれども、今の時点での5か年分については何かあるんですか。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  今後5年間の数字につきましては、申し訳ないです。正直申し上げると、文化庁とかに対して概算としてどれぐらいかかるかというところは、すみません。実際に私どもとしても積み上げたものはございます。ただ、今、手元にはございません。

田中敦朗 分科会長  これまでの5年間。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  これまでの5年間でございますか。これまでの5年間の整理はしてございます。

◆上野美恵子 委員  いや、濱田副所長がお答えになった、文化庁との協議の中で5年という、その数字です。私が聞いたのは、今、手元にお持ちでないというふうにおっしゃったところの数字です。

◎濱田清美 熊本城総合事務所副所長  今、手元にはございませんけれども、今後、国への要望とかしていく中では、しっかりお示ししないといけないかと考えております。

田中敦朗 分科会長  表に出せる話、こういう公開の場で数字を明確に出せない事情がある場合は出せないと言っていただければ構いませんし、概算でも有していらっしゃる場合は今後5年ではこういう話がありますということを明確に言ったほうがいいですし、そこら辺は……
        (「それは委員長から言ってもらうものではないですよ。私が聞いたことに対して執行部が答えればいいことだから」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 分科会長  一応そういうふうに、ちゃんと……
        (「そこは私の方から言います」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 分科会長  聞かれたことに対して、ちゃんと答えられるなら答えたほうがいいですよという委員会運営での話ですので、上野委員、分かりましたか。

◎田端文一 熊本城総合事務所長  私の方から、今の上野委員の質問に対してお答えさせていただきたいと思います。
 今後の復旧額をなかなか出せないというところは、まだ工法の検討が進んでいないところがたくさんあります。うちが所管している委員会の中に修復検討委員会というものもあるんですけれども、こういったところで有識者の皆さん方、それから文化庁の皆さん方のいろいろな意見を聞きながら、今後、工法を決めていくというところであります。
 工法次第では金額にかなり差が出てくるという状況もありまして、今、副所長の方から申しましたように、文化庁に概算として出す、計画として出す金額というのは当然あるわけですけれども、これは一般に出ていくというようなところでの金額という整理はまだしておりませんので、この委員会の中で発言という段階まではまだ至っていない。内部の文化庁に対してお示した数字だということで御理解いただければありがたいと思います。

◆上野美恵子 委員  今の説明は間違っていると思います。濱田副所長がお答えになった文化庁に出しているものは公文書です。
 私は、再開発事業をやるときに、熊本市が国に対して補助金申請するときの補助金申請書類一式を資料として、毎年毎年ずっともらってきたんです。そこには、もちろんこういう場では出ない、よほど聞かなければ教えてもらえない数字が、細かいことも含めて載っています。それは変わっていくんです。事業の進捗度合いに従って、事業計画そのものも変わっていくし、金額も変わっていく。だけれども、どんな事業がどのように進んでいくかを議会としてきちんとチェックして、要するに、途方もない計画の変更があったりとか何たりとかにならないように、議会としてもチェック機関として把握しておくために必要だと思ったから、私は都市建設局からいつも毎年もらっていました。
 だから、それは公文書として、きちんと補助金申請書類の中の一部だと思うんです。そうでなかったら、国は補助金を出しませんもの。それは見せられないものではないですよ。それをやっていたら、事業が済むまでは議会には一切知らせないということになります。情報は公開が基本です。よほど何かそれによって事業がストップするとか、だって、基本、議会は熊本城の復旧を後押ししているわけでしょう。何百億円、どうかすれば1,000億円近いお金のかかる事業を私たちは応援しているわけです。頑張ってやってくださいねと。皆が期待していますよという立場で、ずっと臨んできましたよ。私に限らず、皆さん、そうだと思います。
 それであっても、お金がかかることだから、やっている事業の裏負担もあるので、それだけのお金を使っていけば、いろいろなところに影響してくるかなと。工夫しながら、どうしたら事業がスムーズにいくように応援していけるかということを考えたときに、正確な資料、情報をいただいて、どうしたら皆さんは仕事がしやすくなるかということを一生懸命知恵を絞って考えているわけです。それを、議会には説明しません、文化庁には言いますけれどもというのはね。だって、お金はここでしょう。熊本市にお金があるわけでしょう。文化庁は半分以上出すけれども、半分はこっちが出すわけです。私たちは予算を決める権利を持っているわけだし、当然、説明を受ける権利もあるわけです。
 本当なら、毎年毎年その莫大な事業費用をころころ出されて、先は幾らかかるか分からない、工法を変えれば、とてつもない金額になるかもしれない、いや、頑張れば、がんと減るかもしれないとか、それは私たちは専門家ではないから、よく分かりません。だけれども、そういうことも含めて、どうしたら一番よくなるかということを私たちは一緒に考えていきたいと思って聞いているわけです。私に言わせると、再開発なんかはしなくていいことも多かったのかなと思うこともありましたけれども、基本、私は、熊本城はみんなが復旧を待っている事業だから、議会としても応援していきたいという気持ちで、情報を共有して、そして、そのためにみんなで考えていきたいではないですか。それなのに見せないと言われると、全然ここに信頼関係がなくなっていきますよね。私はとても残念だと思います。
 そして、金額が桁違いです。再開発もお金がかかります。だから、私は無駄なお金を使ってほしくないと思って、細かにチェックしました。熊本城だって、みんなが期待している事業であっても、お金自体はかかるわけです。だから、補助金をたくさんもらって市の負担を減らして、そして在来工法のいいやり方で、技術者も育てながら、本当に将来に向かって財産として残るような復旧をどうしたらやっていけるかということを一緒に考えていけたら、本当にすばらしくないですか。そのためには、基本は議会と執行部の信頼関係と情報の共有、共に考える立場が私は大事だと思います。
 書類があるということは分かりましたので、後刻、私は資料を提供していただくお願いはします。出すか出さないかはおたくらの判断でしょうけれども、私の意見をどんなふうに受け止められて今後処理されていくのかは別です。
 いろいろなところに影響してきますよ。熊本城も立派に復旧してほしい。だけれども、コロナもやってきた。物価も上がっている。市民生活も大変と。いろいろなことを市民の目線で考えたときに、どれもうまくいくためには、どんなふうに行政全体の仕事のバランスを取っていかなければならないのか。そういうことを考えるためにも、基本は情報がきちんと公開されて、そして、みんなで考えることですよ。そして、必要な事業計画の変更があったり、工法の変更があるときは、都度都度説明すれば済むことではないですか。何も悪いことをやっているわけではないのだから、よくするために一生懸命変更していくわけでしょう。それはみんな理解します。そういうことをきちんと丁寧にやっていった方が絶対にうまくいくと私は思います。
 私が度々お金のことを聞くのは、熊本城の復旧も含めて、市がいろいろ進めていかなければいけない事業をどこも円満にいい形で進めていくためには、お金がどうあるべきか、そのことを考えていかなければいけないと思うから聞いたんです。それはよろしくお願いします。
 続けて、公共施設への生理用品の設置を今年度からやっていただいたんですけれども、予算上見当たらなかったので、次年度のこの事業の執行の見通しについて御説明をお願いいたします。

◎山田紀枝 首席審議員兼男女共同参画課長  ありがとうございます。
 去年の5月10日から生理用品を本庁舎と区役所に設置しております。1月末現在で在庫が3,419パックありますので、使用したのが1,621パックということで、来年度分までは賄えるということで、来年度の予算要求はしておりませんが、もし足りなくなった場合は流用したり、補正を行ったりということで対応していきたいと考えております。
 以上でございます。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。とてもよかったことなので、利用されていくように頑張ってください。
 それから、区役所の費用になるのかよく分からないですけれども、各区ごとに管理費というものがありますよね。その中に総合出張所とかの費用も入っているんですか。

◎佐藤博義 中央区総務企画課長  各総合出張所の管理経費も含まれております。

◆上野美恵子 委員  そこで、お尋ねします。予算そのものがどうこうということではないですけれども、区役所が、交通の便とかが必ずしも地域によっては行きにくいかなというところもあったりするものですから、総合出張所というのが設けられていますよね。そこの総合出張所の機能がしっかりしていないと、結局のところは区役所まで行かないと用が足せないということになってしまうんです。
 特に、生活保護のいろいろな業務について、それは所管が違うけれども、総合出張所の機能として聞いてくださいね。機能がもう少しそういう面でも拡充されていかないと、例えば龍田、楠、楡木の方から北区役所に行ったり、あるいは長嶺、託麻の方から東区役所に行ったりするときの交通の便が、どこかまで回り回って行かないといけないというのがかなりあって、近隣の総合出張所機能はもう少し拡充された方が市民の利便性向上につながっていくのではないかというふうに思うんです。
 その点について、今、区役所レベルとかで住民の皆さんからのお声があったり、検討しているとかいうことはないでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  総合出張所の機能ということでのお尋ねだったかと思います。
 政令市移行後、これまでは市役所1か所だったものが5区ということで、生活保護に関連しても、部署の窓口の方は増えたのかなというふうに認識しております。今後、区役所の総合出張所の機能をどのようにするかというところは、正直、まだ今のところ検討はさせていただいていないところです。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  でも、本当に不便なんです。今はしていないというお答えがあったんですけれども、いつするか、できるかとかいうことを抜きにして、まずはそういう話をしてみていただくわけにいかないでしょうか。地域の方やら利用者の声を聞くとかいうことも含めて、そんな声があるなら、やはり応えていかないと。
 政令市になって10年と言っていますよね。区制10年で、いろいろな形で政令市へ移行しての節目の年だというふうに言って、やはり政令市になってよかったねということをみんなで共有していきたいという全庁的な雰囲気がある中で、でも、せっかく政令市になったのに不便だよねということが残っている状態が放置されたままで、政令市になったことだけをよかったね、よかったねというふうには私たちも手放しで喜ぶことはなかなか難しいので、地域の端々にある、改善していただけたらいいんだけれどもという声を、10年という節目だからこそ、今、聞いていくチャンスではないかなと私は思うんです。
 ただ単に漫然と10年の区切りをすっといくのではなくて、一遍立ち止まって、そういう声を聞いてみる、そして検討してみるということについて、ぜひ令和5年度には取り組んでいくということはできないでしょうか。

◎岡本智美 地域政策課長  御指摘ありがとうございます。
 委員がおっしゃるとおり福祉部門のことでもありますので、こちらでどうにかということではないですが、ただ、各エリアにささえりあセンターもありまして、そちらで御相談等も受けていただいていると。そこから生活保護につなげるといったケースもあるかなとも思いますので、相談窓口としては幾つかあるのかなというふうには認識しております。
 ただ、今後、総合出張所の機能をどうしていくかというところについては、現在の状況も見ながら、そうしたニーズが、近くにあれば便利かとは思いますけれども、それは全体的な職員の配置でしたり、機能をいかにするかというところで少し大きな話にもなってまいりますので、今後、そうしたことも、様子を見ながら等にはなってくるかと思うんですけれども、御意見を踏まえて考えていきたいと思います。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  今、生活保護については窓口があるというふうに言われたけれども、受給していらっしゃる方は区役所に行かないといけないんです。それは相談の話ですものね。今からという方は、例えば中央区、ここの市役所でも、どこの区でもいいんです。だけれども、今受給中の方については、基本、何かあったときは区役所に行かないといけないようになっているんです。しかも、そういう方たちは車を持っているわけでもないし、そして、バスも本当に不便なんです。これも都市建設局の所管だから、バスの不便をここで言ったらいけないけれども、ただ、ここは住民のことを考える市民生活の部門かなと思うので、あえて言わせていただくならば、住民の側に立ったときに、本当に区役所や総合出張所がそのニーズにしっかり応えられているかということで、事例として生活保護を挙げました。それは1つ大きくあると思いますけれども、いろいろな面で考えるときだろうというふうに思ったので。
 課長の権限でそれ以上のことを、だけれども、どこの区に聞いたら誰が答えるか私はよく分からないから。区長に聞いたって、いや、区それぞれですからと言われそうなので。岡本課長に聞いたら、岡本課長は、中央区はあまり不便なところが逆になくて、ほかの4つの区の方が、どっちかというと行くのに不便なところが多いので、あれですけれども、もうちょっと区を挙げて、こういう問題を考えていくときではないかと思いますけれども、どうでしょう。

◎江幸博 南区長  報道でも伝えられたと思いますけれども、今、南区ではリモート窓口というものの実証実験をしております。これは、テレビ会議の技術を活用して、区役所の職員と総合出張所に来られた来庁者の方々が直接やり取りできるような実証実験をしております。その目的の一つとしては、現在、総合出張所で取り扱っていない業務も拡充できないかというようなところで、今月の17日までだったと思いますけれども、3か月間の実証実験を行っているところです。
 そういったことで、将来の窓口の在り方検討会というものも設けている状況でございます。

◆上野美恵子 委員  ありがとうございます。そういう一つのやり方もあるでしょう。だけれども、リモート的なものができない人とか、それはそれで拡充してください。だけれども、いろいろ複雑なことになってくると、リモートだけではできないことも出てくるかと思うので、そのことも大事にしながら、そしてまた対面もうまくいくようなやり方を両方考えていかれたほうが先々はいいのかなと思います。
 実証実験については、ぜひ今後にしっかり生かしていただくようにお願いしますし、ぜひ政令市10年が本当に市民の皆さんの目線に立って、区になってよかったと思えるような熊本市になっていくように、皆さんにぜひ頑張っていただきますことをお願いしておきたいと思います。
 最後に1個聞いていいですか。

田中敦朗 分科会長  どうぞ。

◆上野美恵子 委員  補正予算で人件費がいろいろ減額補正されていたので、それは理由はあるかとは思ったんですけれども、補正予算の説明資料の100ページの地域政策課の上にある人件費の金額が、ほかの部署に比べて、とても大きかったんです。これは何か特別の御事情があったのかだけ教えてください。

◎岡本智美 地域政策課長  この内訳の方については、総務局の方での積算になりますので、内訳の方については、申し訳ありません。存じ上げておりません。

◆上野美恵子 委員  分かりました。では、後で分かった範囲で説明を、後ほど教えてください。
 では、議案で1点お尋ねします。
 附属機関設置条例の一部改正ということで、午前中説明がありました中に、熊本市の生涯学習推進計画策定委員会というものがつくられるという提案がありました。これのメンバー構成とメンバーの選定方法、それから、さっき概略の設置目的を言われたんですけれども、もう少し詳細な説明があるとありがたいのと、この附属機関の設置期間はどのようにお考えなのか教えてください。

◎大石雄一 生涯学習課長  メンバーの構成といいますのは10人以内としていまして、メンバーにつきましては、現在、検討しているところでありますが、学識経験者でありますとか、文化、スポーツ、福祉、国際交流などの分野の社会教育団体でありますとか、学校関係者、あとは市民公募を予定しております。
 それと、生涯学習推進計画といいますのは本市の生涯学習推進を目指して策定している計画でありまして、現計画が令和2年度~令和5年度までの期間であるため、令和6年度以降の計画を令和5年度に策定するものであります。
 現行の計画は、市民一人ひとりの心豊かな暮らしの実現と、学びと活動の循環による自主自立のまちづくりの実現を掲げて、関係各課における施策を展開しているところです。次期計画の策定に当たりましては、現計画の検証値の実績でありますとか、取組を評価した上で策定していきます。
 スケジュールにつきましては、令和5年度の5月頃に委員を選任して、6月~9月にかけて4回ほど策定委員会を開きまして、素案を作成します。作成した素案につきましては、教育長に答申しまして、教育委員会会議の議決を得て計画が決定されるということになります。その間、議会に対しましても、素案の段階でありますとか、計画策定までには報告させていただく予定としております。

田中敦朗 分科会長  あと、この組織をいつまでやるのかという話。

◎大石雄一 生涯学習課長  計画策定時までというところで、計画策定時が大体1年というふうに考えていますので、期間は1年と考えてもらうといいと思います。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  今の説明だと、5月に委員が決められてから、そして6月以降に委員会を4回開かれて、そして素案ができるという説明だったんです。今の計画を見直していくということではあろうかと思いますけれども、市民の皆さんの御意見というようなことは、見直しの中で聞いていくということはないですか。

◎大石雄一 生涯学習課長  市民公募もしますので、市民の意見を聞くことと、あとパブコメも実施しますので、そちらの方でと考えております。
 以上です。

◆上野美恵子 委員  いつも思うんですけれども、市民意見といっても、公募委員さんはお一人か二人なんです。僅か一人か二人の公募委員さんの意見を聞いたら、それでみんな市民の意見を聞いたようなつもりになってもらうと何かちょっとと思って。
 計画を見直すということは、これまでやってきた計画が本当に市民の目線で見たときにどうだったのかということこそ検証して、今後につなげていくということが大事だと思うので、4回開かれる期間の中で、どこかで何らかの形で市民の方々の御意見を聞くような場、だって、素案ができてからのパブコメというのは、たくさん意見が出るときもあるけれども、出ないときもあるわけです。必ずしもそこに市民意見がたくさん出るわけではないので、やはり素案の策定過程の中で市民の意見が少しでも聞き取られて反映されていけたらいいと思うんですけれども、そこのところの一工夫が欲しいと思うんです。
 これだと、何かさっささっさ見直してしまいましたみたいな感じになりそうなんですが、いかがでしょうか。

◎大石雄一 生涯学習課長  今いただいた御意見を参考に、工夫できるところを考えたいというふうに思います。

◆上野美恵子 委員  そうしてください。
 生涯学習は、今、大事だと思うんです。人生も長くなってきて、生涯学習に勤しんで、いろいろ自分なりの時間をつくっていこうという方が増えている時代ですから、やはりこういう計画も大事にして、なるべく市民の皆さんにとって、よりよき計画ができていくように見直されていくように、何かしゃんしゃんしゃんといかずに丁寧にやっていただくようにお願いしておきます。

田中敦朗 分科会長  ほかにありませんか。

◆原亨 委員  中央区長に聞いてしまおうかな。施策の中にマンションのご近所付き合い支援事業というのがあるんです。これが可能になるとノーベル賞ものではないかなというふうに思います。
 昔、向こう三軒両隣というのがありましたね。しょうゆ、みそを貸し借りしながら、また、当然、その関係だから出生率も物すごく高かったんです。それから、だんだん核家族ということになってくる。そして、マンションといわれるものに住む。また逆に、よそに住んで、おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなったら土地を売って、そこにマンションが建つという現象の中で来ています。一つの都市伝説的な感じで、付き合いをしたくないから、マンションに入っている人はマンションを買っているんだみたいな風潮になっているんです。もちろん、お付き合いされている方もいます。
 ここに、予算は小さいですけれども、マンションのご近所付き合い支援事業というのがあるので、これは、今、地域の自治会長とか各種団体の成り手がもうほとんどいない状況で来ているんです。そういう意味で、マンションに住んでいらっしゃる方は比較的若いんです。だから、いろいろな面で力になってもらえるというのがあるので、これができればノーベル賞ものかなというのは、そういうことだろうというふうに思いますが、少し内容をお聞かせいただければ。

◎岡村公輝 中央区長  中央区には19校区ございますけれども、自治協議会等の会議等に出席させていただきますと、特に、例えば五福、一新校区とかでありますと、必ずと言っていいほどお話に上がるのが、地震後に空き家になって、そこが更地になって、そこにできるのはマンションだと。マンションができて、自治会等々の活動を一緒にやっていきたいんだけれども、マンションの方々との交流の場がなかなか見つけ切れないとか、見いだせないという意見、そういう声が結構あります。
 実際、中央区に243町内ありますけれども、その中でもマンションだけで自治会をつくっていらっしゃる自治会が、たしか4町内ほどあります。そういう先進的なところもありますので、マンション住民と地域住民との絆の創出のために、きっかけづくりとして事業をこれから展開していきたいと思っておりますし、それをまた制度として、事業として展開していければよろしいかと思っております。
 以上です。

◆原亨 委員  確かに、都心部はその状況なんです。都心部は結びつきが薄いので、いろいろな中で人材不足ということで、自治会といわれるものが崩壊しつつあるという現状なんです。これは、やはりもう少し力を入れて、具体的ないろいろな策ですとか、いろいろなものを地域住民とやるようなイベントの補助だとか、大したことはないと思うんですけれども、そういう具体的なやつを上げていく。
 これは中央区に関わる問題ではなくて、熊本市全体に関わる問題だと思うんです。そうなってきますと、大きい予算をかけても私は構わないと思うんです。そして、具体的な項目を潰していくということになって、少しでもそういう形が広がっていければ。今、なぜかしらマンションが、うちの周りもそうなんですけれども、あと3棟ぐらい、もうすぐ建つ。何百世帯なんですけれども、そうなってきますと、やはり人口だけはすごい数になっているんです。でも、自治会を開きますと、自治会長がいないところが何件かあったりという状況なんです。
 ですから、こういう施策に関しては、本庁にも関わりがある内容だと思うので、ぜひ具体化する中で一つの施策として出していただければと思いますから、これからも頑張っていただきたいと思います。
 以上です。

◆西岡誠也 委員  簡単な質問です。補足③の一番下、証明書発行手数料10円は3月末までだったけれども、6月末まで継続予定というふうに書いてありますけれども、もう3月に入りましたから、この予定の字がいつ消えるのか。予定だから、なくなったということになるのか。そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。

◎岡本智美 地域政策課長  御質問いただきました10円化についてですけれども、予定としておりますのは、以前、条例の方で手数料条例を改正させていただきました。この際に少し御説明したところですけれども、今度、終期、終わりを決めるのは規則の方で決めさせていただきます。まだ規則を起案しておりませんので、一応予定という形にさせていただきましたが、当課といたしましては、6月末まで継続ということで考えております。
 以上です。

田中敦朗 分科会長  ほかにありませんか。
        (「なし」と呼ぶ者あり)


田中敦朗 分科会長  ほかになければ、以上で文化市民局・区役所に関する議案の審査を終了いたします。
 本日の審査はこの程度にとどめ、残余につきましては、明8日水曜午前10時に再開いたします。
 これをもちまして、本日の教育市民分科会を散会いたします。

                            午後 1時43分 散会



出席説明員
 〔文化市民局〕
   局長       横 田 健 一    オンブズマン事務局長
                                内 田   律
   市民生活部長   石 坂   強    地域政策課長   岡 本 智 美
   地域活動推進課長 甲 斐 智 子    生涯学習課長   大 石 雄 一
   首席審議員兼生活安全課長        生活安全課副課長兼消費者センター所長
            千 原 直 樹             坂 本 正 恵
   人権推進部長   宮 崎 由 之    首席審議員兼人権政策課長
                                津 留 一 郎
   首席審議員兼男女共同参画課長      文化創造部長   田 島 千花子
            山 田 紀 枝
   文化政策課長   上 島 雄 二    文化財課長    北 野 伊 織
   熊本城総合事務所長田 端 文 一    熊本城総合事務所副所長
                                吉 村 裕 仁
   熊本城総合事務所副所長         熊本城総合事務所副所長
            濱 田 清 美             岩 佐 康 弘
   熊本城調査研究センター所長
            網 田 龍 生
 〔中央区役所〕
   区長       岡 村 公 輝    区民部長     江 藤 徳 幸
   総務企画課長   佐 藤 博 義
 〔東区役所〕
   区長       本 田 昌 浩    区民部長     今 村 利 清
   総務企画課長   野 口 嘉 久
 〔西区役所〕
   区長       河 本 英 典    区民部長     福 島 慎 一
   総務企画課長   東 野 正 明
 〔南区役所〕
   区長       江   幸 博    区民部長     東 野 公 明
   総務企画課長   福 田 敏 則
 〔北区役所〕
   区長       小 崎 昭 也    区民部長     吉 村 芳 策
   総務企画課長   有 田 美保子



〔議案の審査結果〕
 議第 1号 「令和5年度熊本市一般会計予算」中、教育市民分科会関係分
         ……………………………………………………………(審査未了)
 議第 11号 「令和5年度熊本市奨学金貸付事業会計予算」…………(審査未了)
 議第 18号 「令和4年度熊本市一般会計補正予算」中、教育市民分科会関係分
         ……………………………………………………………(審査未了)
 議第 25号 「令和4年度熊本市奨学金貸付事業会計補正予算」……(審査未了)
 議第 33号 「熊本市附属機関設置条例の一部改正について」中、教育市民分科会関係分
         ……………………………………………………………(審査未了)
 議第 41号 「熊本市記念館条例の一部改正について」………………(審 査 済)
 議第 44号 「熊本市立幼稚園条例の一部改正について」……………(審査未了)
 議第 90号 「財産の譲与について」……………………………………(審査未了)
 議第 92号 「特定の事務を取り扱う郵便局の指定について」………(審 査 済)
 
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